スバル相手だと幼くなる
その他だと騎士になる
誤字報告ありがとうございます
村の近くにいる魔物をある程度殺し終えた後、着替えるのも忘れてただ呆然と後悔の理由を探していた
「レイア様」
その声に考えるのをやめ、振り向いた
山のように芋を持ったラムがいた
「何かあった?」
「火をつけてください」
当たり前かのように言う姿に断れるはずもなく
僕はふかし芋の火付係に任命された!
ーーー
蒸し芋を大量に持ち歩く、地味に蒸気が顔に当たって熱い
「バルス、起きたのね」
「おはよう」
声に気づいたのか振り返り、レイアを見て驚いような焦ったような顔をしていたが、元気にしているのを見て少し安心したような顔になった
驚いた理由を探したがすぐに分かった
着替えるの忘れてた
「あれだけ重傷で心配かけておいて、目が覚めたらすぐに食料を求めるなんて浅ましい、犬に噛まれて犬が伝染ったんじゃないの?」
スバルのお腹の音に反応してラムがそう言った
「犬が伝染るってどんな状態だよ、という突っ込みもほどほどに、ふーんへーえ、そーぉ、心配してくれたんだぁ?」
「あんまり揶揄うと」
「食らうがいいわ」
スバルの口にふかし芋が突っ込まれた
「そふほず!」
「ほら」
ハフハフと悶絶しながら食べる姿、その姿が可愛らしかって口角が上がる
「死ぬかと思ったわ!うまかったけど!」
「よかったね」
火をつけたことしかやってないが、自慢げに言う
「おいしかったでしょう、できたて…いえ、蒸かしたてよ」
「なんだそのキメ顔、腹立つわ! うまかったけど!」
「はいはい、もう一個あげるから黙って貪っていなさい」
芋を渡され、子供のようにはしゃぐスバルを眺めて微笑ましい気持ちになる
「まあ、昨夜の件に関しては素直にお礼を言っておくわ、ご苦労さま」
「ご苦労ってどこまでも上からだな、お前、いや、別にいいんだけど…お前がお礼を言うようなことか?」
「領民になにか不利益があれば、領主の責が問われる、あのままウルガルムの群れに子どもが脅かされていたら…と思うと、バルスの行動は正解だったわ」
「ウルガルム、ね…」
この2人の会話いいよね、黙って聞いちゃう
「昨晩、ほつれていたらしい結界は結び直したわ、そのあとも、一晩かけて結界に問題はないか見て回ったのと、レイア様が村周辺の魔獣を殺して回ったからこちらへ抜けてくる魔獣はいないはず」
「こっちから抜けていかない限り、か? ガキ共が結界越えて向こう側いって、赤ん坊連れて戻ってきたら意味ないぞ、てかレイアが血まみれなのそういうことかよ、着替えろよ…」
「忘れてた」
テヘ!とでも言いたげに言えば呆れた目をされる
「耳が痛いわね、結界が張り巡らされて以来、魔獣とは小競り合いすら起こらないものだから気を抜いていたのよ、言い聞かせておくわ」
考えすぎたのか、立ちくらみをしたのか、ふらつく体を片手で支える
「フラフラだね平気?」
血が足りていないのかふらつく彼の体を片手で支える
「助かった」
「そう言う割には嫌そうな顔だね」
「お前だから警戒してんの!」
「酷いなぁ」
悲しんでいるフリをしてみたが効果は無かったらしい
ーー
空になったカゴを置く
「少し見回ってくるね」
「ええ」
軽い返事を聞き森の中に入る
結界を超え、探しにいく
歩きにくい道を歩いて歩いて、たまに切って
「みぃーつけた」
青い髪の少女を見つけ笑う
「あら、おにさん、使用人の人達といた人よねぇ?」
楽しげに聞いてくる、少女の周りには魔獣が集まってくる
「そうだよ、ところで君の依頼主誰?」
知ってはいるが、分からないと言う情報を与えるために聞く
「教えると思ってるのぉ?」
周りに集まりだす魔獣
「エル・ゴーア」
魔獣を木ごと燃やし尽くす
「別に言わなくってもいいよ、隠していてもいつかはバレてしまうものだろ?魔操の加護持ちの魔獣使いのメィリィ・ポートルート…所で姉妹であるエルザ・グランヒルテは今日はいないの?いない方が嬉しいけど」
名前、加護まで言われ、次々とくる魔獣まで燃やされていく、名前ならまだしも加護まで言い当てられたんのだメィリィからした恐怖を覚えるだろう
周りの魔獣を簡単に殺し、エルザも近くにいない今すぐに目の前にいる不気味に笑う人物に殺される、この場をどう打開するかを頭の中で必死に考える
「逃げていいよ」
その言葉が言い切ったのと同じくらいに、メィリィが背を向ける走り去った
「…探さないと」
逃げ去ったのとは違う方向に行き、探しにいく
これで
多分
自分の個人情報言われたら普通はビビり散らかして逃げるよね