勇者を浅瀬のほこらに送り、残ったメンバーをアイテムを使い回復する。
正直予想外の苦戦である。
なにをどうやったか知らないが、不死の勇者を味方に引き込んだ上に、俺たちを消耗させ、かつ仲間3人も不測の事態で戦闘参加不可となった。
大魔王がどこまで狙ってやったのかわからないが。
最後の決戦の準備を整えると、俺達はいけにえの祭壇を通り、さらに前に進む。
「ヤバめっちゃ緊張してきた…」とアリシア。
ここからは一本道。
勇者はゾーマと会って話していたようだった。
ならば勇者が倒し、本来いるべきボスはいないのだろう。
大魔王へ続く一本道
それを、俺達は、進んでいく
…いた
奥に進むと、いる。
巨大な玉座に腰をかけ、こちらをじっと見ている。
あまりにも大きな、魔のオーラ。
目の前に進むだけで、思わずひれ伏してしまいそうな、そのオーラ。
魔の王。
大魔王ゾーマ。
大魔王が、腰掛けに手をおく
それだけで、氷の魔力がほとばしる!
ピシィーーーーーーーン!!!!
…そして立ち上がる
大魔王 ゾーマが
即興ではあるが 余興は楽しんで
もらえたかな?
人間よ!
なにゆえ もがき いきるのか
ほろびこそ わが よろこび。
死にゆく者こそ 美しい。
さあ わが うでの中で
息絶えるがよい!
大魔王が、来る!
氷の大魔力!
余波で周囲を凍らせる!
ゾーマが あらわれた!
「レナ!」
「はい!」
レナが、一歩前に出る、
レナは ひかりのたまを
高く ささげた
あたりに まばゆい ばかりの
光が ひろがるっ!
光が、あふれた!!!!!!
大魔王の闇の衣が剥がれていく!
ほほう……
わがバリアを はずす すべを
しっていたとはな。
しかし 無駄な こと……
さあ わが うでの なかで
もがき 苦しむが よい。
まるで、闇の衣がゾーマの魔力を抑えていたかのように!
巨大な氷の魔力が、再度ひろがる!
そして、
『いてつく波動!!!』
ナンバリング作で始めてゾーマが使い、前情報のない全ての人間を絶望に叩き落としたこの波動を!!!
ゾーマの ゆびから
いてつく波動が ほとばしる!
…ここまでは前提知識通りだ。
仲間には前もってバフり済み。無駄にされたのは痛いが、不測の事態に備えることが多少の魔力で済むなら、間違いなくやっておくべきだろう。
…さあ、今までの日々
この数ヶ月の日々
そしてその前の、はるか前からの、俺の過ごした日々
今日こそが その集大成だろう。
…披露するよ、大魔王ゾーマ。
相手に取って不足無しだ。
俺は、大魔王ゾーマの前に、進む
「メラゾーマ!マヒャド!」
左右の手で、全く別の呪文を、唱える。
相反する二つのエネルギー。
プラスとマイナス。
正と負。
その2つ。
その2つの巨大なエネルギーを、今!
「むうん!!!!!」
眼前で、叩きつける!
目の前でスパークする、巨大な巨大なエネルギー!
全てのものを消滅させる、最強の呪文!!!
さあ、見せてやるよ大魔王!!!
俺のこの転生人生の、集大成を!
そして その名を 唱える!
極大消滅呪文!!!!
「メドローア!!」
光が、宙に 走った
全てを消滅させる極光が
美しい流星
全てを消滅させる星の光