色々今後の伏線を散りばめたつもりですが果たして回収できるかどうか・・・・・・
感想をもらえて嬉しくて一気に書き上げました。そのせいかいつも以上に会話が多めです。
それではどうぞ
「え〜と・・・・・・転校生を紹介します・・・・・・」
「シャルロット・デュノアです。改めて、よろしくお願いします!」
瞬間、クラス中に衝撃が走った。叫ぶ者、理解が追いつかない者、笑うしか無い者、三者三様の驚きが空間を支配した。
「うるさいぞお前達!徹夜した頭に響く!」
しかし、そんな驚きも担任である織斑千冬の一声によって鎮められた。
「えー、ご覧の通りシャルル・デュノアは女だった。でもって色々考えた結果こうなった。それだけだ。あとは本人に聞け。1限が始まる前には着席しておけよ。SHR終了!」
簡略化して説明した千冬はそのまま退室した。
「デュノアさん!本当は女性、というのは本当ですか!?」
SHRが終わり、今にもシャルロットに飛びかかろうとしていた他生徒よりも早く、セシリアはシャルロットに問いかけた。
「うん。いつかは皆にも言わなきゃって思ってたんだ。でも、戦いとか、行事とか、色々なことがあってさ。言う機会が無かった。だから、こうして強引にでもやらなきゃ、僕は、ずっと隠しながら生活して、取り返しのつかないことになるかもしれないと思って、だから、こうやって、場を借りさせてもらったんだ」
「そう、ですか。ところで、"いつかは皆に"ということですが、誰か知っていた方がいると?」
「うん・・・・・・一夏。一夏に、最初にバレちゃった。それで、色々勇気づけられて」
「・・・・・・ちょっと待て。シャル、ロット。貴様、今一夏と相部屋だよな?」
「へ?うん、そうだけど」
箒の放ったこの疑問が、クラスにもう一度衝撃を走らせた。
「えぇー!それじゃあ男女一つ屋根の下!?」
「良いな〜!」
「年頃の男女、何も起きないはずはなく・・・・・・」
静まり返っていた教室は、再び喧騒にのみ込まれた。
「うるさいぞお前達!座れ!1限だ!」
「にしても、あんな形で発表するなんてな」
午前の授業が終わり、一夏達は屋上で昼食を摂っていた。
「うん。先生にはすごく怒られちゃった。なんで隠してたとか、良くそんなこと思いついたなとか。まあ最終的には理解してくれて、力になってくれるって。お前は私の生徒だから、卒業するまでは面倒見てやるって」
「そうか、良かったな!」
「にしても、本当よく隠し通したわよね、そんな立派なもの!」
シャルロットの胸部を凝視し、鈴音は言い放った。
「あはは・・・・・・案外どうにかなるものだよ?」
「そういうこと言ってるんじゃ・・・・・・!」
「ですが、どうして男装する必要があったのです?」
「大方、スパイ活動と言ったところだろう。違うか?」
「ううん、当たり。男として一夏に接近して白式のデータを盗むよう言われてさ。それには、男として入るのが手っ取り早いって」
「デュノア社だったか。確か、かつてはIS関係の企業では5本の指に入る程だったが、最近は業績が振るわなくなったとか」
「うん。それもあるし、僕の出自もあってね」
「・・・・・・なるほど。言うなれば、妾の子か」
「・・・・・・うん」
「すまん。無遠慮に言ってしまった」
「いいよ、気にしないで、ラウラ」
「にしても、これからどうなるんだろうな、一夏」
「何がだ?リワインド」
「部屋だよ。今までは男同士ってことでシャルと相部屋だったが、これからはそうもいかないだろ?」
「あー、確かに。まあそうなったらリワインドとの2人部屋で良いんじゃないか?慣例ってことで他の生徒と相部屋だったけど、俺はリワインドと離れる気は無いし、そのほうがわだかまりもないんじゃないか?」
「まあそうだが・・・・・・」
リワインドは背後に感じる嫉妬や怒り、羨望や期待といった様々な感情の混ざった視線を受けながらも一夏に賛同した。
『休み時間中失礼!ブレードコンボイからスカウトチームに連絡!メトロフレックス司令室に集まってほしい!繰り返す。スカウトチーム、メトロフレックス司令室に集合せよ!』
「この放送は!」
「お呼びってわけね!」
メトロフレックス司令室にて、スカウトチームが集められた。
「今回スパークシグナルが発見されたのは、南米。アマゾンだ」
「しかも複数の反応があってね。受信できただけで7個」
「そんなに!」
「今までで一番の反応数だ。危険性を鑑みて、スカウトチームとは別に部隊を編成した。君達が出発して数分後に後を追う。部隊メンバーは、オクトーン、サンドストーム、スカル、バルクヘッド。そして私だ」
「司令官が!?」
部隊編成に一番に驚いたのはラウラ。
「それだけじゃない。君達と同行する者も3人用意した。スカイファイアーとスキッズ、そしてアイアンハイド」
「そんな、そんなに危険かもしれないってことですか!?」
「ああ。そしてここからが最も重要なことだ。アマゾンからは未確認のスパークシグナルと共に、
「デストロンシグナル!?」
「ああ。デストロンのトランスフォーマーが発信する識別信号だ。デストロン内の通信などに使われる。幸いデストロンシグナルは一つだけだったが、デストロンにはジェットストームと言った量産兵がいるからね。それに、オンスロートに連絡しても、詳しい内容は彼自身にも教えられていないようだし、同盟の範疇を超える。とね。だからこそ警戒しなければならない。本来同行は一人だが、こう異例の事態が続くようで申し訳ない」
「いえ、心強いですよ。それに、仲間が増えるかもしれないんですから」
「そう言ってくれると嬉しいよ。それでは、出発だ!」
南米、アマゾン。
一夏達スカウトチームはスキッズと共に新たにサイバトロンに所属したスカイファイアーに乗り、着陸地点を探していた。
『ダメだな、どこも木が生えていたりして、着陸できそうにない』
「アマゾンといえど人の手が加わった場所もあるが、如何せんスパークシグナルは奥の奥。未だ原生林の面影を残すエリアだからな。我々もベレン宣言を無視するわけにはいかないから、無理矢理着陸することも出来んしな・・・・・・」
「なあアイアンハイド、ベレン宣言ってなんだい?」
「簡潔に言えば、アマゾンの保護を目的としたものさ。我々が破るわけにはいかないだろう?」
「それは確かに」
『あ!少し開けたところがある。そこに降りるよ』
アマゾン上空を彷徨い、ようやく着陸地点を見つけたスカイファイアーは、後方の搬入口を開いて着陸した。
「ここは?」
「見たところ、
ラウラは周囲を見渡して分析した。
「トランスフォーム。そこまで高い木は無いね。だけど、これでは私は動けないな」
「そうだなスカイファイアー。ここもそれほど広いわけじゃない。君がアクティブに動けば、環境を壊してしまうやも」
「そうだよね・・・・・・私はここで君達を待つとしよう。ここで立っていれば、君達にも目印になるだろう」
「ですが、一人にしてしまえば、デストロンに襲われてしまうかも・・・・・・」
「大丈夫だよ、セシリア君。例えデストロンが来たとしても、私は大型の部類だからね。なんとか君達に連絡しながら戦えるさ」
「そう、ですか・・・・・・」
「必ず戻ってくる。スカイファイアー」
「ああ。いってらっしゃい、スキッズ。みんな」
一夏達はスカイファイアーの見送りを受け、スパークシグナルを追ってアマゾンの奥地へ進む。
「この奥・・・・・・まっすぐ・・・・・・」
「なんかどんどん深くなっていくって言うか、木増えてない?」
「ああ。我々でも歩きづらくなってきた」
スキッズを戦闘に歩き、スパークシグナルの発信源に近づくに連れ、アイアンハイドのような標準的な大きさのトランスフォーマーでも歩きづらい程道が細くなっていた。
「こんなところにいるのかな?トランスフォーマー」
「俺みたいなマイクロンやビースト戦士ならこういうところも問題ない。まあ、こんな密林を選ぶのはビースト戦士かな・・・・・・」
一夏のつぶやきにリワインドは答えた。
「・・・・・・何か聞こえないか?」
「へ?何かって?」
「こう、葉の擦れる音と言うか、動物の走る音のような・・・・・・」
「ゑ!?猛獣!?」
気になる音を聞いたというラウラの言葉に、鈴音は獣への警戒を示した。
「もしかしたらビースト戦士かもしれない!」
「なんか、聞こえてきた!」
リワインドの一言を皮切りに、音は大きくなりその場の全員が聞こえるまでになっていた。
「これは・・・・・・」
「囲まれている。数は・・・・・・2つ!」
アイアンハイドは音を聞き取り、自分たちの周りを走る何かを迎え撃つため銃を構えた。
「■■■■■■■!」
「上もか!?」
警戒を強めていた中、上空から聞こえた恐竜のような鳴き声を聞いたラウラはISを展開し、レールカノンを空に向けた。
「落ち着いてくれ!」
最大限の警戒をしていた中、進行方向から優しい声が響いた。
「大丈夫。私達は敵では無い。ただ、君達を見極めたかっただけ」
そう言いながら現れたのは、まるで金属が混ざったような体をしたサイ。
「私はサイドス。この地に流れ着いた者。出てきてくれ!ファングウルフ!ダイノシャウト!テラシェーバー!」
「ガルフッ!驚かせてすまない。不届き者を二柱の前に通すわけにはいかなかったからな」
「君達のことはあらかた理解できた。我等に、神に危害を加える気が無いということを」
「実は陸に降りたときから見ていた。謝罪しよう」
それぞれサイドスと同じく金属が混ざったような狼、スピノサウルス、プテラノドンが一夏達の前に集まった。
「君達にはこれから二柱の神、獣神と龍神に謁見してもらう。ついてきてくれ」
「リワインド、この人達って、ビースト戦士で良いのかな?」
「わからん・・・・・・ビースト戦士ってのは基本的に完全に動物のはずだが・・・・・・」
「それについても奥で話そう。二柱の神から直々に説明を受けられるはず」
「どうする?ついていっても大丈夫かな?」
「彼らの話に悪意は感じないが・・・・・・」
「警戒は解かないほうがいい。私とスキッズはサイバトロンガンを持っておく。行こう」
サイドスの案内に従い、アマゾンを進む。辿り着いたのはアマゾン川のほとり。そこから少し森の中に入ると、そこにはアステカ文明の太陽のピラミッドを想起させる神殿があった。
「獣神ライガージャックよ!」
「龍神フレイムスカージよ!」
着いた途端、サイドスとダイノシャウトは神殿に向かって叫び始めた。
「「我等の呼び声に応え顕現なされよ!今我等は力を欲す!その身その御姿、今こそ我等は懇願する!真なる御業をお見せ下され!」」
叫び終えると同時に、神殿が光だす。
「これは!?」
「地震か!?」
地震が揺れだし、周囲の木々が動き、スカイファイアーのような大型トランスフォーマーが複数人動き回れるほどの広さの土地が出来上がった。
「吠オオオオオオオオオオオオオオオオオオオッ!!!」
「ブルアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!!!」
地面が開けると、神殿から二つの咆哮が大地を震わせた。
「来たか。サイバトロン」
「待ちわびたぞ。サイバトロンッ!」
神殿の扉が開き、その中から二つの影が現れた。
一つは金色のライオンのような姿。もう一つは赤く黒いドラゴンのような姿。
「俺はライガージャック。獣神と崇められる者」
「我はフレイムスカージ。龍神と崇められる者」
「「我等、アニマトロスの神である!」」
並び立つそれは、正しく神の如き威圧を放っていた。
「アニマトロス・・・・・・?」
「聞いた事がある・・・・・・この宇宙のどこかに、有機体と金属が融合した、テクノオーガニックボディを持つビースト戦士の星があると・・・・・・その星の名がアニマトロス。伝説だと思ってたが、そんな、そんな星の、神?」
「そうだ。マイクロン。我等は正真正銘、アニマトロスを治めていた神」
「故郷アニマトロスを離れ、そのこの星の、このジャングルに居を構えた」
「それは、どうして?」
「アニマトロスは、すでに存在しない。隕石によって破壊された」
「え」
「かつて存在したプライム、オニキスプライムとアマルガモスプライムと出会い、我等はトランスフォーマーとなった。それからアニマトロスにはトランスフォーマー、ビースト戦士が産まれるようになった」
「しかしそれも過去の話。今我等はここで潜むのみ・・・・・・」
「ちょっ、と待ってくれ。話についていけない。整理させてくれ」
話を進めるライガージャックとフレイムスカージを止めたアイアンハイドは頭を抱えていた。
「纏めると君達はアニマトロスという星の統治者で、プライムの時代から生きていて、アニマトロスが無くなったから地球に流れ着いたってことでいいかい?」
「概ねその通り。そして、頼みたいことがある」
「頼みたいこと?ていうか、君達2人は元はトランスフォーマーとは別の種族!?あーもう色々渋滞してるって!」
耐えきれなくなったスキッズの叫びは、その場にいたスカウトチーム全員の気持ちの代弁になった。
「そこは飲み込んでほしい。そうしないと話が進まないから」
ダイノシャウトの一言に若干の怒りを覚える者もいたが、表には出さなかった。
「では、こんなところで話すのもなんだ。神殿に入れ。そこでゆっくり話そう」
そう言うとライガージャックは神殿の中に戻り、フレイムスカージもそれに続いた。
「二柱直々のお言葉だ。遠慮せず入ってくれ」
ファングウルフに促され、一夏達は神殿のドアから中に入った。
神殿の中は不思議と明るく、そしてかなりの広さがあった。
「神殿の中ならば太陽光も入らない。涼しいだろう?」
「え、ええ、はい」
一夏はフレイムスカージの言葉に賛同し、心なしかフレイムスカージは口角を上げたように見える。
「では本題に入ろう。君達がこのアマゾンにやってきた時、俺達の部下のあの4人に君達を調べさせた。そして、君達ならばと判断したわけだ」
「このアマゾン川に眠る、タイタンの処理を」
「タイタン・・・・・・?」
「タイタンといえば、都市や我々トランスフォーマーが乗るような宇宙船に変形する、超大型のトランスフォーマーだが、数は極端に少ないはず。そんなタイタンがこの星に?」
「そうだ。今から数千年前、我等がこの星に降り立ってしばらく経ったある日、二つの隕石がこの星に落ちた。一つはここ、アマゾンに。もう一つはここから見て北西の海に。北西の海に落ちたタイタンは並のトランスフォーマーでは耐えられない程の水圧がある深海に落ちたため問題無いが、アマゾンに落ちたタイタンはそうはいかない。今でもなお少し潜ればその姿が見えるほどだ」
「地球に落ちたタイタンはそれぞれサイバトロンとデストロンのマークを付けていた。ここアマゾンに落ちたのは、
「まずいじゃないですか!それ!」
「そうだ。非常にまずい」
「だからこそ我等は待っていた。あのタイタンを破壊できる者を」
「ついてこい。タイタンの元へ行く」
フレイムスカージは神殿を出た。
「タイタンは川の向こう岸に少しだけ体を露出させてる。そこへ行くんだ」
ライガージャックに促され、一夏達も神殿を出る。外で待機していたサイドス達4人も同行し、向こう岸にあるというタイタンの元へ向かった。
「濁っているから分からないと思うが、この下に少しだけタイタンが露出している。手段は問わない。このタイタンを破壊してくれ」
「そうは言うがね・・・・・・」
「・・・・・・ねえ!あの穴はなに?」
「穴?」
シャルロットが指を差したのは、川から離れたところの地面にぽっかりと空いていた穴。
「なんだあの穴は」
「我等は知らんぞ!」
「なんか、コードみたいなのが伸びてないか!?」
「行ってみよう!」
急いでその穴に向かうと、その穴は標準的なトランスフォーマーが通れる程の大きさの穴だった。
「まさか、これ・・・・・・!」
「・・・・・・この穴の中から信号をキャッチした。これは・・・・・・デストロンシグナル!」
「フハハハハハ!随分遅い登場だったな!サイバトロン!」
「この声は、バイオメガトロン!?」
穴に集まっていた一夏達の前に現れたのは、デストロンの破壊大帝バイオメガトロン。そして参謀スタースクリームとレーザーウェーブ。トリガーの4人。
「フッフッフ・・・・・・物音がしたのでなんだと思って来てみれば・・・・・・まさかお前達だったとはな」
「デストロンが一体、何をしているんだ!」
「太平洋にあるデストロンシティからこの星を色々と解析しているとな、このアマゾンに巨大な影が見えた。調べていくと、なんとデストロン兵だった!それもタイタン!これは利用しない手は無いというもの!飛びついたというわけだ!オクトパンチ!上がってこい!」
「アイアイサー!」
バイオメガトロンに呼ばれ穴の中から飛び上がったのは、潜水服のような姿をしたデストロンの技士、オクトパンチ。
「タイタン起動につきましてはメガザラックをコンバーターとして使用する事で順調に進んでおります。あと10分程かと」
「良いぞ・・・・・・ではこの10分!邪魔者達を排除するか!」
「お任せを、
バイオメガトロンの言葉を聞いたトリガーが銃を放つ。
「危なあ、ぐわあああっ!」
「ラウラ!」
ISを展開し、停止結界を使用し仲間を守ろうとそたラウラだったが、トリガーの銃の威力を消しきれずダメージを受けてしまった。
「守ったか」
「護られたか」
「大丈夫!?ラウラ!」
「う、ああ・・・・・・」
倒れたラウラの側に駆け寄るシャルロット。意識はあるものの、受けた痛みは計り知れないものだと思い知らせる。
「ああ、ラウラ・・・・・・」
「レーザーウェーブ、私情を挟むな」
「・・・・・・」
「ハッハッハ!あのラウラとか言うのはもう立ち上がれんわい!」
高笑いしながらもバイオメガトロンは手持ち銃、ライオバレルを構える。
「一網打尽だ」
ライオバレルにエネルギーが充填されていく。
「くらえ!」
「はああああっ!」
「! ぐおっ!?」
「司令官!」
引き金を引かんとしたバイオメガトロンに一撃を食らわせたのは、空から降下したブレードコンボイだった。
「遅くなってすまない。君達を見失ってしまってね」
「みんな!」
「スカイファイアー!」
「ブレードコンボイに連れられてね。まさか、こんな事態になっているとは!」
「私達が来た!デストロンを迎え撃つぞ!部隊全員トランスフォーム!」
「オクトーントランスフォーム!」
「サンドストームトランスフォーム!」
「バルクヘッドトランスフォーム!」
「スカル変身!」
ブレードコンボイの指示を受け、上空で待機していたオクトーン達4人もまたロボットモードに変形し降り立った。
「なんと、随分とやる気だな。それほどまでにこのアマゾンにいる野良トランスフォーマーに期待していたのか?」
「いいや、デストロンシグナルを受信してな。来てみたらこの通りだ」
「デストロンシグナル?お前達!識別信号は切っていたはずだろう!?」
「・・・・・・あ、すいませんつけっぱなしでした!」
「オクトパンチ、このバカタレが!」
「あ痛!」
バイオメガトロンの一撃でオクトパンチは完全に伸びてしまった。
「ぬう・・・・・・こうなれば合体だ!手早く行くぞスタースクリーム!レーザーウェーブ!」
「あいよ」
「・・・・・・仕方がない。策と!」
「力と!」
「果てなき野望!」
「「「三つ揃って!合体大帝キングデストロナス!」」」
「そちらがその気なら、こちらもだ!ブレードコンボイ!スーパーモード!」
合体したキングデストロナスに対抗し、ブレードコンボイはスーパーモードになり、両雄が並び立った。
「行くぞっ!」
「フハハハハハ!」
ブレードコンボイとキングデストロナスは飛び上がり空中で掴み合う。
「トライファイアー!」
「マグナキャノン!」
ブレードコンボイの口から放たれる炎と、キングデストロナスが持つ銃から放たれるエネルギー砲がぶつかり、強烈な光とともに相殺される。
「スクリームミサイル!」
「ぐううううっ!」
キングデストロナスは胸からミサイルを放ち、ブレードコンボイは地上にいる他の仲間を守るため全てを受け止めた。
「これならばひとたまりもあるまい?」
「ブレードミサイル!」
「なに!?ぐおおっ!」
爆煙を切り裂きブレードコンボイも左腕からミサイルを放ちキングデストロナスを追い詰める。
「ウオオオオオオオッ!」
「ハアアアアアアアッ!」
空中でぶつかり合い、激しさを増していく。
「あの2人、バイオメガトロン様と合体など羨ましい・・・・・・まあ良い。あの方の力になるため、こちらもヤるとするか」
地上に立つトリガーは改めて銃を構える。
「来るぞ!」
ISを展開し、アイアンハイド達もサイバトロンガンを構えた。
「ライガージャック様、フレイムスカージ様、我等も」
「俺達は戦わない」
「お前達4人が出ろ」
「それは何故」
「見定める必要がある。我等の判断が正しかったのか」
「我等の選択の是非を」
「わかりました。サイドス変身!」
「ファングウルフ変身!」
「ダイノシャウト変身!」
「テラシェーバー変身!」
サイドス達もロボットモードに変身し、一夏達と並び立った。
「・・・・・・!」
「なんだ?これは、また地震か!?」
「フフフフフ、来たなあ。オクトパンチ!」
「ハッ!ええはいこの振動は、
「メガザラーック!」
大地が割れ、中から巨大なメカサソリ、メガザラックが飛び出した。それに続くように地面から何かがせり上がる。
「これは!?」
「ハハハハハ。目覚めろタイタン!貴様の主がお呼びだぞ!」
紫色をした鉄塊が徐々に姿を現し、川の流れを破壊していく。
「まずいぞ!トランスフォーム!全員乗ってくれ!このままでは巻き込まれる!」
ビークルモードに変形そたスカイファイアーは搬入口を開き、一夏達を乗せる。
「君達も乗ってくれ!」
「ライガージャック様、フレイムスカージ様。我々も」
「・・・・・・」
「ライガージャック様?」
「間違っていた」
「と言いますと?」
「我等は怠けていた。他者に頼らず自らの手で破壊しておけば良かったのだ。恐れを拭いきれなんだ」
「サイドス、お前達はあの者達の手を借りよ。俺達は戦う。タイタン相手にどこまで行けるか分からないが、戦わねばならない」
「ならば我等も!」
「ダイノシャウト、これは我等からの神命。元よりこの地にはタイタンを見張るために根を下ろした。だがそれも叶わなんだ」
「ならば、アニマトロスを失った俺達のするべきことは、サイバトロンと協力をすること。デストロンはアニマトロスからの因縁の相手。せめてこの星のため力となれ」
「・・・・・・わかりました」
サイドス達はスカイファイアーの元へ走り、サイドス達を乗せたスカイファイアーは離陸した。
「ライガージャック変身!」
「フレイムスカージ変身!」
ライガージャックとフレイムスカージはロボットモードに変身し、ブレードコンボイと同じ高度まで飛ぶ。
「来るぞ」
「タイタンが!」
「これは!」
アマゾンを破壊しながら現れたのは、巨大な戦艦。空母のような形状をも持つ、デストロンの巨大戦艦。
「フハハハハ!タイタンよ!このデストロン軍破壊大帝バイオメガトロンが!合体大帝キングデストロナスが問う!貴様の名はなんだ!」
「我ガ名ハ・・・・・・タイダルウェエエエエエエブ!トランスフォオオオム!」
現れたタイタン、タイダルウェーブはロボットモードに変形し、地上の木々を踏み潰した。
「なんと、巨大な・・・・・・」
「目覚めてしまった」
「悔やんでも悔やみきれん・・・・・・」
「ハハハハハ!タイダルウェーブよ!貴様の主の名はなんだ!」
「我ガ主、メガトロン」
「それは前の主だ。新しい主はこのワシだ!このキングデストロナス、及びバイオメガトロンなのだ!」
「キングデストロナス、バイオメガトロン。データ照合。一致。アップデート。完了。タイダルウェーブ、バイオメガトロンニ従ウ」
「フッフッフ、ハハハハハ!では命令だ!貴様の力を見せてみろ!タイダルウェーブ!」
「了解」
命令を受け、タイダルウェーブは体にある全ての砲門からレーザーを放つ。
「くっ!」
縦横無尽に放たれるレーザー砲を避けながら、ブレードコンボイはキングデストロナスに近づいていく。
ライガージャックとフレイムスカージはそれぞれタイダルウェーブに接敵する。
「ライガークロー!」
「デスフレイム!」
「グオオ!」
ライガージャックとフレイムスカージはそれぞれ爪と炎でタイダルウェーブを攻撃する。タイダルウェーブはよろけるがなおもレーザー砲を止めない。
「キングデストロナス!」
「ぬおっ!?」
ブレードコンボイはキングデストロナスを掴み、タイダルウェーブに叩きつけた。
「フッフッフ。嫉妬か?タイタンを手にしたワシへの!」
「違う!このタイタンは眠っていなければならなかった。見ろ!大地を!この荒れようを!」
「ハンッ!いずれ大デストロン帝国が完成すれば、下に戻してやるわい」
「貴様アッ!」
「グアアアアッ!」
ブレードコンボイはキングデストロナスをタイダルウェーブに擦り付けながら上昇し、キングデストロナスは体が擦れていく痛みに耐えながらも余裕の表情を崩さなかった。
「ウゥラアッ!」
タイダルウェーブを越え、ブレードコンボイはキングデストロナスを投げ離す。
「ハア、ハア、ハア」
「フゥ・・・・・・今日のところはここまでだブレードコンボイ。ワシらの力はほぼ互角。互いに消耗するだけよ」
「承知の上だ!」
「それに、お前達にはその動物を仲間にする手続きが必要なのではないか?ワシらはタイダルウェーブを解析したいのではな。トリガー!」
「了解!」
「なに!?くっ!」
キングデストロナスの合図を受け、トリガーは照明弾を放った。この照明弾は長く、光が消えるとそこにはキングデストロナスも、タイダルウェーブの姿も無かった。
「キングデストロナス・・・・・・」
「ブレードコンボイよ」
「君は、確かライガージャック」
「タイダルウェーブがデストロンの手に渡った今、我等はサイバトロンに参加する」
「それは構わないが、他の4人は」
「あいつらも同じ意見だろう。かつてこの星に落ちた二つの隕石、2人のタイタンを対処すべきは我々だった。だが、我等はそれを先延ばしにしすぎた。つけを払わなければならない」
「フレイムスカージ・・・・・・」
「我等はアニマトロスの神なれど、この星はアニマトロスではない。ならばこそ、同じ悲劇を見ているだけとは行かない」
「他の者たちには俺が話す」
「そうか・・・・・・」
キングデストロナスを逃し、タイダルウェーブによる被害を受け止めんとしているブレードコンボイは話を飲み込みきれていなかった。しかし、力を貸してくれるというこの二柱の申し出は、ある種救いのような感覚を覚えていた。
「デストロンはタイタンを得た。そしてサイバトロンは失われた星の神、か・・・・・・ああ。こちらからもよろしく頼む」
「この星を破壊してはならない」
「我等、喜んで力を貸す」
ブレードコンボイ、ライガージャック、フレイムスカージの3人は手を合わせ、結束を誓い合った。
「疲れた・・・・・・」
IS学園の学生寮に戻った一夏はベッドの上で脱力していた。
「アマゾンを歩き続けたと思ったらいきなりデストロンとか、体も心もクタクタになるよなあれは」
リワインドも一夏同様ベッドに転がる。
「今回は六人新しくスカウトできたわけだけど、
未だ同室のシャルロットは愚痴をこぼし、一夏とリワインドもそれに頷く。
「・・・・・・まあ、心配しすぎてもあれだしな。もっと他に何か考えようぜ」
「そうだな・・・・・・そうだ。ここにラットルでも呼んでみるか?」
「ラットル?」
「ああ、シャルは知らないか。俺の家を管理してもらってるトランスフォーマーでさ。気の良いやつなんだ」
「へー」
「だけどラットルを呼んでどうするんだ?」
「ちょうどいいからさ、司令官に顔通しておいたり、ここを案内しようぜ。そうすれば気も紛れるし、俺達もリフレッシュできるかも」
「そうか、そりゃあ良いや。明日先生達と相談するか」
「そうだな」
そうして夜は更けていく
ちなみにブレードコンボイはビーストウォーズセカンドのジョイントロン、DJをイメージしております。スーパーモードはトリプルダクス。バイオメガトロンはライオジュニアをイメージ。キングデストロナスはマグナボスですね。
タイダルウェーブ以外にもデストロンにはダイナザウラーという巨大戦力がいますが、ダイナザウラーの活躍は今後にご期待をば
ちなみにフレイムスカージはフレイムコンボイです。フレイムコンボイの海外名がスカージらしいので、コンボイ名義はブレードコンボイに留めたかったのでこの名前にしました。