楽しみで仕方がない明日へ!   作:欠けたチーズ

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狂人どっちだ!

オットーと共に半壊した街を歩く

オットーはコソコソと警戒した様子で道を進むのに対して、レイアは堂々と歩いている

 

「にしても少し驚きました。レイアさんならエミリア様の所に行くかと思ってましたから」

 

「エミリア様の所は過剰戦力になりかねない。エミリア様とラインハルト、スバルまでいるんだ僕のやることがない。それに…今優先すべきなのは何に利用されるかわからない叡智の書だ」

 

「…はい」

 

これ以上は会話はなく

裏路地みたいな場所を抜け、開けた広場ようなた場所にでは

とある場所に人が固まっておりそこにはフェルトの姿見えた

 

「いらっしゃいお兄さん、そしてレイア」

 

月明かりに照らされ不気味な笑みをあげるライ

 

「改めて僕たちは魔女教大罪司教『暴食』ライ・バテンカイトス」

 

「…レイアさんが言っていたのはこの人で間違い無いですか」

 

「間違い無いよ。次は殺すから安心してね」

 

「酷い言い分だね、僕達とレイアの仲だろ?」

 

オットーとレイアの会話を聞いての発言だろうが、仲もクソもない

 

「誰と誰の仲だよ!ばぁか!こちらとらお前に刺されてんだぞ!そしてお前が喰ったであろう見習い騎士に僕の親しい人はいない!というかあの時僕は完璧ぼっちだったからな!もういっぺん聞くぞ!誰と誰の仲だよ!頭腐ってんのか!?」

 

「レイアさん落ち着いてください」

 

今にも飛びかかりそうなレイアを止めて落ち着かせる

その様子を見てライは笑みを浮かべていた

 

ーー

 

「何人集まっても一緒だってば。お前らじゃ俺たちのこの渇きは癒せないッ! あァ、どこにいるの、探してるよ、会いたい、会いたい、会わせてってねえ」

 

レイアの逆鱗に触れる発言をした

レムとはあまり親しくしないようにしていた

結果が分かっていたから少しでも傷つきたく無かったからでも

レムの気遣いが優しさがいつのまにかレイアを絆していた

 

「レイアさんまだです」

 

「僕は待てができる偉い子」

 

自分を落ち着かせる、信用がないのかオットーも今にも飛びつきそうなレイアの上着を掴む

 

「問答無用でないのなら、英雄の下へご案内しましょう。僕も自分の命は惜しい。その保障はしてもらいますが」

 

「へえ! 知ってる? 知ってるんだ? 俺たちの英雄の場所を! 愛しい英雄の姿を! あの弱くて脆くて、支えてあげないと不安で仕方ないあの人を!」

 

「ええ、はい。いいえ、ご案内しましょう」

 

今レイアにはライの一つ一つの行動がイラつき、殺意を膨らませた

 

「…お前、商人だろ? 物に値段付けて、他人に売り払って私服を肥やす連中だ。人間の価値も思惑も、全部全部! 天秤の上に載せて計算する亡者だろ?」

 

突然のライの発言にオットーも驚き固まったから言葉を選び発言した

 

「それは……ちょっと、見解の相違があると思うんですが」

 

「誰がお前らの話なんて聞いてたまるかよッ! 所詮、この世は暴飲ッ! 暴食ッ! 食って、食んで、しゃぶって、啜って、飲み込むまで信用ならない!」

 

「オットー」

 

地団駄を踏み牙をむき出しにして荒げる、ライを見て剣を抜きどうするかを委ねる

 

「全く…レイアさんもナツキさんも身内の事になるとすぐ感情的になるんですから…。全く本当に保険が保険のままで済んだらよかったんですがね!」

 

オットーが2度靴底を地面に叩きつけ鳴らす

水竜がオットーの背後から現れライに牙を向く

 

ーー

 

水竜の攻撃は失敗した

 

「レイアさん!やっちゃってください!」

 

「待ってた!」

 

オットーの言葉に、勢いよく駆け出す

 

「感情的になるのは間違いだと思ってたけれどもやめた!」

 

ライ周辺に先端が尖った氷を作り出し発射させる、身軽に避けていく

着地した瞬間を狙って剣をライの首を狙って振り下ろす

 

「簡単に死んでよ」

 

「やだよ」

 

ナイフで簡単に受け止められ、すぐに体を後ろに投げ距離をとる

 

「今ので分かるよ、レイア!あの時よりもずっとずっと!強くなってるって!でもすごく残念だよ…僕達も強くなっているだから」

 

「っ」

 

一瞬で距離が縮んだ

瞬きをした一瞬で数メートル離れていた距離だというのに拳一個分の距離まで縮んだ

 

「僕達の方がまだ強い」

 

「がっぁ」

 

腹にナイフを突き立てられ強く蹴られた

 

やっぱり感情的に動くってよくないな

 

民家に衝突した瞬間意識が消えた

ーー

 

オットーにとって今の状況は最悪だった

 

眠るレイアの傷の手当てをしていた

フェルトは探し物を取りに逃し、今白竜の鱗達が暴食と戦ったいるが数十分持つかも分からない

 

そしてレイアの腹の傷、回復魔法が使える者がいない状況でナイフを抜いて仕舞えば血がさらにながら失血多量で死にかねない

 

オットーにとってレイアとは友人というよりも、弟や妹に近い存在だった

守られることの方が多いが、精神面で無理をしているのがたまに分かりフロォーなどをしているうちからそう思うようになっていた

 

「っ」

 

死なせたくない、死なせてはいけない

 

だからこそ覚悟を決め立ち上がる

 

ーー

 

夢を見た 

 

会ったことない人物の顔がみえて

いや、正確には知ってるけれども面識はないはずの人

 

名前が思い出せない

 

それでも顔を見たら勇気が出て安心感が湧いて

そして

 

「いい加減起きないと怒るんだから!」

 

そう言い殴られ、傷も痛いのも癒してくれる、僕を助けてくれた魔女

 

たすけた?

いつ?

なんで

僕はいつ助けられた?

 

疑問が浮ぶ

消えることなく浮かんで

 

「役目を果たすべき、そうは思わないかい?」

 

もう1人の知ってる魔女の声と共に、やらないといけないことのために体を動かす

 

ーー

オットーの魔石を使った攻撃も無に帰った

 

「それじゃあ」

 

そういいオットーなら頭に固定された手

 

「いただき」

 

ライの腕を切り落とすかの勢いで投げられた剣にライも手を引っ込めた

 

「ずっと考えてたんだ…僕の存在意味ってなんだろうって…でも気づいたんだよ」

 

時には希望に溢れた視線で見やる姿でも今、腹からナイフを生や真っ白な制服は真っ赤に染まった姿を見ては希望などは抱かなかった

 

「僕のやりたいようにやればいいって!てなわけで今から君を殺すね!」

 

笑顔で言い放ち、そしてライの首に剣を突き立てた

 

「レイアさん!」

 

擦りはしたが、近づきすぎた故にライからの蹴りをくらい地面に転がる

 

「無意味だって気づかなよ…残念だけどもさぁ」

 

「…隙は作りましたよ」

 

「よくやったのよ」

 

聞き覚えのある幼い声と共に聞こえてきた詠唱

ライの周りに現れる無数の紫色の結晶

 

「僕1人じゃ無理なら袋叩きにすればいい!」

 

笑顔いで言い放ちつつ、最初に投げた剣を拾う

 

「ベアトリス様? どうして、外を出歩いていらっしゃるんですかァ?」

 

土煙の中現れそんなことを言い放ったライに剣を握る力が強くなる

 

「あれだけ頑なに外にお出になるのは嫌がってたのに。お食事のときと、大精霊様とご一緒のとき以外は……ああ、例外もあったんだっけ?」

 

まだ続けようとしていた言葉は終わる

レイアがライを蹴り飛ばした

 

「はぁー本当に腹立つなぁレムちゃんの真似ばっかしやがって!」

 

あまり効いてなさそうに立っているライを睨みつける

余裕そうに笑う姿がさらに不快感を煽る

 

その姿をみてさらに笑っていた

 

「ならさぁこんなのどう?」

 

スカートの裾を持つかのように、レムやラムがやっていたかのように綺麗なお辞儀をして

 

「今はただのひとりの愛しい人。――いずれ英雄となる我が最愛の人、ナツキ・スバルの介添え人、レム……だったかなァ?」

 

「レイアさん」

 

「ベアトリス様、あれを殺します」

 

「好きにするのよ」

 

駆け出し、一本の剣に魔力を込め始める

ライのナイフを交わしつつ剣を振り下ろすが交わされる

 

「無理だって!レイアじゃ!」

 

「無理かどうかは僕が決める!」

 

溜め切れてない剣を地面に突き刺す、強く叩けば不完全な爆発が起きる

剣が砕け、破片冷気を纏い散らばる

それ間近で受けたライは無数の切り傷を使った

 

「…なんでレイア無傷なの?」

 

ライと同じ距離で受けたはずのレイアは無傷で立っていた

 

「さぁ」

 

座り込んでいたライがバネの如く立ち上がると同時にレイアにナイフを向けて飛んだ

だがライはレイアの体をすり抜けた

 

「な」

 

すり抜け終わった瞬間レイアは何事もなかったかのようにライの足を掴み地面に叩きつけた

 

「がっ」

 

「死んで、どうせ君は死ぬんだから変わらないよ。」

 

ナイフを持つ手に氷柱を放ち、使い物にならなくする

立ち上がろうとするライの腹に蹴りを入れる、魔力を込めていたもう一つの剣を振り下ろす

 

「罰は僕が受け入れる」

 

冷たく言い放った、声にライは混乱する、魔女教である自分を殺して罰を与える人間がいるのか?と

 

「っ、ぐ」

 

ライはすぐに立ち上がり避けるでもなく、レイアに近づいた

真っ直ぐ方ライにレイアはなんの疑問も持たずに剣を振り下ろそうとしたがそれはできずに力が抜け地面に足をつく

 

腹に刺さっていたナイフが抜かれたのだ、抜く際に内臓を傷つけながら

 

「レイアってば相変わらず何処から油断しているよね」

 

距離を取らせるべくベアトリスが魔法を展開する

 

「レイア!さっきのまたやるのよ!」

 

ライに放った紫色の水晶がレイアの体をすり抜ける

 

口の中の血を吐き捨て、立ち上がる

 

「レイアさん!もう無茶ですそれ以上は」

 

「死ぬ気はないよ…あの子との約束が残ってる…?あの人あの人って…だれ」

 

自分で言った言葉に疑問を持ちつつ、立ち上がる

 

「まだやるの?レイアじゃ無理だよ。変な技持ってるみたいだけどもさ」

 

傷口を凍らせ、止血する

どうせやるならスバル君の目の前でやりたかった

 

「あー約束破っちゃうなぁ…死にかけたら逃げろって…あれ誰とこんな約束したんだ」

 

さっきから頭がこんがらがっている、知らない約束の話ばかりしている

 

ナイフを突き立てられるが、それを手のひらで受け止める、肉や皮を突き破り貫通するナイフ、逃がさないとばかりナイフと手を握る、そして爆発寸前の剣をライの腕に刺した

 

「っ!」

 

「火傷は痛いよ」

 

剣が魔法に耐え切れず爆発した、鉄は溶け触れただけで肌を爛れさせる

 

「ちゃんと入ったね」

 

ライの片手は使い物にならないほどにぐちゃぐちゃで、もう片方は関節から下が消えていた

 

「酷いなぁ」

 

痛みに顔を歪めながらも笑みを浮かべる姿

 

「…げほ」

 

口から溢れる血

息を吸うたびに痛む肺

歩くだけで自分の体重で骨が折れるんじゃないかと思ってしまうほど足に激痛が走る

 

それでも腕が使えず恐怖に歪むのを必死に堪えて後退りするライに近づく

 

「僕怒ってるんだよ」

 

一歩近づけばニ歩下がられる

 

「自業自得だけど、守れたかもしれないけど…君がレムちゃんを喰った事怒ってるんだよ」

 

ライの後退りは次第に背を向け走り出す形に変わっていた

 

「レムはいい子だからさ、仲良くなったら苦しむって分かっててきっと冷たい態度とっていたんだよ…僕は」

 

ライが走っているのをレイアは歩いて追いかける

 

「だから」

 

歩いているのにライとの距離は差ほど離れない、ライがかなりの怪我を負ったこともあるのかもしれないが

 

「君を殺す今ここで。そして失った分取り戻したい」

 

確定したような言い分

 

ライはレイアとの距離を確認するために後ろを振り返る、逃げ切れるかもしれない距離、あるいはロイと合流すれば確実に今目の前に自分の背にいるレイア(狂人)を殺し、今後の障害となる可能性を潰せるかもしれない

そう考えたか余裕の笑みを浮かべた

 

真っ赤な瞳がライをとらえている

 

「ッ!」

 

足元を見ていなかったのが悪かったのか、それとも油断したのが悪かったのか、ライは瓦礫に躓き派手に転んだ

 

「…鬼ごっこって嫌いなんだよね」

 

「れ、レイア」

 

「やってくれる人がいなかったわけじゃないよ。疲れるから」

 

地面に転がる小さな体を蹴り飛ばす

 

「…」

 

ボールのようにバウンドして、転がっていくライを眺める

 

「どうする?僕に君の権能は聞かない…どう切り抜けるの?」

 

血まみれで動くだけで血が腕や体から流れ痛々しい姿のライを見つめる

レイアも自分の魔法で血を凍らせ止血しているだけでライなみの重症具合だが

 

「レイア!!」

 

突然名前を呼ばれそちらの方向を見ればフェルトと合流して杖らしき物を構えているベアトリスの姿が見えた

瞬時に何をすべきかを理解してライを掴む

 

「レイア!なんでさ!なんで!君まで死ぬよ!?早く離しなよ!」

 

必死に暴れるライの髪を掴む、腕でも良かったが2本とも出血がひどく触りたくなかったためだ

 

「僕が死んだら彼は悲しむかなー」

 

髪を雑に引っ張りベアトリス達のいる方向にライを向ける

 

「ねぇ!?レイア!」

 

レイアはライの必死の叫びを聞き笑みを浮かべる

 

「一緒に死んでみるか?」

 

無邪気に笑う姿にライは目を丸くしただ絶望した

この狂人は自分以上にヤバいと

 

ミーティアから放たれた光の玉のような物が近づく、それは次第に0距離になり、視界が白く染まる

 

レイアが真っ赤な瞳を輝かせ笑っているのが見えた

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