「と、と、トリック・オア・トリート」
「あ~残念だなぁ~。手元にお菓子が一つもねぇみたいだ~。で、どんなイタズラしてくれるんだ?ま·ほ·ろ?」
「ぐっ!清々しいまでの棒読み。フ、フンッ!!そのパターンは予想済みよ。マグ姐から、アンタがお菓子用意してたってリサーチしてるんだから」
「ああ、確かに用意してるなぁ。ただ、手元には本当にないだよなぁ(ニヤニヤ)」
「んなっ!!」
「ほらほら、イタズラしてこいよ」
「ちょっ!!にじり寄ってくんな!!近い近い近い!!!」
魔女の格好をした島乃さんを壁際まで追い込み、そのままキスでもするんじゃないかって位の距離まで顔を寄せる光輝。ドンッとはしてないけど、島乃さんを挟む様に壁に手を付けて逃げられなくしている様は、獲物を狙うハンターそのもの。頑張れ、島乃さん。
「洸汰君、いつまでよそ見してるの?」
「あ、ごめんごめん。別によそ見してた訳じゃないから」
「ふ~ん、まぁいっか。じゃあ洸汰君、トリック・アンド・トリート♥️」
「え?アンド??」
「うん、お菓子くれてもイタズラするね♥️」
「···お手柔らかにお願いします。具体的にはR18にならない程度に」
「ん~、どうしよっかな~♥️」
魅力的な小悪魔コスに身を包んだ壊理ちゃんに、耳元で囁かれたり、体のあんな所やこんな所を密着されたり挟まれたり擦られたりして、精神をガリガリ削られたハロウィン。
「「「メリークリスマース!!!」」」
「うおおお!!女子のミニスカサンタコスサイコーー!!!」
「雄英に入れて良かったーー!!!」
「眼福眼福」
「ありがたや~」
「···包美さん、やっぱり大きい」
「···分かる」
「···見る位、良いよな」
「···逆に見ない方が失礼だろ」
「···島乃さんの足も、中々」
「···手を出しちゃいけないと分かっているからこその、背徳感」
「···たまらねぇ(ゴクリッ)」
「ねぇ、皆。プレゼントはさ」
「目を潰されんのと引っこ抜かれんの、どっちがいいんだ?」
「「げぇっ!!出水に照元!!」」
「「すんませんでしたーー!!!」」
「「「男子ってばかよね~」」」
プレゼント交換や料理を、皆で和気藹々(?)と楽しんでして過ごしたクリスマス。
「あ、大吉!!」
「私は吉ね。···何よこれ!!『恋愛運:さっさと素直になりましょう』ってどういう意味よ!!?」
「そのままなんじゃないかな?私は、『果報は寝て待て』って書いてある。頑張ってね、洸汰君」
「うっ···はい、頑張ります」
「手は抜かねぇぞ、洸汰。お前倒して優勝すれば、廻さんから謝礼が貰えるからな」
「えっ?!?」
「もう、パパったら」
「壊理、一回アンタの父親シメといた方が良いんじゃない?」
「ママと相談してみる」
「おいおい、娘を想う父親の愛の鞭って奴だ、多めに見てあげろって」
「アンタはお小遣いが目当てなんでしょうが!!!これで、壊理が駆け落ちなんてしたらどうするの!!」
「···その前に、廻さんが追い出される気がするけどな」
「···まぁ、そうね」
「家族円満の為に、お願いね♥️」
「い、イエスマム!!!」
今まで以上に、あらゆる伝を使って鍛えなければならないと、冷や汗まみれになりながら詣でたお正月。
「さぁ、持ってけ男子どもーー」
「お返しは、三倍返しでよろしくね~」
「「「ありがとうごさいまーす!!!」」」
「母ちゃん以外からチョコ貰ったの、俺初めて」
「同じく」
「まごう事なき義理だけどな」
「んなのどうでもいいんだよ!!貰った事が大切なんだろうが!!!」
「やべぇ、食べるの勿体ねぇ」
「俺、帰ったら神棚に一生飾る」
「いや、腐るだろ。普通にさっさと食えよ」
「「「うるせぇリア充!!!島乃さんから本命貰える奴が勝者の余裕かゴラァ!!!」」」
「ちょっ!!べ、別に本命じゃないわよ!!義理よ義理!!」
「はぁ、いい加減素直に認めたらどうなの?」
「アレだけ真剣にチョコを作っておいて、そのセリフは往生際が悪い」
「ラッピングも、すごく丁寧にやってましたしね」
「うぐっ!!」
「···義理だったのか、真幌」
「う、う、う、う、うああああああ!!!!!」
「「「あ、逃げた」」」
「もう、皆からかい過ぎちゃ駄目だよ。洸汰君、はいあ~ん」
「あ~ん。(もぐもぐ)そうだよ(もぐもぐ)皆」
「「「そっちはそっちで、見せつけてんじゃねぇぞバカップル!!!」」」
壊理ちゃんの手作りチョコを、壊理ちゃんにあ~んされながら味わいつつ、大騒ぎする皆を眺めたバレンタイン。
▼▼▼
そして、色んな思い出を経て数年後。
「·········」
「廻さん」
「·········」
「壊理ちゃんを、俺に下さい!!」
「断る!!」
「···パパ」「···あなた」シラケタメ
「ぐっ···」
「父ちゃん頑張れ!!!」
「どうかお願いします!!」
「駄目だ!!」
「幸せにします!!」
「当たり前だ!!」
「パパ、お願い」
「っ~~!!!駄目だ!!お前はまだ二十歳になったばかり、結婚なんてまだ早い!!」
「·········はぁ、じゃあ駆け落ちしよっか、洸汰君」
「なっ!!?!」
「姉ちゃん!!?!」
「そうね。コレの許しを待っていたら、孫にも会えなくなりそうだから、母親である私が許すわ。二人で幸せになりなさい」
「はい、お義母さん」
「ちょっ!!まっ!!」
「出来れば、一度だけでも孫を抱かせてくれると嬉しいわ」
「うん、ありがとう、ママ」
「さぁ、コレは私が押さえておくから、邪魔をされる前に行きなさい」
「「はい!!」」
「待て待て待て待て待て待て!!!!!!!」
「···何ですか、そんなに娘の幸せの邪魔をしたいのですか?なら、私も容赦はしない。このレディナガンの屍を越えて行きなさい」
「ぐうぅぅ」
「と、父ちゃん···」
「···許す」
「何?聞こえないわよ」
「許すと言っている!!」
「「ありがとうございます!!」」
「良かったわね、二人とも。さぁ、急いで結婚式の打ち合わせをしましょう。プランナーの人には声をかけているから」
「ありがとう、ママ」
「すみません、お義母さん」
「いいのよ、壊理のお腹が目立つ前に、だもの」
「···壊理のお腹?おい、まさか···」
「うん、パパ。私、洸汰君の子供を妊娠してるの」
「なぁぁぁぁにぃぃぃぃぃぃ!!!!!」
はい、と言うわけでブッツリ完でございます。
そこまで事件簿してなかったけど、これで取り敢えず、やり残した事は無くなったかな?
では、また何処かで~。
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