プリステラ奪還のための作戦会議
今はプリシラも参加し、本格的に始まっていた
皆が真剣に話す中壁に寄りかかり、腕を組み騎士とは思えない行儀の悪さを披露しながらスバルの背後にレイアはいた
行くとしたら何処に行こうか
個人的にはスバル君とエミリア様が頑張るところを見たいラインハルトのチートっぷりも改めて見たい、だが戦力過多になる気がするレグルスの方はスバル君とラインハルトそのほかに僕がついていくとなると少しアレだ、だからと言ってカペラの方に行けばガーフィールの成長を邪魔しかねない、それにあの地獄の場には居合わせたくない。暴食、ロイのところに行ったところで僕はロイは知らない事になっている変に認識されたような態度をされても困る
ふと視線を感じる目だけでそちらを見れば兜の男が見える
気になるな、謎が多いいキャラだとは思ってたけどさらによくわからなくなった
レイアと目があってる事に気づいたからか気まずそうに首ごと視線を逸らされた
気になるな、ならばこの場に残り少し窯をかけつつカペラを迎え撃つか?
「叡智の書ですが、すみません。この都市にそれを持ち込んだのは僕です」
申し訳なさそうに言い放った言葉に思考の海から切り離される
それと同時に数名の驚きの声が部屋に響く
スバル君の背後に立つべきでは無かったな顔が見えない
驚くアナスタシアの可愛らしい顔は見れたがスバルの驚く顔が見えず少しばかし後悔する
廊下に出ていくオットーとスバルを目で追う
「レイア姉ぇ、オットー兄ィのあれ」
「まぁ当然だよね。僕だってあの人は信じられない、オットーは余計にだろうね」
魔女のこともある…魔女の
「あそっか」
「レイア姉ぇ?」
「何でもない」
叡智の書を取りに行くオットーに同行しよう。魔女、エキドナは僕のこと知ってたような発言をしていたならばオットーを護衛し、少しばかし変えてしまおう、そして叡智の書を中身を確認しよう
そして叡智の書繋がりでロズワールが僕のことを知っていたならば見られる前に破棄してしまう
僕が傍観者であることはスバル君達には知られたくない
自分にとって不都合ならばまたもやしてしまおう!
ーーー
「大将とオットー兄ぃは何話してんだよ」
なかなか帰ってかない2人に言葉をこぼしたのはガーフィールだった
それを見て手を招き猫のように振りこちらにこさせて耳元で囁く
「ロズワール様が信用できるならないの話だよ」
「それなら一年前に話はついたろ?」
信用とは殴って謝罪を受けて、はいお終いとはいかないものだ
「それが終わらないのが大人のだよ、オットー見たいな大人は永遠に根に持つから気をつけな」
「根に持つ大人で悪かったですね」
「やばい、ガーフィールやばい根に持つ大人に見つかった」
スバルよりも早く戻ってきたオットーに会話を聞かれていたらしく、文句言いたげに見つめられる
「あのですね…はぁ、レイアさんも…」
何か言いたげに見つめてくる姿をに首を傾げる
「はっきり言えばいいじゃん」
「…貴方だって僕と同じでしょ」
信用してないという点を言われているのか?
「僕は不幸人じゃない」
「違いますよ!そこじゃありません!」
怒ったように言われ、わざとらしく目を逸らす
あ、また目があった
黒い兜の中から覗く瞳を見つめる
ーーーー
ヴィルヘルムと共に戻ってきたスバルの姿を瞳に映す
「遅くなって悪かった。話は、どうなった?」
「君が遅れてくるのは割といつものことだろ?」
「そんなに俺遅れてきてねぇだろ」
ジト目で見つめてくるスバルを無言で見つめる
「…」
「あるみたいな反応やめろよ」
「よくよく考えたら、買い出しの時しかなかったね」
「結局あるじゃんか!」
そんなくだらない会話をしている時オットーがわざとらしく咳払いをした
「そろそろいいですか?…2人合わせると変な会話が増えるんですから…一通りの説明を受けたのと、一通りの説明が終わったところです。ナツキさんの方こそ上の……クルシュ様のご様子は?」
「芳しくはねぇな。ただ、希望が見えないわけでもないとだけ言っとく。ひとまず魔女教を追っ払ってからの話になるが、何とかできるかもしれねぇ」
「そうですか。なら、それだけは朗報ですね」
「どちらにせよ、クルシュさんの戦線復帰はこの戦いの間は無理だ。フェリスも離れたがらないだろうし、救護班は都市庁舎に居残りって形が最善だと思う。どこに寄っても、対応できなくなる可能性はあるし」
「四ヶ所同時襲撃の方針は変わらんわけやし、各制御搭から見て中心にある都市庁舎を拠点にするんが一番やろね。そしたら……」
アナスタシアが手を叩き、全員の顔を見る
若干の幼さが残るが自信に満ち溢れた顔を見つめる
「ほんなら、本当にようやく本題に入るとしよか。四つの制御搭と、四人の大罪司教。その攻略のための、戦力配置の話し合いや」
勝手に決められても僕は僕の意思で動くからいいや
などと考え聞き流す
相変わらず見つめられ続ける居心地の悪い視線
何故アルは僕を見つめるんだろ?あの時…なんのためにやる的な質問の答えをずっと待ってるのかな?
敵意は感じないむしろ…
「ユメはどうする?俺的には『強欲』の方についてきて欲しいけど、お前的には『暴食』のとこに行きたいだろ」
「…?」
「お前話聞いてなかっただろ」
「まさか聞いていたとも、なんで『暴食』のところに行きたがっていることになっているんだろうって思ってさ。因縁があるから?それなら安心して欲しいよ、僕だって優先すべきことの前では待てぐらいできる」
レイアの発言にスバルは若干の疑いの眼差しを向けていた
ここ一年、レイアが待てをしていたところを見ていないからだ
よく言えば自分の欲望に正しく生きていた、悪く言えば馬鹿
「…優先すべきことってなんだよ」
アルの質問にレイアは一瞬驚いた顔をしたがすぐに顔に戻り答えた
「オットーと一緒に叡智の書を回収する」
スバルとガーフィールは若干安心したような顔をして納得をしていた、だがオットーは心底驚いたような顔をしていて笑うのを堪える
「オットーの実力を信用していないわけじゃない、叡智の書を回収した帰り亜獣もしくは、魔女教徒関係者に襲われる可能性がある。この状況で単独で行動するのは危険だし目立つ…だからだよ。」
「うちもあっち側の要求を叶えさせたくない、だからレイア君のそれには賛成するよ、それに戦力も一応足りてるには足りとるからな」
「てなわけで、ユリウス達には僕の分まで『暴食』をボコってね!」
親指を立てて言えば、鼻で笑われ前髪を掻き上げる仕草を見せる
「全く…そうだね君の希望に応えるよ」
友人に頼られたからか、自信ありげに答えたユリウスは何処となく顔色が悪いように見えたが、その原因を知っているレイアは何も言わなかった
ーーー
会議が終わり各々が準備に取り掛かっていた
そういえば、屍兵の話題出なかったな
1人で歩くスバルが視界の先に見え、そんな思考は吹き飛ぶ
「やぁやぁ、スバル君」
「げ、ユメ」
「げって」
文句言いたげに見つめてからわざとらしく咳払いをする
「その手貸して」
龍の呪いに侵され黒く、痛々しい見た目になった手を指差す
「変なことすんなよ」
「僕はスバル君に対しては変なのことしかしないよ」
差し出した手を引っ込められそうになるが掴み見つめる
「僕がいえたことじゃないけれどもあまり感心しないなぁ…」
自然に漏れ出た声
「俺が犠牲になって誰かを助けられるなら」
「それあの子に怒られなかった」
「…」
「死なないと分かっていても、自分を大切にしてほしい…我儘だけれどもさ…言えたことじゃないけれどもさ、君がいなくなって悲しむ人が沢山いるんだよ」
困ったような顔をするスバルを見て無理やり笑みを作る
こういう湿った空気は嫌いだ、そんな顔して欲しくないのに、みんなそんな顔をしてしまうから、悲しそうに苦しそうにつらそうにするから
スバルもレイアの雰囲気を感じ取ったのか少しだけ顔をコア張りせる
それを見てレイアは笑い握った手を滑らせ恋人繋ぎにする、そして滑るようにスバルの手をいやらしく撫で回す
「あとね、次怪我したらこれね」
「お前!シリアスだったろ!後やめろ!くそ、力強ぇ!」
必死に抜け出そうとするが、それはできずに数分間レイアに手をいやらしく触られ続けることとなった