「ところで、あなたの仲間にはどううやって合流するつもり?」
『実はこういう事態を見越して渡されたものがあって…』
ルドミラに件のコンパスを見せながら説明する
『このコンパスが指す方向に仲間達がいる筈なんだが…』
「へぇ…使える場面こそ限られるけどいざという時に便利ねこれは」
「これもウサギさんの秘密道具なんですか?」
『あぁ、とはいってもこれは私の仲間から貰った物なんだけどな』
「貰い物?」
『私の仲間には伝説の武器や道具を作ってくれる鍛治師がいるんだ』
「そうなんですか⁉︎じゃあ私にも伝説の武器を作って貰えますか?」
『…頼めば作ってくれるとは思うが、アリスは既に最強だろう?アリスに必要とは思えないのだが…それに、アリスの実力に合う武器を作るのは彼も骨が折れるんじゃないか?』
「ふふふ、そうね確かにアリスは十分強いわね」
「女王様まで、そんなことないですよ〜」
『今度何かしら捜索などに役立つ道具を作って貰えないか頼んでみよう、そうすればアリスだけじゃなくルドミラも一緒に使えるだろう?』
「流石ウサギさんです!鍛治師さんの作る伝説の道具楽しみです!」
「フフ、良かったわねアリス」
知らぬ内に鍛治師として働かされることが決まったアーチャーであった
「なんでさ」
そうしてコンパスの指す方へ向かう事数分後...
「あっ、女王様!丘の上に誰かいます!」
「1人のようね...しもべ、あなたの仲間かしら?」
『私の視力ではまだ人の形をした何か程度にしか見えていないのだが...コンパスも同じ方向を指しているようだし恐らく仲間で間違い無いのだろうが...』
「良かったですねウサギさん!ようやく合流できましたね!」
「喜ぶのはまだ早いわよアリス。迷子のニケという可能性も無いわけではないのだから」
「ハッ!た、確かにそうでした...」
『取り敢えず近づいてみようか...』
(ドォォォォォン)
丘の上空に花火が打ち上がった
「......」
『......』
「わぁ!大きな花火ですね!」
(ボォォォォォン)
更に追加の爆発におまけに銃声まで鳴り響いている
「師匠どこですかー!」
「指揮官様ー!」
何だろう、何故かは分からないがとても他人のフリをしたくなってきた
「.....あなたの仲間で合っているかしら?」
『.....迷子のニケだったようだな』
「......」
「......」
『...仲間だ』
「そう...随分と愉快な人たちのようね」
「あ!女王様、ハートの女王の手下たちが!」
「まぁ、あれだけうるさくしてたら寄ってくるでしょうね」
『....すまない、お願いできるか?』
「任せてください!ウサギさんはちゃんと隠れていてくださいね!」
「ふぅ、これで粗方片付いたわね」
「「
「うわぁ!てっきり私は師匠がアイスマンになっちゃったのかと...」
「コンパスのお陰で大体の方向は分かってたんだけど、いざ指揮官様に気づいてもらうのが大変だったわよ...」
『皆んな無事で良かった...ラピは?』
口にした途端アニスの顔が暗くなる
「あっ、ラピは...雪崩に巻き込まれて死んじゃったの」
『なっ!』
「私達も助けようと必死に頑張ったんだけど...間に合わなかった」
『そんなっ....クソッ!』
思わず膝から崩れ落ちてしまった
「あの...指揮官」
誰かが近付いて来た...慰めようとしてくれているのだろう...だが、それすら今はどうでもよく感じてしまう
私はまた仲間を.....一体どうすれば....
「指揮官」
あんなに私の事を心配してくれていたのに...
もっと話したい事もあったのに...
『ラピ...』
「なんでしょう指揮官」
あぁ...幻聴まで聞こえてきた
いけないな、こんなみっともない姿ラピに見られたら怒られてしまう
「指揮官!」
『ぇ?』
顔を上げるとラピが居た
若干気まずそうな何とも言えない表情を浮かべて
『ぇ、死んだんじゃ...』
「死んでませんし、私が指揮官を置いて死ぬなんてあり得ません」
『じゃ、じゃあさっきの話は...」
アニスに方を振り向くと何処から出したのだろう、ご丁寧に準備された“ドッキリ大成功‼︎”の看板が
「イェ、イェーイ....」
『...いや、笑えないが?』
「ごめんなさい」
「フフ...本当に面白い人たちね」
『何処を見てそう思ったのか是非とも教えてほしいのですが』
「おっ、合流できたみてぇじゃねえか...って、指揮官ってお前の事かよ。言ってくれてたらもっと早く合流できてたかもしれねぇってのによ」
突如聞き覚えのある男の声が飛んできた
『あ、貴方は....』
「よぉ、さっきぶりじゃねえか」
「あれ、2人ってお知り合いだったんですか?」
『あぁ、雪崩に流された後助けてくれたんだ』
「別に助けるって程大したことはしちゃいねぇよ。ちっとばかし運んでやっただけだからな」
『何にせよあの時はありがとうございました』
「おうよ!」
「(フードの男...)あなたがキャスターかしら?」
「ん?あぁ兄ちゃんから聞いたのか、おう俺こそがキャスターのサーヴァントだ」
「えぇ!あなたサーヴァントだったの⁉︎」
「私はてっきり火力の精霊かと!」
「ハッハッハ!気付いてなかったのかお前ら!」
「「ラピは⁉︎」」
「あんな事できるのサーヴァント以外にありえないでしょ...」
「あ、それは確かに」
「火力パワーを極めるとああいうこともできるようになるのかと...」
『もしかして花火はキャスターが?』
「おうよ、嬢ちゃんたちが指揮官に気付いてもらう為に手伝ってくれってうるさいからよ」
「というかそもそも何で貴方達は一緒にいたのかしら?」
「そうね、まずはそこから説明した方が良いかしら...私たちは指揮官が流された後コンパスを使って指揮官を探し始めたの...(ホワンホワンホワンラピラピ〜)」
-数十分前
「あぁもう、さっきからラプチャーとばっかり会うわね!私たちは指揮官様に会いたいだけだってのに!」
「恐らくこれも火力の試練....!私はここを乗り越えてエミヤ師匠に褒めてもらいます!」
「貴方さっきからそればっかり言ってない...?」
「2人とも集中して、口を動かす暇があったら手を動かして頂戴」
「口だけじゃなくてちゃんと手も動かしてるってば!」
指揮官を捜索し始めて数分、そこまで派手に行動して訳でもないのに何故かあっという間にラプチャーに囲まれた3人だった
その上、ラプチャーを倒しても次から次へと増えてくる
以前経験した異常事態と似たような光景にラピは内心驚き焦っていた
この状況をどう乗り切ったものかと思案していた時であった
「...?一部のラプチャーたちが別の方に向かってる」
「やっと終わったの⁉︎」
「遂に試練を乗り切ったって事ですかね!」
「いや、多分違うと思う...」
(ドォォォォォン)
突然、ラプチャーの群れの一角で大きな爆発が起こった
「何あれ⁉︎言っとくけど私じゃないからね!」
「知ってます!アニスじゃあんなの無理ですもんね!」
「はぁ⁉︎本気出せばあれぐらいできますぅー!」
「じゃあさっさと本気出してラプチャー全部倒してもらって良いですか⁉︎」
「試練なんだから私が手出したら意味ないんじゃない?それと私が本気を出せるのは指揮官様が居る時だけなの!」
「何ですかそれー!」
「2人とも!」
「なに(はい)⁉︎」
ラピが2人に爆発の起こった方向を見るよう指差す
先程の爆発の影響か、ラプチャーが寄り付いていない箇所が生まれていた
「あそこから抜けるって事?」
「えぇ、多分それしかない。それにその内あそこもラプチャーで埋め尽くされるから早く行動したほうが良い」
「じゃあ、善は急げですね!2人とも、フォーメーションBです!」
「オッケー!何の事言ってんのか分からないけどオッケー!」
「私が最後尾で付くわ。ネオンは正面から突破して頂戴。アニスはネオンのサポート」
「了解です!」
「つまりいつも通りね!」
「火力ぅ!!!!」
「おりゃああ!!」
......
「はぁ...はぁ...はぁ...流石に死ぬかと思ったわ」
「私もです...」
「.....」
「どうしたの?ラピ」
無言で周囲を警戒していたラピが
カチャ
突然虚空へ向けて銃を構えた
「ちょっと、いきなり何してんのよ」
「そこにいる貴方、大人しく姿を見せて」
「えぇ...?」
ラピの視線の先を見るがやはり誰もいない
「ちょ、ちょっと本当にあなたどうしちゃったのよ」
「.....」
そうして静寂が数秒続いた後
「はぁ...何で気づかれたんかねぇ、サーヴァントならまだしもただの嬢ちゃん程度に」
突然何もない空間からフードを被った長身の男が姿を現した
手には杖のような物を持っており表情は見えない
「やっぱり居た。さっきの爆発はあなたが?」
「おうよ、嬢ちゃんたちが困っていたみたいなんでな」
「あなたは一体何者?目的は?」
「おいおい、穏やかじゃねぇなぁ。いきなり脅し口調かい?」
「いいから、大人しく答えなさい」
二人の間に剣呑な雰囲気が流れ始めた時
「ちょちょっと待ちなさいよ!何当たり前のように話進めてるのよ!それにさっき聞いた様子だとこの人は私たちを助けてくれたんでしょ?じゃあ少なくとも私たちと敵対するつもりはないんじゃないの?」
「おっ、こっちの嬢ちゃんは話が通じるじゃねえか」
途端にキャスターの気配が穏やかになる
「ラピも、いい加減に銃下ろしなさいよ。話をしたいならそれに見合う態度を示さないと」
「....分かったわ」
ようやくラピが銃を下ろしたのを見て安堵したため息をつくアニスであった
「ところで、先程の爆発はどうやって起こしたんですか?火力の道を歩む者としては是非とも知りたいのですが!」
「ん?ん〜そうだなぁひゅーとやってひょいだ」
「なるほど、ひゅーとやってひょいですか!」
「そうそうひゅーひょいひゅーひょい」
「ひゅーひょい...分かりましたありがとうございます!」
「いやいや、何も伝わってないでしょ今の」
「アニス...火力の同士は言葉じゃなくて心で伝え合うんですよ」
「出た出た火力理論」
二人が賑やかにし始めたのを見てキャスターはラピへと向き合う
「さて、嬢ちゃんのさっきの質問に答えるとすると、まずオレはキャスターと呼んでくれ。そんでもって何者かっていうと色々事情があって説明が難しい。取り敢えず嬢ちゃんたちの敵じゃないって事だけは言っておく」
「よく知らない人間の言葉をどう信じろと?」
「まぁそりゃそうだ。だが敵だったらさっきわざわざアンタ等を助ける必要もないだろう?」
「私たちから情報を聞き出す為に助けたという可能性もあるわ」
「ハハッ!大分警戒心が強いみたいだな。じゃあ一つ言わせてもらうとわざわざこんな事をしなくてもオレはいつでも嬢ちゃん等を好きなようにできる」
「.....」
「まぁそんな事しねぇけどよ、それにアンタさっきオレに気付いたって事は魔術について誰かに聞いたんだろ?ついでに他にも色々聞いてんじゃねえか?」
「えぇ...あなたはサーヴァント、よね?」
「いかにも、キャスターのサーヴァントだ。所でこっちの事情については誰から聞いたんだ?」
「.....私の口からは伝えられないわ。私たちの上官がもっと詳しいからその人に聞いて頂戴」
「ほぉ...。んで、その上官さんはどこにいんだ?見た所嬢ちゃんたち以外には居ないようだが」
「逸れてしまったの。私たちも丁度探していたのだけどさっきの状況だったから」
「成る程なぁ...そいつを見つけられりゃ詳しい話を聞けるんだよな?だったらオレも探すのを手伝ってやるよ」
「ありがたいけれど、助けは不要よ。あなたの事を信用するにはまだ私たちはあなたについて知らなすぎるし、貴方一人が増えたところで...」
「まぁそう言うなよ、オレはそいつと話がしたい。嬢ちゃん等はそいつを見つけ出したい。お互いに目的は一緒だと思うんだがな」
「.....はぁ、分かったわ着いてきて」
「おうよ!よろしく頼むぜ」
「二人とも!遊んでないで行くわよ」
「「遊んでない(ません)!」」
......
「そうそう、そうすれば誰だって一人前の釣り師よ」
「なるほど.....」
「そういや大分歩いてきたがまだ見つからんのか?」
「コンパスが教えてくれるのは方向だけだから...」
「やっぱりこういう時は現代の技術は偉大よねぇ」
「いや、こういう時は機械が不調を起こすからって理由でそれ渡されたんじゃないですか」
「確かにそうなんだけど、やっぱ楽な方が良いじゃない?」
「ふむ....」
「.....なぁ嬢ちゃん等あそこにいるのって指揮官だったりしねぇか?」
「え?」
キャスターが指す方向を見やると確かに指揮官と思しき人物がニケ2人と一緒に歩いている
「ほんとだ!おーい、指揮官様ー!」
「師匠ー!」
「ここからじゃ声が届かないわよ...少し近づいてからまた呼び掛ければ良いでしょ」
「でもここの近くに下に降りていく道はないし、下まで降りる為にわざわざ回って行ってたらすれ違っちゃうかもしれないし」
「.....」
「じゃあ大きな音を立てて気付いてもらいましょう!」
「ネオン、名案ね」
無言でサムズアップするネオン
「私が空中で爆発起こせば気付くでしょ」
「キャスターさんがやってた爆発も役に立ちそうですよね!」
「ん?目立てば良いのか?それだったらとっておきの魔術があるぜ」
「皆んな、準備は良いわね」
「撃て撃てー!」
「という訳です」
「やっぱりウサギさんの仲間だから凄い方ばっかりですね!」
「最後だけどうしたのよ...」
『途中色々酷かった感じはするけど大体の事情は分かった、それでキャスター。私と話がしたいんだろう?』
「あぁ...色々と聞きたい事もあるしこっちから教えてやれる事もあると思うぜ」
『それじゃあ一つ一つ情報を交換しようか』
えー、お久しぶりです。
未更新記録を塗り替えてしまいましたね。
特に忙しかったとかいう訳でもないんですが、ただ単純にモチベーションとかネタ切れの関係で書けていなかったんですよね
はい、サボりです(自白
うん、話す事ねぇな。
読者様の中に型月に詳しい方とかいたら、設定上の矛盾点とか問題点あったら是非ご教授頂きたいです。
今はメインストーリーしか進めれてないですけどその内イベントストーリーとかとも組ませたりしたいなぁと思っております
まずはメインストーリー一章だけでも書き上げてみろやっていう話なんですけどね
ずっと更新してないような作品なのに読みに来てくれている方もいらっしゃるので皆さんの期待に応えれるよう頑張りたいなと思っております
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