そして、朝を迎える。
「舟は完成した!後は任せたぜ大魔道士さん達よ!!!」
4から6人乗りの舟というよりボートと呼ぶのが適切かもしれないそれを、皆で湖まで運ぶ。
それを呪文の射程範囲の外からテドンより駆り出されたのであろうまじょに確認された。飛行偵察といったところだろう。
やはりネクロゴンド周囲の飛行モンスターを呼び、駆り出しているのだろう。
慌てて飛び帰っていくその姿を確認する。
…長い1日になりそうだ。
湖の対岸に着くと、対岸にも続々とモンスターが集まり始めていた。
エビルマージにうごくせきぞう、ライオンヘッドにじごくのきし、トロルもいるのか?ネクロゴンド辺りのモンスターをかき集め向こうも総力戦なのだろう。
洞窟内にモンスターが少なかったのはその為か。
空には少ないがスノードラゴン。スカイドラゴンやヘルコンドルもいる。ご苦労なことだ。
そしてガメゴンロード…やはり、いる。しかも絶妙にイオナズンを放てないようなモンスターとモンスターの間にポジションを取っている。最悪だ。これで対岸へのイオナズンは封じられた。
「舟の準備完了しました!」
目の前には14隻の舟。それに乗る志願兵。
舟は漕がなきゃ進まない。
俺達が戦闘に集中する以上、漕ぎ手は必須。
危険な役割である。戦闘中無防備なんだから。
志願してくれた人達には感謝してもしきれない。
「よし、行くぞ!」
各自舟に乗り込む。出発だ。
湖中盤までは順調に進む。
飛行モンスターも距離を取りこちらを包囲している。
決戦は双方呪文の射程となる15メートル前後に彼我の距離がなったとき。
そして、その時が来る。
戦士2人を乗せた舟がスピードを上げ前に出る。作戦通りに。
こちらの動きを見て向こうから呪文とブレスの攻撃が飛んでくる。マヒャドやベギラマ…エビルマージやライオンヘッドの先制攻撃だ。
「「におうだち!!」」
「「マホカンタ!!」」
相手がマホカンタならこちらもマホカンタ。
かの悪名高き、におうだちマホカンタ戦術である。
「「「「「!!!!!!!!」」」」」
跳ね返された呪文を受けてモンスター達に動揺が走った。
若干「ニンゲンまじか…」みたいな反応もあった気がするが気の所為だろうきっと。
当然同時に放たれたブレス系のダメージは受ける。事前に命のきのみを集中して食べさせ、きのみバグで体力は底上げしてはいる。
戦士も両手にブレス対策でドラゴンシールド。炎氷イヤリングも装備済みだが
「「特やくそう!!」」
フバーハは事前にかけているとはいえ、僧侶2人は戦士の回復にかかりきりになりそうだ。
何せマホカンタがかかっているからベホマが使えない。
釣り竿に吊るした特やくそうを上手いこと戦士2人に食べさせている。不謹慎だが草。
乗っている舟がどこまでもつかもわからない。あまり悠長に攻略している時間はないんだが。
対岸からの呪文とブレスに合わせ、上空からモンスターが襲ってくる。
「イオナズン!イオナズン!」
こちらは俺がメインで対応する。
しかし色々な角度から複数グループで効果範囲を抜けるようにヘルコンドルが襲いかかってきた!
それを盗賊がブーメラン攻撃で牽制して稼いだ時間に
「イオナズン!」
する。
やれやれ…飛行モンスターのレベルが最前線より一段落ちてるおかげで助かるが、やはりハードな戦いになりそうだ。
1月25日大幅に修正。マホカンタしてる戦士にベホマしてましたすみません…