【悲報】我らの太陽、晴崎が闇堕ち
1:名無しの先生
悲報、晴崎が闇落ち
2:名無しの先生
嘘だ、嘘だ、みんな俺を騙そうとしてる!
3:名無しの先生
本当に、なっちまったな(泣)
4:名無しの先生
曇らせたいだけで本当に曇ってほしくなかったのに……
5:名無しの先生
晴崎はずっと晴れててくれよ……頼むから
6:名無しの先生
>>4
別ゲーで草
7:名無しの先生
曇らせ好き全員が待ち望んだ瞬間なのよなぁ
8:名無しの先生
俺たちの晴崎が、太陽が……曇った
9:名無しの先生
オタクに優しいギャルが、消えちゃったァ
10:名無しの先生
チュートリアルからずっと俺たちのサポートしてくれてたから、余計にショックだよ
11:名無しの先生
推しだったのに、なんでこんな姿に……推します
12:名無しの先生
>>11
おいw
服と髪色違うだけでこんなに印象変わるんだね……
13:名無しの先生
晴崎ほど、曇らせを晴らしてくれる逸材は他にヒフミぐらいしかいないのに
14:名無しの先生
二次創作書いてる奴らもみんな困ってるだろ、アイツほど他校のどのキャラとも絡めるやついないし
15:名無しの先生
どのキャラとも仲良くなれるからな晴崎
明るく前向きな性格、金髪、優しい、頼りになる、行動力がある。だろ?、こんな光属性要素もりもりなやつぐらいだろ、色んな生徒と絡めるの。
16:名無しの先生
二次創作もだいたいユウカかカリナのどっちかだよね、最初に出る生徒。
17:名無しの先生
サービス開始初期はユウカ派とカリナ派とホシノ派の三つの勢力が争い、混沌を極めていた……
18:名無しの先生
ん、最後はシロコ派の1人勝ち
19:名無しの先生
でたなアビドススナオオカミ
20:名無しの先生
晴崎カリナってそんなに人気なキャラ?
ブルアカ未プレイだけどホシノとか、ヒナとかシロコとかの方が人気なイメージあるわ
21:名無しの先生
>>20
ブルアカインストールしてチュートリアルやってみ?
そのままメインストーリー読んでみ?
沼るぞ
22:名無しの先生
初期メンの晴崎とユウカが推しキャラになる先生は多いからなねぇ
23:名無しの先生
沼るぞは草
24:名無しの先生
>>21
沼るは草、そんなにウチの推し化は安くないで
取りあえずやってみるわwww
25:名無しの先生
晴崎が幼馴染だったら絶対に毎日学校楽しい自信あるわ
26:名無しの先生
それな
27:名無しの先生
わかる
28:名無しの先生
ホンマそれ
29:名無しの先生
絶対に朝起こしに来てくれる幼馴染
30:名無しの先生
幼馴染は最後に選ばれないパターンなんですが
31:名無しの先生
お、戦争か?
32:名無しの先生
落ち着けw
33:名無しの先生
晴崎推しがおこで草
34:名無しの先生
てか、今回のイベント大丈夫か?
35:名無しの先生
結構な生徒が曇ったし、やっぱり太陽が沈むと周りも曇っていくんやなって
36:名無しの先生
晴崎が今後の話で曇ったり闇落ちすること考察してる人見て驚いたわ。
37:名無しの先生
それに関してはモチーフ、晴崎の名前と言うか使う銃の名前がねぇ?
38:名無しの先生
武器、確かP90ってSMGやろ?
39:名無しの先生
そうだけど違うのよ、付けられた名前
40:名無しの先生
天☆照らす勾玉
41:名無しの先生
なるほど、確かに
42:名無しの先生
どういう意味や?
43:名無しの先生
晴崎カリナのモチーフは日本の太陽神である天照大御神っぽいのよ
44:名無しの先生
晴崎の名字の『晴』の晴れ、前向きな所とか光属性な感じのとことか、頼りになるとことか
45:名無しの先生
天岩戸神話があってな。
天照大御神の兄弟の素盞雄が暴れまくってて、最初は我慢してたけど止まらなかった素盞雄の乱暴ぶりに対して怒った天照大御神は洞窟に引きこもって洞窟の入り口を岩で封じた。
その結果世界はずっと真っ暗になったという神話だ。
46:名無しの先生
つまり晴崎が曇ったのは必然だった、てこと!?
47:名無しの先生
せやな
48:名無しの先生
だろうなぁ
49:名無しの先生
新しく出た陰キャカリナってさ、髪や服じゃなくて銃もかわってる?
50:名無しの先生
まじか
51:名無しの先生気
確かに立絵見直したけど背中にも肩にもP90無かったわ
52:名無しの先生
となると、銃もかわるのか
53:名無しの先生
そうなるな
54:名無しの先生
ずっと自分が変われば世界が変わると思ってた。
この一言に晴崎が陽キャになった全部がこもってる
55:名無しの先生
イベントの最初のモノローグは黒い立絵、もしかしなくてもカリナ?
56:名無しの先生
そうだろうなぁ
57:名無しの先生
自分を変えることでしか、自分を守れなかったんやなって
58:名無しの先生
しかもねぇ?
59:名無しの先生
友人が求めてるのは明るい私であって今の私じゃないってひねくれちゃって
60:名無しの先生
自分をずっと偽り続けてきたんや、性格も何もかもが曇ってても仕方ない
61:名無しの先生
今のところ、仲良かった生徒全員が曇ってる
62:名無しの先生
今回のイベント、大丈夫か?炎上するか?
63:名無しの先生
流石にしない、よな?
64:名無しの先生
今回のイベント被害者の会
カヨコ、ハナコ、レイサ、ハレ
65:名無しの先生
カヨコが晴崎に脳焼かれてて意外だったわ
66:名無しの先生
バカやろう
不良×ギャルは鉄板だろ
67:名無しの先生
カヨコのてを引いて一緒に走る晴崎か
68:名無しの先生
なにそれ尊い
69:名無しの先生
これは青春とかいてブルーアーカイブ
70:名無しの先生
もう見れないんだよなぁ
71:名無しの先生
もう晴崎(陽キャ)は居ないんだよなぁ
72:名無しの先生
カヨ×カリはもう見れないのか
73:名無しの先生
は?カリ×カヨだろ?
74:名無しの先生
掛け算であんまり長く言っても面倒臭いわ
両辺なんてどうせ因数分解するでしょう
75:名無しの先生
野生の早瀬ユウカ出てきて草
全員まとめて食うつもりか
76:名無しの先生
悲しみや怒りだけじゃなく他人まで因数分解し始めたか……
77:名無しの先生
おい落ち着け、まず項の入れ替えは因数分解と違うからまだ太ももと決まった訳じゃないから
78:名無しの先生
生徒行方不明ってなかなかヤバいな、これそのまま死んでたりしたらバッドエンド直行もあり得るぞ
79:名無しの先生
セリカとかと同じデスポイントな可能性も十分あり得るのが怖いな
80:名無しの先生
てか先生達大丈夫?晴崎無しでこのまま進んでいける?
81:名無しの先生
それな
82:名無しの先生
このままだと黒服に契約させられるのでは?
83:名無しの先生
それはない
84:名無しの先生
アイツは神秘を研究してるし、狙いはホシノかシロコだから大丈夫だろ
85:名無しの先生
それよりゲーム開発部ストーリーの続きはよ
86:名無しの先生
今後のメインストーリーに晴崎(陰キャ)が登場することに、ナギサのロールケーキを1つかけるぜ
87:名無しの先生
じゃあ俺はフウカのお節をかけるぜ
88:名無しの先生
ならば俺はキャンプハレの焼き芋をかけるぜ!
89:名無しの先生
ぜんぶミカの口につっこめ
90:名無しの先生
食べ物なんでも私につっこむのやめるじゃんね
91:名無しの先生
ところでお前らイベントは走りきったのか?
92:名無しの先生
イベントはいちいちやってないから(天下無双)
93:名無しの先生
私はストーリーだけ読む派なのよね
94:名無しの先生
今回のイベントスチル全部が悲しい感じなの悲しい
95:名無しの先生
それはそう
96:名無しの先生
今回が曇らせイベントなだけ
97:名無しの先生
五塵来降みたいなイベントが来るでしょ、前例があるし
98:名無しの先生
アマノイワトってことは、誰かが裸で踊り出すのでは!?
99:名無しの先生
は!?
100:名無しの先生
俺達の先生がそんなの認めるわけ……
"自分が変われば、世界は変わる"
そんなことを言ったのは、果たして誰だっただろう?
私から言わせて貰うと、そんな言葉のように自分が変わればそれを起点として周りへ伝染し、周りも変わりやがて世界も変わる。
そんなのはあり得ない、自分の影響で周りが変わるなんて、それこそ漫画やアニメの主人公でもなければありえないのだ。
自分の選んだ選択と行動、影響で周りが良い方向へと変わるなんてありえない。
そう、例え自分が変わっても世界も周りも変わらない。
「あぁ、なんでこんな簡単な事に気付かなかったんだろ」
たった一人の人間が変わったところで、何も変わらない。
それが"事実"であり"現実"だ。
スマホを操作していると、視界に髪が…私が
すぐに髪をずらそうと思ったが、面倒だと諦めそのままスマホを操作する。
幼い、正確には小学生くらいだろうか、いつも一人でいる私に、根も葉もない噂が流れた、話しかけても無視された、そんな虐めが嫌で、苦しくて、悲しくて。
でも相談すると、みんなが私に言うのだ。
私が悪い、虐められる私に原因があるのだと。
一人でいるのはただ、私は一人の時間が好きなだけだった。
他人と関わるのが、少し面倒でもあった。
一人なら好きなことを出来る、でも他の人と一緒だと相手に合わせたりと好きなことが出来ない。
相手の気持ちを考えて話すのが、気遣うのが苦手で、面倒だった。
それに、相手の名前を中々覚えられないという点も相手に申し訳ないと罪悪感を覚えて仕方なかった。
そんな時に私は知ったのだ『自分が変われば世界も変わる』という言葉を。
そんな言葉にすがった私は、臆病な自分を心の奥底に隠して私は私を演じることにした。
髪は金髪に染め、明るく前向きな性格として振る舞い、休み時間や昼休みは必ず同じクラスの子達と話したり、話を合わせられるよう見たくもないドラマやファッション雑誌を必死に読み込み、クラスメイトや知り合った全員の名前を覚えるためノートに書いてむりやり覚えた。
クラスでの活動でも、クラスの委員長になりクラスの纏め役となり積極的に発言した。
頼りになるよう勉強も頑張り、同じ学園の人達とのコミュニケーションも積極的に取るようにした。
休日も、クラスの人達と遊ぶようにして良い友人関係を築いていた。
そんな私はいつからかクラスだけではなくキヴォトスの様々な学園の生徒と関わりを持つようになった。
とにかく、本当の自分と正反対の自分を演じてきた。そのお陰か、虐めはなくなり色んな人達から話しかけられるようになった。そんな時だ、連邦生徒会の人からの提案で"シャーレ"と呼ばれる場所に所属することになった。
キヴォトスに外の世界からやってきた"大人"である先生のサポートが、私に与えられた仕事だった。
私は"先生"とも良好な関係となり、キヴォトスの様々な学園で様々な活動を行ってきた。
砂漠で遭難したり、銀行を襲ったり……思い出すだけでキリがないアビドス学園。
ゲームの開発を手伝うはずが、何故か廃墟へ行ったりC&Cと敵対することとなったミレニアムサイエンススクール、と思い出そうとすれば他にも沢山の事が思い出せる。
そんなある時、それはたまたま聞こえてきた。
「晴崎さんってさ、誰にでも良い顔するよね」
「ほんとほんと」
その言葉は兆しにも感じられた、今後続くであろう虐めの始まりの一手に、感じてしまった。
ずっと私は自分が変われば、我慢していれば良いとそう思っていた。
でも、違ったんだ。
私が変わっても、結局は周りも世界は変わらない。
繰り返されるのなら、それならもういっそのこと自分にとって楽な、素直な自分に戻って誰とも関わらずずっと一人で生きていたいって思った。
そこからは歯止めが利かなかった、封じ込めていた何かが溢れて、涙が止まらなかった。
この自分ではない私を演じるのが嫌だった、苦しかった限界だった。
本来なら人と話すのも、人との距離を詰めて大声で話すのも、全部嫌だった。
だれかと遊ぶより一人で遊ぶ方が好きだった。
流行りの曲よりマイナーな曲の方が好きだった。
派手な服より地味な服の方が好きだった。
もう我慢するなんて、出来ない……だからもう、おしまいにしよう。
「これまで沢山我慢してきたんだから、もう良いよね。」
もう"この私を演じる"の、辞めよう。
スマホの画面に映し出されたモモトークと呼ばれるトークアプリ、そんなトークアプリの私のアカウントにはトークグループや登録されているクラスメイトが百を超えている。
それの、登録されている全員の名前を削除する、ついでに今まで使っていたアカウントそのものを削除する。
今まで課金してきたスタンプや壁紙等を考えると少しだけ躊躇う気持ちがあるが、削除を選択するとモモトークの画面にはアカウントの登録画面が映し出された。
あぁ、なんという解放感だろうか。
ようやく、常にだれかと会話する事から逃れられる。晴れやかな、というよりはようやく落ち着ける状態に戻る事が出来て、誰も登録されておらず友人枠がまっさら。そして自分のアカウント情報が初期設定で名前もプロフィールもまっさらな画面に、何故か大きな罪悪感と喪失感を感じる。
でも、みんなが求めているのはきっと今の私じゃないから。
次はと私は立ち上がり普段の自分、正確には演じていた私の服を脱ぎベッドへと放る。
続いて衣装ケースの奥に仕舞われたパーカーと黒のモッズコート、今のズボンの色違いになる膝までの緑のカーゴパンツを取り出す。
ずっと着ていなかった買ったまま、正確には一度家で着ただけの私の好きな服だ。
黒は地味で、私を周りからぼかしてくれる服だと思う。
パーカーを着て、緑のカーゴパンツを履く。そして後は演じていた私のような小さなイヤホンではなく、私が好きなBluetoothでスマホと繋げられる大きい灰色のヘッドフォンを首から下げモッズコートを羽織る。
「うん、やっぱりこっちの方が落ち着く。後はこの髪……まだ空いてる美容院あるかな」
夕方、この時間に予約なしそして閉店ギリギリに入ることの出来る美容院をスマホで検索する。
近くで良い感じのお店が見つかったので、即座に向かう。
道の端をヘッドフォンを付けて歩く、これは音楽を聞くのもあるが、なにより声をかけられないようにするための物でもある。
周りを気にせずに自分の思うがままに行動することが酷く心地よくて、気がつけば私はスマホで見た美容院へと着いていた。
以前に私が染めた場所とは違うお店だけど、まぁ染めた髪を戻すくらい何処の店でも同じでしょ。
ヘッドフォンを首にかけて、店内に入る。
「あーら♡可愛いらしいお客さんじゃない!いらっしゃい、席空いてるわよ?」
「っ!?」
きゃ、キャラが濃い………顔がひきつるのを感じつつ私は遅くに来店したのにも関わらず笑顔で接客してくれる犬、犬種で言うならドーベルマンだと思われる店員さんに感謝をのべつつ、案内で鏡の前に置かれた椅子に座り首にかけたヘッドフォンとモッズコートを脱いで椅子の近くに置かれた荷物置き場におく。
「
軽く私の髪をさわりながら話す、鏡に映る自分を眺めつつ私は口を開いた。
「す、すいません。この髪金髪に染めてるんですけど、その……落とすのっていくらぐらいかかりますか?」
「あら?こんなしっかり綺麗に毛先まで染まってる金髪いいの?」
「は、はい大丈夫です。その、いくらぐらいかかります?」
「そうね、完全に元の色に戻るかといわれたらわからないけど出来る限りやらせてもらうわ。その場合だと料金はこちらになるかしら?」
「うふぇ!?」
こんなに安くていいの?そんな事を思いながら、 店員さんが染料を落とす作業が始まって数分、私は眠気に襲われて寝てしまった。
久々に演じない自分でいられて、今までのように肩肘を張っていないから少しだけ気が抜けていたのかもしれない。
「起きてちょうだい、起きてちょうだいお嬢ちゃん」
優しく揺すられ目を覚ました私は、まだ少しボーッとした状態で目の前の鏡を見る。
そこ映っていたのは、何年ぶりに見るのかわからない程に懐かしい本来の色を取り戻した髪が見えた。
「ごめんなさいね、お嬢ちゃん。所々、染料が落とし切れなくて……」
「い、いえ!大丈夫です!!その……閉店ギリギリに入ったのにありがとうございました」
「あら!いいのよ、こっちは仕事なんだし。それにあなたのような可愛いらしいお客さんはいつでも歓迎よ♡」
「ど、どうも?」
荷物置き場に置いていたモッズコートを羽織ってヘッドフォンを首にかける。お金を払って美容院を出ると、すっかり真っ暗になっていた。
ふぅ、後は連邦生徒会とシャーレも辞めちゃおうかな。
正直、私にとって他の人とコミュニケーションを取らなければならない連邦生徒会とシャーレは毎回、凄く我慢して働いてたから。
出ていたお給料で貯金もかなり貯まったし、そろそろ辞めてもいいよね?なら退職届、用紙がないし帰りにそっちも寄らないと。
あと、せっかくだし銃も変えようかな。
連邦生徒会に入るのだからと買った真っ白なP90サブマシンガン、付けた名前は『天☆照らす』だ。勿論、ピーちゃんとか色々と考えたが何故かこの名前が良いと感じてそのままだ。
遠くの相手も撃ち抜けるようカスタムした、偽り続けてきた私の銃だ。
もう遅いし明日シャーレに行く前に銃買いにいかないとかな。
翌日、連邦捜査部シャーレにて書類作業をしていた先生は何度も部屋に設置された時計を確認する。理由は、シャーレに所属する一人の生徒がまだ来ていないからだ。
その生徒の名は"
先生がシャーレに所属した日から共に活動してきた、先生にとっては相棒のような存在だった。
そんな彼女は本来ならとっくにシャーレへと来ていて、一緒に書類作業をしているはずなのだが、彼女は全く現れない。
モモトークで連絡しようにも、何故か彼女のアカウントが消えていて連絡が出来ない。
彼女のモモトークが消えたことを心配した沢山の生徒が先生へと連絡を取ったが、当然先生もその状況を把握できていなかった。
何かあったんじゃと思う一方で、もしかしたら彼女がスマホを買い替えていて、設定を間違えてデータが全部消えてしまったんじゃと楽観的な考えも浮かぶ。
あと少し待って、連絡がなければアロナにお願いしてキヴォトスの監視カメラから彼女を探して貰おうかと思っていた、その時だった。
部屋の扉がノックされ、ガチャリと部屋の扉が開くと外から見覚えのない少女が部屋へと入ってきた。
所々に金髪の混じったピンク色の髪はキヴォトスでもかなり特徴的だろう。
後ろ髪は腰ぐらいまで伸びており、前髪は髪が目にかかりそうなのにも関わらず髪留めで寄せることも止めることもせずそのままにしている。
首には先程まで音楽を聴いていたのかヘッドフォンが掛かっており、緑のカーゴパンツを履き黒いモッズコートを羽織った彼女は、恐らくはシャーレには初めて来た生徒だと思われる。
それなのに、彼女は何処かなれた様子で此方へと歩いてくると先生の前。
『"き、君は?"』
先生の言葉に少女は少しの沈黙のあと、口を開いた。
「ずっと一緒にいた先生も分からないか……」
彼女の口から聞こえた言葉、そして声に先生は目を見開いた。
『"え、まさかその声……カリナなの!?"』
目の前のカリナの姿は、いつもの元気でハツラツとした声とは程遠く、低く普通よりの声量だ。
先生がこれまで見てきたカリナの姿とは全く一致しない彼女の言動に驚き動揺する先生に対して、カリナは気にすることなく口を開いた。
「……そう。まぁ私のことなんて別にいいでしょ」
『"全然良くないよ!それより何かあったの?服も髪も変わってるし、それにモモトークのカリナのアカウントが消えてて、それでみんなもカリナのことを心配して私に沢山の連絡が───"』
「そんな事どうでもいいでしょ、はいこれ」
『"どうでもいいって……これ!?辞めるってシャーレを!?どうして!"』
彼女が自身の友達だと話していたみんなの事をどうでも言いと言い切るカリナに怒りよりも驚きと困惑が勝った。
そしてそんな彼女が先生の前にある机へと置いたのは、辞表と掛かれた封筒だった。
「どうしてって、別にいいでしょ。私の代わりなんて、沢山いるわけだし。ほら、当番の子とか」
『"そんなことないよ!!もし何かあったなら私が相談に"』
「そんなの無いし、もうここにはこないから。このあと連邦生徒会にも行かなきゃだし。じゃあね先生、さよなら」
そういってカリナは踵を返すと、そのまま出入り口である扉へと向かっていく。あわてて先生が手を伸ばすが、大きな机に阻まれその手は部屋を出ていくカリナには届かなかった。
今まで見てきた彼女とかけ離れた先程の彼女の姿が、表情が、話し方が理解できなくて、理解したくなくて、先生は先程まで座っていた椅子に崩れ落ちるようにして座り込んだ。
「先生、確定申告の方が終わり……せ、先生!?」
突如脳内に浮かんだので書きました。
ご愛読下さりありがとうございます
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