Crossfire×Sonic ~戦争の超獣世界~   作:ブルー・ハイパー

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Episode3 青い風(ソニック)と業火(クロスファイア)

「オラオラ、どうした? それで終わりか!?」

 

突然、俺たちの目の前に現れたクロスファイア。

アイツは、今灰色のドラゴンと戦っている。

…だが、それはクロスファイアの一方的な暴力にも見えた。

 

「お、おのれ……、このガラムタ様をここまで追い詰めたのはお前が初めてだ。」

 

「ああ、思い出したぜ。おめぇ、ガラムタっだったけな」

 

灰色のドラゴンの名前がガラムタだということがここで判明する。

するとガラムタは……、

 

「……こうなったらオレ様の本気を見せてやる」

 

 

ガラムタは息を大きく吸い込む。すると、さっきまで俺たちの後ろで倒れていた緑のトカゲみたいなモンスターが消滅して黄色く光る粒になる。その粒はガラムタへ吸収されていく。

 

「うおーー!!」

 

ガラムタは大声を上げ、どんどん大きくなっていき、ガラムタの周りに眩しい光が発生し、俺達は目を覆う。

 

 

「グルルルル……」

 

眩しい光が収まったときには視界が灰色で覆われていた。

上を見上げてみると、巨大なガラムタの顔が俺達を見下ろしていた。

そう、ガラムタは自身の子分である緑のトカゲみたいなモンスターを吸収して巨大ななったのだ。

 

「で、デカッ!!」

「Oh! そんなのアリかよ!!?」

 

 

俺とテイルスは思わず声をあげる。あんなの見たら誰だってそう思うはずだ。

 

「……」

 

だが、肝心のクロスファイアは全く驚きを見せない。

それどころか、悪い笑顔で潰してやるぜと言わんばかりの笑みを浮かべている。

 

 

「おぉ、力が漲る……、漲るぞ!!」

 

すると、クロスファイアは……、

 

「……一瞬で終わらせてやる」

 

 

 

……それだけ言って大きな翼をはばたかせて飛ぶ。

そして肩に赤いエネルギーを充填させる。

 

「これでも喰らえ、ミリオネアバーストッ!!」

 

そしてそのエネルギーがもの凄い速さで2本の線を描くよう真っ直ぐに飛んでいく。

そのすごく赤く光線とクロスファイアの戦い方は、どこか煮え滾る業火のようにも見えた。

 

 

「グボォ!!」

 

そしてその光線はガラムタを貫通する。ガラムタは体が元の大きさに縮み、倒れる。

……ホントに一瞬で終わらせた。

 

「あー、久々に暴れられてスッキリした! ……ところでおめぇらさ、何でこんなところにいるんだよ。」

 

クロスファイアは元の姿に戻り、唐突に俺達にそんなことを聞く。

答えない理由も特にないので事情を説明する。

 

 

「……俺達、変な扉に巻き込まれて気がついたらここにいたんだ」

 

すると、クロスファイアは目の色を変える。

 

「その扉って黄色くて枠と模様が黒かったか!?」

 

彼は声のトーンをいきなりあげてきながらクロスファイアは俺に問い詰める。

 

「アンタ、……俺達が見た扉のことを知ってるのか?」

 

俺はびっくりして思わずそう答える。

すると、クロスファイアからある事実を知らされる。

 

「知ってるも何も、その扉を知らない奴なんていないだろ!? 不定期に現れてはクリーチャーを吸い込んで行方不明になる事件がよく起きてるだろ?」

 

 

「ちょっと、待て。……そもそも「クリーチャー」って何だよ!?」

 

いきなり、「クリーチャー」っていう言葉が出てきて俺は困惑した。

クロスファイアは呆れた顔で俺を見る。

 

「は!? クリーチャーって俺らのことだろ!? ……アンタまさかこの世界の住民じゃないな?」

 

クロスファイアは早口で人差し指を俺に向けて指しながら話す。

 

「まぁ、そういうことになるな」

 

クロスファイアはため息をつき、頭を抱える。

……何か俺達が非常識みたいな顔もしている。何もそんな顔しなくてもいいのにと思う。

 

「どうやら、ホントにこの世界の住民じゃないみたいだな……。「クリーチャー」ってのはな、この世界の住民のことを差すんだ。お前らの世界の住民を「人間」と指すようにな」

 

クロスファイアは今、「人間」と言った。

聞いた感じ、俺達の住んでる世界にもある程度は知っているようだ。

すると……、

 

「ん? おい、あれひょっとして人間じゃねぇのか!?」

 

俺達は後ろを振り返ると、そこには人間の少女がいた。

金髪のボブヘアーに赤いリボンを結んでいる。海のような青いワンピースを着ており、それに淡い緑色のパンプスを履いている。

 

「だけど、この女の子ボク達は知らないよ?」

 

そう、テイルスの言うように彼女とは面識が一切ない。

どうやってここに来たのかは知らないが、俺達のように扉に吸い込まれたここに来た可能性が高い。

 

「……とりあえず俺の家に運ぶぞ」

 

クロスファイアはすぐにその少女を背中に乗せて走り出す。

俺達もそれに続く。

 

 

「この世界じゃ、おおむね2つの勢力が争ってるんだ。ドラゴンとオラクルだ。あいつ等はどういう理由があるかは知らないが、5年くらい前に争いだしたんだ。」

 

クロスファイアが向かう途中。

彼はこの世界で起こっている事を話す。戦争とはまた物騒な話である。

 

「じゃ、5年も前からずっと戦争が起こって、死人も多いのか?」

 

すると、クロスファイアは意外な事実を俺達に話す。

 

「いや、戦って死んだ奴はいるが、巻き込まれて死んだ奴ってのは聞いたことがねぇな。この世界の住民は皆、爆風やミサイル1発程度じゃ死なない程の体なんだ」

 

クロスファイアは一旦言葉を区切ってまた話し出す。

 

「……だが、このままじゃ戦争によって農作物や水と言った食物とかは全部やれれて、……食うものが無くなって死ぬ。こうなってクリーチャーが絶滅するのは時間の問題だろう」

 

 

クロスファイアは瞳の潤いが完全になくなった目で俺達に話す。多分死ぬのが怖いのだろう。

俺だってそんな立場ならきっと同じ顔をしてたはずだ。

 

「そうか……、ならそんな戦争、俺が終わらせようか?」

「何? お前等には関係ない話だろ? とっとと扉でも見つけて帰るんだな」

 

俺はクロスファイアにそう言った。

だが、彼は完全に相手にせずに払いのける。

 

「ちょっと!! そんな言い方しなくていいでしょ!!?」

 

テイルスはクロスファイアの言動が気に食わなかったのかそう反論する。

すると、クロスファイアは……、

 

「あん!? 今じゃこの世界は、戦争が起こってるのを忘れたのか!! お前、さっき食われそうだっただろ? この世界じゃそれ以上に獰猛で、凶悪な奴なんか腐るほどたくさんいるんだぞ!! 脆いお前等じゃあっという間にそいつ等に飲みこまれるのがオチだ。 ……悪いことは言わねえ、とっとと帰る当てを探すんだな」

 

鼓膜が破れるかと思うほどの大声で長々とテイルスにそう言い返す。

今の話が本当だとこの世界って相当ヤバい所だなと思った。

 

そして俺達はクロスファイアの家へ着く。

 

「いいか? 絶対にここから出るんじゃねぇぞ? あと、カーテンも開けるなよ?」

 

家へ入った途端、クロスファイアは至る所の窓と青いカーテンを閉め出してそう言う。

 

「お、おう……」

 

俺は思わず、硬直したようにそう言い返す。

その直後、クロスファイアはバタンと大きい音を立てて家を出て行った。

 

 

 

「全く、戦争もピークになってきてんじゃねぇか……」

 

俺は、もうすぐこのレイジング・ブルも戦争がピークになるだろうとアイツらを家に入れたが、まるっきし監禁みたいだなと思った。

だが、アイツらをこの世界の戦争に巻き込んだら確実に死ぬ。そう考えたらこうするのが妥当だろう。

 

 

「ククク……、今日こそレイジクリスタルを渡してもらいます」

 

聞き覚えのある声が後ろから聞こえる。

後ろへ振り替えると……、

 

「大人しくレイジクリスタルを渡せば、今後は一切手を出さないと約束しましょう。ドラゴン軍が攻めてきたときも護衛します」

 

ゾロスターだった。赤と白い髪に白を基調としたローブを着た好青年な容姿だ。

コイツはオラクル軍のクリーチャーで「策士」「卑怯者」として名が知れている。最近は、アウトレイジが長年大事にしている「レイジクリスタル」と呼ばれる鉱石をよこせとしつこく要求してくる。

 

「……何度来たって一緒だ、断る」

 

レイジクリスタルが無くなればレイジング・ブルは瞬く間に動力源を失い、電気も水も流れなくなる。冗談じゃない、それだけ重要なものを安々と渡すはずがない。

 

 

「……そうですか、では死んでもらいます!!」

 

そう言うとゾロスターは不意打ちで雷魔法を放ってくる。

まともに受けてしまい、痺れて動けなくなる。

 

「どうしました? 情けない動きですね。……炎魔法!!」

 

体が痺れているせいでまともに動くこともできなければ、戦闘形態にもなれない。

それをいいことに魔法攻撃を連発するゾロスター。……さすが「卑怯者」と言われるだけのことはある。

 

「グッ……」

 

魔法攻撃をまともに連続で受けたせいで俺はその場に倒れてしまう。

意識が薄れていき、目に映る景色やゾロスターもぼやけて見える。

 

「……ククク、もうおしまいですか? 戦闘能力が高いと知れた貴方がその様では話になりませんね」

 

ゾロスターの奴はゴミを、家畜を見る目で好き放題俺を煽りつける。

だが、既に俺は動けない状態にまでダメージを受けている。奴の言葉を飲み込む他ならない。

 

「……そろそろレイジクリスタルを渡す気になりましたか? 渡す気がないなら……、ここで死になさい!!」

 

 

ゾロスターが止めの一撃を放とうとする。

体が動かない。意識が薄れる。景色がぼやけて見える。こんな状態ではとても……

 

 

 

 

 

……そう思った時だった。

 

「ん?」

 

ゾロスターが何か異変を感じた。

その直後に青いリングが猛スピードで回転しながらゾロスターめがけて飛んでくる。

その様子はどこか青い風のようにも見えた。

 

「なんだ!? あれは。ええぃ、魔法で消し去ってやる! 雷魔法!!」

 

ゾロスターは魔法でそのリングを攻撃する。

しかし、それをいとも容易く避けるそのリングはゾロスターにぶつかる。

 

「ゴブゥ!!」

 

ゾロスターの腹にまともに直撃し、奴はお腹を抱えるように体勢を崩す。

そしてリングの回転が止むと……、

 

「お前……、何でここに!?」

 

 

そう、さっきまで俺の家にいた青いハリネズミだった。

 

「……って、俺の家にいろって言っただろ!?」

 

「Sorry. ずっと家にいると妙に窮屈だったからな。それにそんなにボロボロじゃ、今の言葉も俺達が軟だからクリーチャーに飲まれるって話も説得力ないぜ」

 

コイツ、中々生意気なこといってくれんじゃねぇかと俺は心の中で思った。

ちょうど、コイツがどれだけ軟じゃないかも知りたい。

そう思えてきたら、痺れが無くなって、意識も戻ってきて、目もまともに見えるようになった。

 

「……言ってくれるな。アンタ、名前は?」

 

「俺か? 俺はソニック。ソニック・ザ・ヘッジホッグさ」

 

「ソニック・ザ・ヘッジホッグか……。面白れぇ、どれだけ軟じゃないか見せてもらおうじゃねぇか。ソニックさんよ!!」

 

戦闘形態になり、俺とソニックは共にゾロスターへ反撃を始めた。




ソニックが風と例えられているとウィキペディアに書かれているのを見ました。ならクロスファイアは業火なんじゃないかなと思った俺です。
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