楽しみで仕方がない明日へ!   作:欠けたチーズ

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番外編 ゆめのまにまに2

3章

 

練兵場、そこでユリウスとやり合おうとしているスバルに話しかける

 

「レイアには悪い事をしたと思っている」

 

「…それは僕にだけ?」

 

スバルにとって嫌な事をだったのか、無言のまま目を逸らされた

 

「僕は君の選択に文句は言わない」

 

「これより、騎士の誇りを汚した不逞の輩に誅を下す! 否やあるか!」

 

「…頑張ってね」

 

これを止めれば、後々良くないことが起きるのは確実だ、暗殺、闇討ちなどなど、それを絶対に止められるほどの自信はないだから背中を押した

 

口角が上がるのを隠す隠して隠して

 

「ふふふ」

 

血が滴る姿を眺める

別にボコられるところが見たかったわけじゃ無い頑張ってるからついこうなってしまうのだ

自分を正当化する

 

2人の間に入ろうとするラインハルトを止める

 

「君は待っててよ」

 

「だが…分かった」

 

必死に隠そうとしている顔から漏れ出ている笑みに、ただ驚きしたかった

見たことが無かったから、ただ驚いてしまった

友人と友人が傷つけあってる場面で何故そんなに嬉しそうに笑っているのか分からなくなってしまった

ラインハルトの中でただ疑問と不信感が募る

 

その視線に気付いたのだろうレイアと目があった

 

「大丈夫だよ、僕が何とかするから」

 

そう言い放った顔にはまだ笑みがあった

 

ため息を一つこぼす名残惜しさを感じながらも前に足を進める

 

黒い霧が視界を覆った

 

膝を地面につけたスバルが見えた、まだ剣を振おうとするユリウスもだ

 

下ろされた剣を片手で掴む

 

止める気なんてないけども、王都に滞在する理由が欲しい、だからユリウスに適当に喧嘩打って処罰され際すれば、白鯨討伐を頑張る彼が見れるかもしれない

自分の欲求に従って動く

 

「君は」

「僕は君の行動を判断を否定する気はないでもね、今僕はどうしようもないほどに腑が煮え繰り返ってしまいそうだ」

 

木でできた剣はミシミシと音を立てている

 

「レイア、おれは」

 

「フェリス、スバルを頼める?」

 

「はいはーい」

 

「ま」

 

聞こえた声を無視して、黄色い瞳を見る

剣を離せば、ゆっくりと下げられる

 

「本来ならば君が1番何かを言う権利があったはずだそれを」

 

「その謝罪はいらないよ、所で」

 

演技は得意な方だずっとやってきたから

 

冷たい目で彼を見る

 

「僕はね彼を結構気に入っていたんだよ、あんなことをやっても笑って許せるくらいに」

 

「レイア君はそんな事を言うような人物ではなかったはずだ」

 

君も僕を見てなんかいなかったんだ

昂っていた感情が一瞬で冷めていくのがわかる

 

「面白い冗談だ、それとも元気がありすぎで喧嘩売ってるの?いいよ、買ってやるよ」

 

スバルが落としたであろう剣を足で手元まで投げユリウスに振り下ろす

 

簡単に受け止められるがそれでいい、そうじゃないと困る

 

止めに入るラインハルトの声を無視する

やめようと呼びかけるユリウスの声を無視する

 

本当にね少しだけ怒ってるんだ

必要なこととは思ってても、どうしようもないほどに狂おしい瞬間でも、僕はねイカレた狂人じゃないから、彼が傷付けられれば

 

違うこれは違う

 

さっきまで心の底から楽しんでいたと言うのに、怒りが込み上げてくるそれがどうしようもなく不思議で仕方がなかった

 

ーーー

 

処罰を言い渡され、ユリウス達と廊下を歩く

 

あの時何故僕は彼が傷付けられて、怒りを覚えたんだ?何故僕は悲しいと思ったんだ

 

疑問に困惑しつつも考える

 

だってさ、僕はスバル君が頑張る姿が見たいんだよ、その姿を見て何で苦しむ必要がある?何であんなに怒る必要がある?

 

疑問はどう考えても分からなかった

 

ーーーー

 

ベットの上で寝っ転がる

 

つまんないな

 

あの時と事はしばらく考えないことする、人生楽しんだもん勝ちだ

 

ーーー

 

スバルを置き去りにレムと一緒にメイザース領に向かい死んだ

 

ーー

 

彼らがきた

 

客間にいる2人を見る

 

「どうしたの?」

 

「…魔女教がロズワールの領地を襲いに来る」

 

「分かった、準備をするから待ってて欲しい」

 

きっと僕の所に来たのは最後なのだろう、顔が晴れない、いや僕が死ぬことがわかってて誘っていることに対してなのか、

 

だがまぁその顔見れて満足頑張っちゃう!

 

「竜車については、商人を買ったので心配はありません」

 

「分かった」

 

「レイア様、行かれるつもりですか」

 

部屋にいた使用人が文句言いたげに行ってくる、まだ反省文は終わっていないだろと

 

「ああ行くよ、だたしイスキオス家長女レイアとして」

 

「…分かりました」

 

父親が死ぬ前からいた使用人は話が早くって助かるよ

僕を犠牲にして建て直した家だから罪悪感でもあるんだろうな

 

くだらないそう思いつつ準備をする

 

ーーーーーー 

 

彼とは会話しないまま進んでいく

気まずいと思っているのだろうか

 

竜車の中からフリューゲルの大樹木を眺める

本当にでかいよな

 

何度目かの感想

 

視界の端が光り、視線を向ければ何とも懐かしいものが見えた

 

携帯の明かりで地図を見ているレムとスバル

 

「どうしました、ナツキさん。なにかお探しで?」

 

「お探しもなにも、お前らの仲間だよ。さっきまでこっち側を走ってたバンダナの似合う渋い旦那はどこいった。童心に帰って木登りでもしているのか?」

 

ああ確かにバンダナの人物がいた、いたね

 

「なにを言ってるんですか、ナツキさん。僕の反対側なんて、誰も走ってませんでしたよ」

 

2人が言い合うのを聞きながらレムの方を見る

 

首を横に振れば、同じく首を振る、レムには心ありがないと言うことだ、僕はめちゃんこ覚えてるけど

 

「あ」

 

そんな声が聞こえた

 

霧が立っていく

 

「やばい」

 

強風が吹き、スバルが吹き飛ばされる

 

伸ばそうとした手は届かなくって、代わりにレムが彼の手を掴んだ

 

強風が竜車を木っ端微塵にぶち抜く

 

「左へ!!」

 

「ダメです、スバルくん! 立たないで! 地竜の加護が切れています、レムとスバルくんとレイア様はまともに動けません!」

 

「…」

 

別に恨みはないよ、昔も今も父親は幼い頃に亡くなっているだから、興味がないんだだから鯨が空飛んでる〜くらいにしか思わないよ

 

「白鯨です!!」

 

オットーの声が聞こえ、視線を感じる見れば心配そうに見つめてくるレムと目があった

 

「大丈夫だよ」

 

「…」

 

知っていたかのか、聞いたのか、調べたのか…どれでもいいや

 

「まさか!このタイミングで出やがるか!」

 

「…そのいいよう、白鯨が出ることは元々知っていたの?」

 

少し追い詰めたくなった!

 

余裕のない瞳と目があった

 

「まぁ全部後で聞くよ」

 

「レイア様!スバル君は」

 

「疑っていない、悪い、僕も興味がないと言っていたが…仇を前に余裕がなくなっているみたいだ」

 

魔女教ではないそう言おうとしたレムの言葉を再切り、霧の向こうを見つめる

 

「仇?」

 

「…」

 

不思議そうに呟いているスバルと、ただ不安そうに過去の自分と重ねているのか少しだけ警戒しているレムの姿が見えた

 

2人に背を向け意味はないが霧の向こうに闇雲に魔法を打つ

 

ああ!

 

どうしよう!彼の目が顔が!どうしようもないほどに狂おしい!

 

笑いを口角が上がるのを必死に堪える

 

どうやって目の前で死のう!

 

庇う?レムと同じように守るために死ぬ?

 

それとも

 

「っ」

 

考え込んでいる間に白鯨が竜車の前に来て口を開けていたらしい、そのせいで急カーブをすることになり、何も準備もしてないレイアはバランスを崩し尻餅をついた

 

「スバル君これを受け取ってください」

 

「…」

 

黒に近い灰色の髪が風に揺れ2人を隠す

 

「…」

 

目を閉じる

 

「…」

 

「…僕は」

 

「お前……レム、お前、生きて戻るつもりがねぇってことじゃねぇのか!?」

 

曇る顔のレムを見て立ち上がる

 

「悪いね、レム」

 

「何言って」

 

レイアの言葉にレムを犠牲にするのかと言いたげに、睨みつけられるがそれはすぐに困惑に変わった

 

「レイア様?何を」

 

レムの肩に手を置き行かせないようにする

 

「押し付けるようで悪いんだけど、後の事はよろしくね」

 

レムの体をスバルの方に押し、走る竜車から降りる

 

「レイア!!」

「レイア様!?」

 

2人の悲痛な顔が見れて僕は大満足!

 

この後の展開も気にはなるが

 

目の前にいる白鯨

 

「白鯨って暴食の言う事聞くんだっけ…忘れちゃったなぁ…スバル君の曇りが顔のタイミングしかあんまし覚えてないからな」

 

攻撃を仕掛けてくる

剣を抜き、魔法を使う

 

「争おうじゃないか!僕が僕であるために!!」

 

ーーーー

 

思った以上に痛くって強かったです。

 

自室でそんな事を思いながら考え込む

 

あの後僕の介入によってどう変わったのだろうか

 

「…見に行こうかな」

 

普段は開けない、女の子らしい洋服が入ったクローゼット

 

ーーー

 

くっそ恥ずい

 

使用人には驚いた顔をされるし、何なら一部にはそこまでして外に出たいのかと思われた!多分!

 

普段は着慣れない女の子らしい洋服を来て、ウィッグを被り王都の街並みを歩いている

 

「くっそぉ…」

 

知り合いに合わない事をただ祈る

 

ーー

 

「俺と一緒に逃げようどこまでも」

 

物陰からその言葉を聞き、2人の様子を伺う

 

僕は彼の、ゼロからの物語が見たい、だからねもし君が間違いに行けば、今ここで何度だってやり直させるよ

 

隠し持っているナイフにマナをこめる

 

ーーー

 

レムはスバルと逃げなかった

 

間違った道には進まなかった

 

急いで、屋敷に戻る

 

急いで戻らなければならない、急いで戻らないと彼にバレてしまうかもしれないから、だから僕は焦っているんだ

 

言葉に現れないこの感情をそう言って片付ける

 

ーー

 

いつの時みたいに、彼がきた前と違って彼だけだが

 

「レイア力を貸して欲しい」

 

「いいよ!」

 

若干驚いている顔の彼を見て笑う

 

「君は覚えていないかもしれないけど、僕はね君を気に入っているんだ、だから友人としてでも騎士としてでも力を貸すよ」

 

安心し切ったような顔をし笑っていた

 

君はやっぱり笑顔が似合うね!

 

ーー

 

「遅れてごめんね」

 

片手を上げながら彼にそう言う

 

「にぁ!まさか反省文終わったの!?」

 

どうやらフェリスと話していたらしい、心底驚いたような顔のフェリスにキメ顔でいう

 

「終わってない!」

 

「何でそんなに人事満々なんだよ」

 

「これバレたら不味くにゃい?」

 

「大丈夫だよ今ここにいるのは狂剣レイアでは無く、イスキオス家長女レイアなんだから」

 

無理をしているのではないかと疑い、不安そうに見つめてくるレム、そしてヴィルヘルムが見えた、ヴィルヘルムは軽くお辞儀をして去ってしまった、一応負い目はあるのかな?自分の息子のせいで家が没落した子だもんね、知らんけど

 

どうやら、ヴィルヘルムと白鯨の関係について話していた後なのだろう

 

「レイアはどうしてそこまでして来たの?やっぱり」

 

「違うよフェリス、僕は仇を取りに来たんじゃない、あれは悪いけど自業自得僕が仇を取るなんて面倒な事はしたくない」

 

「仇って」

 

前回ちゃんと話してなかったもんな、なんて思いながら不思議そうな顔の彼を見る

 

「僕の父親は15年前の白鯨討伐の際死んだ、そのおかげで没落したけどさ、恨みはない」

 

「僕は今ここにいるのは、友人が困っているから助けになりたくって来たただそれだけ」

 

「…レイア」

 

「本当に気に入ってるんだね」

 

黒に近い灰色の前髪が風に揺れ彼の姿をはっきり見せてくれた

 

何でスバル君はそんな申し訳なさそうな顔してんの?

てっきり嬉しそうな顔をしていると思っていたのにそう内心驚きつつも顔には出さないようにする

 

ーー

 

フェリスはクルシュに呼ばれたと言い行ってしまった

 

「レイア、その悪かったあの時のこと、すぐに謝らなきゃいけなかったのに、なかなか言い出せなくって」

 

心配そうに見つめるレムに微笑み頭を下げている彼にナツキ・スバルの目を見る

 

「スバル頭を上げて、僕はさ」

 

詰まる言葉、その姿に少し困った様子で見つめる彼

 

「嬉しかったんだよ、僕が何も出来ない中、君がエミリア様を庇って、僕が出来ない事をしてくれて、謝らなきゃ行けないのは僕の方なんだ、本来君がやった事は僕がしなきゃ行けない事だったんだ」

 

「俺はレイアに何回も助けられた、だからおあいこにしよう」

 

スバルなりの気遣いだった、スバルもスバルでこの数ヶ月でレイアの性格は何となく分かっているつもりだったから

 

「…?君を何度も助けた記憶はないけど、そう言うことにしよう」

 

彼から差し出された手を握る、思ったより大きい手を痛みが出ない程度に握る

 

数日前とは違う真っ直ぐな目を見て微笑む

 

…ああ

 

ーーー

 

いつの間にかいる、リカードと話している彼を遠くから見つめる

 

「スバルなんか変わったね」

 

「はいスバル君はいつも凛々しいですが、今日はいつもの倍です」

 

「何があったか聞いても?」

 

レムが言える答えは決まっているけど

 

「それがレムにも分かりません」

 

「見てて飽きないね」

 

首がもげそうなほど頭をわしゃわしゃされている彼を見る

 

僕もあれやりたい

 

「レイア様、スバル君は渡しませんよ」

 

冗談混じりに言うのではなく、真面目に言い放ったその姿に唖然とする

 

「?…!ちょっと待って?誤解がある気がするなこれ、話し合おう、ねぇ待って!話し合う一旦!ねぇ!」

 

言葉の意味が理解でき

スバルの元に歩き出すレムを追いかける

 

誤解は多分解けた

 

ーー

 

白鯨は無事倒せた!

 

ーー

スバルはペテルギウスを殺しに

レイアは指先を殺すために離れている

 

「にしても随分と肩入れしているみたいだね」

 

移動中、ユリウスにそんなことを言われてしまった

 

「なになに?嫉妬?」

 

冗談混じりにそう言えば少し驚いたような顔をしていた

そんなに変なこと言ったかな?

 

「それは彼の影響かい?」

 

騎士としてのレイアは真面目でたまにおちゃらけらがここまでおちゃらけたかはなかっただからこそ、ユリウスはスバルの影響かと思い笑っていた

 

「…どうだろうね、僕の関心の冗談だったかもよ」

 

軽口を叩き、魔女教がいるであろうアジトの近くについた

 

ーーー

 

「その様子なら、どうやら無事にそちらも片付いたようだね」

 

「お疲れ」

 

地竜、パトラッシュにまたがる彼の姿を見つけ、ユリユスと共に近くによる

 

「君の合図が空に上がった時点で、折悪く四名ほど外に出ていたところでね。仕方なく、潜伏場所の破壊と信者の始末を同時にやらざるを得なかった。この場にいたのが私でよかった、というべきだろう。フェリスでは少々、面倒になったはずだ」

 

「楽勝だよ」

 

何か翻訳みたいになってるな

 

「それで、大罪司教は?」

 

「ヴィルヘルムさんが首をはねて、リカードが胴体は叩き潰した。そのあと、小猫の姉が悪ふざけで死体も粉々に吹っ飛ばしたから確実だよ」

 

「…何だかあっさりだね」

 

「気になる事でも?」

 

白い地竜を撫でながら考える

 

「怠惰が思ったより弱かった、てのが僕的には嬉しいんだけどもさ、大罪司教でこうもあっさりいくと何だか不気味というか何というか」

 

唸りながら空を見上げ、考えるふりをする

 

「考えすぎじゃねぇの?」

 

「そうかもしれないね」

 

スバル達が会話しているのを見て、1人演技を続ける

 

ーーーー

 

村で彼の演説を聞き、スバルの周りに村人達が集まりだす

 

「良かったの?」

 

フェリスにそう聞かれ首を傾げる

 

「レイアはここで一応騎士やってたんでしょ?」

 

「あいにく誰かが流した噂のせいで良い印象は持たれてないよ、それに今の僕は、騎士としてきたんじゃないから」

 

「ふーん」

 

自分から聞いたのに興味なさげに返事をするフェリス

 

「…?」

 

「どうしたの?」

 

「なんか、何だろ?見てくる」

 

「気をつけてねー」

 

森の方から感じた視線に疑問を持ち進む

 

魔獣の避けの結界の前までやってきた

 

「…?」

 

「なんだ、ぁ」

 

見えた様子のおかしな指先が

 

これペテルギウスだ

 

ケラケラと笑うそいつを無視して、ペテルギウスを燃やし、村の方に氷柱を発射させた

 

念の為の知らせだ

 

誰かに当たったらすごく悪いと思う

 

さて、戻ろうそう思った時意識が薄れた

 

ーーーー

スバル視点

 

森の方から、氷柱が飛んできた、それは誰にも当たることなく飛んでいった

 

敵襲、皆が警戒し森の方を見た

 

「さっきレイアが森の中に入っていったの!」

 

焦りながら声を上げるフェリスに最悪の場合の考えがよぎる

誰かと戦闘してはなった氷柱がこっちまできたのか、それとも危険と判断して知らせるために放ったのか

 

「…」

 

森から出てきたのはレイアだった

 

「レイア?どうかしたのか?…レイア?」

 

返事がなく立ち止まるレイアに不思議に思い近づくが、それをユリウスに止められた

 

「あれは違う、蕾たちが騒いでいる」

 

「何言って」

 

「あれはレイアではない」

 

その言葉に反応したのかレイアが顔を上げた

 

「ええ、その通り私は魔女教大罪司教怠惰担当ペテルギウス・ロマネコンティ、デス!」

 

そこまで曲がっていいのかと言いたくなるほどに曲がった首、楽しげに笑う姿

 

「レイアはどうした!」

 

「スバル下がっていてくれ!」

 

切り掛かるヴィルヘルムを見て口を開ける

 

待ってくれ、そういいたかっが、その前にヴィルヘルムが黒い手のようなものに握られ潰れた

 

「ぁ」

 

「何なんや!こいつ!」

 

「ああああ!」

 

血を吹き肉塊になっていくそれをただ眺めていることしかできなかった

 

「レイア?」

 

スバル同様信じられないのか呆然とその様子を見つめているフェリス、その姿からレイアとどれほど仲が良かったのかがわかる

 

「嘘だ」

 

きっとこれは悪い夢なんだ

 

あれは偽物できっと

ースバル、大変なことになってるね!ー

 

そう言ってくれるのをそう言って助けてくれるのを待っている自分がいる

 

赤い瞳と目があった、いつもの優しい目つきではなく、狂気に帯びたそれと

 

「貴方怠惰デスね」

 

いつもの優しい笑みと違い不気味に狂気に帯びた笑みと、黒い手が視界に入った

 

ーー

 

ハッとした彼を見つめる

 

「どうしたの?」

 

「…いや何でもない」

 

相当酷い目にでもあったのだろう、僕の顔を見て信じられない顔をしていた

 

「…」

 

「お腹痛い?」

 

「違うからな」

 

考えこむように見つめる彼を茶化せばそんな事を言われた

 

にしてもびっくりしたなぁ

多分僕は陰魔法で記憶、精神、魂ら辺を別レイヤーに移動させているっぽい、だからペテルギウスを倒した途端乗り移られた、空っぽの体は簡単に入られたんだ、こんなこと起きるんだなぁ

 

「…?本当に大丈夫?」

 

「ああ」

 

君がどんな顔をして死んでいったのかは何となく覚えている、だからこそ、全てに見捨てられ絶望したような顔の彼を思い出し、にやけるのを必死に我慢する

 

ーーー

 

ペテルギウスを生け捕りにする作戦になってしまった、困った何とかして阻止しなければ

原作と違う展開は困る

僕個人的に

 

視線を感じながら地竜を歩かせる

 

「レイアいいか?」

 

「どうしたの?」

 

「魔女教についてどう思っている?」

 

「…言葉を選ばずに言っていい?」

 

そう来たかと思いながら、頷き少し目つきが柔らかくなっている目を見つめる

 

きっと僕が魔女教徒じゃないか疑っているんだ、多分

 

「絶対に殺す、何処に逃げにようが、大瀑布の向こうに行こうが絶対に見つけ出して殺す殺して殺す、存在も生きていた証も無くすまで殺す、絶対に殺す」

 

「…レイアって怒らせちゃダメなタイプだろ」

 

「えぇ…」

 

ーー

 

前回同様、ユリウスと指先を殲滅しに行った

 

「スバル、こっち終わったよ」

 

手を振りやることは終わったぽいスバルに話しかける

 

「こっちは順調に終わったよ、ヴィルヘルムさんが手足切り落として、フェリスが意識を落とした、洞窟に入れて出入り口は塞いだ」

 

「順調にことが進んで何よりだ」

 

どうしたものか

 

ーーー

ラムとも合流し

村人達の説得を見ながら考える

 

ペテルギウスがそう簡単に大人しくしていて欲しくない、今すぐ暴れて欲しい、スバル君に生け捕りは失敗と認識して欲しい

 

原作とは違う展開に若干の焦りを感じる

 

「…あとは」

 

スバルの呟きと屋敷の方に行っている視線を見て、次はエミリアの説得だと理解した

 

不安そうに屋敷を眺めるスバルの背中を叩く

 

「えい」

 

「ぎゃ!?」

 

何とも言えない声に笑みを浮かべる

 

「いつもらしく、カッコつけてエミリア様に会いに行けばいいじゃん」

 

「カッコつけてねぇよ…そうだな」

 

思い詰めていたものが切れたように安心したように微笑んでいた

 

「レイアついて来てくれね?」

 

「言われなくっても僕はエミリア様の友人だからに会いに行くよ」

 

ああどうしよう

 

白紙の新書の件もありヴィルヘルムも行くことになった

 

「緊張して来た」

 

「ヘタレ」

 

「レイア様バルスは元々ヘタレの馬鹿です」

 

ラムが当たり前かのように言い放つ

緊張して聞こえていないのかスバルの反応は何もない

 

「全く…」

 

辺な音が聞こえた

 

「っ!?」

 

草が不自然に揺れた、

 

「スバル!」

 

スバルを押す

 

「レイ、ぁ」

 

震える声、震える瞳

 

ああ

背筋を通るゾクゾクとした何か、どうしょうもない感情の昂りが

 

腹を何が貫き、座り込む彼の顔には自分自身の血が多少かかっていた

 

「げほ」

 

何が抜け倒れ込む、彼の方に

力なく倒れ込む体を受け止められる

 

「レイア!レイア!」

 

必死に名前を呼ぶ姿に吐血して口元がうまく見れないようになっていることに安堵する

 

「レイア様!」

 

「何が!?」

 

困惑する周りの声

 

ボケやけくる視界と聴力

 

「しっかりしろ!今フェリスを!」

 

「ェ、ミリア、…さまを…ま、もてね」

 

呪いを残し意識を落とす

 

眉を顰め、信じたくないような顔を珍しく顔に血がかかっている顔を、満足いくまで眺めた

 

ーーー

 

戻ってきた

生け捕りは失敗、あるいはスバル自身にも憑依されると気付いたのか分からないが生け捕り作戦は無くなった

 

指先とアジトを潰し終え、村ではなく、屋敷にヴィルヘルム達と共に行く

ことになった

 

エミリアの説得は無事成功した

エミリア達の護衛のためにスバルの元を離れ、無事終わった

 

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