Crossfire×Sonic ~戦争の超獣世界~   作:ブルー・ハイパー

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Episode1 プロローグ(side:ソニック)

「ムニャムニャ……」

 

広く、広大な草原、綺麗な青みがかかった青空。

そして心地いい風が吹くこの場所で青いハリネズミのような住人ソニックと2つの尻尾が生えている黄色い狐のような住人テイルスが仰向けに昼寝をしている。

その表情は心地いい風に打たれているせいか、気持ちよさそうなものだった。

 

 

ゴォォォォ

 

しばらくしてそんな音が聞こえた。

それだけでなく、青空が遮られていき、草原に巨大な影ができていく。

 

「う~……ん」

 

ソニックが目を擦りながら起き上り、遮られた青空を見る。

そこにあったのは……。

 

 

「What!? デカすぎるだろ!?」

 

 

巨大な黒い物体が浮遊していた。

よく見てみるとその物体は戦艦のような外見をしている。

そこから聞こえるゴォォォォという音が非常にうるさかった。

 

「テイルス! 起きろ!! 変なもんが浮いてるぞ」

 

ソニックは、すぐテイルスを揺すって起こそうとする。

 

「う~……ん、今いいとこなのに……」

 

テイルスは呑気に寝言を発するが、巨大な物体を見た瞬間、

 

「うわーッ!!」

 

驚きのあまり、仰向けのまま飛び上がって完全に目を覚ます。

 

「起きたら、あんなもんが浮いてたんだ」

 

ソニックは「あんなもん」を見上げ、腕組みをしながらテイルスに話しかける。

 

 

「ブルータイフーン号を使おう。マスターエメラルドの力がまだ少し残ってるはずだ」

 

ブルータイフーン号。かつてメタレックスと呼ばれる機械生命体の侵略をくい止める為に建造、改造された宇宙船。しかし、動かすにはカオスエメラルド、もしくはマスターエメラルドの力が必要となる。それらの力がまだ残留していると確信したテイルス。

 

そしてテイルスとソニックは走りだす。

住んでいる町へ戻り、地下格納庫へ向かう2人。

 

「久しぶりだな、コイツを見るのも……」

 

ソニックはテイルスが作り上げたブルータイフーン号を見て口笛を吹きながらそう呟く。

 

「ソニック、発進するよ! 早く乗り込んで!!」

 

テイルスがアナウンスで早く乗るよう促す。

やれやれと言わんばかりの顔でソニックも乗り込む。

 

 

ギュイーンッ

 

ブルータイフーン号が動き出し、激しいエンジン音がうるさくなる。

しかしテイルスはそんなことは微塵も気にせずに次々とスイッチを押していく。

 

「…システムオールグリーン! ブルータイフーン号発進!!」

 

そして格納庫のハッチが開き、ブルータイフーン号は発進する。

すぐ巨大な戦艦へ接近する。

 

「ソニック、すぐにソニックドライバーが撃てるように準備して」

「OK」

 

主砲のソニックドライバーはスピンしたソニックを弾丸にして攻撃する。

ソニックはすぐに主砲の中へ入り、いったん外へ出てスタンバイする。

 

 

「ホーホッホッホ!! また性懲りもなく出てきたか、ソニック」

 

目の前いある巨大な戦艦から姿を現したのは、ふっくらとした体格にとび出たヒゲが特徴のドクター・エッグマン。彼は世界を自分の理想郷「エッグマンランド」に変えるために、度々ソニック達と激突している。

 

「やれやれ。性懲りもないのは、どっちだか……」

 

ソニックは呆れた顔で手の平を上にしながらそう言い放つ。

 

「喧しい!! 今日こそ、この世界はワシの理想郷エッグマンランドn」

 

「ソニックドライバー、発射ッ!!」

 

しかし、エッグマンが話し終える前にテイルスはソニックドライバーで容赦なく攻撃する。

 

「ちょっと!! まだ話してる途中なんですが!?」

 

 

ドカーン

 

そんな鈍い音が大音量で発生し、戦艦はあっけなく爆破し、爆風も発生。

その爆風でエッグマンは某3人組のように空彼方へ飛ばされてしまう。

同時にソニックもUターンした後、ブルータイフーン号に着地する。

 

「悪いけど、一人でこれを動かすのも大変なんだ。」

 

テイルスはホッとした様子でそう呟く。

戦艦も撃墜したので引き上げようとしたその時だった……。

 

 

ゴゴゴゴゴゴ……。

 

「What!? 今度は何だ!!?」

 

まるで地震が起こったような鈍い音がソニックに突き刺さる。

すると、そこには……、

 

「と、扉? それにしてはかなりデカいな」

 

ソニックは左手を顔に当て、覗き込むように目の前にある巨大な扉を見つける。

その扉は全体的には黄色く、黒い枠と模様があった。そして何より巨大であり、ブルータイフーン号がすんなり入れそうなほどの大きさだった。

そしてゴゴゴゴという音は一層鈍くなり、目の前にある巨大な扉が開く。

 

「扉が……、開いた!?」

 

その直後に扉は辺りを吸い込み始めた。

ブワーっと激しい台風が来たかのような感じでうるさすぎるあまり、ブワーという激しい音以外は何も聞こえない。ましてソニックは外にいるから激しい音をまともに受けている状態だ。

 

「す、吸い込まれる……」

 

ソニックも思わず耳を塞ぐが、ブルータイフーン号ごと引き寄せられていく……。

まるで世紀末を見ているような感じだった。

 

 

「う、うわーーッ!!!!」

 

遂に扉に吸い込まれてしまい、意識を失ってしまう。

ブルータイフーン号を吸い込んだ後、扉はピタリと吸い込むのをやめる。

その後、その扉はバタンと閉じ、消滅した……。

 

 

 

 

 

 

 

 

「う……ん、ここは?」

 

気がつくと、そこは森の中だった。

俺達は、扉に巻き込まれた後ここに放り出されたということになるだろう。

振り返ると、だいぶ遠くの場所だが、ブルータイフーン号が横たわっているのが見えた。多分、そこにテイルスがいるんだろう。

 

「テイルス!!」

 

急いでブルータイフーン号の艦内へ入り、テイルスを探す。

しかし、彼はブリッジにはいなかった。

 

「テイルス…、どこ行ったんだ?」

 

思わず、俺はそんなことを口にする。

そしてしばらくは艦内の至るところを捜索することにした。

 

 

 

 

「ソニック……、どこ行ったのかな?」

 

僕は、現在ソニックを探している途中だ。

あの扉に吸い込まれた後、僕はブリッジで目を覚まし、ソニックを探しにいったが、近くにソニックはいなかった。

 

「あの時、外にいたからだいぶ遠くまで飛ばされちゃったのかな……」

 

そう、ソニックはあの時外にいた。あれだけ激しいともなれば遠くまで飛ばされた可能性だって十分ある。

そう考え事をしていた矢先に……、

 

 

 

「ケケケケケ……、オメェうまそうなキツネだな。」

 

緑のトカゲのようなモンスターが僕を食べようと、涎を垂らして近づいてきた。

僕は戦慄して、そのモンスターから逃げるように走り出した。

しかし…、

 

「逃げたって無駄だぜ、ここはオレらの縄張りだ。仲間は幾らでもいる。ケケケケケ……」

 

ここは奴らの縄張りだった。足がすくんで動けなくなり、気がつけば囲まれていた……。

更に戦慄し、僕は思わず、

 

 

「ソ、ソニックーーッ!!!」

 

……彼の名を呼んだ。

 

「さてと、大人しくしてもらおうか」

 

僕は縄で縛られ、グルグル巻きにされてしまった。

このままじゃ、食べられてしまうのは時間の問題だろう。

 

 

 

 

 

 

「……ん?」

 

今、どこかでテイルスが俺の名を叫んでいたのが聞こえた。

多分、知らせるためにわざとやってるか、或るは……、

 

 

「……今いくぞ、テイルス!!」

 

ピンチなのかどちらかだろう。

俺は声のしたほうへひたすら走った。走って走って走りまくった。

 

 

 

 

 

 

「なあ、コイツどうやって食うか?」

「ふつう焼くだろ?」

「丸かじりってのもアリかもよ」

 

トカゲのようなモンスターは僕をどう食べるかどうかで議論している最中だ。

この隙に逃げられれば……。

 

ひたすら体を動かしてバランスを取り、ジャンプしながら逃げるという作戦でまずは体のバランスをとる。体をモジモジさせていき……、

 

「よし、体が起き上った。」

 

小声でそう呟き、ジャンプしながら逃げ出す。

だが、

 

「うわッ!!」

 

 

……運悪くバランスを崩してしまった。

 

 

「ん? ……コイツ、逃げようとしてたのか」

「油断も隙もない奴だな」

 

転んだ拍子で声が出てしまい、逃げようとしたことがバレてしまう。

 

「あ……、あ……」

 

情けない声を出しながら、僕は更に戦慄した。

このままじゃ、確実に食べられる、そう思ったとき……、

 

 

 

 

 

 

 

 

「……おっと、そこまでだ」

 

聞き覚えのある声が。その声の主は、

 

「ソ、ソニック!!」

 

そう、ソニックだった。彼が来てくれるだけで安心した気持ちになった。

もう、僕は戦慄なんてしていなかった。

 

「何だ? オメェ、コイツの仲間か?」

「何でもいい、やっちまえ」

 

すると、ソニックは体をボール状にして、彼の最も得意なスピンジャンプで攻撃する。

体をボール状にしながら目にもとまらぬ速さで次々とモンスターを薙ぎ払っていく。

僕は、相変わらずすごいと思った。

 

「悪いが、やられるのはアンタ達のほうだ」

 

気付いた時には、モンスターは全員気絶していた。

しかし……、

 

 

 

「……よくも、オレ様のかわいい子分たちを虐めてくれたなぁ」

 

ホッとしている僕たちの目の前に、今度は灰色のドラゴンが現れる。

 

「こ、こいつ等、僕を食べようとしてたんだよ!?」

 

僕は慌ててそう言ったが……、

 

「問答無用ッ! 子分を倒した青い奴はここでくだばれ!!」

 

そう言ってそのドラゴンは、ソニックに襲い掛かる。

いかにも鋭そうなその爪がソニックに振り下ろされる。

 

「ソニックッ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

バーンッ

 

「ウ……」

 

突然そんな銃声が響き渡る。

よく見ると、灰色のドラゴンは背中に傷を負っている。

一体、どこから攻撃したのか、そもそも何があったのか。

僕は辺りをキョロキョロした。そして僕の視界の右上に……、

 

 

「こんな時代に、よく外をウロウロできたな」

 

その声の主は、赤い体色をしており、軍服を着用した2足方向のドラゴンって感じの容姿だ。ただ、顔と手以外は身長170㎝の人間に近い体つきをしている。そして銃を持っている。恐らくさっき銃を撃ったのは彼だろう。

 

「アンタ、何者なんだ?」

 

ソニックは少し睨むような目で彼を見つめながら言う。

 

「俺か? 俺はクロスファイアだ。」

 

クロスファイアというドラゴンは、いきなり体を変形させて灰色のドラゴンに襲い掛かる。

変形後は、体が3mくらいまで巨大になり、体色も赤と茶色と黒を基調としたものになり、翼も生えてきた。

 

「……ちょっとばかり、遊んでやるぜ」

 

クロスファイアってドラゴンはそれだけ言うと灰色のドラゴンに攻撃を始めた。




エッグマン、完全にかませでしたね。
エッグマンなんていなかったんだ(多分)
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