家に帰ってココアを飲み、ベットに入るのも億劫になって机に突っ伏したまま眠りにつく。
朝
───怒号が聞こえたり、ポケモンの声が聞こえる。結構な人数いると考えて良い。何か指示をしてるのかでかい声が家の中にまで入ってくる。……いや、ちょっとうるさいな
流石に近所迷惑なので眠い目を擦りつつ渋々家を出て、注意しようとしたがその団体様は西側の森へと消えていってしまった
「マジでうるさかったなぁ。ふぁ……うわ。また寝坊……もう10時か……。これで眠気も覚めちゃったし外でも歩こーっと」
またポポろうとロココを連れ出して家の周りをぶらぶらと歩いていると、誰かが研究所内に入っていった。しかし日が差していて逆光になり、その人が誰なのかは分からない
「うん?来客?博士ぇ〜来るなら事前に言ってほしかったなぁー」
来客と思われる人物を追おうとしたその時だった。
パリンっ!と豪快に音を立て、窓ガラスが割れる。中からは昨日研究所内で見たばかりのポケモンがわらわらと逃げ出していく。
博士か来客か知らんけど間違って装置の全開閉ボタンを押したな……。はぁ……これもお手伝いの仕事か。
急いで研究所へ行き、中の惨状を確認する
「博士ぇ〜何かしたんすかってわ、酷い有様……ってあれ?君は」
「え!レモンさんだ!悪いんだけど手伝ってくんね?」
「いいけど……レッドくんがやらかしたの?コレ」
あ、目逸らした。ビンゴかよ……いや怒るわけじゃないし別にいいんですけども。
このやらかしちゃった子、彼はレッド。マサラタウン出身でポケモンが好き。相棒のニョロゾを連れて歩っている僕より年下の子だ。
家が近所だから、僕が引っ越してきた時から知り合い。
「何匹か出て行っちゃったみたいで……人手は多いほうがいいからさ!」
「こら!立ち話してる暇があるなら早く捕まえとくれ!」
「わかったよ。レモンさんに任せな!ロココ!“しっぽをふる”!」
ロコンは逃げ出すポケモンの前に立ちはだかり、技を繰り出して誘惑する。たちまちくぎ付けになったポケモンを博士とレッドくんが回収する。それを何回か繰り返し──
「よし、あとはフシギダネだけだ……いつの間にかトキワシティまで来ちゃったみたいだけど……」
いや……マサラからトキワって、結構追ったなぁ。日は暮れてるし。トキワシティは昨日来たばっかりなんですけどー?
さてと……フシギダネか。さっきそこら辺に──
「「いた!!」」
僕とレッドくんの大きな声にびっくりしたのかボロボロの建物の中に入っていってしまった。“トキワジム”……?あそこ無人なのに鍵は開いてるのか……。
「あー疲れた!ロココも突然ごめんね」
一息ついてから博士達の後を追えば、博士がフシギダネにタックルされていた。ククク……笑うしかない。
一方の僕は、フシギダネとレッドくんが何か会話をしているなぁと保護者目線で見ていたが突如、メリッ……と嫌な音が鳴り、野生のゴーリキーが襲いかかってきた
うげ〜まじかよ。〘かいりきポケモン〙で、〘かくとうタイプ〙の一進化ポケモン。多分地味に強いだろう。
殴られる寸前でフシギダネが止めてくれたが、博士は伸び切ってるし、手持ちは有利なやつがいない。
えぇ……僕もうここで隠し玉だすの?別にいいけど……まぁ準備だけはしてもらおう。
「─────!い……「レモンさん伏せて!」え?」
レッドくんが窓を開けばフシギダネが日光を溜めて“ソーラービーム”を放つ。西日でちょうど沢山集まったんじゃないか?
土煙を払いながら目を開けるとゴーリキーが完全に戦闘不能になっていた。
「わーお、こりゃすげーや」
あ、感想述べてる場合じゃない。1つのモンスターボールに手を添えて平謝りする
「ごめんって……。以外とヤバそうで準備してもらってたけどそんな事はなかったわ。許して☆」
ボールの中のポケモンはムスッとしている。久しぶりに呼ばれたのに出番が無かったことが不満なのだろう。でも案外コイツは迂闊に使う事ができない。僕がボールの中のポケモンに平謝りをしていると、レッドがこちらに駆け寄ってくる。
「レモンさ〜ん!俺図鑑もらった!」
嬉しいのか笑顔が止まらないレッドくんは、本当にポケモンが好きなんだなってわかる……え、図鑑?
「博士!?僕図鑑貰ってないよ!?」
いつの間にか、復活した博士に問い詰めれば呆れた顔をする。なんでそんな顔されなきゃいけないんすか!
「お前が渡す前に飛び出して行ってしまったからじゃろう?ほれ、お前さんの図鑑じゃ」
ほへーこれが図鑑ね〜。記録するの大変そーだけど頑張るか。てかよくコレ作ったな。スゲー。そういえばポポろうもらってそのままだったわ!てへ
「それと……レッドも良いトレーナーになれると思う。2人はライバルじゃな!」
「おぉ……!ライバル……!」
ずっと1人でバトルしてきた僕には縁がなかった言葉。それだけで興奮してしまう
「よし!ライバルになったなら、改めて自己紹介だよね!」
「えぇ!?うーんわかったよ……」
僕はご存知の通り、トレーナー界の常識なんて知らない。だからライバルには自己紹介とかいう馬鹿みたいな事を言ったのだ。
別にいーじゃん?自己紹介で減るもん無いし
「じゃ、改めて……僕は“レモン”!クチバシティ生まれの遠い地方育ち。目標はポケモン図鑑の完成と調べものを調べ終えること。ライバルとしてよろしくね、レッド」
それっぽく、今までしていたレッドのくん付けをなんとなくやめてみた。近所付き合いとライバルに線引きをするためだけなんだけど
「うわぁ……レモンさんにくん付けされないの違和感がすごいや……」
だろうね。僕もそう思ったわ。自分で呼んでても違和感がある。そのうち慣れるんだろうけど。
「これ俺もやらなくちゃ駄目?」
「目標を宣言することは大事だと思うよ。少なくとも僕はそう思う」
「だよねー、わかった……。俺はマサラタウンのレッド!究極のポケモントレーナーになることが今の目標!よろしくな、レモンさん」
なんとも簡易的な自己紹介。“究極”のポケモントレーナーね……きっと博士に吹き込まれたのだろう。面白い目標だなぁ。さん付けやめないのもね。面白いって言うよりかは……かわいい?うーんちょっとちがうか?
僕が自己紹介なんかに評価しているのを横目に見ながら、しらーっと博士は話を続ける
「どれどれ……自己紹介も終わったことじゃ。ポケモン図鑑のデータを書き入れるのに“トキワの森”へ行ってみてはどうかの?見たことないポケモンにも出会えるはずじゃ」
へぇ。トキワの森……僕の旅のお供として是非欲しいポケモンがいる。こうグダグダ喋ってまた日が暮れるなどやってられない。
「なら!善は急げだ。行くぞ〜レッド」
「えっ!?わ、わかった!それじゃ行ってきます!!」
あー本当に素直でいい子だ。こういう子は悪くない。クソ真面目ボーイとかよりは断然マシ
「ちょいと、レモンや。話したいことがあるんじゃ──」
「さーて。探すはピカチュウ」
ここはトキワの森の奥深くというか出口付近。10分ほど前にレッドと別れ、お目当てであったピカチュウを探す。
「今頃ドンパチやってんのかな〜“グリーン”と」
グリーンはつい最近まで別の地方へ留学し、戻ってきたのだ。だいぶ前から博士から孫の話を聞いていたし、ちょっと挨拶するくらいで話したことあるから顔見知り程度ではある。実は昨日博士にポケモンをもらった時
「実はのぉ……昨日か一昨日にワシの孫のグリーンが旅に出たのじゃ。レモン、お主は年上じゃろう?アイツが困った時助けてやってほしいのじゃ(声真似)」
とか言われたし、さっき出る前にも「今トキワの森にはグリーンがいると思うんじゃ。(以下略)」
知らんがなそんなの。僕は、ただただ図鑑埋めようと思ってる人だから、他人と関わってる暇はない。一刻も早くニビシティに行ってジムバッジを貰いたい
「とか思ってても……全然出てこねぇや!ピカチュウが!」
でもだからといってテキトーに当てずっぽうでやれば、スピアーの巣に当たって襲われる可能性もある。仕方ないな……
「よし!ロココ!“しっぽをふる”!」
誘惑作戦。これが手っ取り早い。
これについてはメリットが2つある
1つ目は大量にポケモンを捕獲できること。ポンポンと重複が無いようにボールを投げて捕まえていく
そして2つ目が重要。2つ目は気難しいピカチュウはコレ程度じゃ揺るがないこと
周りにポケモンが沢山集まった今、開けた場所にいるのはピカチュウだけ。
「行け!モンスターボール!」
カーブを描いてとんだボールはピカチュウの元に当たり、やがてカチッと音がなった。
「っしゃ、やりぃ〜。これでジムバッジを集めに行ける。ってやば!最終受け付け終了まであと少ししかない!急げ!」
どうも〜面接が近い闇猫でーす。めっちゃ不安なんですよね。正直…書いてる暇はないんだけど書きたくなっちゃうんだよね〜
レモンがレッド達より一足先にジムバッジを集めに行くみたいですね
先長いなぁ
それではばいねこ〜