追記:予約投稿の日にちをミスってました。ごめんなさい。
伊良子清玄が入門してはや一年余。
この頃の掛川の娘たちの間で、岩本道場の美剣士の噂が昇らぬ日はなかった。
本日も晴天であり、町を堂々と風を切って歩く一人の若者。
羽織で腰に大小、片手に木刀入りの袋。
過ぎゆく若者の横顔、後ろ姿を町の若い女性たちが色めき立って見つめていた。
若者の名は伊良子清玄。
通り過ぎる女人の艶めいた視線など意にも介さず、道場に向かって歩き続けていた。
途中、川を渡るべく橋に差し掛かると、向かいから一人の若い娘。背負っている籠にはレンコンが入っていた。
娘は伊良子の美貌を正面から見る度胸もなく、視線を下に向けて通り過ぎようとしていた。
まさにそのとき、ふと、伊良子の小指が娘の小指と絡まり合う。
顔を紅くして見上げた先には、伊良子の黒い瞳が。
娘の目の奥まで見透かすような、妖しく、美しい瞳であった。
その後、伊良子が近くの水車小屋に娘を連れ込み何をしたかは、言うまでもない。
また、伊良子に注目するのは女ばかりではない。
道場の稽古にて、腕利きの門弟との木剣を用いた手合わせ。
構える両者が、だっ、と踏み込む。
互いの木剣が振り終わったとき、門弟の額に巻かれた鉢巻が斬られていた。
一年半の修行により、美貌の剣士の業前は道場の門弟たちをも上回るに至る。
木剣による鉢巻切は、師範牛股の得意技である。
一年前までは藤木源之助こそが虎眼流高弟その人ありとささやかれていたことを、何人の門人が覚えていようか。
だが、ここで負ける源之助ではない、のだが、源之助と伊良子の木剣による手合わせは、師範牛股によって許されていなかった。
やれば、手合わせや試合では終わらぬ。
一年半前の最初の試合。その因縁を知っているからこその処遇なのだ。
ふと、伊良子は道場に掛けられた名札を見る。
ここ一年半で門弟はかなり増えた。
だが、門弟の末席にいるはずの名前。
藤木裕次郎の名前が、そこにはなかった。
その晩、源之助はいつものように、己の鍛錬を行っていた。
ふんどし一丁でかじきを片手に、手拭をくわえた鍛錬。
これは、虎眼流において“練り”と呼ばれる鍛錬法で、一貫の重さであるかじきを用いる。
内容としては、小半時かけて素振り一挙動を仕終えるものだ。とにかく、ゆっくり、丁寧に、一定の拍子を守り続けて振る。
くわえられた手拭は踏ん張りによって奥歯が粉砕するのを防ぐためだ。
一挙動を終えた源之助は、ふと隣を見る。
いつも隣には虎眼との稽古を終えて、ともに稽古をしていた半身がいた。
その半身は、己と同じ練りを行うのだが、己が行う練りが上下の素振りに対し、横薙ぎの素振りで行われる。しかも、頭、肩、肘、手首、膝と、小さな盃に水を入れて、これを溢さぬようにしていた。
正しい挙動を、僅かな狂いもなく、練りの鍛錬で仕終えるのだ。
だが、今日は、いや、半年前からいない。
己の弟、藤木裕次郎は、突如として置き手紙を残して失踪してしまったのた。
源之助の心にぽっかりと穴が空き、体の半分がなくなったかのような虚無感が襲う。
それでも、源之助は練りを続けた。
いなくなった己の弟が、いつでも戻ってきても大丈夫なように、強くなるために。
同じ時刻。
三重は自室にて就寝していた。
見ているのは、かつての楽しかった頃の夢。
裕次郎が三重とともに市中へ繰り出している頃の話。
共にそこらの店で食事し、屋台で蕎麦を食べ、いきなり路地裏の悪漢共に喧嘩を売り、三重の手を引いて大笑いしながら逃げる。
賭場に潜り込んでは負けて、可愛く不貞腐れる裕次郎を慰めるのが、三重は好きだった。
その裕次郎は現在どこにいるかわからない。
共に市中へ繰り出す人がいなくなり、自然と三重の生活は屋敷の中と、時々小間使いと外出するくらいだ。
そこに、裕次郎と共にいたときのような、心浮き立つようなものはない。
その三重の部屋に、すー、と障子が開く音が鳴った。
静かな音のため、三重は気づかずに就寝を続ける。
上に覆い被るようにしたことで、唾が三重の顔に落ちた。
ぽと、と己の顔に落ちたものに気づいて起きた三重が見たのは、曖昧な状態の虎眼であった。
「お父上!」
三重は慌てて逃げようとする。心の平衡を失っている状態の虎眼は、目の前の相手がいくではなく己の娘である三重であることに気づかない。
布団に潜り込み、いつのものように慰撫を行おうとした。
父娘で行われるべきではない行為を前に、必死に三重は逃走を図ろうと抵抗する。
「三重にございまする! いくではございませぬ!」
だがしかし、曖昧な状態であれども熟達の剣術家であり鍛えられた躯体を持つ虎眼を前に、三重の抵抗は通じない。実の父が自身の体をまさぐるさまは、怖気を催すようだった。
「いくでは――」
ふと、虎眼の手が止まった。
どころではなく、虎眼の動きが止まった。
「……!」
す、と虎眼が立ち上がった。
先ほどまでの平衡を失ったものではなく、剣を極めたもの特有の背骨に一本芯が通ったような立ち姿。
三重は恐れ、乱れた服を抑えながら虎眼を見上げた。
とうの虎眼は三重の姿を確認すると、踵を返して部屋を出た。
そのまま向かったのは、小間使いの部屋だ。部屋の前に立つと、寝ていたものたちが起き上がった。異様な雰囲気を前に、眠気など吹き飛ぶ。
「旦那様!」
「権左を呼んで参れ」
心の平衡を取り戻した威厳ある声を前に、小間使いたちは慌てて起きた。すぐに虎眼を世話するべく動きだす。
「湯」
虎眼が命じると、すぐに湯殿の準備が行われる。
虎眼が心の平衡を取り戻すのは秋から冬にかけてが最も多く、持続時間は以前よりも短くなり長くて半日。
その僅かな期間に虎眼流の活動方針を示唆するのだ。
湯殿で体を洗われながら、虎眼は思案する。
(三重め、ようやく器がととのいおった……)
先ほどの手から伝わる感触にて、三重の成長をしかと確かめた虎眼は、ようやくこのときが来たかと思う。
長かった。
虎眼の子には男児がおらず、一人娘である三重が婿取りするしか岩本家を存続させる術がない。
肝心の三重の器がととのわなければ、相応しい種と祝言を挙げさせることもできない。
だが、時は来た。
三重の年齢が、そのときを迎えた。
同時に考える。
(裕次郎よ、どこにおるのか……)
己が三重の種として、同時に虎眼流後継者として認めていた、血の繋がりは無くとも剣の繋がりにて縁を結んだ己の義息子(と一方的に認識してる)、藤木裕次郎。
伊良子が入門してからの一年間は、とにかく伊良子をさらに伊達にしようとするか精力的に仕事をするか、虎眼との稽古でさらに腕を磨くことしか頭になかったように思えた。
入門したものをさらに伊達にするなど言語道断であるし、牛股による全力ゲンコツで止められたのだが、虎眼流としてようやく相応しい姿を見せたと内心喜んだものだ。
己との稽古に十二分について来ることができ、己の秘剣である流れ星を初見で見取って習得し、さらには凶つ星と綺羅星なる虎眼流の新たなる秘剣まで編み出す、自慢の
なのに、半年前に自室(という名の座敷牢。あまりにも裕次郎が占有しすぎるので別の座敷牢をこさえるハメになった)に行くと綺麗に片付けられており、置き手紙が残されていた。
さらには道場に掛けていた名札まで無くなっている始末だ。
置き手紙には「行くとこあるので行ってきます。半年くらいで帰ります。心配しなくても大丈夫なので探さないでください」という、裕次郎の文字で書かれていたもの。
虎眼が手紙に触れ、舐めることで裕次郎直筆であることを確認したため、間違いなかった。
虎眼は高弟たちに命じて裕次郎を探させたが見つからず、約束の半年が迫ってきていた。
裕次郎のいない半年は以前の虎眼流に戻ったようなのだが、どこか寒々しく、全員が違和感を拭えぬほどだった。
特に牛股は唐突に振り上げた拳を、己が上げたのに不思議そうに見ている姿まで目撃されている。まるで、誰かにゲンコツを落として説教する直前だったかのように。
虎眼への影響も大きく、以前は曖昧な状態は一日に数時間であったのだが、徐々に伸びてしまい、今では何時戻るかも不定期で、戻っても半日にまでなってしまった。
今でも裕次郎の捜索は行われているが、見付からない。
服装を整えた虎眼と、対面にて平伏する牛股。
屋敷の一室にて、二人は話し合いをしていた。
「権左……」
虎眼は問う。
「虎眼流の跡目。藤木と伊良子、いずれかの」
とうとうこの話が来たか、と牛股は考える。
虎眼流の剣の上達目覚ましい伊良子、虎眼流の古株であり強者の藤木。
このどちらかを、虎眼流の跡目に据える話をするのだ。
同時にそれは三重の婿の相手を選ぶことにもなる。
だが、牛股は頭の片隅で疑問に思った。
それを言うなら先生は裕次郎が相応しいとしていたのでは? と。
あの男は
銭湯でいきなり宴会を始めたときなど、乗り込んでゲンコツし、裕次郎を裸のまま連れ帰ったほどだ。
「いやんえっち!! そうやって部屋に連れ込むんでしょすけべ!」とか酔っ払った裕次郎が叫んだときには腹部に本気の拳をめり込ませて気絶させて連れ帰った。そのまま座敷牢で三日ほど裸で過ごさせた。
平気な顔をした裕次郎にまた腹が立ってきそうだ、と牛股は思う。あの時の拳から新たなる妙技が生まれそうだったのも納得できない。
後に高弟がその銭湯に行くと「裕次郎さんは来ないの? あの人がいないとつまんないんだけど」と文句を言われる始末。いかん、怒りが湧いてくる、と牛股は慌てて思考を逸らす。
確かなことはあるのだから。
裕次郎は藤木と伊良子、両名よりも強い。
なんなら自身、牛股よりも強い。
さらには門弟たちに慕われ、町民にも慕われ、人徳もある。
滅茶苦茶なことはするが決して頭が悪いわけではなく、行動が阿呆なだけで思考は鋭く回転も良い。ただ普段が……とは思わなくもない。
と、考えれば裕次郎こそが跡目に相応しいだろう、と。
だが、己の主、師である虎眼は藤木と伊良子のどちらかと問うていらっしゃる。
ならば牛股が答えるのはただ一人。
「藤木源之助かと」
信頼する己の弟弟子こそが、相応しいだろう。
「なにゆえ」
「三重どのを敬もうておりますれば」
この回答、決して間違いではない。
外部から婿取りする場合、婿が横暴で無能であり婚家の娘を家ごと蔑ろにするようでは話にならない。
その点、藤木なら安心だ。強く、三重を敬い、岩本家を大事にし、虎眼流の強さを示して引き継げる。
跡目に相応しいと、牛股は確信していた。
少なくとも裕次郎よりはまともだ……とも。
そして、野心溢れる伊良子よりもお家のために尽くせるだろう、とも。
「面を上げい」
どう言われるか、牛股が面を上げた瞬間。
牛股の口に、虎眼の脇差しが切りつけられていた。
唇の端を、無理矢理切り広げられたかのような残酷な行為に、牛股は抵抗する挙動すら起こせなかった。
いや、相手は師である。抵抗などできない。
死ねと言われれば死なねばならぬのが、本来の
「今、何と申した? 三重がなんだと?」
虎眼の顔に浮かんだものは、怒りと憎悪、そして絶望だった。
「あやつさえ
今頃の先を、虎眼は言えなかった。
「それか裕次郎が儂の息子であれば……!! どこぞに出奔しておらねば今頃……!!」
牛股は痛みと恐怖からか、切りつけられた口元から血の泡を吹かせた。ぶくぶくと痛みに堪えた息が漏れる。
虎眼の強烈な怒りと絶望が、さらに牛股を詰めさせた。
「申せ。儂は藤木と伊良子、いずれが強い種に見えるかと尋ねておる」
ぶくぶく、と、とうとう口の中の血が逆流し、鼻の穴からも泡を吹かせて牛股を悶えさせていた。こんな状況では普通、答えられるはずがない。
それでも、師が、主君が、質問をするならばどんな状況でも答えなければいけない。
牛股は必死に、口の奥にまで侵入した刃の熱したような痛みと嘔吐きに耐えながら、口を動かす。何も言葉には、ならなかったが。
「互角か。互角と申すのだな」
虎眼の剣が、振り抜かれた。
障子に、畳に、牛股の血のが飛び散り斑点を作る。
障子を前に思い出したかのように虎眼は言った。
「日坂(掛川藩領の宿場町)の舟木一伝斎の
流れる血と痛みを抑えるべく口元を押さえていた牛股であったが、虎眼の言葉を聞いて戦慄する。
「あれと藤木、伊良子を真剣で仕合わせい」
一伝斎の下あごと右頬、左小指と左中指は上覧試合の際、岩本虎眼に削ぎ飛ばされたものであるが、これは逆に当てた虎眼が掛川城主、安藤直次より「無作法、そして士として加減を知らぬ未熟者」との誹りを受けている。
虎眼としては手加減をしていたのだが、予想以上に一伝斎が大したことなく、ふと柄尻の攻撃を裕次郎(当時はまだ少年程度の歳)との稽古でやるような力加減で出してしまい、防ごうとした一伝斎の木剣をすり抜けて左手、右頬に命中してしまったのだ。
その結果、一伝斎の左の小指と中指、右頬と下あごは削ぎ飛んでしまった。
あいつが未熟者のせいではないか! と虎眼の怒りは止まない。
その舟木道場に、“兜投げ”と云われる特殊の武技がある。
通常の兜割りが安置された兜を叩き割るのに対して、これは
舟木一伝斎の双子の息子、
「あの折り、殿の御前にて恥をかかされた恨み。忘れようとて忘れられぬわ、あの未熟者が」
虎眼が右手に持つ脇差しが、怒りで震えていた。
「舟木一伝斎が流派。根絶やしにしてくれる」
果たして虎眼は正常なのだろうか?
かつて倒した相手に嘔吐をもよおすようなこの執念。
裕次郎がいなくなって、さらに苛烈になっていった。
三重は思う。
裕次郎様、今どこに。
早く帰ってきてください、と。
そして虎眼は牛股に告げた。
「
本気か? と牛股は悩む。
「伊良子、藤木のうち仕遂げた方を種の立場とする」
天下はすでに泰平。
仮に虎眼流と舟木道場の間で真剣勝負が合意なされたとして、合戦さながらの
……ここで牛股は疑問が浮かんだ。
種の“立場”とする??
種ではなく、立場、とは?
「裕次郎は、あまりにも虎眼流の名を汚しすぎた」
ちん、と虎眼は納刀した。
「あやつの剣才と人徳は本物である。が、あやつを跡目に据えるには藩庁が許さぬであろう」
そりゃそうだ、と痛みがひいてきた牛股は同意する。
掛川城下では慕われる裕次郎であれど、その立ち居振る舞いはあまりにも
家老孕石からは「あやつを跡目に据えるはありえぬことだ」と唾棄すべき所業の如く言われている。
どれだけ虎眼が願おうと、無理だ。
だから虎眼は考えた。
跡目は藤木か伊良子で良い。
だが、三重の器と対にするのは裕次郎の種とする。
生まれた子が疑われぬよう、少しでもマシな強さを持つ方を跡目にして、隠れ蓑とするのだ。
虎眼にとって跡目とは、三重と裕次郎の子の父親として相応しいだけの強さだけ持っていれば良い、と割り切られている。
そして、跡目の二人には三重との間に子はもうけさせぬ。生まれた子が愚鈍であるならば、これまた疑われる要因となるからだ。
「藤木か伊良子。どちらが裕次郎と三重との間の子の父親として、疑われぬ程度の強さを持っているかじゃ」
正気の判断じゃない、と牛股は反論したかった。
だが、口が切り裂かれているせいで言葉にできない。
また師に対してそのようなことを、言えるはずがない。
種違いの子の存在など、お家にとって恥どころの話ではないのだから。
「早く裕次郎を見つけよ、権左。一日でも早く、じゃ。三重の器と裕次郎の種を、これへ」
はたおりの町、掛川を血に染める猟奇事件。
“
――はずだった。
数日後。
今頃、双子と士合おうておるころか……と牛股は道場で一人、考えていた。
舟木流の双子の剣は、勢いよく振り下ろすだけの代物。
だが防ぐことは不可能であり下手に受ければ己の刀もろとも、頭蓋を割られている。
「兜割り」
牛股の脳内にあるは、兜割を防いだ源之助が、己の剣ごと舟木の兜割りによって頭蓋を割られる、死相。
「藤木……」
源之助を案じる牛股であった。
その道場に、小間使いが声を掛けた。
「牛股さま……」
「何事か」
小間使いの手にあるのは、一通の手紙だった。小間使いは慎重に、道場に足を踏みいれずに牛股に差し出す。
「て、手紙です」
「手紙? 誰からか」
「その、あの……ゆ、裕次郎さまから……」
バッと立ち上がった牛股は、小間使いから手紙を受け取り慌てて中を開く。
その様子に、小間使いは怯えながらさらにもう一通の手紙を差し出した。
「もう一通届いております……こちらは舟木さまから……」
「そちらも寄越せっ」
二通の手紙を開き、牛股は中を急いであらためた。
裕次郎がどこにいるのか、なぜ舟木から手紙が? まさか、こちらの行動を読まれたのか??
だが、中を読んだ牛股はすーっと天井を見上げ、叫んだ。
「あの裕次郎のバカは何をしておるのかー!!!! すぐに先生に手紙を見せる!!! 藤木と伊良子に命じて、裕次郎のバカを連れ戻させるぞー!!!!」
ズンズンと道場を出た牛股の手に握られた二通の手紙。
そのうちの、裕次郎の手紙はこんな内容のものであった。
『舟木流に留学して剣を学んで、兜割とさらなる秘伝
もう一通はなんと舟木一伝斎本人から。
中は教養ある
『そちらの藤木裕次郎が舟木流の極意を身に付け免許皆伝に至りました。つきましては娘の千加と良い仲みたいなので祝言を挙げさせ、舟木流の跡目にしようと思います。そちらの藤木源之助を親族としてこっちに来させてください』
というものだった
裕次郎の手紙を見た虎眼は一瞬で曖昧から復調して大笑いし、一伝斎からの手紙を見て激昂して暴れ回っていた。
虎眼に命じられた牛股が早馬を飛ばし、裕次郎の頭にかじきを振り下ろすまで、あともう少し。
こんなことになった要因は、藤木裕次郎が失踪した半年前。
突拍子もない思いつきにより、周りのものたちには秘密にして舟木流へ留学した当時へと遡る。
ということで次回から新章、そして裕次郎目線のお話です。
ちょっと原作話が多かったからね。裕次郎くんのお話をメインに据えます。
とりあえず裕次郎くんの目的は兜割りを身に付けることと、屈木頑之助を殺すことです。
あと今作にハーレムルートはない。