唯それだけのこと。
鉛玉の飛び交う銃撃戦の真っ只中からこんにちは。
これを読んでいるということは恐らく私は死んでいるのだろう……
なんてことはなく全然生きてます。現在進行形で死にかけてはいるが。
さて、なぜ銃撃戦に巻き込まれているかを説明させて頂こう。
単刀直入に言うと私は今「たんもし」の世界に居る。
頭が可笑しいと笑われるような話だがこれが紛れもない現実なのだから仕様がない。
そして何故か《黒服》の一員として任務に当たっている最中ということだ。
あんまり余裕もないので詳しい説明はまた後ほど。
専門用語が分からない方は是非原作の方を読んでくれ。
さて、状況を戻すと今現在私と数人の仲間はマフィアの銃撃戦に巻き込まれている。
というより、途中で介入したという方が正しいだろう。
今回の任務はとあるマフィアの闇取引の監視と対処だった。
闇取引自体はそう珍しいものではない。
この世界で生きてまだ3ヶ月ちょっとで、そういう闇の部分を見る機会が多かった。
そして今回の取引は武器売買。
しかも普通の武器だけではなく何処かの組織が作った特殊な武器も取引されるらしいでかなり危険度が高く、
そう珍しくもない『連邦政府』が気にする筈のない只のマフィア同士の取引に黒服が動員されている訳だ。
当初、マフィアの取引場所である港の倉庫付近に隠れて取引を監視していたのだが………
「な〜んでこんなことになったんかなぁ……」
突然口論を始めたと思ったらドンパチを始めやがった結果今に至る。
(本当だったもっと楽な任務だったんだけどなあ)
心の中でそうぼやいてたら顔のすぐ横を弾が掠めていった
「ッ!どちらにせよさっさと証拠を回収して撤退しないと!」
こうも場が荒れてしまっては此処にある証拠だけでも回収して直接大元を特定するしかない
その為にもさっさと戦闘を終わらせたいのだが……
「次から次へと……どんだけいるんだよクソッ!」
倒したと思ったそばから増援が来るせいで中々撤退できずにいた…
「こうも激しい戦闘になるなんて想定してなかったから装備も足りねぇ、そろそろ本格的にまずいぞこれ!?」
弾も少なくなってきたっていうのに敵は増えるばかり
死ぬのは御免だが、かと言ってこのまま武器を明け渡してしまっては必ず多大な被害が生まれてしまうだろう。
(さて、どうする俺?)
状況は最悪。
このまま行けばジリ貧で殺される。
撤退は不可能。
増援も見込めない。
どうせ自分たちは替えの利く捨て駒に過ぎないだろうし。
(ッ!?あれは!)
逡巡の思考の後、思い付いたのはあまりにも賢いとは言えない苦肉の策だった。
だが、うまく行ってくれればこっちの勝ち。
「———やるしかねぇか」
腹を括れ俺。
ここでやれば犠牲になるのはここの人間だけで済む。
ならやらない選択はないだろ。
(よし、今!!)
銃撃が止んだ瞬間に転がっていた手榴弾を取引されていた爆薬の箱に投げつける
そして、数瞬の後———
私の人生は幕を下ろした。
あれ、本当に死んでるじゃん
フラグ回収しちゃったよ
目が覚める。
「とんでもねぇ悪夢だな……」
朝から不吉なこって。
今日も忙しくなるっていうのに。
「はぁ、アンラッキー」
そう、悪夢。
銃撃戦に巻き込まれた挙句、終いには爆散とか……
(爆発オチなんてサイテー……!)
なんて、巫山戯れる程度には余裕があった。
頭が可笑しいと言われても仕方がない位には落ち着いていた。
どうやら、俺は死んでもまた転生するらしい。
それも、《黒服》の誰かに。
なんで?
初めまして。詠夢と申しますでございます。
初めて書く作品なので拙い部分があったら暖かな目で見て頂けると助かります。
読みやすいフォントの使い方等分からない部分が多くありますのでこうしたら見やすいよ〜
といったご助言も頂けるとありがたいです。
感想,お気に入り登録励みになりますのでこの作品良いなと思って頂けたらば。