マサラ人だけどスーパーマサラ人ではないはず   作:若葉ノ茶

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スーパーマサラ人の兄はやっぱり超人だった。


第二十四話~兄はいつまでも兄だった~

 

 

 

 

こんにちは兄のサトシです。現在マサラタウンに帰ってきています。一度家に帰ってきてから話をして、そうしたら夜遅くになっていたため、明日オーキド研究所に行くことになりました。カスミとマサトは家に泊まって、次の日の朝からオーキド研究所に行き、オダマキ博士に挨拶しに行くみたいです。え、俺はいかないのかって?…まあ俺たちの今いる場所が分かればすぐ気がつくと思うけどな。

 

今いる場所はオーキド研究所の森の奥深く。俺の近くにはピカチュウとヒナ、そしてルカリオがいる。

そして目の前にいるのはバトルが白熱しすぎて空が白黒になっている状態。もちろんそこにいたのはミュウツーとレックウザとデオキシスの3匹だ。ミュウツーがお兄ちゃんのこと待ってるよ!と妹に言われたため、先にそちらに向かったのだが、何故かバトルをして盛り上がっていた。いつもならフシギダネが止めているらしいが現在はどこかに行っていていないみたいだ。

『はぁ…まったく…』

「いつものことすぎてもうなんとも言えないよね…」

『カゲカゲェ…』

 

よくこのバトルを見ている妹とヒトカゲ、ルカリオはため息をついて遠い目になっていた。

確かにバトル白熱しすぎて周りに被害出る状況だよなこれ…よし。

 

 

「ちょっと行って止めてくる」

 

 

「え、お兄ちゃん!?」

妹が驚いたような声を出したが俺は気にせず3匹のもとへダッシュする。ピカチュウはもうその時俺の考えが分かったらしくすぐに肩から降りてくれた。

そして俺はミュウツーとデオキシスがガチで殴り合いしているような状態の場所まで大きくジャンプして近づいた。

『なッサトシ!?』

『ッッ――――!!?』

 

 

「よう久しぶり!そんでもってやめろお前ら!!」

『グハッ!!』

『ッ―――!!』

俺はポケモンが繰り出すスカイアッパーのごとくミュウツーとデオキシスに思いっきり殴ってふっ飛ばした。

そしてその様子を見ていたレックウザがびっくりしつつもバトルを中断し、恐る恐る俺に近づいてきたため攻撃しようと思っていたがやめる。だが警告の意味を込めて言っておかないとな。

「レックウザ…お前もあいつらと戦ったりしないよな?熱中しすぎて周りに被害出すようなことなんてする気はないよな…なぁ?」

『ッッ!!?…ギャォォオォオオ!!!!!』

レックウザは俺の言葉にビビりすぐに顔を横に振ってもうバトルしない周りに被害出さないと涙ながらに言ってきた。それを見て俺は満足する。そして後ろを振り向き、妹たちの方へ近づく。妹たちは呆れたような表情をして俺を見ていた。

 

「お兄ちゃん…もう人としての何かを失ってる気がするよ!!伝説脅迫しちゃダメだってば!!!」

『カゲェ…』

『ああでも…サトシらしい行動だと思うがな…』

『ピカッチュウ』

「…いやいや俺、普通に人間だからな」

妹とヒトカゲが何故か嘆いていて、ルカリオとピカチュウが俺らしいと頷いている。俺はそれを見て頬をかきつつ、妹の頭を撫でる。すると妹は少しは落ち着いたのか、小さくため息をついてレックウザ達の方を見た。

 

「ごめんねレックウザにデオキシス…お兄ちゃんがこんなんだからさ…」

『ギャオォォ…』

『ッッ……』

『…ぅ…おいヒナ、俺には何か言葉はないのか…』

「おう、ミュウツー。ヒナの言葉ならないけど俺にならあるぜ?」

ヒナのもとへ来たミュウツーの肩を掴み、爽やかな笑みで言ったつもりだったが、何故かミュウツーではなくデオキシスとレックウザが怯え震えてしまったみたいだ。…俺ってそんなに怖い笑顔してるのかな。

そしてそんな俺に対し、ルカリオがため息をついて言ってくる。

『もうやめておけ。それ以上の暴走はヒナの教育に悪い』

「え、ルカリオお前いつからヒナの保護者になったんだ…」

妹のことをちゃんと考えてくれているルカリオには嬉しいと思うけれども、出会った頃と比べてトゲというものがなくなっていてある意味で彼のギャップに驚いた。ピカチュウは俺の肩につかまってどんまい諦めろと慰めてくれるようだ。

 

「…ルカリオ、私なら大丈夫だよ。これもういつも通りお兄ちゃんが暴走しているだけだからねハハハハハ」

『カゲカゲっ!?』

『見ろ!お前が人としてあるまじき行動をとっているせいで幼いヒナが現実逃避しているだろう!すこしは自重しろ!!』

「お、おう…?でも俺これでいつも通りだけど…?」

妹が遠い目をして笑っているのをヒトカゲとルカリオが抱きしめたり頭を撫でたりして落ち着かせている。そして何故か俺に矛先を向けて怒鳴ってくるため自重って何を?と逆に聞いてしまった。

 

そんな様子にミュウツーが俺の背を叩き、言う。

『お前の力はもう人間から程遠いということだ。諦めろ』

『ギャオォォォォオ』

『ッッ―――――――――』

「どういう意味だよお前ら」

慰めているのかフォローしているのか、それとも貶しているのかよく分からない言葉にもう一度締めようかと思ってしまう。だがここで行動したらおそらくルカリオが怒ってなにか言うため、止めておくことにした。

 

 

 

 

 

 




妹の心境。
 これ以上人外になってどうするのお兄ちゃん…。

兄の心境。
 いや俺以外にもできる奴いるだろ絶対
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