皆さんありがとうございます!
二つ目の過去編である『名前も知らない大切な人達』はこの話の後に主人公が書いたものになります。過去編とわかりやすいように章を分けていますがこの話を読んだ後に読むのをオススメします。
2035年2月2日(金)
今日は節分だ。
大豆もあるし、豆まきでもしようと思う。
うちの地元では福はうちといいながら豆を食べる文化だったのだが、普通は福はうちと言いながら部屋の中に撒くらしい。
うちって体内のことじゃないんか?
冬籠り中に読んでいた「日本の行事大全」に載っていたのをみてかなり驚いた。なんならまだ若干疑っている。
また図書館に行ったときに別の本で節分の記述を探そうと思う。
まあ一応部屋にも撒いて食べる、両方やっておくことにしようと思う。
前見つけてから保管していたシュールストレミングを食べるとしよう。
節分に鰯の頭を飾るのは鬼が魚の臭いを嫌がるかららしい。
シュールストレミングの臭いなら鬼も5年ぐらいは寄ってこないだろう。
...ん?なにか膨らんでいるような??
まあいい。拠点に臭いがつかないように外で開封しよう。
スウェーデンにはシュールストレミングを室内で開封することを禁止する法律もあるらしい。それだけヤバい臭いなのだろう。
外にでて缶切りで開けようとした瞬間...爆音と共に世界が悪臭に包まれた。
ガァァァァ!!?臭い!!??
何が起きたのかよくわからなかった。ただただ臭い。そして俺はそのまま気絶した。
...目が覚めた。臭い。鼻の中をニシンの群れと腐った卵が回遊している。
結局食べることもできなかった。
服もダメになり、体や髪にも染みついてしまったように感じる。
水浴びをしたがやはり消えない。
今日は拠点の外で火を起こしてねるとしよう。
2035年2月3日(土)
体に染みついた臭いを消すためにも廃墟の浴槽を掃除して入ることにしよう。
近所に綺麗なバスルームも見つけたし石鹸もあった。
頑張ってバケツで川を汲み、焼石で水を温めた。
今度こそ成功して気持ちよく風呂に入ることができた。
これでだいぶ臭いが落ちたよような気もする。
もう二度とシュールストレミングには近づかないようにしよう。
2035年2月14日(水)
今日はバレンタインデーだ。
クッキーを作って食べようと思う。
バレンタインデーにはあまりいい思い出はない。
友チョコはいくつか貰ったことがあるが、本命チョコは一度ももらえたことがない。
作っている途中にコラムに書いてあることに気がついたが、バレンタインにクッキーをあげる意味はあなたとは友達のままでいたいという意味らしい。自分で自分を振ってしまった...
カカオがないから不可能に近いだろうがまたいつかチョコレートも食べたいものだ。
クッキーはかまどで焼くことでおいしくできた。
前にかまどを作ってくれたマッチョの黒人には感謝したい。