天網のつくもがみ ~みゆきの蜘蛛糸電文禄~ 作:きないしょく
ジューンブライド。
この月に愛する男性と結ばれた女性は生涯幸せな結婚生活を送る事が出来るとされており、一年の内で世の女性達が最も愛と希望に心を震わせる時期だ。
が、そんな夢物語は出会いのない女子高の
そしてそれはこのデン女の生徒達も例外ではなく、みゆきは梅雨の湿気と周囲の恥じらいのない
「…ドン、すね毛処理なんか家で済ませろ、皆もやってるからって話じゃない」
『私はドンねえちゃんに余裕持ってアラーム鳴らしてるんだけどね、みゆきおねえちゃんとレインおねえちゃんには申し訳なく思うよ』
「レインでいいよ。まぁ俺も家が銭湯だからなぁ、人前ですね毛抜くとかひくわー」
『ふーん、銭湯の娘さんなんだ、通りでしっかりしてると思った』
「じゃあレインの銭湯今度行くからおせーてよ、友割でよろ」
『おうよまかせな、最高の湯加減で極楽に招待するぜ、ババババッ』
今ほど知ったレインの実家にお邪魔する約束を取り付け、みゆきはこれから始まる朝会に意識を向ける。
そもそもドンが朝会前にみっともなく身だしなみを整えているのは、本日このデン女に海外から転入生がやってくるとの噂をどこからか聞きつけていたからだ。
この入梅のじめったい時期にわざわざ二ホンにやってくるというだけでも物好きだというのに、転入先も女子高なんて花の無い空間だなどと、その転入生はみゆき同様女子だけが通うというだけで華やかな印象を持っていた愚か者に違いない。
それ以前にその転入生が自分達のクラスに転入するかどうか、何より何年生かもわかっていない。
(皆転入生くらいで騒ぎすぎよ)
まだ見ぬ転入生の話題で持ち切りになるクラスの中でみゆきは一人冷めた感情で天井を眺めていると、ゆりこ先生が一人教室のドアから入室し、続いてデン女の制服とは違う赤のミニスカートと黒いサイハイソックスから覗かせる太腿の絶対領域が目を引く、黒のブレザーを着用した青髪の少女が姿を現した。
「担任の先生まだ出張中だからゆりこが引き続きクラスの担任代理をするよ。皆も噂は聞いてるかもだけど、今日はこのクラスの新しいお友達の紹介から始めるね、どうぞこちらに」
ゆりこ先生が新しくやってきた転入生の少女に電子ブラックボード用のペンを手渡すと、青いショートヘアーで左目を覆い隠した少女はブラッグボードに筆記体の文字で流れるように~Selicy~と書き起こし、小さい口からぴょこんと飛び出た八重歯をちらつかせて自己紹介を始める。
「セリシー。クリームランドから来まシた。コンピューターの勉強でアメロッパ語学んで、憧れの二ホン語勉強シたから話せる。よろシくお願いシます、シ」
セリシーが会釈をし終えると、そのクールな面立ちでクラスの生徒達を一人一人見回し、その中でみゆきと目を合わせる。
(可愛い)
セリシーの前髪で覆われていない方の氷のように青く透き通った右目と視線が合い、みゆきは思わず声を漏らしそうになったが、慌てて目を瞑り改めて再び目を開くと、セリシーは何事もなかったように残りの生徒達の認証を続けていた。
「うおー海外からの転校生とか、しかも超クールビューティーで俺仲良くできる自信ねぇー…」
セリシーが一通り顔認証を終えると、みゆきと仲直りしていつの間にか元の席に戻っていたレインが頭を抱えだす。
「好きなのはネットバトル、クリームランドでは
「そーおかこのレイン様もネットバトルには目が無くてなぁ、セリシーとはマブダチになれそうだぜ、ガハハハハッ」
ネットバトルの単語に反応して態度を180度調子よく変えたレインを見据えると、セリシーは二ッと笑いカバンからクルクルッとPETを取り出し、ブラッグボードに向けてプラグイン、ブラッグボードに黒いパーカーに身を包んだペンギン型ネットナビがでかでかと映し出される。
『お、セリシー自己紹介が済んだクワッ、次は俺の番クワッ』
「そシてこれがセリシー最愛のパートナー、
『身体は小さいがハートはナイトマン以上にでっかいクリームランド一のネットナビ、アイシー・ペンギーゴッ、二ホンの皆、よろしー…クワッ』
「…だシ」
テンションの高いアイシー・ペンギーゴと、クールに振舞いつつもどこか愛嬌を匂わせるセリシーの自己紹介が済み、教室中が遠いクリームランドからやってきた少女と動物園の人気者を歓迎する声で溢れかえる。
生徒達は主にずんぐり体型のペンギン型ネットナビの尊さに脳を焼かれた者が多かったが、みゆきは冷静さの中で秘かに悪戯っぽそうなドヤ顔を決める北国の美少女に惹かれていた。
「セリシーの席は、まぁ定番だけど一番後ろ窓側の席だね。まだ授業まで時間があるからそれまでセリシー、ペンギーゴとおしゃべりタイムということで」
ゆりこ先生が指差す窓側の机に向けてセリシーは歩き出し、途中みゆきと二度視線がぶつかるが、二人は気まずそうに視線を逸らすだけでその場は終わり、セリシーが無事着席するとレインを初め生徒達が我先にとセリシーの席を取り囲む。
「セリシー放課後ネットバトルしようぜ」
「勿論」
「クリームランドってどんな国?」
「北国だけど寒すぎない国、国民全員がそこのプリンセスが大好き」
「クリームランドのプリンセスって?」
「プライド様、ブロンドの髪が麗シい国民想いのプリンセス。セリシーが二ホンに来れたのもプライド様の尽力の御陰」
ワイワイがやがやとする人溜まりを、ドンとみゆき他数名は自分の席からその様を眺める。
「ドンは行かなくていいの?」
「アタシドンだからあの中に割って入れないよ、後で時間があるときに話せばいいや」
「それ多分ずっと機会逃すパターン」
みゆきが今すぐセリシーとお近づきになりたいと二の足を踏む傍ら、ブラッグボードの電脳ではペンギーゴを取り巻くネットナビの談笑で溢れていた。
『おうアイシー・ペンギーゴ、随分瞳がギンギラギンに燃えてるじゃねぇか。アルエットちゃん、放課後は俺の雄姿を見てくれよ』
『ムスッ、気安く話しかけないでよバーストマン、スカルマンが許しても私は貴方の事許してないから。ペンギーゴはネットバトル以外だと何が好きなの?』
『クワックワックワッ、何といってもこの愛らしいフォルムで踊るペンギンダンスよ、アルエットちゃんにも教えてやるクワッ』
『ダンス対決なら負けないよ、ぼくはパントマイムが得意なんだ』
「スカルマン、アルエットに悪い虫が付かないよう監視するように」
「みゆみゆおぬし何故にネットナビ側の話に参加しているんだね?」
各々が好き勝手に話しているとやがて朝会の終わりを告げるチャイムが鳴り、生徒達は各自席に戻り刺激のない勉強生活の準備を始め出す。
理科室にて行われる本日最後の科学の授業、みゆきはセリシー、レイン、ドンと同じ班で科学の実験に励んでいた。
ゆりこ先生の手際で本来の必修科目を余裕をもって終えると、隙間時間でアイスクリーム作りの実験を初め、セリシーの持つペンギーゴに搭載されている冷凍技術プログラムの力でアイス作りがスムーズに進んだ。
合間にペンギーゴとバーストマンの連携でドライアイス作りの実験を披露する等して授業を盛り上げると、一日の学校生活を締めるチャイムが鳴り出し、生徒達はゆりこ先生の指示で持ち込んだカバンに荷物を詰め帰路支度を始める。
「一応校則ではネットバトルは認められてないから、ゆりこが
ゆりこ先生とレイン、みゆきが理科室最後尾の戸棚からBCS装置を取り出し教壇の真ん中に設置し終えると、レインとセリシーが教壇の左右に分かれて対峙し、それぞれのPETから自慢のネットナビをBCSにプラグインさせる。
「プラグインッ、バーストマン.EXE、トランスミッションッ」
「プラグイン、アイシー・ペンギーゴ.EXE、トランスミッション」
BCS上に愛くるしくも不敵に佇むペンギン型ネットナビと、そのペンギンより遥かに巨体の豪快な格闘家風ネットナビのホログラムが映し出される様を見て生徒達は舌を巻く。
「すっご、あんな小型のBCSがあるなんて、ゆりっちやるー」
周りの生徒達より一足早く新型のBCSをプレイしていたみゆきはこっそり優越感に浸りつつ、これから始まるレインとセリシーのネットバトルの行く末を見守る。
「いいねぇセリシーのその闘志、こっちまで弾けてきたぜ」
「馴れ合いはここまで、ネットバトルでは手加減シない」
『ネットバトルの勝敗が体格差だけで決まらない事をその身に刻んでやるクワッ』
『ったりめぇよ、そのモテモテボディを電脳空間から吹き飛ばしてやるぜっ』
双方とも気合十分、前回同様実況と審判はゆりこ先生とオーシャンマンが務め、ゆりこ先生、オーシャンマンの合図とともに二人の少女の熱いバトルが開幕する。
「それでは始めます、飛弾レイン&バーストマンVSセリシー&アイシー・ペンギーゴ」
『バトルオペレーション、セット、インッ』
「
「切り刻め、ペンギーゴ」
開幕の合図とともにペンギーゴが口から高速の氷の球をバーストマン目掛けて発射するもバーストマンはこれを回避、バーストマンが攻撃に転じようとしたその時にレインから後方の攻撃を躱せとの指示が入る。
何事かとバーストマンが背後を振り返ると、先程避けた氷の球が電脳上の壁に当たり五つの小さな氷塊となって反射し、バーストマンに襲い掛かる。
バーストマンは腕のリストバンドで氷塊を防ぐと、リストバンドは見る見るうちに氷結し、自慢の爆発技が封印される形となった。
先手を取られたバーストマンにペンギーゴが腹ばいの姿勢で一気に滑り寄り、手に持ったソードでバーストマンを切り裂く。
ソードの一撃で大ダメージを受けるバーストマンだが、冷静に体勢を立て直しペンギーゴの苛烈な斬撃をメットガードと回避動作でなんとか耐え凌ぐ。
「はっ、息つかせる間もなく畳み掛けようってか、やれるもんならやってみなっ」
「無駄、どのみちその腕は使えない、ペンギーゴのシンリャクには耐えられない」
『そいつはどうかな、レインッ、俺も一気に行くぜっ』
バーストマンの合図でレインはバトルチップ、リカバリー30で回復後に近づきすぎたペンギーゴに至近距離でサンダーボール1を直撃させると、ペンギーゴがその場で痙攣を起こし動きを止める。
その状況でバーストマンは体内の水分を急激に加熱し、氷結している右腕のリストバンドに蒸気を送り込む。
『マ、マジクワッ、そんな事したらお前も吹っ飛ぶクワッ』
『喧嘩で引いたらだせぇだろっ、ぶっとべバーストバレットォッ』
『なら俺も、クワーッ』
バーストマンの右ストレートが炸裂する瞬間、ペンギーゴが臆せずソードをリストバンドに振りかぶり、氷結したリストバンドが急な温度の上昇と物理的な斬撃に耐えきれず大爆発が起こる。
爆発の影響で電脳上のあちこちのパネルが半壊し、爆煙から立っているのがやっとという状態のペンギーゴが姿を現す。
『フゥー、フゥー、自傷も顧みず勝負に出るたぁとんでもねぇガッツの持ち主クワッ』
「待っててペンギーゴ、今リカバリー、をっ」
セリシーが言い終わる前に、同じく爆煙から生還した右半身が半デリート状態のバーストマンが出現する。
『お、お前あの爆発から耐えてっ』
バーストマンが残った左腕をペンギーゴの額に突き出し、渾身のデコピンが叩き込まれる。
『クワッ…』
元々データ上HP1の状態で立っていたペンギーゴがデコピンの衝撃で頭に星を作り、目をクルクル回して倒れ電脳空間から退出、こうしてバーストマンとペンギーゴの試合はバーストマンの勝利で幕を閉じる。
「デリィートッ、勝者、飛弾レイン&バーストマンッ」
勝鬨を上げるレインとバーストマンだったが、生徒達は不満があったようで、勝者のはずの緑髪のギャルに容赦のないブーイングを浴びせる。
「ちょっとレイン、こーいう時は転入生に勝ちを譲れってばよ、ブーブー」
「ガハハハハッ、レイン様はそんな場の空気には流されないぜ。セリシー、リベンジマッチはいつでも受けて立つぜっ」
ブーイングをものともしないレインに、セリシーは右目の闘志を更に燃え上がらせ試合後の握手を求める。
「楽シかった、レイン。次は負けない、シ。」
「ガハハハッ、みゆきも俺と同じくらいつえーんだぜ?次はみゆきとやってみろよ、楽しいぜっ」
「みゆき?」
「さっきの授業でセリシーの目前にいた奴、大人しそうに見えて心は熱く燃えてるんだぜ?」
「あっ…」
セリシーが一瞬みゆきを見やると、みゆきを避けるように顔を背け、胸に手を当て一息吐いてからレインに話を振る。
「ありがとうレイン、とりあえずBCSを片付けまシょう」
セリシーがレイン、ゆりこ先生とBCSを元あった戸棚に戻し、元の席に戻ると本日四度目のみゆきとセリシーの目と目が合い、セリシーはやはり居心地が悪そうに顔を背け帰り支度に手を伸ばす。
(私、セリシーに嫌われたのかな)
思い当たる節があるとすれば自分がアルエットに詰め寄るペンギーゴに毒を吐いた事だが、みゆき自身は遠路遥々やってきたクールさと可愛さを併せ持つ碧眼の美少女と親しくなりたいと思っていた為に、セリシーの自分に対するよそよそしい態度に少なからずショックを受けていた。
次の日も、また次の日も、豊富なネットナビの知識とレインと並ぶ抜群の運動神経でセリシーはクラスを跨いだ一年生の人気者となりあっちこっちと引っ張りだこだったが、ついぞみゆきと会話を交わすことは無かった。
そして二連休の始まる前日のある休憩時間、みゆきはたまたまセリシーと二人きりになる機会と巡り会う。
「あ…、みゆき…」
「…あの、セリシー、さん…」
「クリームランドではさんはつけない、セリシーでいい」
「そう、じゃあセリシー、その…」
「みゆき、アタシ…」
「な、何、セリシー」
「いえ、みゆきから…」
「えっと、その…、いや、何でもないの、次の授業始まっちゃうから急がないと、ごめんなさいセリシーの邪魔しちゃって」
「あっ、待つシみゆき…」
セリシーの呼び止める声が聞こえた気がしたが、みゆきは振り返らず教室へと直行する。
「ごめんドン、別件で用事があるの、悪いけど一緒に帰れないんだ」
「ふーん、それじゃたまには一人で帰りを満喫するとしますか、みゆみゆ、またね」
(別に用事なんてないけどね)
放課後、帰途に着くドンに手を振り、赤景色に染まる教室に一人みゆきが物思いにふける。
(結局セリシーとはお話できなかったな)
考えてみれば当然の事だ、セリシーは慣れ親しんだ生まれ故郷から夢と情熱をもって二ホンという言語も文化も違う異国の国へ一人やってきたのだ。
そんな希望に満ちた将来有望な少女が自分のようななんの取り柄もない小娘などに目をくれようはずもない。
それでも自分のような女がセリシーと少しでも仲良くなれると思い込んでいたのは、この高校に入り友達ができてたのを自分自身の力だと勘違いしていたからだ。
(笑っちゃうな、皆私に合わせてくれてるだけなのにさ)
最初から自分一人で出来たことなどありはしない。
繋がりを紡いだのはユウコの形見のポンタくんだし、ドンが友達になってくれたのはドンが壁を作る自分に懸命に声を掛けてくれたからだ。
レインとの仲を取り持ったのはゆりこ先生の世話焼きのおかげだし、レインが陰湿な自分を許してくれたのはレイン自身が大らかな心を持っていたからだ。
(何を思いあがっていたんだろう、私なんか一人じゃなぁんにもできないのにさ)
みゆきが一人教室の机にうずくまり咽び泣く声を、PETのスカルマンはタダじっと聴許する。
「ポンタくんもこんな女相手にしないで新しいパートナー見つけていいんだよ?」
『ぼくのパートナーはみゆきだよ、ぼくはみゆきにどんな声を掛ければいいかわからないから、タダこうしてみゆきの気持ちを受け止めるよ』
「ごめんなさい、ポンタくん、ごめんなさい…」
教室で一通り泣き終え、帰り支度の為に机の中を漁ると、中から見慣れないペンギンの模様が施された封筒が出てきた。
みゆきは何事かと封を開けると、中から「放課後屋上で待っています」とだけたどたどしいニホン語で書かれた同じくペンギンの柄が可愛らしい便箋を確認する。
(いったい誰からだろう)
みゆきとしては差出人はともかくとして、今日送られた手紙なら終業時間からだいぶ時間が経っている為に、屋上でいつまでも来ないみゆきにやきもきしている事は想像に難くない。
みゆきは便箋とPETだけを持って急ぎ指定された場所へと向かい、屋上の扉を開ける。
「あ、やっと来てくれた。来てくれないのかと不安になってたところ」
屋上の誰もいない広い空間で一人、低めの抑揚のないクールな声でみゆきに話し掛ける少女。
「セリシー?」
夕陽も沈みかけ暗闇が世界を支配しようとする刻、上空に吹く微風にたなびく左目まで掛かった前髪と赤いミニスカートがなんとも煽情的なセリシーの姿。
「あ、あの、まずはお手紙をくれたのに待たせてごめんなさい」
「別に来てくれたからいい、それよりもっとこっち来て」
(え?何?この状況?)
言われるままにみゆきはセリシーに近寄り、自分よりは高身長だと確認できるまで接近してセリシーの面貌を見上げると、暗がりの中からでも薄っすらとセリシーの頬が紅潮しているのが見て取れる。
「初めて見た時からかっこいいと思ってた…」
(え?これ、手紙、まさか?)
みゆきは困惑する中で状況を整理する。
まず机の中に入っていたのは手紙で内容は屋上で一人で来るようお願いしたものだ。
(それはつまりラブレター?)
そして今みゆきに詰め寄る色っぽい表情のセリシーの姿。
(それってつまり愛の告白っ?)
動揺するみゆきはなおも気を取り直しセリシーとのファーストコンタクトを思い返す。
確かに初めて目を合わせた時にみゆきはセリシーの氷のように美しい瞳に吸い込まれてはいた。
しかしその時セリシーは自分を避けるように目を背けたはず。
(まさかアレは一目惚れっ?)
「こんな時でも表情を崩さないのね」
「いえ、私はそういうのじゃ」
パニック状態でも感情を表せない自分の表情筋を呪う中、みゆきの脳内には走馬灯のように今まで出会って来た男性達の姿がフラッシュバックされていた。
(いや確かに私の性癖はおかしいけどでも同姓とはそんなんじゃなくてとにかく断らなきゃでもどうやって)
「みゆき…お願いっ」
セリシーの顔が目と鼻の先まで迫り、セリシーがみゆきの両手を取った瞬間、みゆきが今まで抑えていた想いが明るみになる。
「ま、待ってっ、私には熱斗くんが‐」
「アタシにクールな生き様をおシえてシッ」
「…え?」
セリシーの予想外の発言にキョトンとするみゆき。
かくしてみゆきとセリシーの心の交換日記に友情の1ページが記されることとなる。
セリシー
エグゼライクのインディーズゲーム、ワンステップフロムエデンに登場する中二が入った氷属性の女の子
学生服はネコスキンの猫要素を取っ払ったもの
こちらも執筆当初から登場させるつもりだったキャラクター
アイシー・ペンギーゴ
個人的にX軸の名称をエグゼには持ち込みたくなかったものの、セリシーが勝手にそう付けてるだけという名目で無理やり登場
原作要素よりセリシーの近接主体の戦法を軸とした近接戦特化のネットナビ
見た目もセリシーのコートを黒くしたものを着用
性格は若干エロペンギンが入った心がギンギラギンに燃えている熱い男
プライド様
ある意味暑苦しい男以上に二次創作の障壁となるエグゼ民から大人気のお姫様
5に関しては2の出来事がそもそもなかったかのように扱われているくらいなので、ゲーム製作陣も相当頭を悩ませたことが伺えます
その頭を何故ケロさんにも分けてやれなかったんだと心の中のゴンさんが叫んでいます
バーストマン勝利
こういう展開だと旧キャラは大抵新キャラのカマセになるので勝たせました
ワンステップフロムエデンを
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知ってる
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知らない