妹の代わりに女装して学園に行ったらハーレムが出来た件   作:瓜生史郎

56 / 63
56話

 次の日も、放課後に佳苗からレッスンを受けた後、また麻奈美の家で自主練をすることになる。

 

「だいぶ形になって来たねー」

「そうだね。転ぶことも少なくなってきた」

 

 自主練の甲斐もあってか、2人はかなり上達しており、かなり形になって来ていた。

 

 練習が終わると、昨日のこともあるので、さっさとシャワーを浴びて帰ろうとすると、エプロン姿の麻奈美に引き留められる。

 

「ねぇ、今日も晩御飯食べて行かない?」

 

 昨日のように、家に帰っても恵梨香のご飯を食べなければいけない。

 

 しかも、お腹がパンパンになって、かなり苦しい思いもしたため、正直ここでお腹を膨らませて行くのは危険だ。

 

「ごめん、今日はいいや……」

 

 そう言って断ろうとすると、麻奈美はムスっと、機嫌を損ねてしまう。

 

「わかった。食べて行くよ!」

「本当!? 良かったぁ!」

 

 結局亮は、今晩も麻奈美の料理を食べていく事に決める。

 

 このまま、帰ってしまえば、明日の練習に支障が出かねない。

 

 今は麻奈美の機嫌を損ねないようにしなければ。

 

(はぁ……やっぱりこうなってしまうか……)

 

 リビングに移動すると、机の上には料理がもう用意されており、昨日と同じように形がいびつだったり、焦げていたりだった。

 

 今日のメニューは煮込みハンバーグのようだ。

 

「ごめんね……。また焦がしちゃったりしたけど、亮君好みの味になってると思う」

「それは楽しみだな」

 

 少しウキウキしながら、机に座って、料理を食べる。

 

 すると、麻奈美の言う通り亮好みの味であった。

 

「うん! すごくおいしいよ!」

「えへへ、頑張った甲斐があったなぁ!」

 

 そう言われて、麻奈美はとても嬉しそうにする。

 

「おかわりもあるから、食べてね」

「え……」

 

 麻奈美は更に、たくさんのお代わりを持って来て差し出す。

 

「え、えっと。恵梨香のご飯もあるから、少し空かせていかないと……」

 

 昨日のように苦しみたくなかった亮は、そう断ろうとするが麻奈美はまた先ほどのように機嫌を悪くする。

 

「わかった。食べるよ……」

「ありがと、亮君!」

 

 渋々亮は、用意された麻奈美の料理を全て平らげるのだった。

 

 

 

 

 

 

 家に帰るとまた恵梨香が玄関に仁王立ちしていた。

 

「遅い。またですか?」

「ごめん、今日も麻奈美ちゃんの家でごちそうになってた」

 

 そう説明すると、恵梨香は機嫌悪そうに「ふーん」と返事をする。

 

「晩御飯、もちろん食べられますよね?」

「え、えっと……いらな……」

 

 断ろうとすると、恵梨香はスタンガンをバチバチとさせて、亮を脅す。

 

「た、食べます!!」

 

 急いで、リビングに行き、机に着席して、恵梨香の手料理を食べて行く。

 

「ところで、麻奈美様の家では何を食べてきたのですか?」

 

 食事中の亮の目の前に恵梨香は座り、問いただすように聞いてくる。

 

「えっと……煮込みハンバーグだったかなぁ……?」

 

 正直に亮は、そう言うと、恵梨香はなぜか少し頬を膨らませていた。

 

「それじゃあ、明日から、麻奈美様の家で出された料理の写真を送ってきてください」

「え? なんで?」

「なんでもです。わかりましたね?」

「は、はい!」

 

 そう言いながら、恵梨香は亮を脅すようにお願いするのであった。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。