G-ポータントが仲間に加わった俺達。新たな旅の仲間を探すべく、ペガサス王国内を捜索することになったが都合よく仲間は見つかるだろうか?俺はG-ポータントに何かそういう情報は知っていないか話しかける。
「ごめん。そういうの知らない。でも、これから仲間にするなら次は攻撃魔法が得意な者がいいと思う」
そう答えるG-ポータントに行商人ジムが
「攻撃魔法ですか?」
と疑問を呈す。
「私もベースガンダムも攻撃魔法を使えるけど専門家じゃない。だから、攻撃魔法が得意な仲間を探せばバランスの良いパーティーが出来ると思う」
「なるほど!流石はG-ポータントさん!では、早速探しに行きましょう!」
そう言って行商人ジムは張り切って歩き出す。俺も
「次は攻撃魔法の使い手か……。何もアテが無いよりかはマシだな」
と言って行商人ジムの後をついて行く。そして俺達は次の町へと歩いて行ったのだった……。次の町に行く途中、夜になったので野営をしようとしたらモンスターの群れが現れた。
現れたのはコウモリのモンスター、ガガバットに骸骨のモンスター、ヅダスケルトンだ。両方とも夜行性のモンスターで昼間は洞窟等に潜んでいるらしい。俺とG-ポータントは、陸のヅダスケルトンを剣で、空のガガバットを射撃魔法で攻撃していく。
「G-ポータント!そっちのガガバットは?」
と俺は聞くが、彼女は
「大丈夫」
と言って魔法を放つ。そしてヅダスケルトンを2体倒した所で、
「これで最後だ!」
そう言って最後ヅダスケルトンに止めを刺そうとしたその時だった。突如ガガバットの1匹が赤いオーラを纏ったかと思うと、猛スピードで下がっていた行商人ジムの方に突っ込んで行った。
「う、うわあ!?」
まずい!このままでは間に合わない!そう思った瞬間、
「!!」
別の方向から射撃魔法が放たれ、行商人ジムに襲い掛かろうとしたガガバットを撃破した。
「ん!?」
「誰?」
射撃魔法が飛んできた方向を見ると、1人の黒い外装に身を包んだモビルスーツ族が現れた。
「やれやれ、俺がいなきゃあ彼は死んでたな」
と黒いモビルスーツ族が呟く。
「貴方は一体?」
と俺が尋ねると、彼は
「俺か?俺は……、魔導士ガンダムファラクト。そういうアンタ達は噂の勇者様だろう?」
と名乗る。
「噂?俺達の事を知っているのか?」
と俺が聞くと、ファラクトが答える。
「ああ、ペガサス王国でもあんたらはちょっとした有名人だからな」
とファラクトは話す。そして、俺達は事情を彼に説明したのだった……。すると彼はこう言って来た。
「成程な……、仲間を探していてその途中でモンスターの群れに出くわしたと……」
俺は頷きながら言う。
「ああそうだ」
するとファラクトが
「ねえ、物は提案なんだが……、俺を仲間にしてくれないか?」
と俺に尋ねてきた。
「えっ!?」
驚く俺。G-ポータントも行商人ジムも驚いた様子で彼を見るが、ファラクトは続けて言う。
「勿論タダでとは言わない。国から来る支援は俺も享受させてもらう。勇者一行の一員になるなら当然だよねえ?」
「それはそうだが……」
俺は考える。確かに仲間は多いに越した事はないが、果たしてこいつは信用できるのか?するとG-ポータントが
「私は構わないと思う」
と言うので俺は驚く。
「えっ!?」
そして彼女は続けて言う。
「……彼は私達の敵じゃない」
と。
「しかし……」
と俺が渋ると行商人ジムは
「私も彼は私を助けてくれたし、悪い人じゃないと思いますよ」
と言ってくる。確かに行商人ジムを助けた所から悪者ではあるまいが……。
「それに……」
とG-ポータントが言う。
「彼は何かに守られているのを感じる」
「何か?」
そういう俺にファラクトも
「何の事?」
と首をかしげる。G-ポータントは
「正確な正体までは分からないけど、邪悪なものでは無いと思う」
と言う。
「ふむ……」
と俺も少し考えてみる事にしたのだった……。そして俺達はひとまずファラクトに尋ねた。
「分かった、俺としては仲間にしたいがあんたもそれで構わないか?」
すると彼は
「ああ、勿論さ」
と言ったので俺は彼に向かって言う。
「よし!じゃあ決まりだ!これから宜しく頼むよ!」
と言うと、ファラクトは
「こちらこそな」
と言って手を差し出して来たので俺も握手をした。こうして俺達の新たな仲間として魔導士ガンダムファラクトが加わった。そのまま俺達は野営し、一夜を明かしたのだった。そうして俺達は次の町に到着し、情報収集をしようとすると、
「ベースガンダムさーん!」
1人のモビルスーツ族が駆け寄って来た。
「貴方は?」
「私はペガサス王国の伝令兵ジムライトアーマーと申します!ペガサス城から急の用事があって馳せ参じました!」
「ペガサス城から用事ですか?一体何が……」
そう言う行商人ジム。ジムライトアーマーは、
「はい!その事なのですが、此処から南西の方角にある山岳地帯の山賊集団を討伐して欲しいという依頼です」
とペガサス王国からの要件を言う。ファラクトが
「そういうのは基本兵隊の仕事じゃないのかい?」
疑問を呈すと、
「そうなのですが、山賊の規模が大きくなっているのに加え、最近はなにやら腕の立つ用心棒を雇ったという話も……。それでペガサス王国はベースガンダムさん達に討伐を依頼したいと。もしやグレイト・ジオンが絡んでいるかもしれませぬし」
と言う。どうやらこちらには願ってもない依頼のようだ……。するとジムライトアーマーは続けて言う。
「勿論、この件を解決した証には王国からの報酬も用意しているそうです」
俺は、
「よし、この町で準備をしてからその山岳地帯に向かってみよう。それで、その山岳地帯は何処だい?」
と尋ねる。ジムライトアーマーが地図を広げながらその場所を教えると俺達は早速そこへ向かう事にしたのだった……。それから数時間後……。俺達は山賊のアジトがあるという山岳地帯に到着した。
ジムライトアーマーの話によると、山賊団を構成しているのはヘリオンというモビルスーツ族らしいが、用心棒の正体は不明だそうだ。そして俺達が山道を進むと、
「よお兄ちゃんたち!金目の物を置いてきな!」
話にあった山賊ヘリオン達が現れた。山賊ヘリオン達はそれぞれ武器を構えながら、
「へっ!素直に言う事を聞くなら命までは奪わないでやるぜ!」
と言ってくる。しかし、俺達は山賊ヘリオン達を前に怯まずに剣を構える。ファラクトも
「やれやれ……、初仕事がこれか……」
と言いながら杖を構えた。そして俺は山賊ヘリオン達に言うのだった。
「俺は勇者ベースガンダム。お前達を討伐または捕縛しろって言われている。だから大人しく投降する気はないか?」
しかし、山賊ヘリオン達は
「へっ!誰が!」
と言って武器を構えて襲い掛かって来た。俺達はそれぞれ散開して戦闘を開始する。ファラクトの外装から複数の小さな物体が出て来たと思ったらその物体が細い光線を山賊ヘリオン達目掛けて発射する。
「っ!?」
その光線が命中した山賊ヘリオン達の動きが止まる。
「今だよ!」
そう言うファラクトの言葉を受け、俺は星の剣、G-ポータントが短剣で切りかかる。
「ぐっ!馬鹿な!?」
「う、動けねえ!」
ヘリオン達は動けないまま切られる。するとファラクトが続けて射撃魔法を放つ。
「射撃魔法ムービガン!」
「ぐわっ!」
「ぎゃっ!?」
手足を撃たれた山賊ヘリオンが倒れ込む。
「なんだこいつら強いぞ!?」
「用心棒を呼んで来い!」
残った山賊ヘリオン達はアジトがあるであろう山の奥へ撤退していく。
「よし、追うぞ!」
そう言う俺。行商人ジムが
「ファラクトさんのさっきの山賊の動きを止めた魔法はなんだったんです?」
疑問を呈すと、G-ポータントが
「今のはビット魔法。雷の系統の魔法で複数の敵を相手するのに有効、でしょ?」
と解説した。ファラクトも
「よく知ってるな?そうさ、俺の魔法はビット魔法でね。その性質上1対多数の戦闘にも向いている」
と言う。そして俺達は山賊ヘリオン達を追って山の奥に入っていった……。しばらく進むと洞窟が見えてきたので中に入ってみる事にする……すると、そこには山賊ヘリオン達がいた!
「なんだ!?」
驚く俺達に山賊ヘリオン達は言う。
「へっ!来やがったな!」
しかし、俺は疑問を抱く。何故こいつらが余裕そうなのか?さっきの戦闘で実力差は明白だというのに。すると山賊ヘリオンの1人が、
「こっちには滅茶強い用心棒がいるんだ。先生!お願いします!」
と洞窟の奥に向かって叫んだ。すると奥から一体のモビルスーツ族が現れた。
「ほう……、こいつらが敵でござるか」
そのモビルスーツは妙な鎧を身に纏い大太刀を持っていた。
「名乗らせてもらおう!拙者の名は武者頑駄無、明日他呂斗(あすたろと)!!武を極めんとする一介の武士(もののふ)でござる!」
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