みなさん!私の、私のパトスを燃え上がらせて下さい!
感想、批評……切に待ってます!
あと、ヒロインの件ですが……全員は無理ですご免なさい。
では、投稿です。
ガヤガヤガヤガヤ……
クラスの人たちが、昼ごはんを食べるために各々行動している。
仲がいいグループで机を囲って、弁当や購買のパンなどを食べたり、これまた仲のいい人たちで学食に向かったり。
(……別に羨ましいとか思ってないわよ)
話を戻すわ。
これらのことから分かる通り、今はお昼休み。
勉強からの束縛から解放され、空腹を満たす時間。
次の授業のために鋭気を養う時間。
そんなダラダラした空間に私は馴染めずにいる。
(……別に友達がいないからとか、そんなんじゃないわよ。というか、友達なんか要らないし。蒼真がいるし)
また話が脱線したわね。
とにかく、私はみんながワイワイしている中で、少なからず……不機嫌な顔をしているでしょうね。
(ええ、認めましょう。イヤだけと、そんなはずないはずだけど‥‥イライラ…………してるわ)
何故なら……何故ならば…………。
「はいっ、そうくん♪あ~~ん♪」
「…………ん」
「どお?そうくんは薄味が好きだから、女の子が好きな味にしてみたんだけどぉ‥‥おいしい?」
「……ああ、うまい」
「ホント!?よかった~~♪理子、頑張った甲斐があるよ!じゃじゃ、これはどうかなぁ?」
公衆の面前で、私の目の前で!
蒼真がわけのわからない女と、い、イイイチャイチャしているせいよ!!
(何よ!あの女!?昨日の朝から蒼真にベッタリで気になってたけど、今日は一段とくっついて!!)
そうなのだ。
これは昨日の朝まで遡る。
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昨日の朝は、蒼真が教室に入るなりあの娘……理子が、蒼真の腕に抱きついて楽しそうに蒼真に話しかけていた。
(へぇ、ちゃんと仲のいい子いるのね)
蒼真と仲のいい子なんてそんなにいないから、よかったじゃない。
その日のお昼は、蒼真と私とキンジ、そして理子と一緒に食べた。
キンジの話じゃ、蒼真は基本、理子とキンジとその仲間(名前忘れた)としか、ごはんを食べないらしい。
だから別に理子がいるのは不自然じゃないそうだ。
その時は、別に変なところはなかった。
ただ、あの娘、蒼真の〈空気〉が分かってる。
蒼真は無口だけど、話すことが嫌いなわけじゃない。
だけど、一気に話しかけたら、蒼真は無口だから追い付けなくなるのだ。
その点、あの娘はいっぱい話しかけてるけど、蒼真がちゃんと追い付けるようにペースを合わせている。
……ちょっと、もやもやっとしたわ。
(けど、許容範囲よ)
蒼真のこと考えてくれてるんだなって、その時は思ったわ。
昨日はそんな感じで、周りの人も誰も不思議には思ってなかった。
だけど、今日の朝は誰もが驚いた。
だってあの娘、教室に入ってきた蒼真にいきなり抱きついたと思ったら、
「そうくんっ、おはよっ♪」
チュッ♪
(ほ、ほっぺにチ、チチチュウーーーー!!?)
そりゃもうびっくりしたわよ。
(私の顔、絶対赤い……////)
隣のキンジも口をあんぐり開けて驚いてたわ。
騒然となる教室で、当の本人たちは何事もなかったように席についておしゃべりしだしたの……
蒼真の膝に理子が座って。
絶叫が響き渡る。
(あ、あの娘、何してんの!?)
他の人たちも、
「お、おい。俺たちのりこりんが!!?」「まま、まま待て!落ち着くんだ同士よ」「これは何かの間違いだ、そうに決まってる!」「ちょっとどういうことよ!」「仲がいいとは思ってたけど」「付き合ってんのかなぁ?」「おおおおおんどれーーー!!」
男子たちはなんか泣いてたし、女子は……よくわからないけど、一人一人が色々な顔をしてたわね。
さすがに私も見過ごせなかったのでやめさせようとしたら、キンジが、
「……理子…………なにしてる?」
こめかみを押さえて、このなんともいえない空間を作った本人に話しかけてた。
「うにゃ~~♪……ん?何ってぇ、そうくんのお膝にお邪魔してるの。ねぇ~そうくんっ♪」
「…………」
理子はそう答えるが、蒼真は無言で返す。
なんだか蒼真自身、今の状況が理解出来てないみたい。
蒼真は基本優しいから、その人がしたいことを拒まない。
だけど、ここは公衆の面前。
いくら蒼真が許してくれるからって、やっていいことと悪いことがある。
決して、なんかもやもやしたからとかではない。
「ちょっとアンタ。さ、さっきから公衆の面前で何してんのよ!ほら、蒼真!アンタもされるがままにされてないで、ちゃんと注意しなさい!」
私はそう言って蒼真の膝に座っている理子を退かそうとする。
「や~~っ。何するのぉ~!そうくん、助けて~~!」
「こら、抵抗しない!バカキンジ!アンタも手伝いなさい!」
「や~~~~っ」
「……おい、蒼真」
抵抗する理子を退かそうと苦心していると、キンジが蒼真に声をかける。
何故か私達を見て苦笑していた蒼真がそれを聞いて、理子に声をかけた。
「……理子」
すると、先ほどまで駄々をこねていた理子が、
「……ぶぅ~~~。仕方ないな~」
素直にピョンっと蒼真の膝から退いた。
(…………蒼真って、こんなところでもお兄さん風ふかせてるのね)
「……理子、どうした?」
蒼真が服装を整えてる理子に聞く。
「べっつに~。ただぁ~~」
聞かれた理子は、チラッと私を見て
「そうくんはぁ~、りこりん〈の〉お兄ちゃんってことを知ってほしかっただ~~け♪」
理子の言葉に教室は再度喧騒の嵐に。
「ば、ばババババカなっ!!?」「おに、お兄、ちゃん‥‥だと……ぐはぁっ!」「りこりんに、りこりんにお兄ちゃんって呼ばれてるのかっ!?」「な、なんてこと……!」「私達の永遠のアイドル、夜神君がっ!?」「わた、私だって、私だってっ!!」
クラスのみんなが思い思い叫んでいるが、私はみんなとは違った。
(この娘……私にケンカ売ってる?)
今も口に手を当てて、くふふって私に向かって笑ってる。
………………。ぶちッ
(別に私はどうでもいいのよ蒼真が誰を妹にしようと誰のお兄ちゃんだろうとだけどこうやってケンカ売られたら買うしかないでしょそうでしょホントに蒼真のことは関係ないのだから……)
私は今もムカツク顔で笑ってるあの女に、ガバ弾をくれてやろうとすると
ポカッ……ピチッ
「いたぁ!」「あうっ」
蒼真におでこを軽くはたかれた。
理子は蒼真にグーで頭を叩かれたみたい。ざまぁみろ。
ピチッ
「あうぅっ」
またはたかれた。
「……ケンカ、するな」
蒼真は右手を構えながら、そう言った。
だけど私達はお互いににらみあっていた。
(なんか知らないけど……こいつ嫌なやつ!)
周りのみんなはまだ騒いでいる。
今日の朝は、こんな感じだった。
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そして今。
クラスのみんなはまた騒いでいる。他のクラスから来た人もいるみたいね。
(……当然よね。こんなことしてたら、野次馬も増えるわよ)
今日のお昼も私とキンジと蒼真、そして理子で食べてる。
だけど、4人で食べてるはずなのに、あの2人のところだけ空気が違う。
理子が蒼真に手作り弁当を……あ、あ~んして食べさせているから。
隣のキンジなんか、うんざりした顔をしてるわ。
キンジ、分かるわよ。私も……もうイライラが収まりそうにないわ……!
あ、あの女!
(これ見よがしに私に見せつけて~~~!!)
蒼真のことを〈お兄ちゃん〉とか言ったり、なんなのよ!
べ、別に私が蒼真のことを、おおお兄ちゃんとか言いたいわけじゃないの。ホントよ。
私がイライラしているのは…………。
(このままじゃ……蒼真が、獲られ………………)
「……ッ!!」
ち、違う!違うったら違うんだから!!
そんなことでイライラしているんじゃないの!!
……そう!これは目の前でイチャイチャされているから、鬱陶しくてイライラしてるだけなんだから!
さあ、さっさとこのイライラを静めて、クラスに平穏を取り戻すために……。
「い、いい加減にしろーーー!!バカ女!!」
ボッコボコに懲らしめてやるわ!!!
△▼△▼△▼△▼△▼
「ああーーーー!?理子のそうくんへの愛情たっぷり弁当食べた~~~!!どうしてくれるのちびアリア~~~!!?」
「モシャモシャモシャッ‥‥ごっくんっ。ふんっ。アンタがこの場を乱すからいけないんでしょ。これに懲りたら‥‥‥」
「どっせーーーいっ!!」
「んみゃーーーーっ!!?‥‥‥‥‥は、はぬぁが……な、なにふるのよ!!」
「よくも理子のお弁当食べたなぁ~~!もう、許さないぞっ!!トランプ柄のパンツアリアっ!!」
「なな、な////…………あ、アンタ……もう、怒った。死ねっ、この腹黒!!風穴あぁぁーーーー!!!」
「「んにぃやぁぁーーーーーー!!!!!」」
ポコポコポコポコポコッ
さっきまでのイチャラブ空間はどこへやら。
今は、斬った張ったの大騒ぎ。
俺の目の前で、アリアと理子による文字どおりのキャットファイトが繰り広げられている。
それを囲んで、周りの奴らはトトカルチョを開催する始末。
(お、今はほっぺの引っ張り合いか。…………もはや武偵の闘いじゃねぇな、こりゃ)
俺は蒼真と一緒に子供のケンカを見ながら、購買のパンを食べてる。
ちなみに、蒼真はアリアの食い指しを食べている。
(……よく平気で食えるよなぁ)
蒼真も止める気はないのか、パンをモソモソしながら2人の闘いを見守っている。
そんな蒼真に、俺は蒼真におごってもらったメロンパンを食べながら、今日の朝から気になってたことを尋ねる。
「なあ、蒼真」
「……?」
「理子となんかあったのか?」
今日の理子は、ここ1年間の理子とはどこか違う。
蒼真と理子は、昔の知り合いだったらしくて、入学当初から仲がよかった。
少し激しめのボディタッチなんかはいつもみてとれたが、今日のはレベルが違う。
登校初っぱなから頬にキスしたり、膝の上に座ったり、手作り弁当をあ~ん……なんか俺が知る限り今日までなかった。
普通なら、昨日の間に2人に何かあったと考えるべきなのだが、何となく違う気がする。
何故ならば、
(なんか、慣れてる感じがしたからな)
アリアの時と一緒で、今日の蒼真と理子がした行為は、2人ともが慣れている感じだった。
多分この1年、俺や周囲が知らないところでこんなことをやってたんだろう。
だけど蒼真と理子は付き合ってはいないはずだ。
それは俺自信が分かってる。
(蒼真には、まだ〈あの娘〉がいるしな……)
つまり俺が聞きたいのは……
(理子は、何でいまさら周囲にバラすことにしたのか。だ)
蒼真が、今日までその事を知らなかったのは、朝の様子を見てれば分かる。
だけど、何となく蒼真は心当たりがあるんじゃないかと思って聞いてみたんだが……。
「……ふむ」
(心当たり、あるみたいだな)
蒼真はいまだにケンカしているアリアと理子を見ながらしばらく考えていたが、言いたいことを形にできたのか、俺に言う。
「……対抗心?」
「いや、疑問形で言われても。ていうかお前もあんまり分かってないんかい」
そんなこんなで、俺たちの昼休みは過ぎていった。
余談だが、2人のケンカはアリアが銃を抜いたところで蒼真が仲裁に入り、キャットファイトは終了した。
トトカルチョは蒼真の仲裁を選んだ、不知火の1人勝ちだったとさ……。
(…………午後、理子は例の件大丈夫か?)
△▼△▼△▼△▼△▼
「ふっふっふふ~~~ん♪」
私は昼下がりの午後、鼻歌を歌いながらとあるところで待ち合わせをしていた。
ここは女子寮前の温室。色とりどりのバラが綺麗に咲いている。
私はそのバラ園の少し高い壇に腰かけて、キーくんを待っていた。
私は待っている間、先ほどのことを思い出す。
「くふふっ、アリア必死だったな~~」
今日の昼休みの時に、アリアと少し〈遊んだ〉。
はた目からはケンカにしか見えなかっただろう。アリアも本気でキレてたし。
でも、私は本気でキレたわけじゃない。
ただアリアを弄ってただけ。
それにそうくんは気付いてた。
だから、アリアが銃を抜くまで止めなかったのだ。
これはお遊びだから。
だけど、私がアリアを気に入らないのは事実。
それはアリアがH家だからとか、4世だからとかじゃない。
そんなことはもう〈どうでもいい〉の。
だって……
(理子は理子だって、出来損ないなんかじゃないって……そうくんが命をかけて言ってくれたから……)
だから、私がアリアを気に入らない理由は他にある。
その事にも、そうくんは気付いてる。
(理子ながら幼稚だとは思うけど、そうくんを獲られたくないもんっ)
そう、それは……
そうくんと仲のいいアリアに、やきもちを妬いているから。
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昨日は様子見で、そうくんとアリアの〈距離〉を計ってた。
そしたら、目立ったことはなかったけど、逆に2人はお互いのことを分かってるかのように振る舞ってた。
私とは違う、まるでホントの兄妹のような接し方。
そんな自然だけど、仲がいいのが一目で分かる仲のよさに、私は嫉妬しちゃった。
だから、今日はそれをお返しするように、アリアに見せつけたの。
いつも私とそうくんがどんなことをしているのかを。
どれだけ私がそうくんを本気で好きなのかを。
そうくんに〈あんなこと〉言っちゃうお前なんかよりずっと仲がいいんだぞって教えてあげた。
そうくんにはなにも言わずに行動しちゃったから、そうくんも最初は戸惑ってたけど、途中でアリアに嫉妬してるのを気付かれたみたいだった。
そうくんに気付かれて恥ずかしかったけど、そうくんがその時に一緒にポムッて私の頭を撫でたから、余計に恥ずかしくなった。
それからはそうくんも、ノリノリで私と一緒になってアリアの目の前でイチャイチャしていた。
多分アリアが、私とイチャイチャしたらどんな反応をするか気になったんだと思う。
結果、お昼の乱闘。
そうくんも満足だったみたいで、苦笑しながら見守っていた。
そしてお昼の騒ぎのあと、そうくんが私に耳打ちしたの。
「……やきもち妬き、め」
ぶわぁって一気に顔が熱くなった。
あうあうしている私の頭を、そうくんは苦笑しながら撫でたあと、アリアの方にもなにか耳打ちをした。
そしたら、アリアもぶわぁって顔が赤くなってあうあうしてた。
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その時を思い出して、またちょっと顔が熱くなる。
「まったく、そうくんは理子とアリアの心を弄ぶ悪い人なんだからぁ」
私はそう言いながらも、くふふって笑う。
分かってる。
そうくんは優しいから、私とアリアが何を言っても意味はない。
だって、そうくんはどっちも大切だと思ってくれてるから。
だけどやっぱり……
(アリアには負けたくないよねぇ)
そうくんにあんなことを言っちゃうおチビさんには負けたくない。
(そうくんは私だけの王子さまなんだから!)
そう思い、私はバラ園の壇から跳び降りる。
「だからまずは……」
「腕っぷしで、りっこりこにしてやんよ!!」
私はバラ園でそう宣言した。
イ・ウーでブラドと再開したときに、ある〈約束〉をしたけど、それも〈どうでもいい〉。
だって、私はそうくんとここで……武偵高で再会したから。
ブラドはそうくんが何とかしてくれる。
だから、私はブラドとの〈約束〉のために2人と闘うんじゃない。
(理子の〈目的〉のために闘うんだ!)
すると、前方からキーくんが歩いてくる。
(では、早速始めますか!)
私は、アリアをりっこりこにするための場を作るために、行動を開始する。
そうくんは言った。任せろって。
邪魔者はそうくんが戦ってくれる。
だから私は、存分に2人と闘おう。
負けたくないアリアと〈許せない〉キンジの2人と。
「キーくぅーーーん!」
───《武偵殺し》とアリア、キンジの第2戦は近い───
如何でしたか?
最近、レキルートのストーリーがほわほわと雲のように浮かんでは消える。そんな黒猫ノ月です。
どうにか形に出来ないものかと悩んでおります。
では、
活動報告のヒロイン募集を更新しました!
感想と批評、評価待ってます!切に!!
ヒロインも大募集です。