妹の代わりに女装して学園に行ったらハーレムが出来た件   作:瓜生史郎

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42話

 重箱の中の料理を食べ終えて、一同は談笑していた。

 

「せっかくこうやって皆で集まれたので、何かしません?」

「それでしたら、いい物を持ってきましたよ?」

 

 唯の提案に、待ってましたとばかりに智代は持って来たカバンの中を探り始める。

 

「じゃーん、王様ゲームのくじでーす!」

「王様ゲーム……!?」

 

 トランプや、その他のボードゲームを取り出してくると思っていた亮達は唖然としていた。

 

「いいね、いいねー。やろう!」

「そうこなくては!」

 

 無邪気な杏奈の鶴の一声で、全員が乗り気となって、王様ゲームが執り行われる事となる。

 

(嫌な予感しかしねぇ……)

 

 亮の心配をよそに、王様誰だ!の掛け声で全員は智代の持つくじを引いていく。

 

 まず最初に王の文字が書かれているくじを引いたのは恵梨香だった。

 

「では、命令する時は番号でお願いしますね?」

「わかりました。では4番が2番に思いっきりデコピンで……」

「えぇ!!」

 

 2番は唯のようで、少し涙を浮かべながら驚く。

 

「で、よ……4番の方は……」

「私だよー。唯ちゃん~」

 

 4番と書かれた紙をちらつかせながら、麻奈美は唯にアピールする。

 

「ぴえ~……優しくしてくださーい……」

「よーし、いくよー」

 

 コンと鈍い音が鳴り、デコピンされた唯は少し涙を流しながらおでこを抑えた。

 

(めっちゃ嫌な音がしたけど大丈夫か?)

 

「優しくしてっていったのに~。麻奈美さんひどいです~!」

「まぁ思いっきりだったからねー」

 

(痛そう……。まぁ無事で良かった……)

 

 痛い命令だけは食らいたくないと、亮は身震いする。

 

「次は絶対、私が王を引いて仕返しします!」

 

 意気揚々に唯たちは、王様誰だの掛け声でくじを引く。

 

「あ、私だねー!」

 

 次に王様のくじを引いたのは杏奈だった。

 

「じゃあ、5番が3番の……胸を揉む♡」

 

 少し、ニヤっと笑いながらそう命令すると、恵梨香と智代が紙を見せる。

 

 恵梨香が5番で智代が3番であった。

 

(あぶねぇ……。こいつなんちゅう命令を出すんだよ……)

 

 焦る亮だったが、2人の番号だったので安心して、ほっと溜息をつく。

 

「では、失礼します……」

「優しくしてくださいね……」

 

 優しく智代の大きくたわわに実ったものを恵梨香は優しく揉み始める。

 

 2人の周りには、綺麗な百合の花が咲いてるように見えた。

 

「あわわわわ……」

「唯ちゃんには、まだ早かったねぇー」

 

 唯の目を手で隠しながら、麻奈美は亮の顔を睨みつける。

 

(わ、分かったよ……俺も目を隠せばいいんだろう……?)

 

 正直、女の子が女の子の胸を揉むシーンをもっと見ていたかったが、麻奈美の顔がすごく怖かったので、見ないようにした。

 

 亮は内心ビクビクしていた。

 

 またあんなセクハラチックな命令を、亮の番号で、杏奈のような命令をされてしまえば、バレる可能性があったからだ。

 

 2人の乳繰り合いが終わった後、亮は王様の文字が書かれているくじを狙うために、回収されたくじの位置を記憶しようとする。

 

(よし、あそこだな……)

 

「では、次行きますよー!」

 

 そう言って、智代はくじを混ぜ始めてしまい、王のくじを見失ってしまう。

 

(くそぉ! さっきまで混ぜてなかったのに!!)

 

 おおよそ、この位置だろうと思いながら、王様誰だの掛け声とともにくじを引く。

 

(うぅ……。違う……)

 

「あ! 私ですね!」

 

 外れでがっかりしていると、次に王様のくじを引いたのは唯だった。

 

 流石に亮は唯ならいやらしい命令はしてこないだろうと、安心していたが、唯は急に顔を赤くする。

 

「じゃあ……1番と6番でハグしあってください……」

「1番は私だよー? 6番は誰ー?」

「私だよ?杏子……」

 

 1番と6番のくじを引いたのは、杏奈と麻奈美のようだ。

 

 2人は仲良く、ぎゅっと抱き合っていて、まるでカップルのような雰囲気である。

 

(いやいや、えっちな命令多すぎだろ……こいつらの頭はピンク色なのか!?)

 

 仲睦まじい光景だったが、亮は内心頭の血管が切れそうになるくらいにブチ切れていた。

 

 今回の目的は、男だとバレないように、このイベントを終わらせることなのに、これではバレてしまうのも時間の問題である。

 

「さてさて、盛り上がってきましたねー。では行きますよー」

 

 王様誰だの掛け声で、次に王様のくじを引いたのは麻奈美だった。

 

「あ、私だね……じゃあ……」

 

(麻奈美ちゃん頼むよ……)

 

「4番が私のほっぺにチークキスをする」

 

(嘘だろ……)

 

 何と4番は亮の持っているくじの番号だ。

 

「よ、4番は私だけど……流石に皆が見ているところでそれはまずいんじゃない?」

 

 焦った亮は、麻奈美にそう諭すと、麻奈美はふてくされたような顔をする。

 

「ここには女の子しかいないよ?」

「そうだそうだ!」

「わ、わかった……」

 

 半ば脅すされるように言われ、さらには周りからも諭されてしまったからには、やるしかない。

 

「じゃ、じゃあいくよ……」

 

 覚悟を決めた亮は、麻奈美の隣に座って、ほっぺに軽く口付けをした。

 

「おー!!!」

「あ、ありがとね……」

 

 口づけをした瞬間周りからは歓声が上がり、麻奈美も恥ずかしそうに顔を真っ赤にして嬉しがっていた。

 

(ふぅ……心臓が破裂するかと思った……)

 

「いやぁ、素晴らしい物を見せてもらいました! じゃあ次行きまーす!」

 

 テンションも最高潮で王様誰だ!の掛け声と共にくじを引くと、ようやく亮が王様のくじを引き当てる。

 

(ようやくきた……)

 

 念願の王と書かれたくじに涙が出そうな気分であったが、落ち着いて命令を考える。

 

「じゃあ、5番と2番が口づけをするってのは……」

「それはちょっと……」

 

 命令を下した瞬間、周りはドン引きしていた。

 

「あまり調子に乗らないようにしましょうね?」

「はい……」

 

 ニコっと笑いながら恵梨香から、注意されて亮はしゅんと小さくなってしまう。

 

 (どうしてだよぉ!!)

 

 もう一度、命令を考えようとしていると、背後から「あら、ここにいましたのね!」

と聞き覚えのある声が聞こえたので、亮は後ろを振り向く。

 

 

(え、嘘だろ……?)

 

 なんという事だろうか、そこにいたのは瑞希と桜だった。

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