墓所から出てきた時顔色がすごく悪いとは思っていた、試練の話し合いも終え、2人で話そうと言われ、また人気のない場所に来た途端糸が切れたように、すがり抱きつく彼を見つめる
3回連続庇って死んだりしたのがダメだったのかな、まあそうだよね情報を共有できる相手が目の前で死んだらこうなるか
「何で何で何で俺なんかのために何で」
「どうすればいいんだよ、どうやったら、もう辞めてくれ俺なんかのために死ぬ必要なんて」
「少し昔話をしよう、聞き流してもいいよ」
背中を優しく撫でる、下心など無い多分
「僕はね、生きながら死んでいたんだよ」
「は?」
「ただ毎日を絶望して生きていた、生きて変わらない毎日を過ごしていた、そんなとき君をスバル君を見たんだ」
分からないと言いたげな顔が可愛らしくってつい微笑む
「僕はね、ナツキ・スバル、君に焦がれたんだスバル君が頑張る姿を見たから、やっと僕は前を向いて生きていけるようになった」
膝を地につけスバルに優しく抱きつく
事実前世ではスバルの存在あって多少前向きに生きるようになった、それは楽しみが出来たからそんな理由だ今ほど執着しているわけでは無かった
「僕は、スバル君に救われたんだ、分からないと思うスバル君の知らないところで勝手に僕は救われたんだから」
心苦しいが一旦離れ、彼の顔を見つめる
ポカンとしたような顔につい口元が緩む
「僕は人が嫌いだよ、汚くって自分と思考が違うものをすぐに切り捨てる、人の綺麗な部分しか見ないで勝手に理想を抱いて違えば勝手に失望するから、理解もできないし意地汚くって怖いから嫌いでもね、僕は人としてスバル君が好きだよ、頑張ってる顔も笑ってる顔も泣いている顔も足掻いて苦しんで痛がっている顔も汚いところも綺麗なところも、僕が人を嫌う理由が、ナツキ・スバルだから愛おしいと思えるんだよ、だからスバル君を助けたい、君の記憶に残りたい」
「そんなことを言った所で!何度も何度も死ぬ理由になるのかよ!あんな辛いこと!苦しいこと!痛いことを!」
「なるよ」
「っ!?」
必死な顔のスバル
その顔を手で覆う、案外柔らかくって暖かくってずっと触っていたいと思えた
「前に僕聞いただろ、君にどうして逃げないのかと、それと同じだよ…まぁそれプラス他にもいろいろとあるんだけども…」
手を離す、幼く可愛らしい顔に口元がさらに緩む
「きっと僕はスバル君がエミリア様に向けている感情とは別の好きなんだろうけれども」
手を離し、膝を地につけるのやめ立ち上がる
「だから立って、僕に夢を見せて」
「…俺は」
「俺は何?」
手を差し出し立ち上がるように促す
「俺は…っ嫌やめたこんなのレムが聞いたら呆れる」
手を取り立ち上がる
「俺はユメが思うほど凄いやつじゃないそれでもいいのか」
「僕はスバル君が好きなんだよ?」
覚悟の決まった真っ直ぐな目を見つめる
「やってやる、大兎もガーフィールもエルザも何とかしてやる」
「無理はしないでね、そういう趣味は無いから」
背中を軽く叩きそういう
曇ってる顔は好きだけども、無理しすぎて壊れてしまうのは嫌だ
ただ笑みを浮かべナツキ・スバルを見つめる
ちょろすぎて心配だな、普通こんなこと言われたら引くよ?
心配になる気持ちを隠す
ーーー
屋敷に戻ることになった
2人でだ
多分ベアトリスの説得に必要な情報が欲しいんだろう
「エルザと本気で戦った場合出る被害ってどんくらいだ?」
パトラッシュの手綱を握る彼の背を見つめなが考える
「周りにいる人僕以外死ぬ」
「なら今回は」
「…嫌な考えだ」
その声は聞こえなかったのだろう、そのまま屋敷に向かっている
僕は命大事の彼が好きなんだよ、死に戻りを手段として考えてる彼はやだ
早くサテラケア来ないかな
僕じゃダメだから
ーー
作戦の内容は簡単僕がエルザの足止めをしてその隙に皆んなを逃す
この世界を諦めたような作戦に僕は反対も何もしなかった、ただあの子を待つことしかできないから、僕の言葉じゃ何の意味がないから
廊下にいる人物をただ見つめ剣を抜く
「悪いんだけどね、君殺さなきゃいけないのあるいは足止め」
「またあなたと踊れるのね」
楽しそうに笑みを浮かべている
「てことだからフレデリカ、ペトラ、レムの避難をしてベアトリス様に関してはスバルが行った」
「分かりましたわ」
ーー
廊下は酷い有様だ、ボロボロになり天井なんて開放的で空が見える
「疲れたなぁ」
「そろそろおしまい?」
そういいエルザがレイアを切った
「初めて見たわ」
だが、ナイフはレイアの体をすり抜けた
見えているのに実態がないようにすり抜けた
「辛いこれ、練習が必要だな」
見えないものが別のレイヤーに移せるのであれば、体もいけるんじゃ?と思い二章あたりから練習を進めていた
体を別のレイヤー移すことには成功したな
ーー
しばらく戦っていた時、突進して来るエルザ、体を別レイヤーに移し避けた、がそれがダメだった、エルザはそのまま走って行った
なかなか決着がつかないレイアの相手は後回しの方がいいと判断したのだろう
「待て!」
扉に入っていくのを見つけ、扉を開けた
「禁書庫か!」
部屋の中には誰もいなかった
ーー
「っ!ごめん逃げられた!」
エルザがベアトリスにナイフを突き刺していた、そんな中エルザに向かって剣を振るう
スバルはベアトリスの魔法によって聖域に転移させられた
「残念逃げられてしまったわ」
「もういいや」
「アル・ゴーア」
持てる全てを使い周辺を焼き尽くした
木も土も自分の体でさえ燃やし尽くした