SPECIALな旅でもなくたって   作:闇音猫

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レモンあんまり活躍しないです


潜入!帰ってきたロケット団アジト!

 

 

 

 しん……と静まりかえったホテルの室内で、ため息がこぼれる。窓の外をみてみれば、瞬く星に明るい月が浮かんでいた。今日は三日月のようだ

 

「……もうすぐ満月かぁ。満月になったら月の石が使えるな」

 

 まぁ、手持ちにはそれで進化するやつなんて居ないんだが。

 ピッピとかなら進化するけど、手持ちに入れるつもりは今のところ無い。

 

「ッ──────たぁ……」

 

 包帯を外し、クチバで治療した傷を見てみれば、まだ赤くなっている。内傷を治せても外傷が痛けりゃどうしようも無い。うーん……困ったものだ

 仕方なく、もう一度包帯を巻き直す

 

 それにしても、つけられている又は遠くからなんかしらの力で操作しているとなればクソほど面倒だ。壊す手間、特定する手間がかかるから。

 ご存じの通り面倒な事は嫌いな性でね。

 ……難しい事を考えるのは止め止め!手入れでもしてあげようかなと思い、1個のボールを取り出す。

 

「そういえばイブも色違いだよな。話聞いてなかったな……」

 

 出してあげれば擦り寄ってくる。やっぱりモフモフでかわいい。

 あ、そうだ、レッド達寝てるから静かにしないと……起こしたら流石に可哀想だし。

 

「イブ、どうして本来の住処じゃない3番道路に居たのか教えてくれる?」

 

 手を添えれば気持ちが脈拍のように伝わってくる。心なしか温かい。暖……はとれないけど。

 本来イーブイはサイクリングロードがある17番道路に居るはずなのだが、どうもおかしい。

 

『黒い服の怖い人間に捕まって……。いつの間にか白くなってたの。仲間ももう一匹捕まって、助けてあげられなかった。気づいたらあの場所にいたんだ』

 

 いつの間にか白く……か。やっぱりつけられている……というよりかは、外部的な力が働いていると考えたほうが確証は高い。

 目撃出来たらほんっとにいいんだけどにゃあ……。

 ま、〘8192分の1〙でしか出ないのだから、今まで捕まえたやつが合法色違いな訳がない。しかし、聞いてみないと真相は分からない。

 僕は続いて、どさくさに紛れて出ていたライに、ズイッと顔を近づける。

 

「……で?なーんでライは僕とレッドが喋ってるとニヤつく訳?」

 

 ホントに意味分かんないんですけど……。よくクラスにいる思春期の男子かよマジで。偏見だけどさ

 

『いや?好きなのかなーって思って。よくついて行ってるし』

 

 出たよ……コレがクラスの思春期男子思考だよ。一緒にいるだけで好きなんだ!って思うタイプだ。勿論コレも偏見だけど。

 

「……いや、別に?」

 

『『えっ、嘘だろ/嘘でしょ!?』』

 

「え?なんでイブまで驚いているんだよ……そんな僕がレッド好きそうに見えるのか?えー……無い無い」

「1人の純粋無垢な少年。危なっかしくて、見てないと弾けそうで怖いだけ。コレと言って何も思ってないよ」

「……あ、つまんないって顔してるな。ライ」

 

『思ってるよ』

 

「ハイハイ。あんまり僕の恋バナ期待しないほうがいいよ……おもんないから……。ふぁ……力使いすぎた。もう寝るぞー」

 

 いつも以上に力を使ってしまった。眠気がドッと襲ってくる

 1人と2匹がワイワイと恋バナ(?)をしている内に時計の針は0を過ぎていた。

 明日は、ブルーって子をもう1回探す旅になるだろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 酷く弱ったイーブイが視界に映る。近くには団体が────

 

 

 

 

「はっ!ゔーーまただ……変な夢」

 

 現在午前5時30分。変な夢を見て目が覚めた。

 いや……丁度起きたかった。ありがとう夢……

 帽子を被り、売店で朝食を買ってくる。仕方無いな……お金消し飛んだレッドくんの分も買いますかねー。

 

 

「はー疲れたー。ただいまーって……レッド起きてたの?」

 

「いや、俺がねぼすけだと思ってるのかよ?意外と朝強いんだぜ?」

 

 ググっと伸びをして、上着を着ているレッドが若干眠そうに文句を言う。ホントにそうなのか……?ニョロボンの方を見たらブンブンと首を振っている。あ、自力で起きた訳では無いと……。

 

「ふーん……そうすか……はい、朝食買ってきたよ。セレクトに文句は無しなー」

 

 僕は、ズイッとサンドイッチを差し出す。僕はサラダだけ。最近こんなのばっかりだが美味しいからいいか。ヘルシーで良いでしょ別に。そして案の定レッドにツッコまれる

 

「……足りなくね?レモンさん」

 

「いや、十分」

 

「いやいや……ほら一個あげるから食えって」

 

「いい!大丈夫!!間に合ってます!」

 

 朝から朝食を巡っての小競り合い。結局、押しに弱すぎて1切れ頂いた。全く……食べ盛りが食べればいいものを……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「よし。では今日は、ブルーを探します!」

 

「おう、ぜってーバッジ取り返さねーと!」

 

「よし、そうとなりゃぁ……ほら、とっととホテルを出るぞー」

 

 グイグイとレッドを部屋から押し出し、忘れ物がないか確認して部屋をあとにした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 所変わって、タマムシシティのゲームコーナー

 

 

 

「まだ見つからないのか?」

 

「は……はい、しらみつぶしに探しているのですが……」

 

「言い訳は無用!一刻も早く見つけ出すのだ!この娘を!」

 

 

 

 

 

 

 

 

「……でさぁ?僕たちなんでロケット団の服着て潜入してる訳?」

 

「話せばなげーよ」

 

 

 ホテルを出た後に僕らは昨日少女と出会った場所へ行き、手掛かりがないか探しに行こうとしていた。その時たまたまロケット団を見かけたのだ。

 あちら側もブルーを探しているようで、ちょうど良かった

 

 最近は怒りを抑えられているので、一発ぶん殴って服を奪って現在に至る。

 抑え……られてるか?いやいや……マシな方よ?いつもなら“10万ボルト”とか喰らわせてるし

 

「僕たちC班は地下で情報分析しなきゃならんみたい。バレる前に行こう」

 

「ああ」

 

 ……隠し階段を降りれば、前来たところとは違う場所だった。へぇ、資料室以外にももう一つあったのか……

 そして、奥の方に手足を鎖で繋がれ、培養されている見たことがないポケモンがいた。半分からだが無い

 

「以前採取したミュウのデータから作り出したミュウツーですが、遺伝子組み換えで完全体にするのは無理があるかと……」

 

「要は、再度捕獲できればいいのだろう?そのために我々はあの少女を追っているのだ!アイツに奪われたディスクを取り戻さなければミュウを捕獲する手立てはない!」

 

「なぁ、レモンさん……ミュウって知ってるか?」

 

「ミュウか……データがそこまでなくて、まだまだ謎が多い幻のポケモンっていわれてるんだ」

 

「へーー」

 

 潜入している事を忘れているのかとでも思うほど雑談をしていると、突如

 

 ビーッビーッ!と音が鳴り

『総員、東16ポイントに集合!!例の少女が見つかった!!繰り返す───』

 との放送が入る

 

「ブルーだ。行こう!」

 

 

 

 

 さて、報告があった場所に行けば既にブルーはロケット団員に囲まれていた。

 

「あーら、こんなか弱い女の子1人にずいぶん大袈裟なことね」

 

「さぁ、渡してもらおうか。ミュウの情報を記録したディスクを!」

 

 そう言って、ごっついサイドンやら、サワムラーやらを出して戦闘態勢に入る。おうおう、水とエスパーで飛ぶぞコイツら

 

「それはダメよ!だってミュウちゃんは……アタシが捕まえるんだもーん♡」

 

 そう言ってブルーはディスクをカメールに咥えさせる。まぁ、そう簡単に取られてはならない物みたいだし……

 

「な……なんてことを!」

 

「あんまり強力な攻撃だとディスクが壊れちゃうかもねーそれでもいいならかかってらっしゃいな♡」

 

「うぬぅ……!と、とにかく傷つけないよう戦うんだ!」

 

 団員が指示すれば、カメールへ向かってカイリキーが襲いかかる。カメールは悠々と避け、飛んできたサワムラーのキックまでも避け、反動でカイリキーとサワムラーは相打ちになってしまう

 

 ほへー。すげぇなあのカメール……先読みして動いているのか。しかもすばしっこい

 

「フフッ!ディスクを気にして本気を出せないのかしら?悪いわぁ♡」

「でも、トレーナーバッジを2つも持ってるあたしに挑戦しようなんて、ちょっと身の程知らずって事もあるわね♡」

 

 ブルーはバッジをイヤリングの用にして身に付けている。よくもまぁ考えるな

 

「お……オレのバッジじゃねーか!あのヤロー!」

 

「レッド、気付け……お前が昨日言った言葉使われてるぞ……」

 

「ぐぬ……手加減していればつけ上がりやがって……。だがコイツの攻撃は特別だ!」

 

 追い詰められかけた団員はケンタロスを出す。うーん……?コイツで何ができんだ……?

 

「フフフ……こいつはサファリゾーンのリーダーだったポケモンだ。尻尾の指揮で、複数のポケモンを操れる能力を持つ群れの長よ」

 

 ケンタロスが尻尾を振れば、倒れていたサワムラー達が起き上がり、カメールに一斉に襲いかかる

 たまにいるらしい。特別な能力を使えるポケモンが。

 あのポケモンはその一種っぽい。せっかくだし観察させてもらおう

 

 ケンタロスの指揮で連携をとりはじめ、四方八方からの攻撃で、カメールはディスクを離してしまう。

 団員はしっかりとキャッチし、ディスクはロケット団の手に渡る。

 あちゃーマズイか?ブルー……

 

「よし!ディスクを取り戻せれば手加減なんて要らないだろう!行け!ケンタロス」

 

「やば!せ、選手交代!」

 

 ブルーが出したのは紫の塊……メタモンだ。な……何するつもりなんだろうか。メタモンで

 

「うわははは!なんだソイツは!踏みつぶしてくれるわ!」

 

 ケンタロスが物凄い勢いで向かってくるのを眺めていれば隣にレッドが居ないことに気付いた。まさかだけど……

 ブルーの身の危険を感じたのかレッドが庇いに行ったようだ。あーーもう!何が潜入じゃボケ!

 

「あら!あなた……助けに来てくれたの?嬉しいわ♡」

 

「俺だけじゃ……って冗談言ってる場合かよ!お前のポケモン落ちてったぞ!」

 

 やがて崖からケンタロスがイライラした様子で這い上がってくる。

 

「ふ……このくらいの段差ならケンタロスはどうってこと無い。お前のチビは知らんがな!さぁ観念しろ!」

 

 ケンタロスはブルーとレッドへにじり寄る。

 助けたほうがいいのかな……いや。その必要は無さそうだ。

 ケンタロスはくるりと後ろを向き、他のポケモンも一緒に団員の方へ襲いかかる。

 成程ね?アレはケンタロスじゃない。

 カイリキーに殴られまくっている団員もいれば、ゴローンとイシツブテに踏まれている団員も居て混乱状態だ

 

「さぁ、今のうちよ!影で見てるアナタも!」

 

「え?ちょ、どういうことだよ!?」

 

 レッドは未だに状況が理解できてないようで困っている。

 はぁ……そろそろ種明かしって感じですかね〜?

 

「お、おい!お前、何をしている!早くソイツを倒さんか!」

 

「ブブーっ!残念でした。この人はアタシの……ダーリンで〜す♡」

 

「あ、この子達の付き添いでーす。あ、コラ、ライ!嫌そうな顔するな!」

 

 種明かしをした後、サワムラーに団員は蹴られる。なんか、スッキリすんな……普段もこのくらいやっちゃっても良いのかもな

 

「そういうことなの、バイバーイ♡」

 

「ポポろう!“そらをとぶ”!」

 

 ブルーはプリンを出してふわふわと、レッドを抱えながら飛ぶ。

 ……普通逆では!?ブルーはすごいなホントに!

 

「あら、アナタ……ピジョットを持ってるのね!ステキじゃない!」

 

「はは。そりゃどーも。そうだブルー、あのケンタロスってメタモンの“へんしん”で変化したんだろ?よくやるじゃん」

 

「うふふ、そうよ〜♡アタシのメタちゃんは、変身自由自在よ!」

 

「え、そうだったのか!?」

 

「レッドはもう少し考えたほうが良いね……」

「そんじゃ、団員さん達じゃあねー。ばいばーい」

 

「クソ……小癪なガキどもめ!だが……このディスクさえ取り返せれば……」

 

 倒されている団員とディスクを持っている団員……なんつーか……哀れだなぁ。

 

 空旅はしばらく続きそうだ

 

 




作業用BGMがポケミクの闇猫です。
学校への受験合格しました〜。3月に試験があるので頑張らないとですね

レモンが今回何したか?ポケモン達との恋バナと、朝食奢ったのと、解説ですね
読んでて、ブルーが策士だなーと感じたので、あえて出しゃばりすぎないように控えめにしてみました。

サブ ラプラスのステータス
ラプラス :ラプタ ♂ LV:35 きまぐれな性格

技:なみのり れいとうビーム うたう ふぶき

クチバシティの海で出会った色違いのラプラス。歌が上手く歌えないのがコンプレックス。但し武器にもなる



2章まで長いなぁー…あの子出したいよ

ばいねこ〜でーす
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