珍獣、猛獣、財宝、秘宝、魔境、秘境、未知という言葉が放つ魔力。その力に魅せられた奴等がいる…
人は彼等をハンターと呼ぶ
二度目のハンター試験を受験することになった俺は今回の試験会場があるザバン市に向かうためドーレ港という港にいた。
去年の時から思っていたが、周りにいる奴らもハンター試験を受ける奴が大半なんだろうな、普段は感じない張り詰めた雰囲気が漂っている。
前回の試験のように迷子になるのは避ける為、情報を集めなければいけない。しかし周りにいる人だかりは大半がライバルだから簡単に教えてくれないだろう。
あらかじめバックに入れて置いた「蛾」の人形を取り出し壊す。この人形は俺の「発」で出てきた人形で割ることにより数秒間聴力が増す。
周りの喋り声だけを聞き、良い情報が聞けるよう耳を澄ます。
「あれは駄目だ、あのバスに乗った奴ら全員失格だな。」、「さぁー安いよ安いよー買ってって!」、「あんな初歩的な罠に気付かないルーキーは諦めた方がいいぜ。」、「あの山の一本杉を目指せ、それが試験会場にたどりつく近道だ。」、「人多すぎだろ!
ふざけ………
見つけた!
有益な情報を聞きそちらの方に近づいてみると同い年くらいの男の子が船員の人と話しており、情報が正しいかを確かめるため尾行することにした。
絶を使い尾行しながら進み続け、少年はスーツを着た男と民族風の服を着た女3人で行動していたが誰1人俺の存在に気付く者はいなかった。
歩き続けていたら簡素な町に着き、3人が動きを止めたことから俺も動きを止めて物陰から様子を伺う。
3人の周りをガスマスクをした集団が囲み、婆さんが正面に立ち話し始めた。
「ドキドキ…ドキドキ2択クイ〜〜〜ズ!!」
前の試験でやったようなことが始まり、見ていると俺とは別に物陰に隠れていた男が出てきて3人組より先に問題に答え奥の道へ通されていた。
タイミングを見計らい今だと感じた俺は絶を解いて3人組に声をかけた。
「あいつは多分不合格だ… 「ふざけんじゃねェェ!!こんなクイズあるかボケェ!!」
完璧に入るタイミングをミスりスーツを着た男がキレ散らかしていた。怒りの矛先が俺に向き始め罵詈雑言を言われ黙って聞いていると意外にも婆さんが待ったをかけた。
「一つ聞くよ、そこの坊主。なんで奥に行った奴が不合格だと思ったんだい。」
「婆さんリスボン市に妹がいるでしょ、そこのと今回のやり方が一緒だから気付いたよ。さっき婆さんは通りなとは言ったけど合格とは言ってないだろそれが答えだよ。」
「ほぉー」(このボウヤは分かってるね。)
俺の発言に対し、婆さんはこれ以上は喋ることは許さないと言われ黙って状況を見守ることしかできなかった。
スーツの男が暴れたり一悶着はあったが合格することができ正しい道を教えて貰うことに成功した。
一本道を歩いている最中に自己紹介をしてゴン、クラピカ、レオリオと話し合いお互いハンター試験を頑張ろうと励まし合った。
「ジョセフは何でハンターを目指そうと思ったの?」
「俺の師匠に受けてこいって言われたのが1番の理由かな、俺の夢はジュース屋を開店する事なんだよ、将来できたら教えてやるよ。」
「うん!楽しみにしてるね。」
お近づきの印に俺の水を3人に飲ませると3人とも驚き味の美味さに感動していた。
一本道を終わり森が見えてきた所で3人とは別れる事にした。黙ってはいたが最初から尾行して後をつけた事に対して今更後悔し始めたので一緒に行動するのが居た堪れなくなった。
俺は別の道からザバン市を目指すことを伝えると3人はまた会おうと話し合い別れた。
ーーーーー
ザバン市到着!
早速だがドーレ港に着いたからマトモに飯を食べていなかったので適当に選んだ店でご飯を食べることにした。
どこにでもありそうな普通の定食屋に入り店員から注文を聞かれ、腹が減っているのでガッツリ系の唐揚げ定食を頼んだ。
数分待っていると何人か客が入ってきたが、大体の奴がステーキ定食を頼む客が多く、店員が焼き方まで聞いてきて、これまた大体の奴が「弱火でじっくり」と定型文のように頼んでいた。
まさか!この店の看板商品はステーキ定食だったのか?しかも焼き方まで決まっているのか!ミスったぜ、しかしこの俺の食欲を舐めたら駄目だぜ。
「おっちゃん!この店はステーキ定食が看板商品なのか?」
「まぁーそんなとこだな。」
「じゃあ俺もステーキ定食追加で、焼き方はもちろん弱火でじっくりだ。」
「おまえさん、意味が分かって言ってるのかい?」
「なーに、俺はハンター試験を受けに来た受験者だぜこれくらい食えなきゃやってけないよ。」
「あいよっ」(お見通しって訳か、頑張んな。)
店員に奥に案内され待っていると、唐揚げ定食とステーキ定食が運ばれてきた。こんな広いスペースに俺
一人で占領して大丈夫かと疑問に思いつつ食べ続けていると、チン!とエレベータのような音がなり壁かと思っていた扉が開いた。
ちょうど食べ終わったところだったので恐る恐る扉が開いた方向へ歩き始めると
「どうぞー番号札です。必ず胸に付けて無くさないようお願い致します。」
顔が緑色の豆みたいな人から札を貰った。320番
何の数字なんだこれは?
訳が分からず周りをキョロキョロ見ていると
「君、新顔だな。」
振り向くと青い服を着たおっさんがこっちに向かって歩いてきた。
トンパと言う男から色々な説明をされ、この試験は35回も受けており今回で36回目だと言っていた。
「この試験を35回もか、ところで…」
「何だ?ハンター試験のことなら大抵教えられるぞ。」
「え?これハンター試験の会場なの?」
「え?」、「え?」、どうやらハンター試験の会場に着いていたらしい。ラッキー
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俺の名前はトンパ、ハンター試験は今年で36回目になる、要はベテランって奴だな。周りからは
「新人つぶし」なんて言われているがルーキーに現実を教えてやるのは楽しくて仕方ない。
お、今会場に入ってきたガキも見た感じルーキーだな。声でもかけるか。
「君、新顔だな。」
「何で分かったの!」
馬鹿そうなガキだぜ。あんなに辺りを見回してたら誰だって初めて来たって事くらい分かっちまうってのに、コイツはハメられそうだな、
ハンター試験について色々と教えてやり俺が35回も受けてるベテランだと説明するとガキは驚き、
「え?これハンター試験の会場なの?」
は?何言ってんだコイツ?言葉のキャッチボールもできないのかよ、まぁいい
「お近づきの印に飲みなよ、お互いの健闘を祈って乾杯だ。」
俺が懐から缶のジュースを取り出すとガキの表情が一気に変わった。
(まさか、バレたか!俺の下剤マシマシジュースに)
「俺、ジュースにはうるさいよ。」
そういいジュースの缶を開け一口飲むと手を止めた
「トンパさんこれ味が悪いよ。飲まない方が良いよ。それよりこっちの飲んでみてよ。俺もお近づきの印に。」
ば、馬鹿な、この下剤は味も臭いもしないはず、
このガキどんな味覚してやがる。ッ!しかも俺に水を渡してきたがった!仕返しか、そんな他人から貰った奴なんか飲めるかよ!
「ごめんな急にやる事思い出したわ。ちょっと失礼するぜ。」
まったく今回の新人はどうなってやがるんだ。
ジョセフはジュースを飲むときだけ「凝」を行い舌にオーラを集中させ味覚を強化しています。