プリシラが乱入し、もう修復不可能な程に空気は最悪になっていた
「けっ」
ハインケルを回収しつつ兜越しからでも睨んでいるのがわかる
「…ふふ」
ちゃんとお話しできる日来るといいな
ーーー
平和的な空気で朝食を取ることはでき無いまま終わり
今エミリア達にレイアは正座させられ怒られている、理由は上司にあんなことを言った事を怒られているが、エミリア達もハインケルの事に関しては怒る必要はないと思っている、何故怒っているのかと言えば最近暴走気味になっているレイアへの注意を込めてだ
「もう本当にダメよ、分かった?」
「はいとても反省してます」
正座させられ可愛らしく怒るエミリア様を見つめる
可愛らしく怒るので反省の気持ちより「何この子可愛い!」と言う気持ちしか起こらないが、反省したふりはしておく
「別にそんなに怒らなくってもいいかしら、レイアはよくやった方なのよ」
ベアトリスの言葉に苦笑いをするオットー、エミリアは微笑みレイアの頭を撫でる
「本当はダメなことなのよでもレイア、でも友達を思って怒ったのはすごーく良いことよ」
「ふふん」
「反省してませんねこれ」
エミリアに褒められつい嬉しくって
「レイア」
少し困った顔のラインハルトがやってきた
自分のせいでレイアが怒られている事に少し罪悪感があったが、ラインハルトのそんな気持ちをレイアが汲み取れるはずもなく、不思議そうに見ていた
「ありがとう」
「僕は思ったことを言っただけだよ、だからお礼を言う必要なんてないよ」
「もうレイアは素直じゃないんだから」
可愛く怒ったエミリアを見て笑みを浮かべる
「私からも礼を言わせてくれ、あの腹立つ野郎を言い負かしくれてありがとな」
フェルトまでそう言い出し困ったように首傾げる
「レイアは恥ずかしがり屋さんだから」
「違いますエミリア様!」
立ち上がり、異論しようとしたが足が痺れて立つことができなくって、前のめりに倒れる
「ぎゃん」
「大丈夫かい?」
心配そうなラインハルトの声が頭の上から聞こえてきた
「しばらくそのままにして反省させましょうか」
「不幸人のくせに」
「悪口じゃないですからね!それ!」
事実だから?
ーー
足が痺れて動けなかったせいで、エミリア様とベアトリススバル君は散歩という名のリリアナ探しに行ってしまった、行く気満々だったのに…
シリウスにやられるスバル君も見たいな
そんなことを考えながらプリステラの街を歩き回る
あそこだよな多分
でかい塔を見上げる多分シリウスが現れる場所だ
多分
ーー
近くをうろうろする、確信が持てなかったからだがそんな不安もすぐになくなった
あ!スバル君がいる可愛いね!
でもシリウスの権能にやられているみたいだね
お目目紫ぽくなってっていいね可愛い!
あ!
顔が潰れちゃった!可愛いね!
ーー
物理以外の権能は僕には効かない、それを利用していろんなことが出来るよ!
走って塔の中に入っていくスバルの後をついていく、ゆっくり行きタイミングを狙う
大きな音がした、鎖の音と何が壊れる音それを聞き塔の中に入る
「スバル?」
「ぃ、ぁ」
首を吊られているせいか掠れた声しか出ていない
首を釣られ、苦しみ漏らしているスバルを見つめる
ああ!!
可愛いね!可愛いよ!すごくいいね!写真撮りたい待ち受けにしたい!
これを見たいがために来たけどうん!いいね!頭かち割られてももういいぐらい満足した!
恐怖に飲まれ、つつ必死に死にたく無いと首に掛かられている鎖を取ろうとしているが指がない今掴むこともできない
その姿でさえ、レイアの感情を暴走させるには十分だった
希望が混じったその目を見つめ笑みをこぼす
「ウル・ヒューマ」
てっぺんにいるシリウスに向かって魔法を打ったが途中でスバル君は死んでしまったらしい
可愛いね
ーー
次ラインハルトを呼ぶんだったよな
場所はもう覚えたので急いで塔に向かう
空に火の玉が打たれたのが見えた、スバルの説得の元ラチンスがラインハルトを呼ぶため魔法を打ち上げた証拠、ラインハルトより早く向かうため走る
「スバル」
「レイア!」
嬉しそうな顔についこちらも嬉しくなる
口を開こうとした時
「はい! では皆さん、ごめんね。おはようございまーす!」
「ダメだ、見るな!!」
「意味ないよ」
必死に止めようとするスバルを見つめる
可愛い!
「あら。思ったよりもずっと静かにしてもらえるまで早かったですね。きっと、私が顔を出す前に皆さんの気を引いてくれていたお二人のおかげかもしれません。ありがと。そんな二人に拍手を送っちゃいます」
そういい拍手するシリウスを見上げる
スバル君はまた権能にかかったらしい
スバルの目は紫ぽくなっていた、周りを見ても同じような状態になっていた
珍しい状態だからよく見ておこう
普段の黒い目もいいけど、目の色が変わると若干というかなり印象が変わっていいな…
「はい! 皆さんが私の方を見てくださるまで、十九秒かかりました。ごめんね。でも喜ばしいです。それになんだか、予想したよりも私のことを愛してくれている子もいるみたいで、それも喜ばしいです。さて、では自己紹介をしないと」
「私は魔女教、大罪司教『憤怒』担当。シリウス・ロマネコンティと申します」
スバルの方を向き、別の所に移動させる魔法をかける
ラインハルトが解くんだ、今といたって変わらないのと、実験だ失敗しても責任は取るつもりだ!それにスバル君だよ?主人公補正ぐらいあるでしょ…多分
「ぁ。いまおれ」
成功したらしい、流石というべきか
「くひゅ」
一瞬で視界が酷く歪む、鼻血が出ているのか息ができないし、口の中が鉄の味でいっぱいだ
「レイア!?」
洗脳から解けた瞬間から目の前にいたのは、鼻血を垂れ流しただ事ではないとすぐ分かってしまう姿のレイアだったそれ故にスバルも酷く動揺していた
「くっそマジか、反動やばぁ…」
立てなくなり倒れかけたところをスバルに支えてもらう
「ふふ、ありがと。皆さんの時間を、こうしていただいてしまってごめんね。でも、すぐに終わりにしますから安心しててくださいね…?あら、そこのお二人どうして」
「そうかい。それなら僕の方も、手早く終わらせた方がよさそうだね」
ぼたぼたとこぼれ落ちる鼻血を抑える、抑えても指の隙間から血が逃げていく
「近道を探すのに時間がかかってしまった。到着が遅れてすまない」
青い瞳が心配そうに見つめてる…あおがこわい
「なるほど、僕が呼ばれた理由はわかった。判断は正しかったよ、ラチンス。それとも、君が僕を呼んでくれたのかなスバル。レイアの状態は何か聞いてもいいかな」
「ラインハルト!悪いがユメに関しては分からないまともに喋れる状態じゃないでも俺を助けてこうなったてことしか分からない」
まともに立つことも出来ない
一瞬1人を別レイヤーに移すだけでこうなるのかよ、それとも世界的にダメだったの?
「あいつ、洗脳能力持ちだ。今は多少マシだが……あれの声を聞いたり、目を見たりしてると、そのうちに」
「わかってる。声や姿だけじゃないよ。どうやら、存在を肌に感じるだけでも影響を受ける。僕もあまり、長くは平静を保てないかもしれない」
「嘘だろ、お前が……!?」
口の中にある邪魔な血を地面に捨てて、1人で立つ
「悪いね、少し…ダメだな…ぼやける」
「レイア!」
「ユメ!」
意識がぼやける
焦った顔の2人がこっちに手を伸ばしているのが見えた気がする
まだスバル君見たいのになぁ失敗だったな