原点にして頂点。
ジョセフのジュースを飲みに行こう。その①
(続かない)
「オラオラどうした!手が止まってるぜ!」
クソッ!コイツ!強ぇー!
適当にボコボコにするつもりが逆にこっちが手も足もでねー、アッまた!
バゴンッ!
イッテー!治り途中の腕がギシギシといいやがる。パンチ1発でこの威力ふざけんじゃねーぞ。
「おい大丈夫かよ?気ィつけた方が良いぞコラ、オレは尻上がりだからなー。」
「じゃあこっちはロケットスタートじゃボケェ!」
減らず口を叩いてみたがコイツに勝てるビジョンが見えず攻めあぐねていた。
素の能力では勝てないと悟りジョセフは懐から人形を2つ取り出し割った。
ーーーーー
「
ジョセフのオマケ(人形)の念能力は一つだけでなく同時に複数個使用が可能である。しかしこの能力を複数個発動する時に掛かるジョセフへのデメリットは少なからず存在する。
オマケのモノによっては、自分にバフをかけるモノや相手にデバフを与えるモノと二つに分けられる。
相手側にかけるデバフについては現状、ジョセフに対してのデメリットは存在しない。
自分のバフに対してデメリットが発生し、複数個能力を付与する事により身体能力は一時的に能力向上を見込めるがそれに併せての運動能力がついて行かず思うような動きが出来なかった。
少しの能力向上であれば自分の身体が少し動きやすくなる程の認識で動く事が出来るが自分の身体能力がスーパーマン並みになったとして直ぐに最適解な動きが出来るであろうか…出来る者もいるかも知らないがジョセフは自分の念能力をセーブしこの能力を発動する際は原則2個と決めた。
この何となく2個までにしようと言うジョセフの思考が一つ一つのオマケの能力を底上げしている事はジョセフ本人でさえ気づいていない。
ーーーーー
sideナックル
こいつ、只の喧嘩殺法のクソガキかと思ったらキチンとした戦いをしやがる。
だが、オメェは少し戦っただけで分かる。経験と実戦が全然足りねー。腕から拳に掛けての念操作は驚かせる速度だったが他は凡庸だぜ。
オーラの動きで全部分かっちまう。
「オラオラどうした!手が止まってるぜ!」
他の攻撃は入るのに急所に入る攻撃は全て的確にガードされる。上半身を攻めたら腕で完璧に防いできやがる。なんで腕だけはオーラ操作が一級品なんだよ、意味わかんねー。
「じゃあこっちはロケットスタートじゃボケェ!」
拳を交えたから分かるが、こいつはそんなに悪い奴じゃねえな。
だけどな、動物を大切にしないその心、ぶっ殺死だぜこのやろー。あ?今何か懐から取り出して壊しやがったか?いや関係ない。
「ッ!?、どんどん行くぞオラァ!、ウァ!?」
なんて事ない大ぶりの頭に向かってきたハイキック、これにナックルは避ける、又は防ぐ動作が遅れジョセフの初めての攻撃を受けた。
痛って!?いや待てよおい、は?今何が起こった。
あいつの動きが急に早くなった?、いや俺の動きが遅くなったのか?どっちだ?それとも別か?何も防げない技じゃなかった。普段なら余裕で避けれてる。
今の攻撃明らかに今まで戦っていたモノと少し質が違った。火事場の馬鹿力?いやちげーな。
チッ!速ェ!明らかにスピードが上がってる。いやスピードだけじゃねぇ、パワーも上がってやがる!1.3倍、1.35倍か?待て…あーそういう事か、お前、分かったぞコラ!
あいつの身体能力が上がってるだけじゃねぇ、俺の動きも鈍くなってる。
「オイ!どういうカラクリだ。まぁおおよそ予想は付くが教えろよ。」
「何でも教えてくれるのは小学生までだぜ、自分で考えろ。」
「ハッ!ちげーねー。…話は変わるが何で猫にジュースをあげた。これは答えろよ。」
「あれはジュースじゃない!俺が作った水(ジュース)だ!」
「あ?」、「は?」
ーーーーー
「だっはっはっは!いやすまなかったな!完全にこっちの勘違いだった。でもお前、すげーな!水を猫が飲める程までの甘さ調整とか出来ねーぞ普通。」
「俺は将来ジュース屋を開店するんだぞ、プライド持ってやってんだ。あれくらいの調整出来て当たり前よ。飲むか?俺のジュース?」
「おーじゃあ頂くぜ。お?シュートお前もこっちに来てたのか!」
ナックルが手をあげ俺もそちらの方に視線を向けると紫色の和服のような服を着た男がこちらに寄ってきた。
ナックルからシュートの説明を受け一緒に俺のジュースを飲む事になり、運動後だったので俺はソルティライチをナックルとシュートに飲ませた。
ゴクッ
「ッ!!シュートこの水、いやソルティライチか。こんなうまい水、俺生まれてこの方飲んだことねーぞ!何つーか!青春の味っつーか!例えると汗だくで喉からっからの時に飲んだスポドリ見てーなすげー爽やかさなんだよ!わけーーときに警察から逃げまくって振り切った時に初めて飲む水っつーかよ!」
ふんっ!俺の水の美味さにナックルが荒ぶっている。こう言った反応はジュース屋冥利に尽きるぜ。シュートも余り言葉を発していないが美味さに感動しているのが分かる。
じゃあ俺のとっておきもあげよう。
「ナックル、シュート、それも美味いがそれよりも美味しい格別なジュースがある!」
「何だよ勿体ぶらず出せよ!」、「俺も飲んでみたいな。」
2人に飲んでもらうのは俺のエース、タピオカミルクティーである。
俺はパフォーマンスも兼ねて水の中を見るように言いまずタピオカを作った。
今までのタピオカミルクティーを作る工程ではタピオカを作った際にミルクティーの味も付与されていたが俺は工程を分離させる事で味の深みが出ることに気づいた。
味の美味さに繋がることならなんだってやる。
水の中に黒い物体が浮かびこれで完成したと勘違いしたナックルが俺からコップを奪い取り味がないタピオカ入り水を飲んだ。
「まぁー何つーか食感は新しくて良いんじゃねーか、でも何かよくわかんねーけどよ味があんまりしねーよこのタピオカって奴、何?まだ完成してない。まぁ創作の飲み物は所詮な大抵、万人受けする味とちげーんだよ。」
念を込めた水を再度渡した。…ゴクッ!
「ッンまあぁーい!モチモチとしたタピオカに水(ミルクティー)のコクのある味わいが絡みつく美味さだ!タピオカが水を!水がタピオカをお互いひき立てる!「ハーモニー」っつーのか、「味の調和」っつーのか!例えるなら大谷翔平と水原一平!ONE先生原作に対する村田雄介のワンパンマンっつー感じだな!」
「最初の奴は言っちゃダメな奴じゃないのか?」
「そんなの関係ねー!まとめて水に流そーぜ!、水だけにな!!」
「流せないものもあったぞ。ッ!そんな事よりナックル気付いたか!?」
「あーこの水は天下を取れるぜ!」
「違う!自分のオーラを確認してみろ!」
「何?ウアッ!オーラが、回復してやがる…どういうカラクリだ、ハコワレって訳でもねーしな、全く分かんねーぞ。」
やべぇ、気合い入りすぎてタピオカにめっちゃオーラ込めちゃった。
「ジョセフ、お前何をしやがった。オーラの回復なんて聞いたことねーぞ。」
オーラを回復するのなんて聞いたことねーよだって、俺に聞くんじゃねーよ。俺も知らない。
自分の能力は自分で管理運営、人の能力にちゃちいれねー。
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ジョセフ「潤う水の妖精さん」
ナックル「オレのハコワレと似たマスコットだな、名前は何て言うんだ?」
ジョセフ「ぷるるん、し◯くちゃん!!!」