勇者が死んでしまった後の世界で   作:のりしー

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小さな手のひら、守るべき世界

ミオと別れてしばらくの時が過ぎた。

 

そしてついにこの日を迎える。

 

フローラ、ビアンカの出産である。

奇しくも同日出産となった。

 

フローラは女の子を。

ビアンカは男の子を。

 

色々な符号を感じないでもないが、自然と言えば自然なのでノーコメント。

ある意味双子ですねー何とかは思ってても言ってはいけないのだ。

 

出産予定日数日前にはダーマにビアンカの父を迎えに飛んでいたので、親族全員集まってこの素晴らしき時間を楽しんだ。

 

この世界に来て幸せを感じる事は今までも多くあったが、間違いなく最上の1日である。

 

「わーお手々小さくてかわい~目元とかはやっぱセンセに似てるよね♫」

 

そして何故だ?ゼシカもいる。

 

俺の知らぬ間に何故か嫁さん2人と知り合いとなっていた。

意外にもケンカとか仲違いする事もなくウマがあうようだ。

出産前から3人で俺に内緒でお茶会とかしてたらしい。

 

ケンカが無いのは嬉しくて良いことなのは間違いないのだがなんなのだこの言いようのないこの感じは…

 

生まれたばかりの子供を抱くフローラとビアンカ、あとゼシカ。

 

美しい光景だ。

 

不安とか感じてはいけないのだろう本来は。

3人とも幸せそうに笑っている。

 

…まあ、いいか。

 

俺は細かい思考を放棄した。

 

今はただ、この幸せな時間を噛み締めるとしよう。

 

 

、、、、、、、、、、、、、、

 

 

後日2人にゼシカに粉かけてたの聞いてみた。

なんとも思わないのだろうか?一応結婚してからも関係は続いていたわけで…

そう聞くとゼシカも加え3人で声をそろえ

 

「「「アッサラーム行くよりマシ」」」

 

とのことでした。

 

 

はいすみません反省します。

 

一応月に2回の約束は守っているので許して下さい。

 

「センセもおバカよねー、踊り子の服がいいなら、たまになら着てあげてもいいのにさ」

おっぱいがそう言ってくれる。

そら魅力的なお言葉だ。

俺の股間がムーンサルトすることは間違いない。

 

 

口に出してはいませんよ念の為。

 

下心丸出しの顔を女性陣に見せないよう上を向く。背が高いのはこういうとき便利だ。見透かされてはいるんだろうけど。

 

女性陣のジト目を他所にふと思い出す。

 

 

そういえば最近ロマリア王城からきんのかんむりが盗まれたそうだ。

相談役の俺には何も声はかかってこない。

つまり陛下としては大したことではないということだ。

 

「王城に盗賊が入り盗みを行ったことは問題である。だが財宝が盗られただけで人命が失われなかったのは幸いであった。これがモンスターであればそうもいかなかったであろう。皆はこれを機に一層気を引き締め警備にあたるように」

 

とのことである。

 

やっぱロマリア王は名君だと思う。

 

ゲームでもしょっちゅう城を抜け出してたのに、呆れられこそすれ慕われてはいた感じだったし。

王が不在でも成立する統治システムが出来ているということだ。

 

ゲーム前後の歴史でも安定した国だし、ロマリアの国としての強さを感じる。

 

 

そしてきんのかんむりが盗まれたということは、勇者の旅立ちが近いことを意味する。

 

俺は24歳となっていた。

レベルは40。

賢者で習得する呪文は全て習得した。

 

ドラクエ3が今、本当に始まろうとしていた。

 

 

 

 

 

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