不定期ですしおかしいところもあると思いますが楽しんでいただけたら幸いです。
それではどうぞ!
第1話 泡沫の夢
「エミリアお姉ちゃ〜ん、待って〜!」
「ふふ、私に追いつけるかしら?」
「エミリアもエリオットも気をつけるのよ。転けないようにね」
「「はーい、フォルトナ母様!」」
銀髪の少女と少年が追いかけっこをして遊んでいる。二人とも楽しげに声をあげ、満面の笑みを浮かべながら部屋を駆けまわっていた。そんな二人にキッチンから銀髪の女性が声をかけていた。
「さあ、ご飯ができたから席に着いて。一緒に食べましょう?」
「「はーい!」」
「ーー木よ、風よ、星よ、母なる大地よ」
二人も母の言葉に目をつぶって瞑想する。
「いただきます」
「「いただきまーす!」」
元気よく声をあげ、楽しい昼食が始まった。
「美味しい!やっぱりフォルトナ母様の作るご飯大好き!」
「あ、エリオ、ほっぺにおいもついてるわ。取ってあげる」
「ホント?お願い、エミリアお姉ちゃん」
「はい、取れた。あーん」
「あーん」
銀髪の少女…エミリアが弟…エリオットの口に芋のカケラを入れて食べさせてあげる。
「ありがと。エミリアお姉ちゃんに食べさせてもらったらいつもより美味しい気がする!」
「エリオ……!それならお姉ちゃんが全部食べさせてあげる!」
輝くような笑顔を向けた弟が可愛くて仕方がないといったようすで姉は弟を甘やかそうとする…が。
「エミリア、あんまり甘やかしちゃダメよ。エリオットも甘えすぎちゃダメ。もう自分で食べられるでしょ?」
銀髪の女性…フォルトナが少し怒った風にたしなめる。
「はーい。エリオ、また後で可愛がってあげるからね」
「はーい。エミリアお姉ちゃん、ぼく、楽しみにしてるね!」
たしなめられた姉弟は、それでも楽しそうに笑っていた。
「もう…兄弟仲が良いのは良いことだけど、こうも二人で仲が良すぎると母様としてはちょっと心配だわ」
「「大丈夫(だ)よ、フォルトナ母様」」
「エリオは私が守ってあげるんだから」
そう姉が言えば、
「エミリアお姉ちゃんはぼくが守るから」
と弟が返した。
「エリオ……!」
そんな弟に感極まったとでもいうように姉が弟を呼べば、
「エミリアお姉ちゃん……!」
弟も同じく感極まったとでも言うように姉を呼んだ。
「はぁ…」
席からお互いに体を伸ばしてひしとハグをかわす姉弟を見て、母は一つため息を零した。
「「ごちそうさまでした!」」
「お粗末さまでした。食器は調理場に運んでおいてね。それだけしてくれたら遊んでていいわ」
「「はーい!」」
「お姉ちゃん、約束覚えてる…?」
「大丈夫よ。私、ちゃーんと覚えてるんだから。おいで!エリオ!」
「エミリアお姉ちゃん!」
調理場に食器を運び終わった二人は部屋で遊び始めた。
不安げに弟が姉に尋ねると、それを見越していたかのように姉が両手を広げて弟を呼ぶ。
そんな姉に弟はぱぁあーーーっという擬音が似合うような満面の笑顔で姉に飛びついた。
「お姉ちゃぁん…エミリアお姉ちゃあん…♪」
とろけそうな笑顔の弟が姉の腹部にまだ短い腕を回して抱きしめながら甘えるように姉の名を呼べば、
「もう、エリオったらあまえんぼうさんなんだから!」
と、もうなどと言いつつも嬉しそうな姉がこれまたとろけそうな笑顔を弟に向けながら頭を優しく撫でている。
そこには、まるで陽だまりでくっついて丸まる二匹の猫のような二人がいた。もし本当に二人が猫であったなら、二人の銀毛の子猫はゴロゴロと喉を鳴らして愛らしい
「本当に仲がいいわね。…兄さん、二人は仲良く元気に育っているわよ…」
完全に二人だけの世界入り込んでいる二人を見て、フォルトナはそう零した。世界に零された言葉は、誰の耳にも届かずに消えていった。
「…ねぇ、エミリアお姉ちゃん、そんなに怒んないでよ…」
銀髪の少年…エリオットがそう姉に話しかける。悲しそうな、困ったような顔でぷりぷりと怒る姉を宥めようと頑張っていた。
「ふん!フォルトナ母様が悪いのよ!私たちにに隠し事して!自分は「嘘や隠し事はいけない」って言ってるのに!なんでお外に行っちゃいけないの!?」
「そんなことぼくに言われてもわかんないよ。でも、フォルトナ母様だってそんないじわるする人じゃないし、きっと、理由があるんだよ」
「そんなこと言ってるけど、エリオだってお外、行きたいでしょ?」
「そりゃあ行ってみたいけど…」
その時、偶然か必然か。青白い燐光が現れ、石の隙間をすり抜けて外へ出ていった。
「あっ、ずるい!」
「あ!まって、エミリアお姉ちゃん!」
燐光を追いかけた先にあった石。幸か不幸か、それをを取り外すことができてしまった。
「やった!これでお外に出られる!」
「まってよ!やっぱりダメだよ。戻してフォルトナ母様が帰って来るのを待ってようよ。いつもみたいにぼくとエミリアお姉ちゃんの二人で遊ぼ?いつもみたいにたくさんなでなでしてくれないの?」
寂しそうに弟が姉にすがる。そこにあるのは、母に怒られることへの恐れか、未知への不安か、それともまた別のものなのだろうか。
「ごめんね、エリオ。でもお姉ちゃんはお外に出てみたいの。エリオが止めてもお姉ちゃん行っちゃうから」
「…わかった。でもぼくもついていく。危ないかもしれないところにエミリアお姉ちゃんを一人で行かせられない。フォルトナ母様に叱られちゃうときは二人いっしょだよ」
決意を固めたふうに弟は言う。何かあった時に命に代えても大好きな姉を守るという決意を固めた
「むふー!じゃあお姉ちゃんといっしょに行きましょ!エリオ!」
そんな弟の決意を知ってか知らずか。満足そうに姉は弟に手を差し伸べる。
二人は、部屋に空いた穴から外へと這い出した。
「わぁ、ここがお外!」
「すごい、とっても広くてきれい…」
二人は初めて見る外が珍しくて仕方がないようで辺りを楽しげに駆けまわった。
「ねぇエリオ」
「なぁに?エミリアお姉ちゃん」
「フォルトナ母様探してみない?」
「いいよ!どこにいるのかな」
はじめの決意は何処へやら。今や二人で初めて見る外の 世界に心を奪われていた。
「あっちの方に村があるみたいよ」
「フォルトナ母様がいるかも。行ってみよ!」
コソコソ、ササッと、二人は木陰に隠れながら村へと進んでいく。
見つけたフォルトナ母様が話しているのは、「見たこともない黒い服」を着た緑髪の青年「ジュース」だった。
「『フーイン』は無事ですか?」
「『フーイン』?知ってる?エリオ」
「さぁ?ぼくも分かんない」
ジュースは、『封印』の確認をする為に、エルフの村へと来ていたようだった。そして、「『封印』が無事でなければ、フォルトナの兄と妻に顔向けできない」と、フォルトナと会話していた。
「フォルトナ母様のお兄ちゃんと奥さんってことは私たちのお父さんとお母さんかな」
「合ってると思う。どんな人なのかな」
「この前フォルトナ母様が私たちの顔はお母さんに似てて、髪の毛はお父さまに似てるって言ってたわ」
「そういえば言ってた気がする。さすがエミリアお姉ちゃん!」
「むふーーーっ!そうよ、エリオのお姉ちゃんはすごいの!」
そんなことを話していた二人はフォルトナとジュースの会話を聞き逃してしまっていたが、二人がそのことに気づくことはなかった。
「あ!エリオ、もうあの男の人帰っちゃう!」
「ホントだ。エミリアお姉ちゃんと話してる間に!」
「ああ、そうだ。エミリア様とエリオット様はお元気ですか?」
「エリオ?」
「エミリアお姉ちゃん?」
二人は同時に顔を見合わせる。二人とも名を呼ばれているのに、お互いにお互いが呼ばれたことを気にしているあたり、姉弟仲の良さがうかがえる。
「二人ともすごーくいい子に育ってる。でもごめんなさい。あなたに会わせるわけには・・・」
「健やかに育ってくださるならばそれで十分。それ以上望むのは、この罪人たる身には過ぎた願いです」
「『ザイニン』?わるい人って意味だっけ?」
「うん。あってたと思う。そんなふうには見えないけどな」
「なんでだろうね」
「ねー」
「あ!フォルトナ母様が帰って来ちゃう!」
「急いで戻らないと!」
二人でまだ小さな手足を懸命に動かして部屋に戻る。部屋について石を元に戻したのは良い。しかし二人の服は泥で汚れてしまっているし、小さな擦り傷もついてしまっている。よく二人を見ているフォルトナのことだ。すぐに気づいてしまうだろう
「どうしよう、怒られちゃう!」
「あれ?さっきの妖精さん?どうしたの?」
部屋からの出口を教えてくれた燐光がエミリアの周りをふよふよと飛んでいる。
「エミリアお姉ちゃん!ケガが治ってる!」
「わあ!ホントだ!ありがとう!良ければエリオも直してあげてくれない?」
了承したかのように燐光は縦に揺れ、今度はエリオットの周りを飛び、彼の傷を癒した。
「ありがとう、ケガを治してくれて!」
燐光はどういたしましてとでも言うようにくるりと旋回して元来た場所へ戻っていった。
「ばいばい」
後ろから焦ったようすの姉の声が響く。
「エリオ、服はどうしよう!?」
「えっと、えっと…そうだ、インク!」
「インク?」
「もっと汚しちゃえばお外に行ったことはバレないよ!」
「そっか!さっさくやっちゃおう!エリオ、ごめんね!」
「エミリアお姉ちゃんもごめん!」
言うが早いか、二人はお互いにインクをほおに、髪に、服に塗り合う。お互いの泥汚れが分からなくなったあたりでフォルトナが部屋に入ってきた。
「二人とも、ただい…二人とも一体どうしたの!?」
「えっと…エリオとお絵かきしてたらインクひっくり返しちゃって」
「エミリアお姉ちゃんといっしょにインクあびちゃった」
「もう…二人ったらすごーくわんぱくさんなんだから」
エミリアとエリオットの嘘を信じたフォルトナは、疑わないどころか二人を抱きしめた。きっと、ジュースとの会話にエミリアとエリオットが出たことで、二人に会いたくなったのだろう。
「エミリア、エリオット、愛しているわ」
「私もフォルトナ母様のこと大好き!」
「ぼくもフォルトナ母様のこと大好き!」
三人はそう言ってインクがつくことも厭わずに互いを抱きしめあった。
「エリオ!行こ!」
「まって!エミリアお姉ちゃん!」
二人の部屋からの脱走は常習化し始めていた。エミリアとエリオットの監視役である、次期守り人のアーチに気をつけながら、この日も脱走する。
今日も集落に来ていたのはジュースたちだった。
自分たちのことを話していて、仲睦まじいやりとりに、エミリアは「むぅ」とほおを膨らませる。
「むぅ・・・ジュースのバカ。あと、アーチもバカ」
「アーチさんかわいそう…」
「封印の方は大丈夫ですか?」
またもや、二人の耳に入る『フーイン』という言葉。外の世界がキナ臭いということで、ジュースはフォルトナに注意を促していた。
隠れているエミリアは、燐光に「お願い、ね!」とウインクをする。
「ジュースたちのいう『フーイン』ってもののところまでつれてって?」
燐光は分かったとでも言うように縦に揺れ、二人に道案内をするようにゆっくりと飛んでいった。
「ほら、エリオも行こ?」
「エミ、リア、おねえ、ちゃん、の、ウインク…かわ、か、かわ…」
弟は姉のウインクのあまりの
「エリオ、しっかりして!行こ!」
「はっ!うん、いっしょに行こう!」
「ここが『フーイン』…」
「おっきいとびら…」
二人の小さな背丈を遥かに超える大きさの黒い扉を二人で見上げる。
「「んしょ!んしょ!」」
二人で扉を精いっぱい押すが、開くことも倒れることもなかった。
「まあ『フーイン』見れたしいっか!エリオ、早くかえろ!」
「うん!」
ぱぁあっと顔を輝かせ、姉の差し出した手を握って二人で帰路についた。
「エミリアお姉ちゃん、前からだれか来てる!」
「かくれなくちゃ!ここのしげみにかくれましょ!」
二人で一緒に茂みに頭を入れて隠れるが、頭隠して尻隠さず。読んで字の通り、二人分のお尻が丸出しで、すぐに見つかってしまった。
「うう…見つかっちゃった…」
「セツドあるタイグーを求めます」
と、エリオットはイタズラがバレた子どものように、エミリアは捕虜のように顔を表す。その二人の顔を見て、ジュースが驚愕する。会ってはならない、合うはずのない人だったからだ。
「ジュース、大丈夫?」
「ジュースさん、どうしたの?」
戸惑うジュースに二人がが声をかけると、彼はその場に崩れ落ちてしまった。
「大丈夫ですとも。だって私は、たった今、これ以上ないほどに、救われたのですから・・・」
その涙は、嬉しいから、喜ばしいから、幸せだから出る涙なのだと、彼は言う。
エミリアは泣きじゃくるジュースの右手をとり、エリオットは残った左手をとった。そしてエミリアは子供をあやす母親のように「大丈夫。大丈夫」と優しく語りかけながら、エリオットはいつも大好きな姉が自分にそうしてくれるように「いい子。いい子」と語りかけながら、二人で彼の頭を撫でていた。
「お待ちください、エミリア様、エリオット様。そう走り回っては、危のうございます」
「危なくないもん、平気だもん。ジュースの方こそ、膝をすりむいちゃうんじゃない?」
「大丈夫だよ、ジュースさん。もしもの時はぼくがエミリアお姉ちゃんを守るし!ジュースさんこそこけないようにね!」
「私の方はいくら怪我をしても構わないのですよ。エミリア様とエリオット様のお怪我の方が大事です。玉のお肌に傷がついては、私は死んでも償いきれません」
やんちゃに跳ね、駆け回る二人を追いかけるのは、黒の法衣を揺らす長身の男――ジュースだ。彼は厳めしい顔立ちに確かな穏和さと慈しみを浮かべ、注意を聞かずにはしゃぐ姉弟をやんわりたしなめている。
「ジュース。今の言い方だと、なんだかかえってすごーくいやらしいわ」
「そんなつもりはないのですが……エミリア様もエリオット様も、そのような目でなど、とてもとても」
そんなジュースに声をかけたのは、姉弟を追う彼をさらに後ろから追う女性――短くした銀髪をかき上げる、鋭い目つきの美女。フォルトナだった。
「エミリアやエリオットだけに限らず、誰に対してもでしょう。ジュースもそろそろいい歳でしょうに」
「私にとって、年齢はあまり意味をなさないものですよ。長い長い時を生きるという意味では、フォルトナ様やエミリア様、エリオット様ですらみな私にとっては同じく幼子です」
「私はジュースにとって幼子……か」
ジュースの答えに、フォルトナは目を伏せると不機嫌そうに呟いた。
彼女の態度にジュースは困ったように眉を寄せるが、フォルトナはそれに応じない。代わりにトテトテ戻ってきたエミリアとエリオットが、自分を追ってこない二人に頬を膨らませる。
「もうっ! フォルトナ母様もジュースも、どうして追いかけてくれないの! 今、追いかけっこの途中でしょー! ダメでしょー!」
「そうだよ!追いかけてきてよ!エミリアお姉ちゃんの言うとおり、今追いかけっこの途中じゃん!」
「ああ! 申し訳ありません、エミリア様、エリオット様。このロマネコンティ、一生の不覚……」
「そうやって甘やかすんじゃないわよ、ジュース。――エミリア、エリオット、そもそもどうして母様やジュースが二人を追いかけることになったのか、覚えてないわけじゃないわよね? お母様、反省のない子はすごーく嫌いよ?」
「みゅっ!」
「みゃっ!」
笑顔の中にも一抹の怒りを忍ばせるフォルトナに、幼い姉弟は肩を跳ねさせる。
自分たちが追われている理由を思い出し、藪蛇を突いたことに気付いたのだ。顔を青くしたエミリアとエリオットはは「えへへ」「あはは」と誤魔化すように笑い、そのまま振り向いて走り出す――。
「残念。エミリアとエリオットはフォルトナ母様に捕まってしまった」
「ふわっ!フォルトナ母様ごめんなさいっ!違うの、違うんです。妖精さんが遊ぼうって、外に出ようって、だから……」
「わあっ!フォルトナ母様ごめんなさいっ!さいしょはエミリアお姉ちゃんを止めようとしたんだけど、妖精さんも誘って来たから……」
「人の、じゃなくて妖精さんのせいにする子も母様は嫌いよ。わかる、エミリア?エリオット?」
後ろから抱きすくめられて慌てる幼い姉弟に、囁きかけるようなフォルトナの声。ジタバタしていた二人は暴れるのをやめて、しゅんとうなだれる。
「ごめんなさい、フォルトナ母様。お部屋にいてもつまらないし、ジュースとはもうお友達だから会いたいなって、出てきちゃいました」
「ごめんなさい、フォルトナ母様。お部屋で出来ることはもう全部やっちゃったし、ジュースさんとはもうお友達になってたから会いたくなって出てきちゃいました」
「それで、それを母様に見つかったから逃げていたのよね? 悪いことをしたって、そういう自覚があったってことでしょう。それはすごーく、いけないことだわ」
「「はい……」」
「約束を破るのはいけないこと。約束を守るのは、大事なことなの。約束は信じているってことの形だから、それを破るのは信じてくれてる気持ちを裏切ることだから、ダメ」
泣きそうになる二人に、フォルトナは語りかける。俯こうとするエミリアとエリオットの顎をそれぞれで支えて、交互に、しっかりと互いの紫紺の瞳を見合わせながら、
「エミリア、エリオット、母様と約束して。約束は、今度からちゃんと守るって」
「うん……はい、守ります。ごめんなさい、母様」
「はぁい…約束します。ごめんなさい、母様」
「よし。それならいいの」
涙目の姉弟の誓いを聞いて、フォルトナは愛娘と愛息子を胸の中に抱きしめる。
ぐしぐしと嗚咽を漏らすエミリアと鼻をすするエリオットの銀髪を優しく撫でて、フォルトナは我が子の心の成長を優しい吐息で受け入れてくれた-。
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「…ん、朝か…」
窓から差し込む日の光で目を覚ます。
「いい夢を見た気がするな」
何故だかいつになく気分が良い。
ベッドから降りて軽く伸びをして、備え付けの鏡で身なりを整える。すらりと伸びた長い手足。真っ白な肌。肩甲骨のあたりまで伸びた銀髪、
「…いつ見てもエミリア姉さんとよく似てて嬉しくなるな。エミリア姉さんは自分の外観があんまり好きじゃないみたいだけど」
大雑把に髪をくくり、白を基調として紫を取り入れたワソーに着替える。
「さぁ、エミリア姉さんを起こしに行こうか。パックさんにも挨拶しないと。今日はどんな姉さんが見られるかな。楽しみだ」
そう言って彼は部屋を後にした。
書いてて楽しいですねぇ。
本編の内容とそこまで変わんないところも多いのでファンには怒られるかも…
主人公こと、エリオットは身長170後半〜180前半ぐらい。まあユリウス以上ラインハルト未満ぐらいです。