今僕は王都に来ている、理由は簡単王戦だ
実家に帰ってやる事やったりしているうちに、日が来てしまった
彼の晴れ舞台の日が
駄々を捏ねているスバルをもっと眺めていたいと言う気持ちを抑え、赤い絨毯が敷かれた広い部屋に足を踏み入れた
左右で色が違う瞳と合う
無言で頷き、エミリアには微笑み会釈をする
「それでは」
「ええ」
緊張しているのか顔を強張らせている
「久しいね、レイア所でスバルは来ていないのかい?」
騎士達が集まっている場所に行けば、ラインハルトに早々に聞かれた
「王都にはいるよ」
「そうか」
不思議そうな顔のラインハルトを見る、身長的に見上げるが
ラインハルト自身少し心配だった、レイアがスバルに何か特別な感情を受けていることを察していたから、友人同士が気まずい関係になるのは避けたかったから
「ラインハルトってスバルきゅんとも知り合いだったの?」
「ああ、少しね」
しばらくした後知ってる声が聞こえた、顔だけをそちらに向ければ
スバルがいた、プリシラと共に王戦の場にいた
これから始まる出来事に口角が上がるのを必死に堪える
「にゃんかいいことでもあったの?」
「何でもないよ」
口元を抑え隠すが、その様子を見られていたフェリスには、またやってるといいたげに見られる
「エミリア様に怒られちゃうんだー」
列に並んだスバルに声をかける
「子供か!」
そんなやりとりを、訝しげに見つめる視線に気づき見つめれば兜の男が見えた
アルデバラン
何かと謎が残る人物
僕が知り得る情報、帝国編の最初の方までしか知らないが、それでもアルは謎の多い人物だ
スバルと似ている点があったり、色々説は絶えない人物でもある、僕からしても謎大きな人物、警戒すべき人間だ
何でか…不思議なくらい警戒心が湧かないなぁ…
王戦が始まったので前を向くが、何故警戒心が湧かないのか、何でずっと見てるのかが不思議でたまらない
ーー
「では、次の候補者である、エミリア様その仮騎士レイア・イスキオス、前に!」
「はい」
不安の混じった声が聞こえる
「はい」
不安そうな顔のエミリアをみながら前に歩く
並ぶ近衛兵からのエミリアに対する恐れ入るような声が聞こえた
「…」
取り敢えず睨みを入れ黙らせる
と言ってもこの後やるのは、ロズワールとパックの脅しにちょっとだけ加担するだけ、それでおしまい、僕の立ち位置的に賢人会を脅す材料はない、困った事だよ、父親が生きていればきっと色々と思う存分出来ただろうに…
隠れるように立っている赤髪が見えたがすぐに目を逸らす
くだらないな
ーーーーー
スバル視点
ロズワールの長い話が終わりかけていた時、賢人会の1人がレイアを睨みつけていた
「騎士レイア、貴様の判断父親であるルーカス・イスキオス殿が聞いていたどう思うのだろうな」
「…父親?」
レイアから家族の話なんて聞いたこと無かった、前世であるユメの時の話なら少しだけだが、何となく話したがらないから聞かなかった、言い方も気になったが、それよりもレイアの何とも言えない顔が目に入った、いつも人事満々で笑みを浮かべていたのに、無表情で感情が抜け落ちたかのような顔に驚き見つめていたがすぐにレイアはいつもの人事満々な顔に戻った
「我が子が、こんな愚かな選択をしたことにどう思うのだろうな」
「…?死人は何も思いませんよ?」
何かズレている答えよりもとある言葉が気になった
「死人…?」
疑問に思った事を口に出していた
「…15年前の魔獣討伐の際に、亡くなられたんだよ」
悲しげな顔のラインハルトの顔にも驚きつつ、何度も助けられた相手の事を自分の事を異様に知ってるアイツのことを何も知らないことに内心落ち込む
「…問おう、貴様はなぜ半魔の騎士になった、いや仮騎士だったな、保身のために仮騎士になったのか?」
「仮騎士?レイアはエミリアの騎士じゃないのか?」
「僕もあまり知らないんだけども、レイアはエミリア様が心の底から騎士にしたいそう思える人が現れるそう思っているだから、レイアその人がくるまでは仮騎士を選んだんだ」
「何で…」
何で、そんな事を
希望を与えるような立場に驚きレイアをみる、赤い目がこちらを見た気がした、いやきっと見た、アイツなら見る
謎の自信が出てくる
「僕がこの人に支えたいそう心の底から出た本音だっからです、それに仮騎士になったのは、エミリア様を幸せにする騎士が僕ではないとそう思ったからですよ、もしこれが負け戦であろうと僕はエミリアに仕え続けます」
レイアらしい答えだ、エミリアに甘く優しい少女、背中しか見えないが、自信満々にそう言っていることがわかる、だがその言葉は裏返せばいつでも、トカゲの尻尾切りが出来てしまうそういうことだ
「実に愚かで悍ましい考えだ」
「人の価値観て違いますもんね、仕方ありませんよ」
さらりと、煽るレイアに一部の騎士はいつ賢人回の1人の怒りが爆発するかを焦りながら見ていた
「僕はエミリア様を王にします。ロズワール様が噛ませなどと言っていようが、どんな道だろうが僕は僕であるために、剣に誓ってでも」
その姿は眩しくって、羨ましくってその背は自信満々でその言葉に嘘はないとそう分かってしまう
「今度は没落だけでは済まないぞ!」
「構いません、僕は僕の意思で立て直しました、落ちる時も僕の意思で落とします」
「少し落ち着いたらどうだ?」
同じ賢人会の老人がレイアに指を刺し怒鳴る男を止めた
黒に近い髪が揺れ、自信満々に笑っている笑みが見えた
それと同時に、緊張と不安に染まっていたエミリアの顔は、自信がつき、笑みを浮かべていた
それを見て何とも言えない気持ちが湧き出る
ーー
「騎士レイア言いたいことはあるか?」
レイアのアピールチャンスだ
何を言うのかが何となく掴めない、それが本音だと言うかもうほとんど言ったも当然だが
「そうですね、エミリア様の平等を求める事は必要なことじゃありませんか?」
「何が言いたい」
「ずっと同じ、思考でずっと同じものに怯えていていては何も変わりませんよね?」
鋭い瞳で見つめられているレイアは気にせず話を続けた
「400年同じものに怯えています。見た目が違うだけの者を偏見の目で差別している」
「貴様」
先の老人が何かを言おうとしたが、隣にいた人物が手を挙げ止めた
「魔女の恐怖を克服するべきだと?亜人への差別をなくせと?」
「はいそうです」
「それは無理な事だ、この国の全てが魔女を恐れている」
実感がないが、その言葉を聞き周りの騎士達が納得いくような肯定するような顔をしているのがわかる
「すぐにとは言いませんよ、ただ平等、亜人が差別されず、偏見な目を持たれず、それだけでもいいんです、魔女の恐怖が無くなるのは恐怖がね付いた同様400年かかるかもしれません、それでもいいんです」
「いつかくる希望は、どんなに遠くってもどんなに手が届かないほどに遠くっても、それがあるとわかれば、頑張れますから」
何となく、その言葉はまるで自分の実体験をまるで過去を振り返って話しているような口ぶりに不思議に思いつつ、ラインハルトに目を向ければ同じにように不思議そうにレイアを青空のような目で見つめていた
背後で兜の隙間から見える目が心底嫌そうにレイアを見ていたのには気づけなかった