妹の代わりに女装して学園に行ったらハーレムが出来た件   作:瓜生史郎

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51話

 家に帰ると、筋肉痛で恵梨香と一緒に倒れていた。

 

「か、身体の節々がい……痛い……」

「さ、流石に辛すぎる……。佳苗先生に付いていけるかな……?」

 

 不安げにそう呟くと、恵梨香が立ち上がって、亮の腰を蹴りつける。

 

「いってぇ!」

「そんな面持ちでは、今まで培って来たものがぱーになりますよ」

 

 何度も蹴りながら、亮に発破をかけるように恵梨香は言う。

 

「いてて……。確かにそうだな! 杏奈のために気合入れ直しますかー!」

「その意気ですよ!」

 

 気合を入れて亮は立ち上がると、急に恵梨香が珍しく笑顔で肩を叩いてくる。

 

「え、な、何!?」

 

 あまり笑顔を見せない恵梨香だったので、何かあるのではないかとビクビクしていた。

 

「マッサージして差し上げましょうか?」

「え……」

 

 急な提案に、亮が内心驚いていると、恵梨香は険悪な顔となって、亮の肩を思いっきり握る。

 

「いてててて!!」

「おいニート、私の滅多にないマッサージだぞ?してほしくないのか?」

「してほしいです! してほしいです!」

 

 半ば脅される形で、亮はソファへうつ伏せとなると、恵梨香は巧みに指を使って、亮の背中を指で押していく。

 

「いかがですか?」

「うん、すごく気持ちいいよ……」

 

 流石、何でもできるメイド。

 

 マッサージも天下一品のうまさである。

 

「珍しいね、恵梨香がマッサージなんて」

「いつも、杏奈様のために頑張ってくれているお礼です」

 

 そう言って、亮を褒めながら、マッサージをすること数分。

 

 亮の体は先ほどよりも楽になっていた。

 

「ありがとう。かなり楽になっていたよ……」

「次は私にもしてください」

 

 同じように恵梨香もソファへうつ伏せになって横たわる。

 

(あれ?恵梨香が自分からこんな事を懇願するなんて珍しいな……。もしかして明日は雪でも降る?)

 

 困惑して立ち尽くしていると、恵梨香はギロっと睨みつけた。

 

「早くしろ」

「は、はい!」

 

 恵梨香に脅され、亮は急いで恵梨香の背中を指で押していく。

 

 生まれて初めて女子の体に触れていたので、亮の心臓は高鳴っていた。

 

「ん……。亮様とてもお上手ですよ」

「ありがとう」

「あ、亮様。もう少し上です。そうです、そこです」

 

 下手くそながらも、亮は恵梨香の背中を指で押していく。

 

「それにしても、普段俺が触ろうものなら、思いっきりビンタするくらい嫌がるのに、今日は珍しいな」

「うふふ、今日は特別です」

 

 そんな話をしていると、恵梨香のお尻に蚊のような生き物が止まっているのに気づき、叩いて退治しようとする。

 

(そーっと……)

 

 すると、叩く前に蚊のような生物は飛んで行ってしまい、思いっきり、恵梨香のお尻を平手打ちしてしまう。

 

「ひゃあ!?」

 

 

 お尻を平手打ちされた恵梨香は驚いて、ソファから転げ落ちる。

 

 そして、幸運な事に、近くにあった机へメイド服のスカートが引っかかってしまい、黒いレースのついた布が見えていた。

 

「だ、大丈夫……?」

「許しません……」

「え?」

「許しませんから……!!!」

 

 そう言って恵梨香は激昂して、亮の顔を何回も両手で、ビンタする。

 

「ふん!」

 

 何発もビンタして、満足したのか、恵梨香は部屋から出て行く。

 

「恵梨香のパンツ、初めて見たかも……」

 

 そう言い残して、亮は気絶してしまうのだった。

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