レムたちは王都へ帰還することとなり、今残っているメンバーで魔女教退治となる
「目的の協力つったって、お前、俺がなにしようとしてるのか知って……」
「魔女と事構えるんやろ?」
チラリと僕の方を見てくる
「商人は情報の鮮度が第一で、ワイらはお嬢に雇われとる身や。背景事情やら含めてある程度は目と耳を利かせてるっちゅーわけやな。伊達に耳がでかいのと違うんやで」
「そうだー! ミミはでっかいぞー!」
「お前のこととちゃうわ、ちびっ子」
前を向けば遠くに見覚えのある人物が見えた
「おっと、合流できそうやな」
「あ?」
2人が話しているのを横目に遠くにいる人物を見る
「何でテメェが」
「援軍に対して、ずいぶんな物言いをするものだな。相変わらず、君は」
紫色の髪を丁寧に撫でている
スバルの因縁の相手であるユリウスだ
「久しぶりだね、反省文は終わってないからよろしく」
僕の方を見て少し驚いたような顔をしたのでそういえば納得したような顔をした
何でよ!
ーー
ユリウスとスバルの歪み合いを笑いながら眺める
「俺、アイツ、嫌い」
「だろうね」
ユリウスを指差しそう言っているスバルを微笑ましく思いながら見つめる
「スバル、人を指差すのはどうかと思うが」
などと小言がはじまりかけていた
助けを求めるスバルと目が合う
「ユリウス、スバルは命懸けで白鯨と戦ったんだよ多めに見てあげてよ」
「それもそうだったね」
そういい優雅に前髪をかきあげた
スバルの方から歯が鳴る音が聞こえた
キザったらしい行動に苛立ちが抑えられないのだろうか
スバルの背を軽く叩く
「スバル、少し話したいことがあるんだけどいい?」
「分かった」
そういい少し離れた場所まで向かう
何かあると思ったのだろう素直に従ってくれた
「僕を頼るか頼らないかって話」
「頼れるもんなら頼りたいてぇけど」
未来を知っているような事を言っていた事にも疑問があり聞きたいが今は話してくれなさそうだと言うことは何となく察しただから聞かなかったが本人から言われるとは思っていなかったため、内心驚きながら何を話してくれるのかを待つ
少し悩んだ事ではあるがしばらくはスバルの信頼を勝ち取りたい、そのために自分の趣味を抑えることにするしかなかった
「怠惰、ペテルギウスは精霊使いの素質がある人物の体を乗っ取る」
「…と言うと?」
「指先…手下に乗り移る、ついでに君の体にも乗り移るよ、君精霊使いの適性あるから」
「今じゃなかったらすげぇ喜んでいたよ」
やっぱり派手に魔法が使いたいのだろうか、そう思いながらも考え込むスバルを見つめる
「魔女教は嫌いだし憎いし嫌だし皆殺しにしたいから、僕ができる範囲は全力でやるよ」
「助かるよ」
そういい微笑むスバルを見て、釣られて微笑む
ーーーー
地竜に乗って移動している
「にしても、周りの雰囲気が何かあれじゃねえか?白鯨倒した後だってのもあるのか?」
「どうたの?ぶつぶつと」
「いや、魔女教退治に行くって言うのに、周りの面目の顔が何となく白鯨の時よりも強張っていないと言うか、安心?してるみたいな?」
不思議そうにぶつぶつと呟く彼を見つめる
「それは、レイアがいるからだよ」
「何で僕?」
「何でだよ…と言うか本人も分かってねぇじゃんかよ」
スバルの隣、レイアにとってはスバルを跨いだ先にいる、ユリウスが髪を靡かせながらそう言った
「君は初任務で魔女教大罪司教暴食を追いやったじゃないか…」
呆れたようにそう言うユリユスに笑いかける
「あーね!」
「ユメは相変わらず頼りにしていいのか、分からない時があるから不安なんだよな」
「酷くない?」
こちらを見ないでそう言い切ったスバルを見つめる
「ともかく、レイアが居るおかげで皆んな安心して戦えるみたいなことか」
「何でそれだけで安心材料になるのかよく分からないけど…」
首を傾げ安心して、頼りにしているとでも言いたげに見つめてくるユリウスを見て笑う
「まぁその任務の生き残り僕だけなんだけどね」
「不安になるようなこと言わないでくれない!?」
「でもスバル、君の事は死んでも守るから安心してね、まぁ死ぬ気なんてないんだけどさ」
「安心しろよ、絶対に死なせねぇから」
覚悟が決まったかのように笑う彼を見て笑う
「聞いた?ユリウス〜、スバルが格好つけてるよ〜」
「ああ聞いたともだがスバル、君には荷が重いと思う」
「お前らな!」
ーー
指先を先に殺す事になった
ユリウスと共に指先達を切り裂く
「レイア随分雰囲気が変わったね、やはり」
「父親の復讐なんかじゃないよ、人生の半分も一緒にいた事ない人の為に何か頑張るほど僕は優しくないよ」
「いや、私はスバルに何かしらの影響を受けたのかと聞きたかったのだが」
「なら僕の早とちりだったね」
最後の1人を切り生きているかどうかを蹴って確かめる
動かないただの屍のようだ
「少し安心したよ、君は周りばかり見て自分を見ていなかったから」
「それは君もだろ?」
困ったように笑うユリウスを見る
ーーー
「終わった?」
村の人達と話しているスバルの背に声をかける
「ユメと、ユリウス…」
「ユメ?」
嫌そうにユリウスの名前を呼んだことよりもレイアのことをユメと呼んだことの方が気になったらしい
「あだ名みたいなものだよ。スバルそっちは」
「順調だよ、後は怠惰、ペテルギウスだけだ」
ーー
崖の上、怠惰を見つめる
作戦の内容は簡単、スバル君が囮で、僕とユリウス2人がかりでペテルギウスを倒す
ユリウスは下にいる
「てなわけで!やっちまえ!」
「アル・クラウゼリア!」
「アル・ヒューマ!」
虹の光と氷柱がペテルギウスが居た場所に発生する
「おいおいマジかよ…強すぎね?」
勢いにやられたのか尻餅をつき
氷漬けになったペテルギウスを見つめるそんなことを言っている
「スバル平気?」
「ああ、あとは」
スバル君への乗っ取りをなんとかすれば
体に違和感が走る何か何か
「…そう言うことか」
不思議そうな2人の目
陰魔法にらよって記憶と人格多分魂も別レイヤーに移動させている、空っぽだから適性がなくっても簡単に入れてしまうんだ
いうことを聞かなくなる体
「何かあったのか?」
「スバル、僕の情報不足だった」
剣を首元に置く
「辞めるんだ!レイア」
止めに入ろうとするユリウスよりも早く剣を引く
「僕のミスだ」
記憶やらを別に置いているせいで体が空っぽの事に気づけなかった、空っぽの体は簡単に入れてしまうだろう
嫌な笑い声が聞こえる