2人だけの話し合い
「あの子の言葉がいい感じに効いたみたいだね」
顔つきの変わったスバルを見つめ安堵し、胸を撫で下ろす
もし
「なぁユメ、これが終わったら色々聞いていいか?」
「まぁ僕が死なない程度ならいいよ」
くすくすと笑う
キラキラと自信に満ちた目が少し眩しくって目を閉じた
ーーー
スバルがロズワールの所に乗り込むらしい
「行こうぜユメ」
「僕も?」
「ああ、既に共犯者がいることを見せつけにな」
「聞きたいことあったし行こうか」
仲良くロズワールの所に突撃だ!
ーー
2人が話してるのを淡々と聞き流す、がエミリアを馬鹿にされたことにどうしてか無性に腹立ってしまった
「俺はお前とは違う、それに共犯者なら既にいるんでな」
「なら聞こう君はどっちだい?」
ロズワールの言葉に首を傾げて考える
何を言っている、どっちとは?
「どっちて何だよ」
「共犯関係にしては、あまり教えてはいないよだぁね」
「…ああそう言うこと」
意味が分かり笑みを浮かべる
ずっと疑問だった、何故か僕に対してはよく『達』を使う聖域に来た時も、レムが死にスバル君が逃げ戦った時もずっと疑問だった
「どんなに頭が良くっても長く生きていてもたどり着く結果は考えはみーんなおんなじなんだねぇ!」
驚く顔の2人を見て笑う
「君は僕の汚いところを別人格とでも思ったんだろ?あははは!!汚いものには蓋をするっていうけどさぁ!ここまで来ると流石の僕でも傷つくよ」
別人格と言う言葉に確かにと言いたげな顔のスバルを見つめ固まるがすぐに気を取り直し、ロズワールを見て笑う
「あーあ、最悪だよ」
「なるほどこれは私の勘違いということか」
「そうだよ僕は1人だ僕が元となってる人格がもう1人いたら大変なことになってるよ、スバル君が」
「確かにそうかもしれないね、君はスバル君に執着しているからね」
自分で言い出したことではあるが納得しているロズワールに腹立ちを感じる
ーーーー
エミリアを馬鹿にされたことに、苛立ちを若干隠せてないスバルを見つめる
「…」
「だ!何だよ」
背中を軽く叩き続ける
「君の気持ちもわかるでも今は時間がない」
「…分かったよ」
「…え?」
頭を撫でられ困惑する
「あわあわ」
「壊れた機械みたいになったんだけど!?」
仕方ないのだ!
スバル君の頭を撫でるのはいいでも!突然頭を撫でられれば頭がパンクしかけてしまうのは仕方のない事なのだ!
やるのとやれるのは違うから!!!
「にしても」
そう言いながら撫でる手を止めた
「ユメもユメでヒロインレースにのって」
「地雷です」
冗談混じりに言い放ったスバルの言葉に、さっきまで照れていた顔を真顔にし覆い被せるように手でバッテンを作り言い放った
「え?」
「地雷です」
言葉の意図がわからないのか、レイアを見て固まっていた
「僕は僕が嫌いなので、そういうのは地雷です」
「何で敬語なんだよ」
やっと出た言葉だった
自分でも今はそれはどうでもいいと思う
「…何でだろ」
レイア自身も分かっていなかったらしい
首を傾げて不思議そうにしている
「まぁ、僕的には好きな人には幸せになってほしいし〜、それに〜好きな人には自分が嫌いなもの好きになって欲しくないし」
笑顔で言い放つその姿にため息が出る、自分を見捨てないでくれと言ったり、好きにならないで欲しいって言い出したり
「俺はユメのこと好きだけどな」
真っ直ぐ顔を目を見て言えば驚いたような顔をしてすぐに顔を逸らした
「…ぼ、僕的にはLOVEじゃなきゃいいし〜」
顔を隠し、動揺しながらそう言い放ったレイアの頭を乱暴に撫でる
「や、やめ」
「あ」
必死に顔を隠していたが、どうやら照れているのを隠していたらしい
心配になるほどに赤くなった顔を初めてみる、恥ずかしそう少しだけだ目に涙をため、こちらを見つめている目と目が合い
「ユメって結構矛盾してるよな」
「ひぎゃ、ちぎゃ」
動揺しすぎて言葉すら上手く喋れていない姿を見てか、スバルは安心したように笑っていた
ーーーーー
スバルから逃げ
1人の少女がいる部屋に入る
「レイア、私どうしたら」
薄暗い部屋目を見なくってもその顔は不安と恐怖に染まっていることがわかる
「エミリア様」
伸ばしてきた手を取る、体を抱きしめる
暖かい体温が柔らかい感覚を感じる
「っ…ごめんなさい、エミリア様が傷ついているのに僕は何にも出来ない…ごめんなさい」
エミリアから自分の顔が見えないのをいいことに表情を変えずにそんな言葉を並べる
これは自分の役目ではないとそう言い聞かせ感情的にならないようにする
「居てくれるだけで嬉しいの、だからそんなに気に留めないで」
しばらく似たような会話をし、疲れが溜まっていたのであろうエミリアは寝てしまった
「…」
寝顔を見つめる
…何なんだろ
何とも言えない感情が胸の中で混ざり合い主張している、それが気持ち悪くって嫌で
ああ、作文のことで嘘ついた時と同じ感覚だ
昔に名前の由来を作文で書く際に、分からないと嘘をついた時と同じ感覚だと言うことに気づいた
無自覚に、エミリアに対して罪悪感が募ってることに気づけず、ただ不思議そうにエミリアの寝顔を見つめる
「だって僕は傍観者何だよ、見ているだけ…なのにどうして?」
言い出しようのないぐちゃぐちゃな感情を、ぶつけようの何この感情を押し殺し、部屋から出る
それしか出来なかった