妹の代わりに女装して学園に行ったらハーレムが出来た件   作:瓜生史郎

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10話

 放課後、佳苗に許可証を提出し鍵をもらうと4人でサロンルームと呼ばれる場所へと向かう。

 

 カギに書かれた番号のサロンルームへと入る。

 

「すごーい……」

 

 中はまるで豪邸のような内装で4人は驚く。

 

 こんなところを4人で占領してもいいのだろうか?というためらいも出てきていた。

 

「これはすごいですね……。キッチンもあります」

「本当に、豪邸じゃん……」

 

 キッチンには冷蔵庫も完備されており、簡単な料理を作ることさえも可能のようだ。

 

 恵梨香は興味津々にキッチンの設備、器具を見ていた。

 

「なんですか? じろじろと見ないでください。この変質者」

「ひどい……ただ見てただけなのに」

「とりあえず、お茶を入れますね……」

 

 泣きそうになっている亮を無視して、恵梨香は、ポッドにお湯を入れて沸かそうとするが、恵梨香がふとあることに気付く。

 

「あら、茶葉がありませんね……」

 

 当たり前ではあるが、茶葉等は用意されていないようだ。

 

「購買に行って茶葉を買いに行ってきます」

 

 そう言ってカバンから財布を取り出して、外へと出て行った。

 

「唯ちゃん、本当に豪邸みたいだねー」

「は、はい。本当に私達だけで貸切っちゃっていいのでしょうか?」

 

 メインルームの方では、唯と麻奈美が部屋中をくまなく見ていた。

 

 亮も部屋中をくまなく探索しようとすると、あることに気が付く。

 

(それにしても床ピカピカ過ぎないか?)

 

 部屋の中はくまなく掃除されているようだが、ただ掃除しただけでこんなにピカピカになるんだろうか?

 

「杏奈ー? 何してるのー? ってきゃあ!!」

 

 床をずっと見つめていると、麻奈美が小走りでこっちに向かってこようとすると、盛大にその場に尻餅をついた。

 

「だ、だいじょ……ぶ!?」

 

 助けようと近づこうとすると、ワンピースなのにだらしなく足をおっぴろげている麻奈美の姿があった。

 

 ワンピース中のがもろに見えており、なんかフリルの付いた白い布が一瞬見えたが、亮は目をすぐに逸らした。

 

「杏奈……どうしたの? 顔を赤くして目を逸らして……」

 

 不思議そうに聞いてきた麻奈美だったが、すぐに自分の下着を見られていることに気付き、急いで足を閉じた。

 

「見た……?」

「見、見てないよ」

「あ、あの大丈夫です……ひゃあ!」

「「大丈夫!? 唯ちゃん!?」」

 

 今度は、転んだ麻奈美を心配して、近づいてきた唯が転んでしまうが、麻奈美とは違ってペタンと座り込んでいる。

 

(閉じてて良かった……)

 

 あの唯に下着を見えてると言ったら、どんな顔をするやら……とほっと一息をついて、亮は2人を起き上がらせた。

 

 滑る原因を確かめるべく、床を調べているとワックスが塗られていることに気が付く。

 

「あとで、先生に報告しないとですね……」

「このままだと、4人とも怪我してしまうよ……」

 

 滑らないように気を付けながら、歩いていると目の前に顔を真っ赤にした麻奈美が歩み寄って来ていた。

 

「どうしたの麻奈美ちゃん?」

「ねぇ……。絶対私のパンツ見たでしょ?」

「な、何のこと……?」

「見たなら、正直言いなさい!!」

 

 どうやら、下着を見られて取り乱してしまっているようだ。

 

「ちょ、ちょっと麻奈美ちゃん! ワックスが塗ってあるんだから、そんな風に歩いてたら!」

「正直に言ったら、あの娘に報告しないで……きゃあ!!」

 

 言い訳も注意も聞かず困り果てていると、麻奈美は足を滑らせて、大きな音を立てて亮に覆いかぶさるように倒れる。

 

「な、何事です……か?」

 

 コーヒー粉や紅茶のティーバックを抱えた恵梨香が慌てて入って来て、安否を確認すると、亮が真奈美の下敷きになっていていて、その様子を見ていた唯もぽかーんと見ていた。

 

 それを見た恵梨香は落ち着いた様子で、滑らないように近づき2人を起き上がらせる。

 

「お2人ともお怪我はありませんか?」

「うん、大丈夫だよ」

「ありがとう、恵梨香、助かったよー」

 

 亮がそうお礼を言った瞬間、恵梨香はにっこりと不敵に笑い、亮をサロンルームの外へと連れ出して行ってしまう。

 

「ごめん皆! このサロンルームワックス塗ってたの忘れてた……」

「す、すいません先生、もう手遅れです……」

 

 2人が出て行ってすぐに入れ替わりで佳苗が伝えに入ってくるが、唯が申し訳なさそうに、もう皆が知っていることを伝えたのだった。

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