楽しみで仕方がない明日へ!   作:欠けたチーズ

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咀嚼音

「…ごめん」

 

申し訳なさそうな顔でそう言われた

庇って死んだ事を言ってるんだろう

 

「僕的にはスバル君の良い感じの顔が見れてすごく良かった!ご馳走様!」

 

親指を立てて笑顔で言う

事実あの時の顔はすごく良かったテンション上がった、今も上がったままだが

 

「そう言われると罪悪感が無くなるからやめてくんない!?」

 

肩を落とし、元の調子に戻ったかのか真っ直ぐな目をしていた

 

「どうしたら…」

 

「…そーだね君の助けになれるとは思えないけど僕が言える事は一つだけかな」

 

驚いたような顔をして見つめるスバル君を見て微笑む

 

「魔女と契約した場合僕は君を殺さなければいけなくなる」

 

別にエキドナが嫌いな訳じゃない、むしろ夢での会話で謎に好感が持てている

 

「それは前言っていた、最悪の方に行かないようにするためか?」

 

レイアの言葉にスバルの顔つきは変わり、さっきまでのガッカリしたような顔ではなく真剣な顔になっていた

 

「そうだよ」

 

「最悪ってなんなんだ?」

 

その言葉の答えは決まっていた

 

「僕が見たくない世界だよ」

 

結果が決まった未来を見たいとは思えない、短い未来を見ていたいとは思えない、能力が周りが英雄に仕立てる君以外を見ていたいとは思えないだから

 

「それは、残酷な未来ってことか?」

 

「そういうことにして」

 

座っているスバルの頭を撫でる

驚いたような顔をして見上げてくる

 

「何だよ…」

 

「何でだろ、わかんない」

 

それだけいいエミリアの元に行くことにした

何故頭を撫でたのだろうそう思いなが手を見つめる

ーー

 

「どうかしたのかな?ガーフィール」

 

木によりかりこちらを見つめている

監視されていたのは何となく気づいていた、だが今回が初めてだ監視されていたのも、目の前に来たのも

 

「何話してやがったんだよ」

 

「どっちがエミリア様の騎士に相応しいかという、ドロドロな話し合いだよ、表で出来ないような…ね?」

 

当然のように嘘をつく

 

数秒考え込んだ後、信じたのか信じてないのかはよくわからないが、不貞腐れたような顔で何処かに行った

 

「…」

 

スバル君はまた屋敷に向かった次はラムを連れて、僕はガーフィールの説得、あるいは交渉材料を見つけるようにと言われた

 

無理だと思うよ、そういう関係で僕使うの

 

ーーーー

 

ノックをしても返事がないので扉を開ける

 

「エミリア様」

 

試練で精神的に弱りきったエミリアを布越しに見つめる

 

「レイア」

 

窓から差し込む月明かりだけが頼りなほどに暗い部屋

布団にくるまるエミリアに近づく

 

「大丈夫じゃ、無いですよね、無理だけはしないでください」

 

少し冷えた手を握る

 

「大丈夫よ、私は」

 

「エミリア様、僕は貴方の友人です」

 

「ええ」

 

「貴方の騎士でもあります」

 

掛け布団の隙間から見える紫紺の瞳を優しく見つめる

 

「だから、傷ついているのを苦しんでいるのを見ていい気持ちにはなりません」

 

「それでも私がやらないと…」

 

「…そうですよね、僕にはエミリア様に何かをある資格はありませんでも、貴方は1人じゃないそれだけは覚えてくださいね」

 

なかった事になる世界なのに何で僕はこんなに必死なの?

 

疑問に思いながらエミリアの手を握る

 

ーーー

 

大兎がぴょこぴょこ歩いている

兎が歩いている姿なんて可愛いと思えるがコイツは違う、やべとしか思えない

 

スバルに群がっている大兎をこのまま見つめていたいが可哀想な気持ちがあるので、大兎を焼き払う

 

「やあスバル君」

 

身体中ボロボロで死にかけの彼を見下ろす

本来ならば手を差し伸べて立たせたいところだが…

 

「ゆ、め」

 

震える声で呼ばれ信じたくないものを見るような目で見られた、想像以上の反応につい口角が緩む

両手がなく胴体なんて所々なくなっているそんな状態だ

 

「大兎が来たもう無理だよ、どうする?喰われて死ぬなんて痛い目見るより、サクッと介錯しようか?」

 

スバルの方に大兎が行かないように、氷柱を出して殺す

 

「何で、お前はそこまでするんだよ」

 

答えようと口を開いた時した時、地面に体が落ちた、足も使えなくなったのだろう

 

腕がない今支えるものがない今、見事に顔面から地面に雪に突撃した

 

「ユメ!」

 

駆け寄ろうとするスバルの足元に氷柱を発生させ、足を止めさせる

顔を少しあげスバルを見つめる

頭からも血が出ていたのか、視界に入る雪が赤く染まっていく

 

「君が夢を見せてくれたからだよ」

 

「何言って」

 

意味がわからないと言いたげな顔を見て微笑む、雪のせいできっと口元なんて見えていない、だから隠す事もしない

 

「時間ないから聞くねどうする?痛いよこれ」 

 

立ち上がろうとしたが両手もなく体もボロボロなため立ち上がらずやめた

 

「…ユメにそんなことをさせたくないそれにエミリアの所に行かないと」

 

「分かった、墓所にいるから早く行ってね足止めはしとく、お礼はまた会った時でいいよ」

 

「ごめん」

 

悲痛に顔を歪め申し訳なそうなに、泣きそうな声をしてそう言われた

駆け足で向かう彼の背を見つめる

 

頭が痛い、頭が頭の中を掻き回されているように痛い

 

雪に広がる血の量が増えていってる

 

変な音が聞こえる

ああこれ食われてるのか

 

気持ち悪いな…

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