勇者パーティーとの話を終え、俺はロマリア王の下に向かった。
「テラスに行こうかマトリフ」
この人は本当に話が早い。
同道した部下も察し、2人でテラスに向かう。
この辺の人材の豊富さがロマリアの強さだろう。
「率直に聞こう。勇者の旅路で、何か君の目から見て取り返しのつかない要素はあったかな?」
…ほんと、この人には敵わない。
「神鳥ラーミアを復活させるための6つのオーブ。そのうちの大半が回収不可となりました」
「そうか、わかった」
そうして、2人でいくつかのことを打ち合わせる。
キーアイテムはいくつかあるが、代替出来ないのは結局これなのだ。
他はその気になればなんとかカバー出来るのだから。
、、、、、、、、、、、、、、、、、
そして参加者全てが集まり、諸王国会議がはじまる。
アリアハン
ロマリア
イシス
ポルトガ
サマンオサ
エジンベアは欠席とのこと。
なんともらしい話過ぎて、こんな状況なのに思わず苦笑してしまう。
ともあれ、上記の国の王とその配下が集まり話すという世界の趨勢を決める会議が始まる。
会議の始まりはアリアハン王からの報告だった。
事前に勇者パーティーから聞いていた内容の共有としての報告。
魔王討伐の旅路と、勇者の最後。
オーブのくだりの尺が短いのは致し方ない。原作知識がないのだから。
「では、今後どうすれば…」
イシス女王
「わが国にはサイモンという勇者がおりました。彼の息子がいます。再度彼に魔王討伐を依頼しては?」
これはサマンオサ王だろう。
「サイモン氏の息子を頼るのはいいが、今回オルテガの息子でダメだったのだ。本当にそれだけでいいのか?」
これはポルトガ王である。
「ルイーダの酒場に集まった戦士達は常に研鑽を続けておる。今の彼らが力を合わせればきっと…」
わかりやすいアリアハン王。
要約すると、上記のような話が行われている。
基本路線はサマンオサの勇者サイモンの息子の下にルイーダの酒場の仲間を集め魔王討伐に向かわせるというものだ。
…それは、今回の勇者の旅と何が違うのか。
「…さて、色々と貴重な意見が出尽くしたと思うのですが」
…動いたか。
この場で、あえて多めの沈黙を続けていた我らが陛下。
「そもそも、我ら各国の王は考えねばならないと思うのですよ」
そして、告げる。
「そもそも、勇者とその仲間達の自発的な努力に世界の命運を預けるのが正しいのかどうかをね」
パーフェクトです陛下、ブラボー。
「どういう意味かねロマリア王?」
「簡単なことです。我々各国の王は勇者の支援をしたのかもしれません。ですが能動的に魔王について動向を調べ、かつ魔王を倒す為に何かしてきたのでしょうか?」
まあ支援そのものが微妙ではという話はあるんだけど。
結局、そこなのだ。
自国を優先で守るのはいい、当然だ。
だが自国を守るだけで魔王討伐を勇者に任せ過ぎたのがこの世界の失敗なのである。
勇者が死んでしまったのだ
魔王を倒すつもりなのなら、勇者に任せず国主導でしっかり計画建てて動くべきなのである。
「旗印が勇者なのはいいでしょう。サイモン氏の息子が賛同してくれるならありがたい。ですが、我々の中で本当に魔王の城を具体的に攻略する方策を検討し、準備していた国はあるのでしょうか?」
求心力は大事であり、それが勇者なら尚のことだ。
でもだからって勇者行ってらっしゃいの丸投げはなかろうよ。
「我々は今、一つの大きな岐路に立っているのです」
すなわち
「各国が協力し魔王を倒すか?もしくはネクロゴンドで手打ちとし、魔王と和睦を結ぶか?」
「そんな!和睦などありえませんわ!!」
「そうでしょう。ならば戦い勝つしかないのです」
私は、ここで提案します。
そしてロマリア王は続けて
各国の連合軍でネクロゴンドの洞窟を攻略し、湖を渡りバラモス城に攻め込むことを、と