楽しみで仕方がない明日へ!   作:欠けたチーズ

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贖わせない

エミリア様からコッテリ怒られてしまった

しょぼくれながら反省文を書く

 

反省文が書き終わるまで戻ってくるな的な事も言われてしまった

 

ーーー

ベットの上で寝っ転がる

 

つまんないな

2日で20枚書き終えた、このままでは復帰がユリウスと同じになってしまう

 

「まぁいいか」

 

体を伸ばし、少し歩くことにした

と言っても家の中だが

 

それにしても、外出禁止…見せ様なのは分かるけどさ……いや待てよ前に反省書かされた時にラインハルトに手伝ってもらったのがバレたのか?

嘘だろ、どこだどこでばれ…フェリスだ!

 

外出禁止の謎が解けると同時に悔しくなる

 

「レイア」

 

母が名を呼びかけよる

 

「やっぱり銀髪のエルフの騎士はやめましょう!仮騎士なのでしょうそれなら!」

 

口を開く前にマシンガントークをかまされる

 

「……」

 

「ね!レイア私色々考えたのよ!」

 

母は父が死んでから壊れた、認知症のような症状があり、常に使用人がそばにいる

 

「貴方はやっぱり自分の事しか考えていない、いつまで私を否定するのですか?私が考えたことは否定ばかり、私は貴方のこの家を立て直すための道具じゃ無い」

 

「レイア!?待ってねぇ!」

 

その声を無視して歩く

 

窓の外から水色の髪のメイドが見えた

 

ーー

 

竜車の中気まずい空気

 

「…」

 

いつもより目つきの悪い彼を見つめる

 

「早く行きたいのは分かるけど…さ、」

 

王城での言葉を気にしているのだろう

気まずく、なかなかスバル君は喋らない

ーーー

 

霧のせいで、遠回りを余儀なくされ、フルール村にて夜を明かすことになった

 

「どこにいくの?」

 

スバルが寝泊まりする部屋から出てきたレムに話しかける

 

「スバル君を危険な目に合わせたくありません」

 

「…分かった、それじゃあ行こうか」

 

「え」

 

驚いたような顔のレムを見て笑う

 

「危険があるんでしょ?なら僕も行ってスバルが来るまでに何とかしないと」

 

「はい」

 

覚悟の決まったような瞳を見つめる微笑む

 

この先待っているのは死なんだけど

 

ーー

 

黒い煙が立ち、ひどい匂いが風に乗って鼻を刺激する

 

「…」

 

ラムに何かあったのだろう顔が強張っていく

目の前に飛び出して来た魔女教徒

 

「っ!」

 

「レムそのまま走って」

 

「はい」

 

「ゴーア」

 

邪魔な奴らを燃やし進む

 

 

村は酷い有様だった

 

見渡す限り、死体

 

どこを見ても死体が視界に入る

酷い匂いが、知ってる人の死に様が

 

「…そんな」

 

「屋敷に行こう、もしかしたら避難してる人もいるかもしれない」

 

ああ僕は卑怯だな

この先を、この先に何があるのかを分かっていて勧めているんだから

 

ーーー

 

「ねぇ、さま、」

 

小屋を守るように座り込んでいる、ラムがいた

 

「…っ」

 

「姉様!姉様!!」

 

悲痛な叫びに、心が酷く痛む

ラムの時もそうだった、お互いがお互いを愛して大切で欠けてはならない存在なんだと再認識してしまった

 

だから心が強く締め付けられる

こんな選択を取らせた事、スバルと一緒に残らせた方が良かったのではないかと

後悔している

それでも、今起きている現実を見て受け入れて、この状況を死ぬまで精一杯なんとかしなければいけない

 

「レム」

 

「姉様!やだ、やだ!姉様!」

 

抱きしめ、泣き叫ぶレムに何て声をかければいいんだろうか、スバル君ならなんて声をかけるんだろう

 

「レム」

 

「いや、いや、姉様」

 

「レム!」

 

体を震わせ、目には溢れているほど多くの涙を浮かべ抱きしめたままこちらを向いた

 

「人を探そう」

 

「っ…はい」

 

涙を頬に流し、復讐を目に宿らせ頷いた

 

ーーー

 

「誰か!」

 

レムはラムを眠らさせにいった、今僕ができる最大の配慮だった

 

「エミリア様!」

 

声を上げ走る、中にまで入って来た魔女教徒達を切り刻む

 

切って、焼いて、凍らせて

 

「…どこに」

 

地下室

 

そうだ地下室、あそこにいるはずだ

 

謎の確信を持って走る、走って切って、殺して

 

「邪魔をするな!」

 

やはり地下室にいるのか近くに連れて魔女教徒が多くなる

 

氷柱を無数に作り出し魔女教徒を串刺しにする

 

「あ」

 

体に氷柱が無数に刺さってもなおナイフを向けてくる、魔女教徒に態様出来ず右腕を貫かれる

 

「っ!ぁああ!」

 

左手で持つ剣で魔女教徒を貫く

 

痛みに耐えつつナイフを抜く

痛みで顔を顰める

 

あたりは魔女教徒の死体まみれだ

 

「エミリア様いますか?」

 

「…レイア?」

 

扉越しに聞こえた声に安堵する

 

「はい、レイアです、怒られたのに戻って来て御免なさい」

 

「今そんな事はどうでもいいの!どうしてレイアがここに!?」

 

「エミリア様貴方を守るためです」

 

「待って今開けるから」

 

ドアノブを掴み開けさせないようにする

少しでも生きててほしい、そう思ったから

 

「待ってレイア何を」

 

「エミリア様駄目です」

 

「どうして!開けて!レイア!」

 

「パック様、エミリア様をどうか」

 

扉の施錠部分に熱を加え開けられないようにする

 

「君はどうするの?このままリアを悲しませる気?この状況で生き残れるとは考えていないだろ」

 

目の前に現れた猫を見つめる

パックの言う通り、片手に負傷、魔女教徒は永遠と湧いてくる味方はレムだけ勝てる見込みがない

 

「騎士は格好つけたい生き物なんですよ、だから死ぬ死なない何て考えてません、ただ主人が友人が無事ならそれで良い」

 

「パック!お願いここを開けられるようにして!」

 

「パック様、エミリア様を優先してください」

 

2人からのお願いに少しの沈黙とため息の後パックは口を開いた

 

「分かったよ」

 

「生き残っても、リアを悲しませたんだ楽に死ねるとは思わないでね」

 

「もちろんです」

 

「待って!レイア!」

 

悲痛な叫びを無視して走る

 

ーーー

 

門から入ってくる魔女教徒

 

「きりがないよ」

 

途中から来たレムと戦っている、こちらの怪我が増えてくばかり

 

「勤勉デスね」

 

「がっ」

 

体が突然何かに掴まれ、衝撃と共に宙に浮きギチギチと締め付けられていく

骨が軋み、折れ臓器に刺さる

 

「レイア様!」

 

「僕のことはいい!」

 

駆け寄るレムを静止する

痩せ細った男を見る

 

「ですがですが!」

 

「悪いんだけどまだ死ぬわけには行かないから」

 

見えざる手があるであろう場所に氷柱で射抜く

正解を引いたらしい、体は地面に落ちていく

 

「な!」

 

剣を突き立て走る、が

剣が届く後一歩痛みで、少しスピードが落ちたその隙を狙って何か見えない何かに殴られ、噴水に吹き飛ぶ

 

痛い

痛い

 

破片が目に入った、すごく痛い

胃液と血を吐く

 

叫び声が聞こえる

 

声の主の方を見れば頭にナイフが刺さり倒れていくレムが見えた

 

「あああ!!何と、騎士である貴方はもう剣すら振えず、主人も誰も救えない、そこにいる少女は死した!ああああああ!」

 

「ごひゅ」

 

とどめと言わんばかりに、魔女教徒に腹にナイフを刺される

 

「怠惰デスね」

 

もう戦えないそう分かったのかそれともただの悪趣味なのか、僕を無視して屋敷に入っていく

 

少しずつ無くなっていく血

冷たくなっていく体温

後悔だけが頭をよぎる

 

ーーー

 

体が冷える、凍えるように寒い

 

腹に突き刺さるナイフが痛い

 

片目が見えない、この状況になってからどれぐらいが経ったのだろうか

 

一つの視線の先にいるのは死んだレムだ

 

僕ももうそろそろ死ぬな、でも見たい頑張ってみよう

 

横たわる体は動かず、必死に呼吸をする、弱い呼吸

 

 

見えた見えた!!

 

黒髪が!絶望した顔が!

 

レムの前で膝をつき必死に揺さぶる姿を見る

 

倉庫の中を開け中身を見たであろうスバル君が胃の中を吐き出している

 

「ひ」

 

あやばい視界が歪む、声が上手く聞き取れない

 

絶望した黒い瞳と目があった気がした

 

「レイア?」

 

聞こえるはずのない声が聞こえた

 

ーーー

 

彼の絶望的な顔を見れて死ねてよかった

などと思いながら反省文を書く

 

何故かスバル君は来なかった

 

なら次はスバル君が壊れちゃう所かな見たいなぁ、でも見れないんだろうな、だってここにくる理由がないもん

 

ーー

 

見れちゃった

 

目の前にいるレム

竜車の中にいるスバルを見る

 

「心が壊れたか…」

 

エミリア様のところに帰る前に寄って来たと言うことらしい

 

「はい、突然…こうなってしまって」

 

眉を顰め、そう答えるレム

 

「きっと疲れやらが溜まって一気に来ちゃったんだ、きっと平気だよ」

 

「そうだといいのですが」

 

それを安心させるように必死にそう言う

 

「少し話してみてもいいかな」

 

「お願いします」

 

少しの希望を込めての言葉だろう

竜車の荷台に座るスバルに近づく

 

何の関心もない目がこちらを向いている

 

何故だかその目に、姿に興味が惹かれることはなかった

 

「アーラム村に行く時、迷ったら左に行くんだよ、右は絶対に行っちゃダメだよ」

 

聞いているのか聞いていないのか分からないが、目はこちらをみている

レムに聞こえていないようで安心する

 

「スバル、また次会おうね」

 

手を振り反応のない彼をみつつ荷台から降りる

 

「なるべく早く僕も行くようにするよ」

 

「はい」

 

一応と言い、食料を軽く持たせ出発していく竜車を見送る

 

きっとこれが終わればと聞かれるんだろうな、こうなる事を分かっていたのかって、でもさ僕君を殺したくないんだよ?間違った道を言ってほしくないんだよ、答えられるところまで答えるよ

 

「待ってるからね」

 

だから、道間違えないでね

 




リゼロは女の子も男の子も綺麗に曇って綺麗に晴れるからいいよね
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