「バイオメガトロン様、スタントロンから連絡がありましたぜ」
今回のトランスフォーマーISはデストロンシティから物語を始めよう。
「フフフフフ・・・・・・遂にか」
「ええ。諸々の手続きが終わったんで、今日のお昼のニュース番組で大々的に発表するそうですよ?」
「なに!?そんなことは聞いてないぞ!」
「広告塔としてはバイオメガトロン様が一番ちょうど良いってんで」
「スタントロンめ・・・・・・まあ良い。行くぞ!」
「アイアイサー」
「にしても、また行事が中止になっちゃったな」
「まあ、仕方のないことではある。そもそもとしてサイバトロンやデストロンの存在がイレギュラーなんだ。こういうこともあるだろう」
「でも、私も活躍したかったわ〜学年別トーナメント!」
IS学園の食堂。この日、朝食の時間は学年別トーナメントが中止になったという話題で持ちきりだった。VTシステムやデストロンの襲撃などが原因で中止となり、学生達は残りの行事も中止になるのではないかと危惧しているのである。
「ところで、ラウラはまだ医務室なのか?」
「いや、怪我も異常も無かったらしいから、今は謹慎期間なんだと思う。会ったときはなんか毒気が抜けたみたいだったから、すぐに会えると思うぞ」
「変わるもんだな。人って」
「お前達!朝食の時間はあと5分だぞ!遅刻したら走り込みだからな!」
談話をしていると時間が迫り、織斑千冬の声が響いた。
「話してる場合じゃ無いな」
「急がなきゃ」
騒がしかった食堂も一人、また一人と去っていき、自然と空気は変わっていった。
「ホームルーム始めるぞー」
一時限が始まる前のSHR。担任である織斑千冬の声で始まり、何事もなく一時限目に繋がった。
それから4時間。学生に取って退屈で、面白く。長く短い時間が過ぎた。時刻は12時を超え、食堂は再び賑わい出した。屋上や海沿いにも人が集い、思い思いに過ごしていた。
「なにこれ!?」
一人の生徒が叫んだ。食堂にいる全ての人の意識を集めた一声を発した生徒の第二声は、驚きを与えるものだった。
「テレビに、あの、なんだっけ・・・・・・とにかくトランスフォーマーが出てる!」
端末でテレビのニュース番組を観ていたであろう声。その生徒に続き、多くの生徒が端末のテレビ機能を起動した。
「はい!今日はですね、なんと本日開園する新しいアミューズメントパークの開園式を中継したいと・・・・・・あ、始まります!」
「どうも皆さん!本日はお足元の悪い中集まっていただきありがとう!」
スタジオに中継しているカメラマンは、ニュースキャスターから入り口の門の前に現れたメカライオンを映した。
「この姿もなんですから、トランスフォームするとしましょう。バイオメガトロン、トランスフォーム!」
メカライオン、バイオメガトロンはロボットモードに変形し、それに合わせて園の中から新たに2人のトランスフォーマーがカメラの前に立った。
「ワシの名前はバイオメガトロン。知っている方もおられるでしょう。後ろの2人は部下のスタースクリーム。そしてここの園長、モーターマスターです」
「どうも」
「どうぞ。よろしく」
「今回我々デストロンは、このアース、地球に住まう皆様に、我々トランスフォーマーについて知っていただくための複合型施設を建築いたしました。我々は初めて皆様の前に立ったとき、怖い思いをさせてしまったかもしれません。ですがそれは、皆様が見てもわかるように、ほとんどのトランスフォーマーは体が大きいのです。言い訳になってしまいますが、身の振り方を理解しきれていなかったのです。そこから我々は勉強を重ね、この星での過ごし方を理解しました。そこで考えたのです。我々は皆様から見たら宇宙人だ。未知の存在なのだと。ですので、我々について知ることができる、我々について理解できる場所を作ろうと!そして出来上がったのが、この!"オートボットランド"なのです!」
バイオメガトロンが施設の名前を言うと、花火が打ち上がった。
「オートボットとはオートロボットの略。我々を表すのにピッタリな言葉です。我々トランスフォーマーにはデストロンの他に、サイバトロンという組織がございます。この施設はそんなサイバトロンについても知れる場所として作りました。では詳しい説明は、園長であるモーターマスターから話してもらおうと思います。よろしく頼むぞ、モーターマスター」
「はい。園長のモーターマスターです。このオートボットランドは、アトラクションエリア、博物館、映像館、イベントエリア、ショッピングエリアの計5つの施設が中心にあるセイバートロン像を囲うように建てられています。セイバートロンとは我々トランスフォーマーのおよそ8割の故郷。それ以外の者の故郷もセイバートロン星を囲うようにデザインされております。この広場は皆様の憩いの場。無料でご利用頂くことができます。このオートボットランドはショッピングを除く各施設の入り口で入場料を支払っていただく形式をとっております。どうぞご理解をば。アトラクションエリアは観覧車やジェットコースターといった通常の遊園地にあるものが勢揃い!博物館では我々トランスフォーマーの歴史や種族を学ぶ事ができます。映像館ではトランスフォーマーを紹介する動画や、自主制作いたしました映画を観ることができます。イベントエリアでは日替わりで行われる様々なイベントを開催するエリア。ショッピングエリアではお土産を買う事ができます。ランド内は動物に変形するビースト戦士や小さなトランスフォーマー、マイクロンが、訪れてくださった皆様を案内いたします。事務所はこの入場門の近くにあります。各施設にも事務所の支部がありますので、何かあればそちらまで」
「うむ。では、今我々を見ている皆様、是非オートボットランドに!」
「「「いらっしゃ~い!!!」」」
「調べる必要がある」
メトロフレックス指令室に集められたスカウトチームの5人にブレードコンボイは言い放った。
「デストロンの作り上げた施設だ。万に一つでもプロパガンダがあると困る。コンバットロンはこの施設に関わっていないと言う。だから我々で調べなければならない」
「ただでさえ世間にはトランスフォーマーの存在が浸透しきっていないんだ。ここでサイバトロンの悪評を流布でもされたらたまったものではないからね」
ブレードコンボイに続きマイスターが説明した。
「そこで、君達スカウトチームが内部を調査してほしい。私とマイスターも同行する。バイオメガトロンがいる可能性が高いからね」
「それは良いんですけど、一応敵対組織の施設に行って大丈夫なんですか?」
「ああ。最悪応戦する」
「えぇ・・・・・・」
「まあサイバトロン"軍"だからな。軍人としては正解なんだろうよ」
ブレードコンボイの回答に引いた一夏をリワインドはなだめた。
「それでは行くぞ!トランスフォーム!」
「着いたな」
日本、関東某所にある新たなテーマパーク。オートボットランド。その駐車場にブレードコンボイとマイスターは一夏達を乗せてやってきた。
「バイオメガトロンはまだいるはずだ。引きずり出すぞ。トランスフォーム!」
「トランスフォーム!」
ブレードコンボイとマイスターはロボットモードに変形した。
「おい!あれは!」
「あれ!サイバトロンだよ!前にニュースで見た!」
「すっげー!来たよ!」
駐車場という目立つ場所で変形した結果、ブレードコンボイとマイスターの周りには人集りができた。
「失念していましたね。これでは身動きが取れない」
「むぅ。我々もまた、ほとんどの地球人からしたら物珍しいものだと忘れていた・・・・・・一夏君達はランド内部に向かってくれ。我々はこの人集りをどうにかする」
「わかりました!」
「俺も一応変わっておくぜ。セシリア、腕時計を見せてくれ」
「腕時計、ですか?」
「ありがとうよ。トランスフォーム!」
セシリアの腕時計をスキャニングしたリワインドは一夏の腕に腕時計として巻き付いた。
「腕時計のリワインドは久しぶりだな」
「まあな」
「じゃあ、俺達は行ってますね」
「ああ」
一夏達を見送り、ブレードコンボイは再び頭を抱えた。
「さて、どうしたものか」
「このままってわけにも行きませんからね。迂闊に歩いても危害を加えてしまう」
「おー!そこにいるのはブレードコンボイではないか!」
「この声は・・・・・・!」
ランドの方から聞こえるのは、バイオメガトロンの声。
「まさかお前が来てくれるとはな。驚いたぞ?」
「私にはサイバトロン軍総司令官としての責務がある。偽りの情報を流されてはたまったものではないからな」
「安心しろ。サイバトロンについて私情は挟んではおらん。セイバートロン星の現状もな」
「・・・・・・」
いつの間にかバイオメガトロンはブレードコンボイの間近に迫っていた。
「単刀直入に聞く。何が目的だ?」
「疑り深い奴だな?」
バイオメガトロンの顔に顔を近づけ、ブレードコンボイは足元の人間達に話が聞こえないように話しかけた。
「何も特別な目的があるわけでは無い。言うなればイメージアップだ」
「イメージアップだと?」
「そうだ。現状デストロンは悪い印象を持たれつつある。そこでアースの人間とトランスフォーマーの架け橋的な施設を作ることで、好印象を与えようというわけだ」
「そのまま信じるとでも?」
「信じんだろうな。まあその通りだが」
「大デストロン帝国か」
「ふふふ・・・・・・好印象を植え付けておけば、いずれ我が大デストロン帝国か宇宙の覇を握った時、色々と都合が良いのでな」
「バイオメガトロン・・・・・・!」
「よさないか。ここは平和の証のようなものだ。戦うための場所ではないぞ?」
「よくもぬけぬけと」
「まあ良いではないか。さあ!お集まりの皆々様!こちらはサイバトロンのリーダー、ブレードコンボイにございます!我々両軍のリーダーが揃い踏みだ!」
「やめろ、肩を組むな!」
「ふふふ。良いではないか。喜ばれているのだからな。さあ今後こんな機会があるかはわからないぞ!写真を撮るなら今のうち!」
「・・・・・・マイスター、君も先に行っておいてくれ」
「わかりました」
ブレードコンボイとバイオメガトロンの前に人集りが移ったことで、マイスターはランド内部へ向かうことに成功した。
「さあさあ写真を撮った撮った!」
「この借りはいつか返してもらうからな。バイオメガトロン」
「ハッハッハ!堅い奴だ。楽しめよ!こんな機会二度とあるか分からないんだ。存分にカメラを意識しろよ?」
「・・・・・・」
「!・・・・・・ハッハッハ!」
何を思い立ったのかブレードコンボイは腰に手を当てもう片方の手をバイオメガトロンの肩に置いた。
「分かっているではないか」
「勘違いするな。仕方なくだ」
撮影会はランドの閉園時間まで続いた。
「まずは博物館かな」
オートボットランドに入った一夏達はセイバートロン像の前で地図を広げていた。
「なんかこういうとこに来るの初めてかも」
「シャルルさんもですか?私も、いろいろあってこういった場所には疎くて」
「シャルルもセシリアも良いとこの子だもんねーまあ私も1回か2回ってとこだけど」
「まあ折角来たんだしな。支障がない範囲で楽しもうぜ。箒も誘えれば良かったんだけどな・・・・・・」
「仕方ないわよ。ブレードコンボイが有無を言わせずに走り出したんだから」
「まあ、また次の機会ってことだろ。行こうぜ、一夏」
「そうだな」
入場門で配布されていた地図をしまい、一夏達は博物館に向かった。
入場料を支払い博物館に入ると、そこには巨大なホログラムで映し出されたセイバートロン星と地球があった。ホログラムを囲うようにトランスフォーマー達の基本的な情報が書かれたパネルや解剖図などが置かれ、正しく博物館という様相だった。
「すげぇ・・・・・・」
「ご新規4名様かな?」
「貴方は?」
「俺はワイルドライダー。デストロンの部隊、スタントロンの一人さ。サイバトロンのスカウトチームだろ?案内するぜ」
「デストロンの・・・・・・?」
「ああ。安心しろよ。ここで戦う気は無え。スタントロン隊長モーターマスター及び大ボスバイオメガトロン様からのご命令だ。本当なら聞かれてから答えるんだが、特別だぞ?」
「・・・・・・じゃあ、折角だし」
「あいよ!」
そう言うとワイルドライダーはホログラムを操作した。
「折角だ!今この博物館にご来場頂いた全てのお客様に、セイバートロンの歴史を!トランスフォーマーの歩みをお見せしよう!」
ホログラムのセイバートロン星は回転し、14個の光に分かれ、それぞれが人型になった。
「我々トランスフォーマーは、全て一人のトランスフォーマーから生まれた!そのトランスフォーマーの名は、プライマス!」
ホログラムの光のうち一つは巨大な惑星から人型に変形する様を映し出す。
「そして!プライマスは自らを模した、原初のトランスフォーマーを作り出した!その名は
光はそれぞれ13人の人型に変わり、プライマスを囲うように映された。
「それぞれの名前は今は割愛いたします。この13人が、我々トランスフォーマーの歴史を始めました。しかし、我々も全て事細かに記録していたわけではありません。この先新たな事実が明らかになることもあるでしょう。そこは皆様の歴史と変わりません。この13人は、それぞれ特有の能力を有しておりました。他者に力を授ける者。空間や時間に干渉する者。彼らは胸にマトリクスというものを納め、力を振るっていたのです。このマトリクスはプライム・マトリクスと呼ばれ、サイバトロン軍の総司令官が代々継承するというエネルゴン・マトリクスの元になっております。さて!この
プライマスを含めた14人を映していたホログラムの光は形を変え、二つの光となり、この2つは再び人型になった。
「地球から帰ってきたプライムは、わずか2人。残りの11の消息は今でも明らかになってはおりません。この、アルファートリンとフォールンが、トランスフォーマー達の守護者となったのです。アルファートリンは文化を重んじる者達の相談役になりました。書物の校閲や建築のアドバイスなどを行い、フォールンは戦う者達のリーダーとなりました。当時、セイバートロン星は数多の星の生命体から狙われておりました。トランスフォーマー以外の種族に。戦い続ける中でフォールンはいつか限界が来ることを察していました。そこでフォールンは数多の惑星に赴き、自分達と同種である、セイバートロン以外のトランスフォーマーとの交流を始めたのです!」
光は議論するアルファートリンと握手をするフォールンに形を変えた。
「そして長い時間が過ぎました。長らく前線で戦い、また友好を結び続けていたフォールンは、自らの名前をメガトロナスと改め、これを部隊長の名前と決め、襲名するようにしました。そうすることで次にリーダーとなったものを分かりやすくし、フォールンの後を継ぐ者としての責任を少しでも減らそうと考えたのです。そうしてフォールンが部隊長の座を譲ってすぐ、フォールンは姿を消しました。この理由は明らかになっておりません。この失踪が、トランスフォーマーを二分することになったのです!」
ホログラムはサイバトロンとデストロンのインシグニアの形に変わった。
「後にセイバートロン戦争と呼ばれるこの戦いは、
ホログラムは2人の人型に変わった。
「サイバトロン軍総司令官コンボイ!デストロン軍破壊大帝メガトロン!当時、デストロン優勢で進んでいたセイバートロン戦争は、アルファートリンによって命を救われた青年オライオンパックスがサイバトロン軍のリーダーとなり、サイバトロンの逆転劇が始まったのです!オライオンはアルファートリンより、コンボイの名を授かりました。余談ですがメガトロンは、かつてフォールンが名乗ったメガトロナスが、時代を経て訛った結果でございます。コンボイがリーダーとなったサイバトロンは徐々にデストロンを押し返し、ついにセイバートロン星からデストロンを追い出すことに成功!そして、デストロンのリーダーメガトロンは、コンボイに一つの提案をします!それは、自分と一対一で、正々堂々と一騎打ちをすること!これをコンボイは了承し、セイバートロン星の衛星、金属の月で一騎打ちが行われました。2人の戦いは熾烈を極めました。それもそのはず、メガトロンはこの一騎打ちに戦争の勝敗を賭けたのですから!互いにボロボロになりながらも、辛くも勝利を収めたのは、コンボイでした。メガトロンは自分の軍団をすでに宇宙の各地に逃がしており、サイバトロン側の捕虜は最終的にメガトロン一人、になるはずでした。一騎打ちに敗れたメガトロンは、なんと、自らの武器である融合カノン砲で自らを撃ち抜いたのです!その時、メガトロンはこのような言葉を残しました。"デストロンに誇りあり!命を賭けた
「どうだったんだ?あの説明」
「概ねセイバートロンの歴史そのものだったな。サイバトロンとデストロンのどっちかを上げたり貶めたりするようなものじゃ無かった」
博物館を出た一夏はリワインドにワイルドライダーの説明の是非を問う。
「多少フォールンのパートが多いと思ったが、サイバトロンを特別貶してはいなかった。大丈夫だと思うぜ」
「そうか。じゃあ、次は・・・・・・」
「みなさーん!イベントが始まりますよ〜!」
「あれは・・・・・・!」
一夏達の耳に入ったのは、聞き覚えのある声。
「イベントエリアにて、オートボットランドでの、記念すべき1回目のイベントが始まりますよ〜!・・・・・・あ!お前達は!?」
「お前・・・・・・ハングルー!」
イベントを宣伝していたのは、かつてモールダイブとの戦いの前に遭遇したテラートロンのリーダー、ハングルー。
「お前、なんでこんなところに・・・・・・」
「ええい!哀れむな!テラートロンのメンバーを養うには金がいるんだ!リーダーの俺が率先して稼がねえと・・・あ!イベントエリアはあちらですよ〜!・・・・・・とにかくだ!今はこの地球が舞台なんだ。だったら地球の金をゲットしないと話にならない。だから涙を飲んでバイオメガトロンに頭を下げて雇ってもらったんだ!わかったらどっかいけ!イベントエリア行け!」
「まあ、大変だっていうのはわかった」
「おーい!君達ー!」
「マイスター副官!」
一夏達のもとに、ようやくマイスターが追いついた。
「司令官がいらっしゃらないようですが・・・・・・?」
「司令官は人気者でね。駐車場で写真撮影に勤しんでいるよ。君達はどれくらいこの施設を回ったのかな?」
「博物館にいっただけですね」
「そうか。では・・・・・・」
「イベントエリアに行け〜!」
「よし!映像館とやらに行こう。デストロンの印象操作を疑うと、博物館と映像館が狙い目になる。今日はこの2つの施設で終いとしようか」
ハングルーを無視し、一夏達は映像館へ向かった。
映像館はまさにアメリカの劇場といった外観で、どこか懐かしささえ感じさせる。
「なるほど・・・・・・映像館といえど、今は一つしか上映していないのか・・・・・・」
「ああ。いかんせん"映像"だからな。セイバートロン星の映像でも映そうとしたってデストロンには無理な話ってんだ」
「君は・・・・・・?」
「映像館担当、ブレークダウン。よろしく」
マイスターに話しかけたのは、スタントロンの一人、ブレークダウン。
「今はこの"トランスフォーマー驚異のトランスフォーム50選"しか流せてないぜ。これからいろいろ撮っていくつもりだがな」
「そうか・・・・・・」
「とりあえず見ておきます?その、驚異のトランスフォーム50選っていうの」
「そうだね。では、頼んだよ」
「ちょーっと待った。次の上映は1時間と20分後だぜ。今劇場は開いてない」
「弱ったな・・・・・・」
「だったら、イベントエリアに行ってみましょうよ。ハングルーのやつが推してたし」
「ふむ・・・・・・確かに、イベントとやらも見てみる必要があるかもしれない。そうしよう」
鈴音の提案に乗り、一夏達はイベントエリアに向かった。
イベントエリアではちょうどイベントが始まるというところだった。
「よーし!行くぞ!オボミナス合体!」
「「「「オオオー!」」」」
イベント用の舞台の上で、ハングルーとオボミナスを構成する5人のテラートロンがオボミナスに合体した。
「良い子の諸君。俺様がオボミナスだ!」
「さぁー!合体戦士オボミナスと写真を撮りたい人は並んで下さーい!この私、オートボットランド園長モーターマスターが撮影し、写真のデータをお渡ししますよー!」
オボミナスの手のひらに人を乗せ、モーターマスターが撮影していく。
「ああいうイベントなんだ・・・・・・」
「まあヒーローショーとかは無いとは思ってたけどね・・・・・・」
「このような内容ですから、あそこまで押していたのでしょうか?」
「さあね。だが、イベント自体は問題ない。やはりあとは映像館になってしまう。先程チラッと見たが、アトラクションエリアは観覧車とジェットコースター、ティーカップとメリーゴーランドの4つだけが稼働していた。それ以外は点検中と張り紙があったから、そこまで調べる必要性が無いんだが・・・・・・」
「あと1時間20分くらいなんか時間潰せますかね?」
「難題だね・・・・・・」
「ショッピングエリアに行ってみませんか?何かあるかもしれませんし・・・・・・」
「ショッピングエリアか・・・・・・まあ備えあれば憂いなしと言うしね。私はラジオでも聞いているとしよう」
その後、映像館で"トランスフォーマー驚異のトランスフォーム50選"を鑑賞し、一夏達はオートボットランドを退場。駐車場で写真撮影をしていたブレードコンボイに挨拶し、スクランブルシティに帰った。
「・・・・・・もしもし」
夜中、人一人いないアリーナの観客席に、孤独な人影。
『□□□□□□□』
「・・・・・・ああ。貴女を頼りたい。私に、専用機を」
『□□!□□□□□□』
「もう、置いていかれたくないんだ」
『□□□』
「わかってる・・・・・・!死なないよ」
『□□□□□。□□□、□□□□□』
「ええ・・・・・・お願い、します」
『□□!』
電話をしていた人物は通話を切った。
「これで、私も、隣に並べるかな・・・・・・一夏」
一応最終話までの構成とかはあるんですよね。最近書きたい欲が出てきたので頑張って書いていこうと思います。