初執筆なので初投稿です。
稚拙な文章ですが、よろしくお願いします。
「新作ゲームのテストプレイ?」
「そうにゃ〜。指揮官にお願いしてもいいかにゃ?」
昼食を食べ終わり、残りの仕事を片付けるのが億劫になっていた時、四角い箱を持った明石が、執務室に訪れ話を持ちかけてきた。
「それは構わないが...、なぜ俺なんだ?ゲームが得意な子なら他にもいるだろ」
「にゃ〜、このゲームは1人で遊ぶよりも仲間や友達と集まってワイワイ遊ぶ、いわゆるパーティーゲームなのにゃ〜。完成すれば、他陣営の艦船達が交流するきっかけにもなるはずだにゃ!それに〜指揮官ともっと仲良くなりたいと思っている子もいるはずだにゃ〜」
仲がいい友達同士なら、さらに仲良くなること間違いなしにゃ!と続けて言う明石。
「なるほどな、それで?具体的に、俺は何をすればいいんだ?」
「指揮官にはこのゲームをプレイしてデータを集めて欲しいのにゃ〜。もちろん、他のプレイヤーは指揮官が集めるのにゃ〜。4人くらいがちょうどいいにゃ。大丈夫にゃ〜、指揮官ほどの人望があれば、一緒に遊びたい子はすぐに集まるにゃ〜」
持ってきた箱を受け取り、後は任せたにゃ〜。とのんきに執務室から退室した明石を見送り、箱のことについて考える。
「ふむ...」
確かに、母港のメンバーも増えてきたし、他陣営の艦船達のオリエンテーションに使えるゲームはありがたいが...
「あの明石の事だ、どうせ、新商品として売り出そうとしているんだろうなぁ...」
ただまぁ俺としても、艦船達が仲良く笑い合っている姿は見たいし、俺自身も、艦船達とより仲良くなれるのならとても嬉しい。それに──
(これは母港の笑顔のため...けっして仕事が嫌でサボりたいわけじゃない...うん...)
今日中に終わらせなければいけない重要な書類だけ片付けて、テストプレイに付き合ってくれる子を探しに行くか。
(残った仕事は明日に回そう。ベルファストには怒られるだろうが、明日の俺が何とかするだろう!)
(さて、箱を持って飛び出してきたはいいものの、誰もいないな)
そういえば学園ではもう午後の授業が始まる時間か、と考えていた時──
「あっ!しきかーん!」
「やぁ、指揮官」
「こんにちは、指揮官様」
「ん?...ホーネットと、エンタープライズにヨークタウンじゃないか、そういえば、3人とも今日は非番日だったな。姉妹仲良くお出かけか?」
「そうなの!私達3人同時にお休みってなかなかないからさ!母港に新しくできたって話題のスイーツカフェに行ってきたんだ〜!」
「グアムやブレマートンに勧められてな、ああいうスイーツは久しぶりに食べたが、とても美味しかったぞ」
「ふふ、もしよろしけば、今度指揮官様も一緒にどう?オススメのスイーツを紹介するわ」
「あー!ヨークタウン姉ずるーい!指揮官!私とも今度一緒に行こーね♡」
「そ、そうだな...その時はよろしk近いホーネット近い」
相変わらずホーネットはグイグイくるな...格好が格好だし、何よりそのたわわが当たってたまらんのですよ!
「ホーネット...あまり指揮官を困らせるな...」
「とか言って〜エンプラ姉も指揮官とデートしたいくせに〜!」
「なっ!...それは...その...まぁ...指揮官さえ、よければ...だが...」
「あらあら」
帽子を深く被り、ボソボソと呟いているエンタープライズに、にゃはは、と明るく笑うホーネット
そしてそれを微笑ましく見守るヨークタウンを見て俺も自然と笑顔が浮かぶ。
(そうだ。この笑顔を守り、母港中に広げていくためにも指揮官として、頑張らないとな)
そう思うのでしたら、仕事は放り投げないでください、とメイド長に聞かれればお叱りを受けるだろう男に──
「そういえば指揮官はもうお仕事終わったの?それとも〜サボってるのかにゃ〜?」
「むっ、指揮官サボりはいけないぞ。この前もベルファストに怒られていたのを見たぞ」
「スッー...いや...サボりじゃ、なくてだな...、そう!実は明石からな!大事な頼み事を受けていて!試作品のゲームのテストプレイに付き合ってくれる人を探していたんだ!」
「あら、そうなのね。試作品というと、指揮官様が持っているその箱のことかしら?」
「あ、あぁそうだ、明石が言うには、『遊びを通じてプレイヤー同士の仲を深める』ゲームらしい。すでに仲がいいプレイヤー同士なら、さらに深まるだとか」
「ふーん?なんか面白そうだね!」
お、食いついたな。よし、誘ってみるか。一か八か、付き合ってくれるか...?
「3人さえ良ければ、テストプレイに付き合ってくれないか?」
「私はいいよ!エンプラ姉達はどうする?」
「あぁ、私も、指揮官の役に立てるなら。そ、それに...もっと指揮官と...仲良くなりたいし...な...」
「ふふ、私も指揮官様のお手伝いがしたいわ」
「ありがとう!それじゃあテストプレイできる場所に移動しようか」
「どこでやるんだ?」
「...そういえば決めていなかったな」
「それじゃあ...私の部屋はどうかしら...?」
「ヨークタウン姉さん!?」
「ヒュ〜♪ヨークタウン姉大胆〜!」
「いいのか?男の俺が部屋に上がって」
「えぇ、指揮官様なら構わないわ。うふふ」
おお...女神様や...女神様がおる...
そうしてヨークタウンの部屋まで移動して、ちょっと片付けるから待っててねー、とホーネット達を待つこと数分。
「指揮官様、おまたせ。どうぞあがってちょうだい」
「ありがとう、お邪魔します」
おぉ、ヨークタウンらしい、落ち着いた感じの部屋だ。...それになんだか...いい匂いが...たまらねぇぜ
「なぁ〜んか指揮官やらしー事考えてな〜い?」
「いいいやそそんそんなことないが」
「あはは!ほんとかにゃ〜?」
女の子部屋に上がるのなんて慣れてないんです。勘弁してください...
「そ、そんなことより!ほら!ゲームのテストプレイ始めるぞ!準備するから手伝ってくれ」
「はーい」
持ってきた箱を開けて中身を取り出してみると、
入っていたのは1枚の白い板と取扱説明書。
「これでゲームになるのか?説明書にはなんて書いてある?」
「なになに〜?『盤を平らな場所に置いて起動させます』だって、そのボタンを押せばいいみたいだよ」
「これかしら...わっ!」
ホーネットの指示に従い、ヨークタウンが盤の中心にあるボタンを押した時、突如光り輝き、盤が9面に展開され、青や赤など様々な色や模様のマス目が浮かび上がってきた。
「すごいな、盤上の景色やマスは、ホログラムで投影されているのか」
「あとはシステムに従って、人数や難易度を決めたら、ゲームが始まるみたいだよ」
「なんだかワクワクしてきたわ。こうやって皆んなでゲームをするのなんて滅多にないもの」
「よし、難易度は...まぁ初めてだし、ノーマルにしておくか」
人数と難易度を決め、《ゲームスタート!》の文字が浮かび上がり、それぞれがこれから始まるゲームに心を躍らせていた。それが、闇のゲームの始まりだと知らずに────
───《 艦生ゲーム 》───
「どういうゲームなのか説明書に書いてあったわ。『このゲームは一生をモチーフにしていて、様々なマスによるランダムな展開を楽しみながら、最後のゴールマスへ目指していき、最終的に、1番資産を多く持っていたプレイヤーが勝利』、みたいよ」
へぇ、人○ゲームとかマ○オ○ーティーみたいな感じのゲームなのか。桃○みたいな友情崩壊要素とかない...よな...いや大丈夫なはず...信じているぞ明石...
「順番は、俺→エンタープライズ→ヨークタウン→ホーネット、だな。ちょうど時計回りで分かりやすいな」
四角いテーブルを囲い合うように座り、順番を決めるルーレットが回ったが、結果は綺麗に、俺から時計回りとなった。
「あぁ、さぁ指揮官、あなたの偉大な一歩を見せてくれ」
「ほらほら指揮官ルーレットを回しちゃって〜!」
「そうしたいがルーレットはどこに...うおっ」
ルーレットやサイコロの類を探していると、目の前に、ホログラムのルーレットが浮かび上がってきた。
「おお...このホログラム、手の動きが分かるのか、ねじれば動くぞ。よし、じゃあいくぞ...2、だな」
ルーレットの結果、2の数字が浮かび上がり、盤上の自分の分身であるコマが1人でに動き出し、赤い色のマスの上で止まった。
「マス毎の効果もホログラムのルーレットで、ランダムに決まるみたいよ」
「ふむ、赤い色のマスはプレイヤーにデメリットがあるみたいだ」
「マジか、軽いやつで頼むぞ...」
目の前で、赤いルーレットが回り、どんな罰が来るのか身構えていると、回転が収まった。
「《 転んで怪我をした 》、所持金からマイナス50万円、か...」
何で転んだだけで50万も無くなるんだよ
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指揮官 《 100万円→50万円 》
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「これは手痛いな、最初から持っている所持金の半分も取られてしまうとは」
「あちゃ〜、まっ気を落とさないで、指揮官!ゲームはまだ始まったばかりだよ!」
「そうよ指揮官様。まだまだ序盤よ、これから良い事があるわ」
うおぉ...美女3人の優しさが沁みる...これは良い事が起こりますね間違いない
「あぁこれくらい何ともないさ。次はエンタープライズの番だな」
「よし、いくぞ...10だ」
「わお、さすがエンプラ姉だね」
エンタープライズを模したコマが動きだし、青い色のマスに止まった。
「青い色のマスはプレイヤーにメリットがあるみたいね」
「そうか、幸先がいいな。果たしてどんな効果があるのか...」
青色のルーレットの回転が止まり、その内容を映し出した。
「《 空からお金が降ってきた 》、所持金にプラス100万円」
「おお一気に手持ちが2倍に、ツイてるな」
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エンタープライズ《 100万円→200万円 》
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「ありがとう、指揮官...この100万円を半分、指揮官に譲れたりはできないのだろうか」
「いや、そこまでしてもらうわけには...それに今は競争相手なんだ。勝負しているからには俺達は敵同士だ。情けはいらないぞ」
「...そうだな、私が間違っていた。すまない、指揮官。正々堂々挑ませてもらう!」
「ああ、受けて立つ」
やっぱエンプラよ。俺が不利だからって自分の所持金を分けてくれようとするなんて...なんていい子なんや...
「...やっぱり“私の“指揮官はかっこいいな」
「...エンプラ姉のじゃないけど」
「...あらあら」
「?次はヨークタウンの番だぞ」
「ええ、任せて指揮官様」
なんか一瞬ギスってなかったか?まぁ気のせいか
「それじゃあ、えい!...、1...」
「ま、まぁそういうこともあるって!元気出してヨークタウン姉!」
しかも赤マスじゃん...
「《 風邪をひいた!1回休み 》...その、まだ始まったばかりだからな!そんなに気を落とす事ないって!」
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ヨークタウン《 100万円 》
・1回休み!
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「ありがとう指揮官様...あ、あのもっと慰めてほs」
「よーし!次は私の番だねー!それー!」
勢いよく回ったルーレットの針が示した数字は─
「8!ふふーん!これでエンプラ姉に続いて私がリード〜...お?黄色いマスだ」
「黄色のマスは、特殊なアイテムが貰えるみたいだ」
黄色いルーレットが回転を終え、表示された画面には、2、4、6と3つの数字が描かれたカードが出てきた。
「このアイテムは、《 自分の、数字を決めるルーレットの結果を、上記の数字に書き換えることが出来る 》、だって!」
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ホーネット《 100万円 》
・2、4、6カード
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「ユニークな効果だな。そんなアイテムがあるのか、俺も手に入れたいな。」
「えへへ!次は指揮官の番ね!ほらほらどーぞ!」
「よし、次こそはいい出目が...!...7だ」
意気揚々と進んだ自分を模したコマが止まったマスは──
「何だこれドクロマークのマス?」
「ドクロマークのマスは...指揮官残念ながら貴方はとても...ツイていないようだ」
「な、なに、それ怖いんだけど」
え、爆発でもすんの?
おどろおどろしい黒いルーレットが回り、回転が止まるのと同時に、嫌な効果音が流れる。そこに書かれていたのは──
「《 交通事故により大怪我を負った、マイナス500万円と1回休み 》!?」
「わーお...指揮官...どんまい...元気出して?ほら、なでなでしてあげるから」
「」
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指揮官《 50万→−450万円 》
・1回休み!
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ぐううぅぅくそぉぉぉ...こんなに早い段階で借金まみれに、しかも1回休みだなんて...でもホーネットからのなでなでが貰えたしOKか!(混乱)
「なでなで〜♡(落ち込んでる指揮官かわいいな〜♡)」
「「・・・」」
「も、もういいホーネット恥ずかしいし、2人もいるから...」
「え〜♡私は全然へーきだよ?♡」
「...次は私のターンだな...、また10だ」
いつの間にかエンタープライズとかなりの差ができてしまったな。特にヨークタウン。お労しや...
「む、また青マスだな。...ふむ、《 株取引に成功、プラス400万円 》、か。あまりそういう事には詳しくないのだがな」
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エンタープライズ《 200万円→600万円 》
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今の所、エンタープライズの独走状態だな。さすがラッキーEだ。その幸運を私にもください
「エンタープライズちゃんはすごいわね。でもまだまだこれからよ!私のターン!」
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ヨークタウン《 100万円 》
・1回休み!
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「忘れていたわ...次はホーネットちゃんの番ね...」
「よーし!エンプラ姉には負けないんだから!えい!...5!また黄マスだ!次はどんなアイテムかなー?」
エンタープライズが幸運で強いのは分かるがホーネットも運がいいな、そういえば昔、友達にいたな、アイテムが1人だけめっちゃ豪華で無双するやつ
「おー?今度は《 青マスでの獲得金額を1度だけ倍にする 》アイテムだって!めっちゃ強くない!?」
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ホーネット《 100万円 》
・2、4、6カード ・獲得金倍加
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「ホーネットちゃんもすごいわね...私も、それくらい運が良ければ...」
「もー!ヨークタウン姉ナイーブになるの禁止!せっかくみんなで遊んでるんだから、もっと楽しくいこーよ!」
「ヨークタウン姉さん、まだ2巡目が終わったばっかりだ。勝敗はまだわからないぞ」
「...そうよね。2人が幸運なのは分かっていたもの、私はまだ諦めないわ!」
「ああ、そうだヨークタウン諦めなければ、必ず報われる。俺もまだ諦めないぞ!さぁ!行くぞ俺のターン!」
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指揮官《 −450万円 》
・1回休み!
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「「「「・・・」」」」
忘れてた...あー恥ずかし...
わし死んでもよろしいか?
「え、っと私の番だな。...7だ。...ん?2マスだけ進んで止まったぞ。...強制ストップマス?」
エンタープライズが止まったマスは、どうやら特別なイベントを起こすものだったようで、盤上にデカデカと、その内容が映し出された。
「なになに、《このマスを踏んだ時、全てのプレイヤーは、このマスへとワープする》お!やったな!ヨークタウン!これで一気にエンタープライズに追いつけたぞ!」
「まだ続きが書いてあるぞ。《その後、全てのプレイヤーはルーレットを回し、同じ目が出たプレイヤー同士は“結婚”する》...は?」
「「...え?」」
「お、詳細が見れるぞ。...“結婚”するとコマが2人1組になって、移動や資産、アイテムなんかが共同になるらしいぞ。特別なコースにも移動するみたいだ。...どうしたみんな?」
「「「・・・」」」
(なるほど...そうか...このゲームは“
(指揮官が言ってた“仲良し”の意味...
(指揮官様と...”結婚“...たとえ仮初でも、それでも私は指揮官様と寄り添い会いたい!...だからごめんね...エンタープライズちゃん、ホーネットちゃん...)
(ふむ...資産も共同になるってことは...俺の借金も軽くなる!?それに2人1組ってことは、単純に移動回数が2倍!それだけゴールに近づきやすくなる!これは“結婚”するしかねェ!頼む!誰か俺と”結婚“してくれェ!)
付け足した方がいいタグなどありましたら、ぜひ教えてクレメンス