SPECIALな旅でもなくたって   作:闇音猫

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はじめまして。闇音猫…縮めて闇猫です!
ポケスペ再熱したため初めて書かせていただきます!
ずっと読んでくれたら嬉しいです



1章 カントー編 
マサラは真っ白 はじまりの色


 

 

 

 

 ポケットモンスター、縮めてポケモン。

 

 人ではないが、確かに人と暮らしを共にしている不思議な生物

 

 騒がしい人の声、眩しい光、あのポケモンは─────

 

ジリリリリリリリリリリ!!

 

ドンッ!!

 

家に響く痛い音。何年ぶりか分からないが久しぶりにベッドから転げ落ちた。全身が痛い

 

「痛!ゔぅーん……今何時───ってうわ。寝過ごした」

 

 何回止めたか分からないほど鳴り続けた目覚まし時計はやっと静かになり、渋々時計を見たら約束の時間まで数十分を切っていた。

 近いとはいえこれは遅刻確定だろう。ご愁傷さまです僕と言ったところだ

 

「最悪だよ。変な夢は見るし、博士怒ると怖いんだよなぁ……。しかも今日は大切な日だって言ってたな。僕は雑用係じゃないんだぞ?」

 

 僕は博士のお手伝いをするために毎朝早起きをして研究所に向かっている。今日は何だかは忘れたが大切な日だと言っていた。しかし、雷が落ちそうである

 とまぁ、ブツブツと小言を言いながら、シャツを着てハンガーに掛かっている黒ジャージを着る。ズボンを履いて黒い帽子を被り、レモンのアクセサリーを帽子に着ける。

 

 全体的に黒っぽくて明らかに不審者だが、ジャージにある赤いラインのおかげでなんとか不審者にならずに済んでいる。見かけても通報しないでほしいものだ

 

 眠い目をこすって一階に降りれば、絶対起きられないと悟っていた昨日の自分が作ったのであろうおにぎりをヒョイと口に運び、もぐもぐと飲み込んだ。

 我ながら美味しい。料理を母に習っておいて良かったと思う

 よし……。腹ごしらえはこの位で良いだろう。ボールホルダーにただ1つのモンスターボールを着けて家を出る

 

「っしゃ。行ってきます────あ」

 

 いけないいけない。僕としたことが大切な物を忘れていた。靴を脱ぎ捨て、急いで2階に上って部屋のドアを思いっきり開く

 机の上に置いてあった三角形で不思議な模様をしたペンダント。これは僕の大切な御守りなのだ

 

「次こそ……!行ってきます!急げ!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「全く……5分前行動というものを知らんのかね」

 

「アハハ……ごめんなさい……」

 

 見事に遅刻して、オーキド博士の叱責を食らうことになった。長年使ってもうズレが起きてる時計が悪いよね……って言い訳はダメか。本当に毎度遅刻してすみませんねぇ

 

「まぁ良い。特に手伝って貰うこともないのじゃが、わざわざ時間を指定して、大切な日だと偽ってまで呼んだのには訳がある」

 

「その理由とは……?」

 

「まずレモンよ。お前さんは今何歳じゃ?」

 

「えっと……いくつだろう…ごめんなさい。興味もなくてあまり覚えてないです」

 

「いや、いい。お前さんはトレーナーとして旅をできる年齢を多分じゃがとうに超えておる。そこでじゃ」

「お前さんもポケモントレーナーとして修行を積みに旅をしてみてはどうかと思って提案をしてみたんじゃが……どうじゃ?」

 

 僕は実はこう見えて一人で旅なんてしたことはない。むしろ今言われてワクワクしてきた。そう、旅の付き添いなんかはしたことがあるんだけど……まぁ、この話はおいおいすることにしよう。

 

「いいんですか!お手伝いちょっと飽きてきた頃だったので、是非旅したいです!……けど働かせてくれたお礼に何かできることは──」

 

「あ、そうだ。ポケモン図鑑完成を目指させてもらいますよ。せっかくなので」

 

 ポケモン図鑑。博士が作った、捕まえたり見かけたポケモンのデータを記録できる万能機械。そのデータ保有率100%を目指すという何とも大掛かりな目標を立ててしまった。なんで今こんな事言った?僕は

 

「相変わらず率直じゃの……まぁ、それはいいことじゃ。お主のその一向に進化する意思がない(• • • • • • • • • • • •)ロコンについても謎が深い。これはいい機会じゃろう」

 

 一向に進化する意思がないロコン──

 

 僕の相棒ポケモンだ。もうほのおの石をつかって進化してもいい頃合いなのだが、石を近づければ攻撃を仕掛けてくるほど進化を頑なに拒絶する。これについては僕も全く理由が分からない。

 

「それと……お主が抱えている悩みへの手がかりになるといいのぉ」

 

「ホントに。これが第一優先っすよ。……それでなんかポケモンくれないんですか?新米ポケモントレーナーへのプレゼント……」

 

「お主には一匹いるじゃろう。ロコンが」

 

「えー?ちょっと心細いですって〜お願いしますぅ」

 

 必殺の上目遣い駄々こね。今まで出会ってきた人の中でこれが効かなかった人なんて誰もいない。やっぱり僕の顔がいいからかー!アハハ!

……自惚れはいいとして。

 

「はぁ……お主と言う奴は……しょうがないのぉ……ほれ」

 

 博士は観念したかのように1つのモンスターボールを僕に渡す。

 中には外に出たらいっつもすぐ目に入るあのポケモン

 

「そいつはポッポじゃ。新米のレモンにはちょうど良いかもしれんの」

 

「わーい博士やっさし〜…………」

 

 ん?おいおいおい??ちょっと待て。新米って……まぁ戦ったことはあんまりないから新米だけどさ、もう少し言い方あるじゃん?

 

「ふぅん、なるほど。ポッポ……ねぇ……」

 

「なんじゃ?不満か?」

 

 はー全く……ポケモンを捕まえた後の楽しみというものをわかっていませんなぁ博士は。楽しみと言ったら……

 

「名前を考えてあげてるんですよ。うーんと“ポポろう”! 君の名前は今日からポポろうだよ!よろしく!」

 

 このポッポは懐っこいのか、旅に出る気満々で早く外の空気を吸わせろと言わんばかりにガタガタとボールを揺らす。

 全く……しゃーないな!

 

「それと……ロコンは……“ロココ”だ!改めてよろしくな!」

 

 はじめて別の名前で呼ばれて戸惑いを隠しきれて居ないのか少し困った顔をする。まぁまぁ慣れてくれるだろう

 

「そんじゃ名前も決まったことだしー行ってきますわ!」

 

 扉を思いっきり開き、勢いよく閉じる音が狭い室内に響く

 

「ったく……アイツは礼儀というものを知らんのか!」

「しかも……目標を立てておいて忘れ物もするとは……心配じゃの……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 流石はマサラタウン。外に出れば爽やかな風が髪をなぞり、空は一層青々として見える。

 

「さて。僕はまず行くところがあってね……それはポケモンセンター!!!」

 

 回復とかではない。ただ、ポケモンを引き出しに行くだけ

 

 ノコノコとトキワシティまで、ポポろうとロココの散歩程度に歩いて行けばお目当ての赤い建物が見えてくる。

 その建物内にあるパソコンに用事があるのだ。

 

 カントー地方に引っ越してきた時、ポケモンの整理に困っていた僕を、“マサキ”という人が助けてくれた。

 なんでも、ポケモンを預ける機械があるそうで、使わせてくれるとのことだ。パソコンを使えば引き出しできるらしい。

 

「えーっと……どこかな……あったあった。コイツを引き出したいんだけど遠い場所のボックスだから通信がおっそーい。ここらへんでは絶対見かけないポケモンだし……バレないようにしないと。あくまでも護身用ね……」

 

 引き出しが終わった事と知らせる音楽が流れ、隠すようにしながらボールホルダーに着ける。

 窓をみてみれば、青とオレンジの空が見える

 

「オッケー……あーあ。引き出しを待ってたらもう夕方だよ。とりあえずは家で寝て明日から本格的に旅するかー」

 

 さっそくため息をついた僕の悩みは心地よい風に溶けて消えていった

 

 

 

 

 

 




はじめてこのサイトで書いたんですけど……使い方難しいよ〜
スマホで頑張って打ってるんよ。でもたまになぜかデータ飛んでっちゃうんだよね!

異例の1話で主人公が自己紹介してくれない。まぁまだその時じゃないんだろうよ!

次回もよろしくぜ!

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