俺の作るジュースが美味しい   作:とうもろこしヘッド

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 全ての始まり


活動✖️活性✖️奇跡のジュース

 

  ジョセフ・プリーストリー、10歳、冬

 

 ハンター試験に落ち、ドリンク屋を開店するにはメニューが少ないと感じ

 

 己の肉体と思考に悩みを覚え、考えに考えた結果、ジョセフが辿り着いた答えは反復練習であった。

 

 自分自身を象徴する変化系の練「水の味が変わる」と言う変化系なら誰でも出来る行為にジョセフは活路を見出した。

 

 自分なりに思考し将来ドリンク屋を開くには何が

必要か、その答えが出ず水にオーラを込める。

 

 1日1000回、水にオーラを込めて味を変える。

 

 やり切れるか分からないこの自殺行為にジョセフは片足を突っ込んだ。

 

 気を整え、息を吐き、集中し、オーラを込める。

 

 普段は何気なく注いでいるオーラも集中してやる事により神経を削られ初日は500回程度で力が尽き作業の手が止まる。

 

 起きては水にオーラを込め、味見をし捨ててはまた水を汲みオーラを込める。

 

 10ヶ月が過ぎた頃、異変に気づく。

 

 1日1000回オーラを込め続けても倒れることなく、水の中に気泡が現れ始めた。

 

 齢10にして変化系の練の核心をつかむ。

 

 水は主に水素と酸素の化合物である、そこにほんの僅かに入り込んだ二酸化炭素などの気体が溶け込んでいる。

 

 水に練でのオーラだけでなく、オーラを纏わせ「周」を行う。

 

 オーラで密閉する事により水に入り込んだ気体が蒸発せず逃げることがなくなる。

 

 「周」をする事で水に圧力が掛かり、水の中に僅かにある二酸化炭素が溶け込み気泡が発生する。

 

 ジョセフはこの水を飲み涙を流した。

 

 幾度となくこの妄想を考えていた。変化系の練は水の味を変えるだけ、この領域に踏み込むまでは諦めていた。しかし今、このオーラを込めた水を飲み

 

        「成った」

 と確信した。

 

 けして変化系の「発」で作った訳ではない、ましてやタピオカのように具現化した物ではない、あくまで練の延長線上で作り上げた現時点でのジョセフの最高傑作の結晶。

 

 世界のドリンク屋よ見てくれ!

     これが近代ドリンク界隈の結晶だ!!!

 

  人工炭酸(炭酸水)

 

    〜スパークリングウォーター〜

 

 炭酸水を作り上げた事により数多のジュースのメニューが脳内に駆け巡ったジョセフは心を落ち着かせ2ヶ月程は考える時間が増えた。

 

 炭酸飲料だけでも素晴らしいがそこにある一定の物を付け加えることにより一つの「発」が完成した。

 

 1年が経過し人里に降りて来たジョセフはビスケと再会をした

 

 「一年間も連絡寄越さないでどこほっつき歩いてたんだわさ!」

 

 ビスケが物凄く怒っているので予め作っておいたジュースを俺の一年間が詰まった集大成だと伝えビスケに渡した。

 

 「ん!?炭酸!あんた!また「発」でこんな物作ったの!」

 

 勘違いしないで欲しい、俺の一年間の努力を念能力の「発」だと?安易な考えはやめてくれ。今までの経緯を説明すると

 

 「同じ変化系の私でもこんな事できないわよ、ジョセフ凄いわね。」

 

 褒められた後、それとこれとは話が別だと言われ殴られた。許せない。

 

  「うん?このコップの中に入ってる小さい箱みたいのは何?」

 

 ふん、気づいてしまったか。さっきまで無かったコップの中に水を飲み干したことにより現れたこの箱は俺の新たな念能力だ。1発目から引き当てるとはビスケも運がいい。

 

 俺は飲み干した後もお客さんが楽しめるように、ランダムの確率で飲み干したコップの中から「おまけ」が出るようにした。

 

 小さい箱の中に入っているのは人形やミニタオルなどの商品が入っており子供だけでなく大人も楽しめる特典になっている。

 

 「何この人形、可愛くない。」

 

 ビスケが箱から取り出すとカブトムシのミニ人形が入っていた。

 

 「ちなみにこの人形を割ると、数秒間身体能力が向上するぞ。」

 

 「え!?」

 

 またタピオカみたいに怒られるのも嫌だからこのオマケ自体にも念能力を付与している。

 

 物によってバフデバフが別れていて、オマケが出る確率もランダムな故、出てくるオマケもランダムで入っているので俺も全部の特典を把握しているわけではない。

 

 このカブトムシの人形は俺も前に出した事があり、人形を割ることにより身体能力が10秒くらい上がったのが分かった。

 

 子供は人形を集めてコレクションする事ができて、大人はこの能力なんかで実務的に使うことが出来るから老若男女愛される物を作った。

 

 「ジョセフ、その能力私以外に教えるのは絶対に辞めなさい。他人に教えるのも私の許可なしに禁止にするわ。」

 

  …え?

 

 




後半へ続く


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