楽しみで仕方がない明日へ!   作:欠けたチーズ

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なーんで?

スバル君は監禁されました

けしからん

 

「スバルの行方に心当たりありませんか?」

 

横たわる包帯まみれのロズワールに聞く

 

「残念だけれどもなぁいよ」

 

「お時間取らせました」

 

軽くお辞儀をして部屋を出ようとドアノブに手を開けた

 

「今の君はどっちなんだい?」

 

よくわからない質問に振り返る、どっちだ、2人いるかのような質問に困惑するが、聞いてきたロズワールの顔は真剣そのものだ

 

「言葉の意味がわかりません」

 

「ならいいんだ」

 

「はぁ?」

 

よく分からない質問を受け部屋を出る

 

「何なん?」

 

首を傾げ、質問の意図を考えるが分からない、何をどう考えても分からない、ので考えるのをやめ

オットーにコンタクトるために探す

 

ーー

 

薄暗い森の中、しゃがみ込み何かをやっている人物に話しかける

 

「やぁ、夜のお散歩?」

 

体を震わせこちらに振り返り警戒している様子を見せる

 

「別に何かしようって訳じゃないよ…」

 

「それじゃあ何のために」

 

警戒してあたりを見渡すオットー、ロズワール側だとでも思っているのだろう

 

「スバルを探している」

 

「ナツキさんを?何のために」

 

「何のためって…友人がいなくなったら探すのが普通だろ?」

 

その言葉に呆気に取られたのか、驚いたような顔で固まっていた

 

「変なこと言った?」

 

「い、いえ」

 

首を振り現実に戻ってきたのだろう

 

「レイアさんのこと少し勘違いしていたみたいで…すいません、噂に聞いていた話と違ったもので」

 

「もう本当に誰?噂流した奴」

 

ろくな噂ではないのは確かだ

ため息をつきわざとらしく肩を落とす

 

「君が頼りだから期待させてもらうよ」

 

「はい」

 

困ったような顔をしてそう言い放ったオットーを見て笑う

 

ーー

 

暗い森の中、気づかれないように静かに話す、だがちらほら視線が刺さる

 

「ラムはガーフィールと長い付き合いなの?」

 

「はい、幼い頃からの付き合いです」

 

オットーはスバル君を助けに行った、僕らはその見張りけん、協力者だ

 

「そっか、ありがとう」

 

「いえ」

 

2人が出てきたのを見つめ話を聞き流す

話を聞くよりも視線の方が気になったから

ーー

 

何かがくる、そう言ったオットーの言葉を信じて剣を抜く

 

「よォ。こんな夜更けに大勢で散歩たァ、仲間外れはつれねェじゃァねェの」

 

「子供にはまだ早いお話だからさ、多めに見てよ」

 

森の静寂を突き破り出てきたガーフィール

拳を一本の剣で防いだ、が

 

「安物ってやっぱりダメだね」

 

剣は簡単に砕け折れた

確かにセール品だった、だがこんなに脆いのか?顔に出さないように驚く

そしてもう2度とセール品は買わないと心の中で決める

 

使えないため森に捨てる、環境に悪い?バレなきゃいいんだよバレなきゃそれにこの世界はどうせ無かったことにされるんだ

 

ーー

頭が痛い

あの後戦闘になり、スバルを庇い木に打ち付けられた

虎の亜人の力は思っていた以上に強かった

 

頭が割れているのか、フニフニとグミみたいな感覚の何かが手に当たる、触るたびに気持ち悪くって痛くって仕方がなかった

 

ゆっくりと歩く歩いて

 

「見つけた」

 

「ゆめ」

 

絶望的な顔の彼の顔を見つめる

 

今僕はどんな状況なのだろうか、頭が割れていることは確かだ…他…腕も足も平気だ…見えてない所での出血が酷いとか?

 

辺な方向に思考を進めているが

スバルから見ても頭が割れているが分かるほど酷い状態だ

 

「アル・ごーっげほ」

 

口から血が出る、まともに立てない、指一本上手く動かせない

 

「ぁ」

 

まともに喋ることもできなくなってきた

 

ただにやける口を隠して絶望的な彼の顔を見つめる

 

ーーー

 

頭が割れるのは何度体験しても痛いね

 

などと思いながら、戻ってきたこを実感する

サテラが来るんだっけな

 

そう考えながらも口元を抑え吐き気を抑える

青い車も怖いが、頭が割れるあの感覚も怖い、怖いというよりも、どちらもトラウマだ

 

影が見えた

 

「フーラ!」

 

「っ!」

 

「な!」

 

ラムの魔法により僕と近くにいたガーフィールは木の上に飛ばされた

 

「何が」

 

「何だよこれ!」

 

影に飲まれている

 

人が物が全てが、真っ暗な影に飲み込まれていく

 

「スバル?」

 

視線の先にいる人物を見つめる

ガーフィールが助けに入ったのを見て近くに降りる

 

「なんで……お前が俺を、ガーフィール……っ」

 

「あァ? 冗談っじゃねェぞ、状況が見えてねェのかよ」

 

「っと、結構不味く無いこれ」

 

影に警戒しつつも2人を見る

 

「首根っこ掴んで跳ぶぜ。首の骨が折れっかもしんねェけど、根性で耐えろ、お前も着いてこい」

 

「分かった」

 

「根性で首の耐久力上がるような不思議体質してねっ!?」

 

飛び跳ねようとした、ガーフィールの足に影が伸びているのが見えた

このまま放っておけば影に捕まり2人とも終わりだ

 

「…」

 

犠牲になろう!

 

「ヒューマ」

 

影を氷で遮り、2人が飛び立ったのを見て、今から足場を作り追いかけるにしても、なんらかの攻撃を受けて負傷しかねない、そうなると足手纏いになるそれはパッとしないので足止め係になって犠牲になる方がいいな、そう思い、サテラに向かってる無数の氷柱を出した、意味はないが

 

「ユメ!!?」

 

「は!?」

 

自分の失敗に気付いたのか、そんな声を漏らすガーフィールと何故来ないと疑問そうな顔のスバルに微笑み浮かべせっかく出した氷柱ごと影に飲まれた

 

真っ黒な影の中、あの子の姿が見えた

夢で見た姿と同じ

 

でも…どうして?何で?

 

僕を影に飲み込んだ君がそんな苦しそうな顔をするの?

 

不思議で不思議で

 

でもどうしようもない程に、罪悪感に包まれて

分からなくなっちゃった

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