ほうかいにっき   作:梅で鯛を釣る

6 / 23
迎春って言うものの春要素がどこにあるのかわからない

2035年1月1日(月)

 

明けましておめでとう。

今年で世界が崩壊してから10年になる。

今年の初夢は大量のドラム缶が口からバ〇を吐き出しながら「サムイ...サムイヨォ...」と言い続ける夢だった。

.....心当たりしかない。

正月と言えばおせちだが基本的に保存食で代替できないのであきらめるしかなかった。

しかし東京はすごい。おせち缶詰セットなんてものがあったのだ。

これで10年ぶりのおせちが食べることができる。

しかし今でこそ保存食しか食べるものが無いから有り難いが、世界が崩壊する前はこれ需要あったのだろうか?わざわざおせちを缶詰で食べる必要があったのか?

普通に買うなり作るなりすればいいんじゃないだろうか。

まあいい。今こうしておせちが食べられるというのが大事なんだ。

...やっぱり栗きんとんはうまい。

早めに朝飯も食べたことだし、初日の出を見に行きがてら神社にお参りに行くことにしよう。

よく考えたら大晦日は仏教の寺に行き、次の元日は神社に行くって中々すごいな。

多宗教国家ここに極まれりってところか。

まあ国家なんてもうどこにも存在しないんだが。

おみくじも見つけたのでせっかくだし引いてみよう。

吉だった。なんかイメージだと中吉の方が吉より強そうだが実は吉の方が強いらしい。

待ち人…必ず来ると書いてあるがどこからやってくるのだろうか。

サ◯ウの切り餅もあるし、小豆缶と合わせてお汁粉をつくってみた。

なんかポッキーとかとは違うほっとする甘さだ。

なんか今年はめっちゃ正月らしいことができている気がする。

 

2035年1月7日(火)

 

今日で正月も終わりだ。

本当は七草粥を食べるつもりだったのだが大根が見つからなかったので六草粥になった。味はやはり微妙だ。

むかし誰かが言っていたが行事食をうまいものを食べたいと思って食べるのは間違っているらしい。

今日は正月遊びをしようと思う。

1人で遊べるのはお手玉と福笑いくらいだし作って遊ぼうと思う。

福笑いを作るのは簡単だ。

厚紙を顔のパーツの形に切るだけでいい。

お手玉はかなり大変だった。

乾燥させておいたジュズダマを頑張って布の中に詰めるのだが、ピッチリと詰めるのが難しくスカスカになってしまったり逆に詰めすぎて溢れてしまったりと4個作るのに3時間もかかってしまった。

そういえばジュズダマは英語圏ではヨブの涙と呼ばれているらしい。

旧約聖書のヨブ記に載っている聖人ヨブが受けた苦難で流した涙が固まったものと言われているとか。

偶然の一致なのだろうが日本では仏教の象徴である数珠と呼ばれ、英語圏ではキリスト教の聖人の涙と言われている。

ジュズダマには何か神を感じさせるものがあったのかもしれない。

お手玉は4個作ったのに結局3個が限界だった。

図書館から持ってきたギネスブックによると世界記録は11個らしい。

どう投げたら11個も回せるのだろうか。

どうせ冬籠り中は暇だし練習しておこう。

 

 

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。