よし、サボるぜ   作:まんぐーすかすか

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最近、自分を取り巻く環境が忙しくて大変だったのら。別にお話しが思い付かなかったとかそんなんじゃないよ。うん、決して。マジマジのガチガチ。ガチガチガンテツ。


そろそろあつがなつい(激ウマギャグ)季節で憂鬱な気分になってきたので初投稿です。電気代が心配になってきたので不定期更新です。


失踪させてくれ。










ハイド&○○ク◯

 

 

 

 

 

 

 

「はーあっちぃ〜...まったく嫌んなりますよ〜真っ夏ぅ...」

 

 

 蒸し暑い風に煽られ、照りつける太陽にもう夏か、と感じ始めてきたこの頃。母港では、冷房が効いた部屋に引きこもり快適に過ごす艦船や、絶好の運動日和だと(このクソ暑い中)身体を動かしに外へ繰り出す艦船が増えてきた。

 

 

「こんな暑い中、よくあんなに元気にはしゃげるなぁ」

 

 視線の先、テニスコートでは、激しいラリーを繰り広げているボルチモアとブレマートンの他にも、バスケットボールや陸上競技を楽しんでいる子達が多い。

 

 

「まったく、ベルファストも何で暑さに慣れましょう、なんて言うんだか...」

 

 

 

 

 

 

 時は遡り、いつものようにベルファストと2人で仕事をこなしながら世間話程度に、最近暑くて参っちゃうな、クーラー付いた部屋じゃないとやる気起きないよハハっ、的な事を話したら

 

 

「...冷房が効いた部屋でないとヤる気が起きない...?それはいけませんご主人様、すぐに暑さに慣れると致しましょう。さぁ、冷房も切りますよ」

 

「ウェ⁉︎ しょ、正気かベルファスト!?こんなアツゥイ!日に、室温が何度まで上がるか分かってるんすか!?」

 

「大丈夫ですよ、倒れる程ではありませんし、そうなってしまっても私がしっかり介抱(意味深)致します」

 

「お前は良くても俺は地獄なんだが」

 

「文句が多い殿方はモテませんよ」

 

「すぐそういう事言う...別に彼女の1人や2人、本気出せばすぐ出来るわい!」

 

「ええ、そうですね。ご主人様にはこのような猛暑でも平気で動けるようになって頂かなくては困りますから。...近い将来、めいっぱい汗だくックスする事になると思いますから(ボソッ)」

 

「なんか言った?」

 

「いいえ何も」

 

 

 

 そうして本当にクーラーを切ったベルファストと共に仕事を続ける事10分。予想していた通り、部屋内の温度は先程と比べてかなり上がっていた、それはもう、蒸し焼きされてしまうんじゃね?ってくらいに。

 

「うぐぐ...暑くて干からびそう...動いてないのに暑いよ...」

 

「ご主人様、まだ10分程しか経っておりませんよ。次は30分まで──」

 

「んあああぁぁ!!アツゥゥイ!!もう上着なんて着てらんねェ!」

 

 

 サウナと言っても過言では無い(過言)執務室の温度に、流石に我慢の限界を迎えた指揮官が徐に制服を脱ぎ出した。

 

 

「もう無理無理!俺もクールビズしちゃうもんね!はーあっつぅ...」

 

 

 椅子の背もたれに制服を掛け、さらに何を考えているのか、シャツのボタンも第2まで解放して腕まくりまで行っている。

 

 

「...」

 

「ふーこれでだいぶマシにはなったな!どうしたベルファスト、そんなに見て──まさかお前...!」

 

 

 少し呼吸が荒く、妙に据わった目と落ち着いた雰囲気のベルファストがこちらをじっと見つめており、その様子に何か気づいた指揮官。

 

 

「もしかして──熱中症か!?おいおい大丈夫か!?」

 

 急いでベルファストの元に駆け寄り、彼女の様子を確かめる。

 

 

「ご心配には及びません、ご主人様。私は汗ひとつかいておりませんよ」

 

「え、そうだったのか」

 

「はい(ご主人様の汗で濡れた胸と筋肉質な腕に見惚れていただけでございます)」

 

「俺のはやとちりだったな、すまん」

 

「いえ、それとご主人様、先程こう仰りませんでしたか?『ねぇ、ちゅう、しよう?』と」

 

「おー懐かしいなぁそれ、ベルファストもそういう事言うんだなぁ」

 

「ええ、世の中にはこういったアプローチも存在しているようですね。ところでご主人様」

 

「ん?」

 

 いきなり、ベルファストに両の手を掴まれ、ぐぐぐっ、力を込められながら距離を縮められる。

 

 

「えっえっえなになに」

 

「少しおとなしくしてください、すぐに済むので」

 

「ちょ...!ちから強ぉ...!」

 

 何だかよく分からないが押し切られないように抵抗し──ようとするが、まるで重機のようなパワーになす術なく壁際まで追い込まれた。

 

 

「ちょちょちょ!落ち着いてもろて...!」

 

「お乳突いて...?そういった趣味もお有りなのですね、ご主人様」

 

「さっきからその空耳なんだよ!ブームなんか!?」

 

「本当に減らないお口ですね。そんなお口は塞いで差し上げます♡」

 

 

 ベルファストが言い終わったタイミングで、彼女の方から電話の着信を知らせる音が鳴る。

 

 

「で、出たら...?」

 

「......」

 

 

かなり間を置いて、本当に渋々といった感じで応答したベルファスト。

 

 

 

「......陛下、如何されましたか」

 

『ベル〜...アイス買って来て〜...なるはやで〜...』

 

「......申し訳ありません、陛下。今は少々、立て込んでおりまして、他のメイド隊の子に──」

 

『私は今すぐ食べたいのよ!いいから買ってきなさい!ウォースパイトとバリアントの分も合わせて3つねっ!頼んだわよっ!』

 

言うだけ言って、こちらの都合なんてお構いなしに要件を押し付けてきた女王陛下に、ベルファストも怒り心頭のようだ(多分)

 

 

「......」

 

「え、と、エリちゃんはなんか言ってた...?」

 

「...ご主人様」

 

「ヒエッ」

 

「所用ができたので、早急に、片付けて参ります。...すぐに、戻りますので、そのまま、ここで、お待ちいただけますか?」

 

「そんな強調せんでも──」

 

「2分で、戻ります。...いいですね?」

 

「ハイ!」

 

 

 

 突風のような速さで執務室から出て行ったベルファスト。監視の目も無くなった所で、ようやく冷房を付けて仕事できるぞ、とクーラーのリモコンを手に取った時、ふと嫌な考えが過ぎる。

 

 

「いや待てよ...どうせあいつ戻ってくるんだから、また冷房消されるじゃん」

 

 

 電源ボタンにかけていた指も止まり、どうしたもんかな、と1人ごちる

 

 

「...2分、か」

 

 

 あの超有能有言実行スーパーメイドなら可能だろう、颯爽と帰ってくる未来しか見えない。おそらく汗ひとつかかずに戻ってくる(確信)

 

 

 

 

「───よし!」

 

 

 

 

 リモコンをソファへと投げ出し、捲っていた腕もボタンも元に戻して、上着を手に取り、そして俺は────

 

 

 

「逃ーげるんだよーっ!!」

 

 

 

一目散に執務室から逃走した。

 

 

 

 

 

 そして時は戻り現在、俺は当てもなく外をぶらぶらと散歩していた。なぜこんなクソ暑い外をぶらついているのか、だって屋内だとベルファストや他のメイド隊の子に見つかってすぐ連行されちゃうから。

 

 

「でもあちー...やっぱ選択ミスったかぁ?これならまだ執務室で仕事してた方がマシだったかぁ?」

 

 

 へとへとになりながらそう考えるも、それはそれでしんどいという結論に行き着く。

 

 

「まぁ息抜きも兼ねて散歩した方が、後の仕事も捗るっしょ。てか風が吹いてる分外の方がまだ涼しいーいややっぱ気のせいだわ」

 

 

 考える気力も湧かずぼーっと歩いていると、何処からか舌足らずな声で呼びかけられた。

 

 

「おーい!しゅきかーん!」

 

「んー?おー睦月達おはよう」

 

 

 声のする方へ振り向けば、睦月達ちびっ子が手を振りながら飛び跳ねていた。気付かないうちに、艦船達の寮舎の方まで来ていたようだ。

 

 

「しゅきかんお仕事終わったのー?もしかしてサボりー?」

 

「違うよ。これはフィールドワークって言ってね、指揮官にとって大事な仕事なんだ」

 

「そーなんだー!」

 

「そうそう、でもね、大事な仕事だから他の子には言わないでほしいな。特にメイドさん達には」

 

「わかったー」

 

「いい子いい子」

 

 

 きゃー!、とはしゃぐ睦月の頭を撫でていると私もー!と他の駆逐艦の子達にも迫られる。

 

 ...遠くの茂みから聞こえてくる小さく、連続したシャッター音。そして遠くからやってくる、頭にパトランプを乗っけたいーぐるちゃんを連れたエンタープライズ。連れて行かれるアークロイヤル。なにやってんだあいつ...

 

 

「はいはいそんなに集まると指揮官暑くて倒れちゃうから、みんな落ち着いて」

 

「しきかんもいっしょにあそぼー!」

 

「え〜暑いからやだ」

 

「あそぶの〜!あそぶあそぶあそぶ!」

 

「あそんでくれないんですか...?」

 

「やだー!あそぶもーん!」

 

「わわ分かったから泣かないで...」

 

 

 慌てて了承の意を示すと、途端に笑顔になって喜び出す睦月達。

 

 

「じゃあねー!鬼ごっこしよー!鬼がみんなつかまえるやつー!」

 

「え〜...走るの...?この気温で...?」

 

「やろ〜よ〜!」

 

「うーん...」

 

 

 この暑さで走り回るってぇ...もう俺にはそんな無邪気な元気無いよ...速攻で捕まえて終わらせるのも大人気ないし、何より睦月達からしたら面白く無いだろうし...むむむ......

 

 

「じゃあしゅきかん鬼ねー!にげろー!」

 

「...やるしかないかー」

 

 一斉に、きゃー!と走り出していった睦月達にやれやれ、と肩をすくめてやる気を固める。

 

 

「付き合ってやるぜ...10秒間だけな!」

 

 

 

 

〜5分後〜

 

 

 

 

「ゼヒュー...ゼヒュー...」

 

「もーしゅきかんおそーい!はやくつかまえてよー!」

 

「しきかんだいじょうぶー?」

 

「ちょっとてかげんしてあげよっかー?」

 

 

 ちょwwwおまいら速すぎwwwww 、なんて強がっても分かってる、俺の体力が落ちた事なんて!

 

 

 

「はぁ...はぁ...!最近暑いからってキンキンの部屋でクーちゃん達とゲームしまくってたのが仇になったか...!」

 

「しゅきかんいっつもゲームしてるじゃん!」

 

「ちょっとはおそとでうんどうしないとだめだよ!」

 

「ニート、ってやつー?」

 

「雷と電みたいな事言わんでくれ...あとニートじゃないもん!仕事してるもん!」

 

 

 結局、俺ではみんなを捕まえられないので、違う遊びに(泣く泣く)変えてもらう事になった。

 

 

「じゃあかくれんぼしよー!これなら、はしったりしないし、しゅきかんでもできるでしょ!」

 

「子供に忖度されるのってこんなに悲しいんだな、ぼくまたあたらしいことをおぼえたー(悔涙)」

 

「しきかんはダメな男の人だねー」

 

「そんなんじゃモテないよー」

 

「如月が、ずっとおせわ、しますっ!」

 

「気持ちだけ貰っとくな...」

 

 

 しゃがんで息を整えていると、わしゃわしゃと頭を掻き回されたり、背中に乗られたりしてひたすらオモチャにされる俺。くそ!こんなチビどもに舐められて、ワイは悔しか!

 

 

「それじゃあしゅきかんは隠れてね!こんどは睦月達がさがすから!」

 

「いいぞ、ちなみに俺は隠れるのが上手いぞ。お前達に見つけられるかな〜?」

 

「でもしきかん鬼ごっこもよわかったしなー」

 

「すぐみつかりそー」

 

「おいおい俺を甘く見んなよ〜?これでも俺は隠れる事に関しては超すごいんだからな〜?」

 

「いっつもメイドさんとかくれんぼしてるもんねー!」

 

「それは関係ないぞ!でも本当にすごいんだからな!?見つからなくて泣きべそかいても知らんぞ〜?」

 

「むー!ぜったいみつけるもん!みんなほんきでいくよー!」

 

「じゃ、制限時間は5分で──範囲はここの周辺くらいにするか。ほら、みんな目瞑って数えろよー」

 

「まけないから!1、2、3、4──」

 

 

 睦月達が数え出したのを確認してすぐにその場を離れる。

 

 

(ふふふ...これでも俺はかくれんぼで負けた事、無し!ガキの頃はあまりの強さに、みんな諦めて俺をほっぽり出して帰ったくらいだ...うごご...悲しい記憶が...)

 

 

 頭を振って苦い思い出を払い、手近な隠れ場所を探し、身を潜める。

 

 

(部隊にいた頃も、スケジュール外の追加訓練とか誘われんの嫌で身につけたこの隠密スキル...!成功率は驚異の100%...俺に敗北はありえぬ!)

 

 

 遠くの方で睦月達のカウントダウンが終わり、俺を探す声と彼女達の走り回る音が聞こえる──息を殺し、気配を消して完全に背景と景色に紛れる。

 

 

(服が少し目立つか、まぁそんなもの関係ない...ふふふ...お前達に俺が見つけられるかな)

 

 

 

 

 

〜5分後〜

 

 

 

 

「うー!しゅきかんどこにいたの!」

 

「はーはっはっは!俺の勝ちだー!」

 

「むー...おとなげない!」

 

「俺を見つけ出そうなんて100年早いぜ」

 

「もういっかい!こんどこそみつけるから!」

 

 

 

 

 

〜5分後〜

 

 

 

 

 

「うー!!!どこにかくれてたのー!!!」

 

「ふっ...悪いな...」

 

「しきかんそんざいかんうすい...」

 

「いんきゃ、ってやつ...?」

 

「おいおいおい、何処でそんな言葉覚えたんだ?」

 

「雷ちゃんと電ちゃんがいってた!」

 

「あっふーん...(怒)」

 

「つぎはぜっっっったいみつけるから!!!」

 

 

 

〜5分後〜

 

 

 

「もー!!!いじわる!!!しゅきかんなんてだいっきらい!!」

 

「やっぱり俺はSAI⭐︎KYOだったか...」

 

「うざー...」

 

「しきかん、いんきゃ...」

 

「帰ってよろしいか?」

 

 

 睦月達から止まらないブーイングの嵐に流石に手加減なりしてあげた方がいいかと考えるが...

 

 

「あー手加減とかしても──」

 

「いや!!」

 

「そ、そっか」

 

 

 彼女達のプライドを傷つけてしまうようで、頑なに拒否されてしまった。

 

 

(ふーむ...でもこのまま負け続けるってのも可哀想だしなぁ...ここはちょっとご褒美で釣ってやる気を出してあげるかぁ)

 

 

「じゃあ、もし俺を見つける事ができたら、何でも1つお願いを聞いてあげよう」

 

「えっ!?いいのっ!?」

 

「おー見つけられたらな」

 

「アメさんいっっぱい食べてもいいの!?」

 

「いいけど見つけられたらな」

 

「たいやき...!いっぱいたいやきたべれる...!」

 

「見つけられたr...」

 

「ピー子も鳴らしていいの...!?」

 

「それはやめてね」

 

「如月...!しきかんのおよめさんに、なる...!」

 

「それは...うーん...」

 

 

 やいのやいの言い出して止まらなくなった睦月達を宥め、隠れる為に準備する。

 

 

(ま、そう簡単に見つかってあげないんですけどね) ニチャァ...

 

 

 

 

 

〜5分後〜

 

 

 

 

 

「びええええええ!!!しゅきかんのいじわるー!!!!」

 

「うええええん!!」

 

「うっ...ぐす...」

 

「ひぐ...ひっく...」

 

「ごめんて...ごめんて...」

 

 

 とびきり頑張って探したのに見つけられず、ご褒美まで取れなかった悔しさで泣き出してしまった睦月達。露骨な手加減は嫌がるだろうと思って、近くに来た時だけわざと少しだけ茂みを揺らしたりしてアピールしてみたら、それに釣られたはいいものの、運良く俺が隠れている場所の横を探し回っていたのが、彼女達の最大のアンラッキーポイントだった。

 

 

(むむむ...ここで終わると間違いなく俺は悪者だ...それは避けたい...いつだって、俺は幼女に笑顔を届ける指揮官でいたい...)

 

 

 心のアークロイヤルも「よう言うた、それでこそ指揮官や」と言っている。お前そんな所にまでいるのか...

 

 

 

「...よし、それならラストチャンス...!今度は母港全体が範囲の鬼ごっこだ!制限時間も夕暮れまで!」

 

「そんなのむりだよ〜...」

 

「そこは大丈夫だ、睦月達以外にも仲間を用意してもいいぞ〜?それに、自分の部屋に隠れたりはしないから安心してくれ」

 

「だれでもいいの...?」

 

「おう!誰でも!何人でもいいぞ!」

 

「...それならやる...」

 

「よーしじゃあ──」

 

「みつけられたらなんでもおねがいきいてくれるんだよね...?」

 

「当然だろ?アメさんでもたいやきでも、何でも好きなだけ叶えてやる!」

 

「!!こんどこそ、ぜっったいみつけるもん!!」

 

「よーしその意気だぞ!じゃ、しっかり数えろよ〜?俺はそう簡単に見つかるつもりは無いからな〜?」

 

「みんな、ぜったいみつけよう!!アメさんのために...!」

 

「たいやきのために...!」

 

「ピー子の祝砲を鳴らすために...!」

 

「しきかんの、お嫁さん...♡」

 

「いたずら...♡いっぱいいたずら(意味深)する...♡」

 

 

 

 

 

(さーてとっとと離れますかね〜!うーんと遠い所まで隠れてやるぜ〜!)

 

 

 勝たせてやると言ったな...あれは嘘だ。勝負はいつだって真剣...!俺のかくれんぼステータスに敗北が刻まれてなるものか!さっきはちょっと可哀想で手加減してあげたが、今度見つかったらとんでもねぇ要求されそうな気がする...!お菓子一年分とか買わされんじゃねぇかな(半分正解)

 

 

「そんなの俺の財布ちゃんが中身超えて本体まで消えて無くなるぜ...お前だけは絶対に守って見せる...!」

 

 

 

 

 

 

 

 向かう先は購買部、もちろん買い物に行くためではなく、あの緑の猫に匿ってもらうため。

 

 

「おーっす明石いるか〜?」

 

「なんにゃ指揮官、今明石は忙しいんだにゃ。邪魔するなら帰るにゃ」

 

「新しい悪徳ビジネスでも考えてんのか?どうせ却下するから無駄だぞ」

 

「違うにゃ!新しい商品の販売計画を考えてるんだにゃ!失礼な指揮官だにゃー!」

 

「そか、悪い悪い。それより、奥の部屋にちょっと、隠れさせてくんね?」

 

「にゃ?指揮官何か悪い事でもしたのかにゃ?」

 

「な訳ないだろ...今駆逐艦の子達とかくれんぼしててな、ここなら隠れるのに丁度いいかなって」

 

「にゃにゃ...それはいいけどにゃあ部屋の中に隠れるのはどうなのかにゃ...?」

 

「そんなの見つからないために決まってるダルルォ?それに、ここならジュースもお菓子も冷房まで揃ってるし、優秀な味方も居るしな」

 

「味方って、明石の事にゃ?」

 

「他に誰が居るんだよ。んじゃ、もし俺を探しに来た子がいたら適当にあしらってくれ」

 

「むむ!明石がそんな事タダでするわけ──」

 

「この前の模擬店、実際の売り上げと収支報告に大きなズレがあったようだな?その差異は一体何処に───」

 

「全力で協力するにゃあ!!」

 

「うむ、よろしいぞ。後はちょっと小腹が空いたなぁ、喉も乾いたなぁ」

 

「デカポテチとキンッキンに冷えたコーラですにゃ!」

 

「うむうむ、主人のご機嫌が取れる猫ちゃんで大変よろしいぞ」

 

「にゃへへ...」

 

「そんじゃ、俺はここで隠れとくから、後は任せたぞ。安心しろって、無事に終わったらお小遣いやるからさ」

 

「...どれくらいにゃ?」

 

「うーん、これくらい(指3本ピーン)」

 

「...もうちょっと欲しいにゃ」

 

「図太いな、こんくらいか?(指5本ピーン)」

 

「それならまぁやってあげるにゃ。しっかり約束は守るにゃ」

 

「頼んだぞ、明石」

 

 

 シャーっと扉を閉め、ポテチとコーラを味わいながらスマホで、グアムがアナウンサーで生中継をしている番組を見て一息つく。

 

 

(...勝ったなガハハ!さーてこのまま晩御飯の時間まで、ダラダラしてましょうね^〜)

 

 

 

 

 

 

 

 

〜1時間後〜

 

 

 

 

 

 

「睦月ちゃん!そっちにしきかんいた?」

 

「ううん...」

 

「しきかんてごわい...」

 

「うう...ぜんぜんみつかんない...」

 

「だ、だれかにてつだってもらおうよ...!」

 

「そうだよ!しきかんもいいっていってたし!」

 

「だれかてつだってくれるこいないかな...」

 

 

 辺りを懸命に探しても痕跡1つ見つからない指揮官に、どんどん意気消沈していく睦月型の子達。しかし、そんな彼女達にとって頼れる救世主が、運良く通りがかった。

 

 

「あっ!あの人って!」

 

「せんせいだ!おーい、アルヴィトせんせー!」

 

「インプラカブルせんせいもいっしょだ!」

 

 

「あら、睦月ちゃん達、みんな一緒なのね。ずっと遊んでいたの?」

 

「うん!かくれんぼしててね!それでね!しゅきかんがみつからなくてね、いっしょにさがしてくれるひとをさがしてたの!」

 

「みんなでさがしてもみつからないんだ〜...」

 

「もうずっとさがしてるんだけどね〜」

 

「そう、指揮官も困ったものね。こんなに小さな子達相手に本気で隠れて、大人気無いわ」

 

「でもねー!みつけたらなんでもおねがいきいてくれるっていったんだー!」

 

「...およ?どうしたの...?アルヴィトせんせい、インプラカブルせんせい...」

 

「ふぅーっ...もう一度良く聞かせてくれるかしら。指揮官が、見つかったら、何でもする、って言ったのよね?」

 

「?うん!そうだよ!」

 

「たいやきいっぱいかってもらうの...!」

 

「ピー子鳴らしていいっていってた!」

 

「お嫁さんにしてくれるって、いってた♡」

 

「!!...それは私達も参加していいのよね?さっき一緒に探してくれる人を探してたって言ってたものね?」

 

「うん!しゅきかんもほかのひとといっしょにさがしてもいいよっていってた!」

 

「!!!...なるほどね、だいたい分かったわ。指揮官の発言から察するに、おそらく大義名分が欲しかったのね。無理もないわ、この母港は指揮官にとって異性だらけで、まともに──」

 

「もう、今考えるのはそれじゃないでしょ?今は指揮官が何処に隠れているのか、徹底的に探さなきゃ♡」

 

「...ふぅ、そうね。私としたことが思考の沼にハマる所だったわ。安心して、みんな。私達が力を貸すからには、もう成功したようなものよ」

 

「ええ♡任せてちょうだい♡」

 

「わーい!アメさんアメさん!」

 

 

 各々が欲しい物や要求する物について口々に言い合う傍で、アルヴィトとインプラカブルの2人は、睦月達に聞かれないような声量で会話しだした。

 

 

「アルヴィト?貴方ならすぐに指揮官が何処にいるのか導き出せるわよね?」

 

「ええ、もちろん。指揮官は私達との行為を望んでいる。すなわちそれに適した場所に隠れている確率がかなり高いはず。でもこの母港で思い当たるスポットはとてもじゃないけど把握仕切れていないわ。」

 

「安心して、大体の場所は押さえているから♡」

 

「流石ね、伊達に青姦を夢見ている訳じゃないって事ね」

 

「もう、でもそれがもうすぐ実現するんだから、待ちきれないわ♡」

 

「そうね、睦月ちゃん達からの情報を整理して出た結論から言えば、指揮官は見つかったその場ですぐに行為に及ぶ事を期待している、つまりは『企画モノ』と呼ばれるシチュエーションの再現を望んでいるはずよ♡」

 

「そこまで導き出せるなんて流石は鉄血が誇る『全知』ね♡とても頼りになるわ♡そのまま場所の割り出しもお願いしていいかしら♡」

 

「ええ♡当然よ♡任せてちょうだい♡」

 

 

 話し終えた2人は、まだやいやい言い合っている睦月達に対して、しっかり聞こえるように指示を下した。

 

 

「みんなにはそれぞれ指示した場所に向かってもらうわ、そこにはおそらく指揮官がいる可能性が高いの、だから手分けして向かってちょうだい」

 

「はーい!」

 

 

 インプラカブルが1人ずつ場所を伝えて、余った場所は自分たちの足で向かう事にする。

 

 

「言うまでも無いかもしれないけど、見つけたら連絡してちょうだい、もちろん私が見つけたら連絡するわ」

 

「ええ♡でも早いもの勝ちだから、着いた頃にはすでに食べちゃってるわよ?♡」

 

「それは私も同じよ、それじゃあ頼んだわよ」

 

「任せて♡」

 

 

 

 

 2人が歩みを進めるのは、お互いに正反対の道。

 

 

 

(ふふ、それにしても指揮官♡随分と回りくどいことをして、私を試しているのかしら♡まぁ、私に頭脳を持ってすれば、あなたが求めているものなんてすぐに実現してあげるわ♡)

 

 

(うふふ♡指揮官ったらまさかお外でスるのが好きなんて♡私と同じで嬉しいわ♡すぐに迎えに行くから、共に背徳に溺れましょう♡)

 

 

 

 

 彼女達の進む道に、指揮官はいるのか。

 

 

 

 

((...さっきは同じ立場の教師としてああ言ったけど──))

 

 

 

 

 彼女達の夢は、望みは叶うのか。

 

 

 

 

((──連絡なんて、するわけないじゃない♡♡))

 

 

 

 

ハイド&○○ク◯ 開始

 

 

 

 

 

 

 







超有能有言実行スーパーメイド



ベルファスト 「ご主人様、ただいま戻りました」(音の壁を超えた音〜!)

ベルファスト 「さぁ、ご主人様。先ほどの続きを───」

ベルファスト 「...ご主人様?」

ベルファスト 「...」

ベルファスト 「...」

ベルファスト 「...次こそは...絶対に...」

エディンバラ 「ベル〜?陛下がもっとアイス買ってきて、って...ヒィ!?」

ベルファスト 「ふふふ...ぶつぶつ...犯す...ぶつぶつ...朝から夜まで...ぶつぶつ...」

エディンバラ 「くわばら、くわばら...」(VLGN)



──────────────────────────


変質者


アークロイヤル 「違う!ク○ボーが勝手に!」

エンタープライズ 「これはなんだぁ?証拠物品として押収するからな〜?」

アークロイヤル 「待て!待ってくれ!」

エンタープライズ 「ん?これは...!」

アークロイヤル 「そ、それは以前たまたま撮れた『トレーニング後の汗だく濡れ透けでセンシティブに映っちゃた指揮官』写真!」

エンタープライズ 「ふむ...」

エンタープライズ 「...」(懐に収める音〜!)

エンタープライズ 「...次はもうするなよ」

アークロイヤル 「へ?...あ、あざーす!!」


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