ドヴァキン×モモンガ様のスカイリム冒険日記   作:Crimson Wizard

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モモンガ様はリアルの肉体でタムリエルに降り立ってしまいました。次回、モモンガ様視点……になると思う。
妄想の殴り書きなので読んでて恥ずかしくなったらブラウザバックして頂いても構いません。
なんなら私も自分で書いておきながら読んでて恥ずかしい


悟さん合流〜

 

流石に私も終わったかなー。というか、顔見えないからわかんないけど多分ブレトンの二個目のデータのキャラな気がする。

どう見てもカジートやアルゴニアンの腕ではないし……ノルドのキャラは皆ムキムキにしてたからね。

という事は魔法使いキャラの方か、レベル100で留めてる器用貧乏キャラのどっちかかな?

 

なんて事を考えて必死に自身の状況を整理しようと頑張るものの、レイロフに話し掛けられているので一旦思考を中断する。

 

「国境を越えようとしていたんだろう?違うか?」

 

「ええ、そうなんですけど……」

 

ゲームみたいに一方的に話し掛けてくる訳じゃないし、現実だとは思うんだけど……

 

「運が悪かったな……ま、恨むなら帝国を恨むんだな……それに、どうせこの件にもサルモールが関わってるに違いない。」

 

……というか、今更ではあるけど言葉は通じるみたいだね。ゲーム内言語はよく分からないけど、何か英語と変わらない気がする。

シロディールの言語は英語なんだっけ?まぁ私が話してる言語は間違いなく日本語ではないんだけど、これは神様の祝福の効果かな?

 

というか、何処からどう見ても明らかに日本人が捕らえられてるのは見間違いかな?

全く気が付かなかったんだけど……もしかしてこの人隠密スキル極めてる人?

 

「そこの黒髪の……方はどうして捕まったんですか?」

 

流石に日本人って呼ぶのはおかしいよね……でも日本がモチーフらしいアカヴィルについての情報はハッキリしてないからなぁ。

 

「……全く分かりません。目が覚めたら拘束されてて、はぁ……俺明日も四時起きなんだけどなぁ。」

 

諦めモードというか、多分現実だと思ってないね。まあ、夢だと思いたくなる気持ちもわかるけどね。

それにしても、この人は日本語を喋っているみたいだけど言葉の意味は理解出来る。なんでだろ?この人も祝福持ちかな?

 

「そっちの嬢ちゃんはブレトンだろうが、アンタは何処の人間だ?インペリアル……ではないよな?」

 

「……自分は日本人ですよ」

 

やっぱりね、見た目が草臥れた中年に差し掛かる社畜みたいな感じだし……多分スーツ着て電車に乗ってたら一瞬で顔が分からなくなるよ。

 

「ニホンジン?なんだそりゃ……聞いた事がないな。」

 

そりゃそうだ。そんな人種この世界には居ないからね。

 

「にしても、空が青いなぁ……現実でこんな光景を見てみたかったんだけどなぁ」

 

先程からブツブツ独り言を言っている推定日本人の限界社畜さんが気味悪かったのか、先程まで黙り込んでいたロキール君が声を上げる。

 

「さっきからあんたは何を言ってるんだ!?ここは現実だぞ !あぁクソ!こんな事ならさっさと何処かの港からでも出航するべきだった!」

 

「諦めな馬泥棒、この状況で喚いてもどうにもならんだろう。お前もノルドなら最後くらい気骨を見せてみろよ。」

 

「クソ!何がソブンガルデだ!俺はまだ死にたくない!」

 

……正直、ゲームみたいに都合良くアルドゥインから逃げられるとは思えない。何故かめちゃくちゃ非力だし、魔法も使えない。

にしてもレベル関係無さそうだなこの世界。既に難易度レジェンダリーだし、めちゃくちゃ寒くて強制サバイバルモードだし本当にマズイ。

 

インベントリの開き方なんて分かんないし両腕を縛られた状態でこの服としてすら機能していない襤褸布状態は流石にきつい……

他人事みたいにロキールを眺めてたけど段々この状況が詰み状態な事を嫌でも認識させられる。

幸い後ろ手で縛られてる訳じゃないから頑張れば何とか解けそうだけど、ヤバい……もう停車する。

 

……よし、何とか解けたぞ。私だけでも逃げたい所だけど、この日本人は何とか連れて行きたいな。同郷の人間なんて二度と会えるか分からないし。

 

私は自身の左にいる日本人に囁き掛ける。

 

「聞こえてる?私の予想だと、この後すぐにドラゴンが襲撃してきて処刑は中止される筈……その隙に逃げるよ。」

 

「え……?ドラゴンって、そんなゲームじゃあるまいし」

 

「いいから……ハイ、これで拘束は解けたから。まだ縛られたフリをしておいて。ドラゴンが襲撃して来たら、そこの砦に逃げ込むよ。」

 

……さて、馬車は停車した。

 

「名前を呼ばれた者から一人ずつ処刑台に進みなさい。」

 

そして、まずロキールの名が呼ばれ……お約束通りに射殺された。

次にウルフリック・ストームクロークの名が呼ばれる、続いてレイロフが呼ばれる。そして限界社畜の前に私の名前は……呼ばれなかった。

 

「そこのブレトン。名前は?」

 

「……ミラ」

 

その後、案の定リストに無いが殺せというクソババア……コイツ後で絶対殺す。そのまま流れるようにストームクローク所属の男が処刑された。

ここで漸く限界社畜は現実だという事に気が付いたようで顔を青ざめさせている。

 

そのまま私も強制的に連行され、………あれ?アルドゥイン?まだ?まだなの?

そしていよいよ、私の首に処刑用の斧が振り下ろされそうになった時、私は力の限り叫ぶ!

 

alduin (アルドゥイン)!!!」

 

すると空が割れるような音と共に辺りに地鳴りが響き、炎の雨が降り注ぐ。……ヤバい、来たはいいもののアルドゥインに目を付けられたかもしれない。

……というか私の声が既にシャウトだった件。

 

なんか凄くウルフリック西尾さんに見つめられてる気がする。

 

「なんだアレは……!?」

 

「ドラゴンだと……」

 

そして女隊長は私の方を向いて叫んだ。

 

「そこの囚人……何をした!?」

 

やっぱり私の仕業だと思われてる……

 

「……さあね?ただ、ドラゴンの名をシャウトで叫ぶ事は、ドラゴンを挑発するという意味らしいよ。やるだけやってみるもんだね。」

 

まあ、私は逃げさせて貰うけどね。

 

「ほら、急ぐよおっさん!」

 

私は限界社畜の手を取って砦の中へと走り出す。だが炎の雨が降り注ぐ中、男は躓いて倒れ込んだ。

 

「っはぁ、はぁ……」

 

「ほら!早くして!」

 

この運動不足め……流石にこの肉体じゃ担いで移動なんて出来たものじゃない。仕方が無いので引き摺って砦の中まで駆け込んだ。

 

「っはぁ……はぁ……何なんだ、これ……夢じゃないのかよ……」

 

「まだ寝ぼけてるの?良いから早く逃げないと、帝国の奴らも追ってくる筈……シッ!静かに。」

 

……二人、かな?多分、声的にさっきのババアともう一人か。下手を打つと死ぬけど、やるしかない。

 

未だに呼吸の整わない限界社畜は悪いけど囮にして、私は扉の横にしゃがみこんで気配を殺す。

そして、扉が開くと予想通り、女隊長ともう一人、側近らしき帝国兵が入り込んで来た。

 

「アレは……逃げた囚人よ!ここで殺すわよ。」

 

私は囮に食いついた女隊長とその側近に背後から近付き、側近の首を……

 

「……コイツっ!」

 

絞め落として意識を奪う。が、流石にババアに気付かれた。咄嗟に側近の男の剣を奪い、女隊長の首に突き刺した。

だが、流石に鉄の鎧は固く、隙間を狙っている隙を突かれて同時に私も肩を剣でゴッソリ抉られた。

 

「うっ……」

 

痛い痛い痛い痛い痛い!!!くっそあの女……本当にろくでもない奴だった。流石にゲームみたいにはいかないか。

慌てて限界社畜が駆け寄ってくる……けど彼にも私にも何も出来ることは無い。

 

「うわっ、大丈夫ですか?」

 

「見て分からない?大丈夫な訳ないでしょ……いててて」

 

元の世界なら即救急車呼ぶレベルだぞ……とりあえず何故か現状本来なら初期から持ってる筈の治癒の魔法すら使えない。

とはいえ出血エグいし、多分このままだと数分で死ぬかも……

 

「ごめん、私のこの襤褸を破ってくれる?早く縛らないと出血で動けなくなる。」

 

「っはい。」

 

そうして、このクソ汚い布で何とか腕を縛り上げたものの……

本来ならそこの奴らから装備を剥ぎ取って着替えるつもりだったのに、この身体じゃ着替えられない。

 

「あなたはそれに着替えて、一応剣も持っておいて。またいつ襲われるか分からない。」

 

悪いけど、私はこの状態じゃ何も出来ないからね。

さて、これがゲームだったらリバーウッドを経由してホワイトランに行かなくちゃ行けないんだけど……その前に私の力を取り戻さなくちゃ。

……先程から、頭の中で私の装備や能力そのものを取り返す事が出来る場所が思い浮かんだ。

まずは何でもいいから石碑に触れる事。それで能力自体は取り戻す事が出来るはず。

 

ただ、装備は恐らくゴールデンヒルズ大農園に全て置いてある筈。本当に勘だけど、絶対ある筈。

元のデータだと……詳しくは覚えてないけど殆どの物をレイクビュー邸に置いてた気がする。

 

まあ既にゲームのデータは全く当てにできない。そもそもレベル100のキャラがこんなに非力な筈はないし。

とりあえず血を流しすぎて意識を失う前に能力だけでも回収しに行かないと……

シャウトが使えたから……もしかしたら使えるかもしれない。一か八か、やるしかない。

 

「よし、私がウェアウルフになったら、背中に乗ってしっかり掴まってね。」

 

「え?ちょっ、ま……あの!何の話ですか!?」

 

悪いけど説明している時間はない。これで人狼化出来なかったら恥ずかしいけど……!

 

「アオーーーーン!!!」

 

「……え?」

 

……クッソ!人狼になれなかった!!!これじゃあただ恥をかいただけじゃないか!っはずい。

 

「……何でもない、忘れて。」

 

「え?いや、でも……」

 

「忘れろ、いいな?」

 

「あ、ハイ。」

 

ふぅ……これで私の尊厳は守られた。でも状況は何も変わってない。早い所石碑に……あ。そうだ。

なんで忘れてたんだ私!この砦の中にはポーションがあったはず。今すぐ回収しに行こう。

 

「とりあえず着いてきて。」

 

「……はい。」

 

そうして進む事数分……漸くあの倉庫へと辿り着き、ポーションを回収することが出来た。

 

「……ふぅ」

 

とりあえず出血は治まったし深い傷は無くなった。まだ完全に癒えた訳では無いけどとりあえず動くのに支障はない。

そして動ける様になったので恐る恐る先に進み、いつもの拷問部屋を見つけた。既に死体が転がっており、闘いは終わったらしい。

 

「さて、じゃあまずこの襤褸を着替えたい。」

 

限界社畜は既に死体から拝借したキュイラスに着替えてる。あとは私の着るものがあればいいんだけど……

鉄の鎧は重いし移動に不向きだ。特にこのクソ雑魚体力だとリバーウッドまで移動できるかすら怪しい。

まあ今回はレイロフともハドバルとも特に協力はしてないし、リバーウッドを経由する必要は無い。

 

既にシャウトが使える事が分かっている以上、ブリークフォール墓地に潜る必要も無いしね。ルーカンさんは自分で傭兵でも雇って下さい。

えーと、じゃあこれを……っと

 

行儀が悪いけど毛皮のブーツとキュイラスを死体から頂いて着替える。着替える……ん?

 

「何見てるの?」

 

「あっ!いや、その……ごめんなさい。」

 

まあさっきまであんな襤褸を着てたんだから今更恥じらう程じゃないけど。

 

「さて、じゃあもう少し進んで洞窟を抜けるよ。」

 

「……」

 

とうとう疲れきったのか喋らなくなっちゃったな。……分かるよ、私も気を抜くと意識飛びそう。

 

そのまま歩き続けると洞窟へと出た。そうして少ししたところで……

 

「……熊だ。今の私たちじゃ相手できない。」

 

弓もないし、そもそもスカイリムの獣はデカいし硬いし……本当にこの状況で相手すると、二人とも食われて終わる。

 

「バレないように、音を立てないようにして……」

 

「……っはい。」

 

そのまま二人揃って腰の痛くなる姿勢で息を潜めたまま進み続け、漸く洞窟を出ることが出来た。

 

「っあああ!!やっと出れたァー!!!」

 

正直色々あり過ぎて頭がパンクしそうだ。身体の節々が痛むし、急いで石碑に触れないと。

 

「もう少しだよ、頑張ろう。」

 

「……はい。」

 

元気ないなぁ……まあ私も空元気だけどね。こうでもしなくちゃ気が滅入って動けなくなりそうだから。そのまま歩いていると……日が落ちかけてくる。

空が赤くなって暫くして、漸く私達は石碑に辿り着いた。……流石に現実になると、凄く遠く感じた。

 

「……お先にどうぞ。」

 

「……何がですか?」

 

ああ、彼には訳が分からない事だろう。

 

「戦士、魔術師、盗賊だったらどれがいい?直感で決めていいよ。」

 

「……じゃあ、魔術師で。」

 

「そう。ならその石碑に触れてみて。」

 

彼が魔術師の石碑に触れると、その身体が光に包まれる。……光ってるのって見えるんだね。

 

「これは……」

 

「ごめん、今は説明する気力が無いから……私も触るよ。」

 

私は適当に戦士の石碑に触れる。

 

 

 

 

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……何だここ。もしかして、間に合わずに死んだ?

 

『定命の者よ、お前は死んでいない。』

 

……誰ですか?アカトシュ様?

 

『違う……確かにお前はアカトシュの祝福を受けている様だな。いや、アカトシュだけではないな。キナレスや……デイドラとも深い関わりがある様だ。』

 

もしかしてタロス……かな?いや分からん。何言ってるかも良く分からないけど……少なくとも、私は16柱のデイドラ公とは全て関わりがあるはずだ。

 

『一時的にお前は力を失っていた様だが、それらは既にお前の内に戻っている。今までは肉体に付随した力であったが、現在は全て魂と結びついている。』

 

……ん?何か急にベセスダ翻訳みたいな喋り方になった?分かりづらいというか、抽象的というか。

 

『だが、何やら魂と肉体にズレがあった様だ。馴染むまであと数分は掛かる。お前の肉体は力が戻る際の負荷に耐え切れず、一時的に意識を失っている。』

 

……それってもしかして中の私とガワがズレてたからって事?じゃあクソザコナメクジみたいな肉体だったのもそのせいなのかな?

というか、もう暗くなってるかもしれない。ここは真っ白の謎空間だからよく分からないけど……限界社畜は大丈夫かな。

 

『さて、肉体と魂のズレが修復された様だ。ではな定命の者……一つ伝え忘れていたな。お前は既にドラゴンの力を数え切れぬ程吸収した影響で寿命が……』

 

と、そこまで言われたところで意識がフェードアウトしていく。最後まで教えてくれないかな?寿命が何なのよ。

うわー。視界が薄れていって……めちゃくちゃだよもう……

 

 

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

 

 

「……アイツもデイドラなんじゃないのか。ん?」

 

……限界社畜、私を守ってくれていたのか。既に辺りは真っ暗だ。それにしても、肉体が軽い。

力は戻って来たようだけど、まだ装備から何から不安しかない。この暗さの中移動するのは危険だし、一旦ここで野営するか。

限界社畜も力尽きて倒れてるしね。

 

まずは焚き火だな。

 

 

モモンガ様のアバターについて

  • 徐々に能力を取り戻していく
  • イベントを経てオーバーロード復活
  • 人間のまま成長する(TES魔法のみ)
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