「えっと……私もアビドスを守りたくて……」
私が夢想してきたホシノとの甘々生活にとってカイザー絡みのあれこれは余計なものでしかなかった。だから纏めてポイって解決しようとしていた。
赤裸々と説明して、万が一許してくれないとしても大好きなホシノを少しでも幸せにできるならそれだけでよかった。まぁ前提が違った以上、私がやってきたことは面白くもない道化以下の行いだ。
「……それがどうしたんですか?私はそんな手段に頼る人間になりたくありません」
「……」
いきなりロマンチストになったホシノに
何よりも、ホシノの機嫌を取らなくては。
「えっと……どうすればいいのかな?」
「知りませんよそんなの」
「ひぃん」
己のこめかみから発生する独特な鳴き声を聞いたホシノが胡乱げなムカつく目を向けてくるが諦めるわけにはいかない。
「じゃあホシノちゃんは私になにをして欲しいの?」
「私の邪魔をしないでください。あとは違法に入手したお金を全て返してください」
「分かったよ、ごめんねホシノちゃん」
「え?」
ホシノは私の答えに少し目を開き、声を漏らした。
ホシノの完成にユメへの依存は必要不可欠、多くを犠牲にしてでも好感度を稼がなければ。
まぁこれくらいは私にとって犠牲でもなんでもないが。
「何を企んでるんですか?私はあなたみたいにいい顔をして騙す大人をずっと見てきたんです。どうせ貴方もそうなんでしょう?」
「ひぃん」
そして彼女はショットガンを私に突きつけた。わーお☆
「ホシノちゃんと仲良くなりたいだけだよ!そんな騙すようなことホシノちゃんにはしな……」
パァン!!
「ふざけないでください!ほとんど今日初めて会うような相手と仲良くな……え?」
痛っつぅ……。
激昂していたホシノはダラダラと血の流れる右腕を見て一気に顔を青ざめさせて座り込む。
「なんで?……ちょっと力を入れただけなのに……ただ痛いだけじゃ……」
ホントに救えないなぁ。
止血もしてくれないホシノを放って応急処置をする。
……あぁ鬱陶しい。
「私は……そんなつもりは……でも血が……」
「ごめんねホシノちゃん、ビックリしたよね。私身体が他の人よりちょっと弱いんだ。あんま見てて気持ちいいものじゃないと思うから今日は出てっていいよ」
「え……あの……」
「また明日ね、バイバイ!」
ぼーっとしてるホシノを左手で強引に部屋から追い出した。
「つぅ……」
キヴォトス人にしては異常に貧弱で軽く撃たれただけで痣になる我が身は治りも悪く、生傷と絆創膏を絶やさない日々を送らざるを得ないのだ。
なんで私がこんな目に遭わなきゃいけないんだ。
自業自得。スタート地点の好感度が本来より低いので身体も使わないとね☆
以降毎週土曜22時前後に投稿します。