ロマリア王が俺以外に指名した者は5人だった。
軍事と外交のトップ。内政のナンバー2。
あとは書記官を2名。
手堅い。
全員の準備が整うとキメラの翼でイシスに移動する。
俺が行ったことないからルーラできないんだよね。
ほしふるうでわとまほうのカギに用がなければわざわざ暑いの我慢してまでイシスに行く理由はないのだ正直。
当然、キーアイテムであるどちらも手を出すのは俺の主義に反する。
絶世の美女と評判のイシス女王には会ってみたいが、アバカム使って夜這いでもかけた日には流石に投獄一直線だろう。
…ちょっと考えたけれど笑
イシスにつくと城門に待機していた兵士に案内され城に向かう。
…やはり暑い。
オアシスの中にあるからマシなのか知らんが、これはかなり堪える。
空気は暑く乾燥し、時折吹く風は砂混じり。
緑は多少はあるが地面は土というより砂。反射熱もあるのか焼けるような暑さだ。
城の中が少しでも涼しければいいんだけど…
正直あまり来たくない国でトップに入るだろうイシス。
それでもこのイシスが諸王国会議の場所に選ばれたのは各国王の危機感の表れであろう。
テドンが滅びた今。
最も魔王に狙われるだろう国は、山を挟みバラモス城に領土を接するこのイシスに他ならないのだから。
、、、、、、、、
「良くぞおいでくださいましたロマリア王」
そう言って出迎えてくれたのはイシスの女王。
噂に違わぬ美女である。
絶世とつけて過言ではないだろう。
なんというかクレオパトラオブクレオパトラって感じ。
個人的にはメガテンシリーズのクレオパトラが一番イメージとして近い。メダパニ強そうです。
『皆が私をほめたたえる。でもひとときの美しさなど何になりましょう』
流石にこの状況だと不謹慎だもんなあ。
名言は聞けず、残念。
女王は意外にも玉座に座らず、謁見の間に置かれた巨大な円卓の一席に座っていた。
各国の王が来るんだ。確かに円卓がいいのかもしれない。
いやいいんだろうな。
まだ全ての国の王が集まってはおらず、他に埋まっているのは一席だけだった。
…どこの王様だろうか?
「やあお久しぶりですアリアハン王」
「久しいなロマリア王。前に会ったのは君の国王就任前か」
ロマリア王の呼びかけで目の前の人物が誰かわかった。
…なるほど、この人がアリアハン王か。
ゲームのイメージ通りに、人の良さそうな王様だ。
オルテガを一人旅に出した事を悔やみ、私財を投じてルイーダの酒場に協力しているという。
…ならば、その子供を、次の勇者も少人数で送り出すべきではなかったんだけどなあ…
【人のいい無能】
正直そんなイメージである。
「だ、大魔道士のお兄さん!?」
「大魔道士?大魔道士ってミオが前に言ってた木登りのときの?」
「わーっ!わわわわっー!」
何やら姦しい。
当然アリアハン王も一人では来ておらず、背後に10人ほどのメンバーが控えていた。護衛もかねて連れて来たのだろう。
こちらは最初当たり前に王にだけ注意を向けていたのだが、あらためて見てみると見覚えのある武道家の少女がいる。
ミオだ。
以前ゼシカと2人で助けたカザーブ出身の少女。
「アリアハン王、こちらの少女は?」
不意の注目が集まり顔を赤くする少女をみてロマリア王が問いかける。
「ああ、勇者と一緒に旅立った仲間達じゃ」
武道家ミオ
僧侶アリシア
魔法使いレナ
アリアハン王が3人を紹介する。
おいおいなんでだよ…
なんであの進行度で勇者はこのメンツで旅をしてたんだ…