パチリ、と目が開く。
ぼんやりとした白い天井がおはようしてくれた。
「知らない天井だ……」
「何を言ってるんですか」
「きゃあ!!」
「……」
……死にたい。『きゃあ!!』って何だよ、生娘かっての。いや生娘だけどさぁ。
頬が少し熱を帯び、赤くなっているのを感じる。
「おはよう、ホシノちゃん。ここは?」
机と椅子、そして私の寝ているベッドしかないシンプルな洋室。一つだけの小さな窓から光が差し、それのおかげで朝か夕方なのは分かった。
「私の家です。貴方にはここに住んでもらいます」
???……!?!?!?
何があったのか分からないが好感度が同棲レベルに上昇していたらしい。記憶が飛んでいるのではなかろうか。
「えっと……嬉しいんだけどちょっと急すぎないかな?」
「嬉しい?こんなことされて嬉しいなんて頭おかしいんじゃないですか?」
「へ?」
……浮き上がっていた心に冷水のような言葉が浴びせられた。
まぁうっすらとどこか冷静な部分で分かってはいたさ。けど残念は残念だ。
「……こんなことって?」
「ここで暮らしてもらう――貴方には行方不明になってもらいます」
「行方不明だなんて、私はここにいるよ?」
「惚けないでください。貴方ならその意味くらいわかっているでしょう」
「ひぃん」
監禁かぁ。
「貴方が
「それで?生徒会がなくなったらもうこの学校には何の権力も残らないよ。カイザーから攻撃されても、抗う事しか出来なくなる、まぁホシノちゃんならなんとかなるかもしれないけどね」
「そんなつもりじゃ!」
「そんなことは知ってるよ、でも君がやろうとしているのはそういうことだよ」
いけない……ホシノを虐めて仄暗い心を満たすようなことをしても虚しいだけだ。
「……私を生徒会長にしてください」
「嫌だよ」
これだけは譲れない。けれど――。
「副会長ならいいよ。私――生徒会長がいないときは私と同等の権利があるから。それで納得してくれないかな」
「……分かりました」
「私のスマホが何処にあるか知ってる?あれで連邦生徒会に申請すれば、晴れてホシノちゃんは副会長だよ」
まぁ、晴れてるのかは分からねぇけどな。
「あと今更だけどすっごく喉が渇いてるからお水くれないかなぁ」
「分かりました」
原作通り、ホシノが副会長。流れは違えど、大枠はかなりいい感じになってきているのではないだろうか。
あとは学校が潰れない程度に運営する術を授ければ、私がいなくてもやっていけるだろう。
まあ、今私がいなくなったところで未完成の小鳥遊ホシノにならなかったものが残るだけの虚しいものだけど。
これは2/19に投稿予定のものを誤って投稿したものです。よって、次回の更新日は2/25になります。