・この物語はフィクションであり実際のあれこれとは一切関係がありません。
・この物語に自殺を助長、ほう助する意図はありません。しかし、自殺の描写は存在しているため、注意して下さい。
・この物語にいじめを助長、ほう助する意図はありません。しかし、いじめの描写は存在しているため、注意してください。
・この物語は現状短編作品ですが、反響があれば他の世界の話を連載する可能性があります。
以上に注意して、問題ない方のみご覧ください。
「僕ってやっぱり狂ってるのかな?」
放課後の教室で、ある男子生徒が窓を見ながら言った。彼は机に礼儀正しく座っており、首だけを動かして窓を見ていた。
視線の先に人はいなかったが、その教室の中にはその男の他にはもう1人しか存在しなかったため、彼がそのもう1人の男子生徒に話しかけていたのは明白だった。
男の視線とは逆方向にいる男が言った。
「さあな。そう言って欲しいのか?」
その男は机の上に雑に座っており、一度窓を眺める男に釣られて窓の外を見てから、彼の顔を見た。正確には彼は反対の方向を向いていたため、彼の頭を見ていた、と言えるが。外には日が落ちかけている、以上の情報はなかった。
「うん。」
窓を眺める男は少し控えめに笑ってから言った。
「だって、それが普通なんだろう?」
2人の空間は2人だけの時間と一緒に流れていく。何故だか少し時間が進むのが遅い気がした。
この2人の男は先に述べた会話の前にも、いくつかの言葉の応酬があった。
その会話が窓を眺める男に冒頭の発言をさせ、また、机に座る男はそれを聞いて少なからずの驚きを得ていた。
窓を眺める男が発した言葉は、彼の次の行動を示唆するものだったのだ。
これから彼が取る行動は、およそ普通の人間が取る行動ではないものの、彼が発した言葉は、普通の人間が何の気なしに発している言葉であり、多くの人が一度は胸に抱えるものである。
つまり、それは、多くの人が口にするだけして、もしくは胸に秘めだけして、行動に移す人は少数派であるということだ。ならば、それをしようとする窓を眺める男は普通ではないのかもしれないし、実際に行動に移していない彼は普通なのかもしれない。
机に座る男が言った。
「お前が狂っているにせよ狂っていないにせよ、俺はお前の事を好ましいと思っているよ。恋愛的な意味ではなく。」
「ああ、知っている。それが普通だからね。」
「お前はいつもそうだな。普通という言葉がそんなに好きか?」
「ああ、そうだ。普通という言葉が好きだ。だが、勘違いしないで欲しいな。僕は『普通』という言葉が好きなのであって、『普通』というものは大嫌いなんだ。」
時計が時を刻む音が聞こえる。机に座る男は少しの間、悩んだ。彼の言っている言葉の意味がよくわからなかったからだ。
普通とは何なのか。実に面白い問題であるが、残念ながらこの問題は数学や国語の問題ではなく、道徳の問題だろう。
そして、さらに残念ながら、ここにいる2人は他の教科の成績については悪くないものの、道徳の成績は目も当てられないほど低かった。
大抵の道徳の問題はどうやら唯一無二の答えがあり、それに近しいものを正解とするらしいのだが、そんなものにどんな意味があるというのだろうか?
「普通ね...。普通って何だ?」
机に座る男が簡潔に言った。難しく聞こうと思えば聞けたが、あえて彼はシンプルで、バカらしい、何の意味も持たない問いを投げかけた。もしかしたら、これから窓を見る男が取る行動を異常なものであると認識していたがための発言だったのかもしれない。
窓を見る男は一度、わざとらしく下を向いてから机に座る男に顔を向けて言った。
「自分の常識。」
それもまた、ひどく簡潔だった。
「僕なら僕の、君なら君の常識が、それぞれの『普通』だよ。じゃなきゃ、異常とか、個性とかいう言葉はもっと忌避されているはずだ。」
「面白いな。納得もできる。つまりお前は全人類が揃って持つ『普通』など存在しないと言っているのか?」
「全人類というと難しいね。ただ、そういう社会の中で共有される『普通』の事を『法律』とか『倫理』って呼ぶんだよ。こっちはむしろ好きだね、僕は。わかりやすいから。」
窓を見ていた男の顔を見た机に座る男は何だか少し楽しくなった。何故なのか、わからないが。
机に座る男は一度軽く笑ってから言った。
「だが、今から『お前が』する事はお前の好きな『倫理』に反する行いではないのか?」
窓を見ていた男は一度楽しそうに笑ってから言った。
「いや、違う。今から『君が』する事が『法律』に反する行いなのさ。」
「よくわからないな。だってお前...。」
机に座る男は笑みを消して、窓を見ていた男の眼を睨むように見てから言った。
「今からそこの窓から飛び降りて、自殺をするじゃないか。」
しばらくの間沈黙が教室の中を支配した。時計の針の音はさっきよりも大きくなって、それが10回、20回、いや、もっと、時間の経過を知らせてくる。
何だか息苦しくなって机に座る男は息を大きく吐いた。
「...そうだね。さっきも言ったが、確かに僕は今からここを飛び降りる。そして、このたったの14年の人生に幕を閉じるだろう。...何故だと思う?君はそれを理解しているはずだ。」
「...。いじめだろう?ああ、俺も関与したな。楽しくはなかったし、最低の気分だったが、当時の俺は目を瞑る事しか出来なかった。今となっては簡単に放り捨てられる理由でな。」
「そうか。いや、いい。僕は君を恨んじゃいないよ。とにかく、今から僕は死ぬ。それが事実だ。たとえこの世界に僕と同じ事を言う人間がいて、その人間が実際に行動を起こす事ができないとしても。僕はやるよ。信じられないかい?」
窓を見ていた男は目を逸らさない。思えば彼は最初から窓を見ていた。今日のショートホームルームが終わった後、机に座る男が彼に話しかけようとしていた時から。先ほど同じように窓の方を眺めた時、そこに特筆すべきものがなかったため不思議だったが、もしかしたら彼はこれから飛び降りる場所を眺めていたのかもしれない。
机に座る男は目を逸らすように窓の方をもう一度眺めて言った。
「...いや、初めからお前の言葉を疑う気はない。実際にいじめの様子を見ていたからな。だが、それがどうして俺が法律を犯す事につながる?」
「いいかい?僕がここから今すぐ飛び降りるとしよう。僕が死んだ後、誰かが、見るも無惨な僕の遺体を発見し、警察に通報する事になる。今では遺体の状態から大体何階から落ちたのかはわかるはずだ。この時間、このタイミングでこの教室にいる君が疑われないはずないじゃないか。君は警察に捕まる。そして僕にした、いじめのことが露呈する。...つまりこれは、僕から君への復讐なんだ。」
「ははっ。面白いな。ああ、本当に。」
「だろう?僕も何だかとても楽しい気分なんだ。」
今までは気付かなかったが、外では部活動が始まったようだ。運動部の掛け声が小さいながらも聞こえてくる。2人は何だか邪魔をされた気分になって、少しだけ顔を顰めた。
2人の関係はどうやらかなり複雑だ。
どうやら窓を見ていた男はいじめを受けていたようで、机に座る男はそのいじめの加害者の1人であるらしい。
それにしてはこの空間の空気は不思議なほど柔らかだった。
「だが、不思議だな。何故それを俺に言うんだ?俺が今すぐここから離れればここに誰がいたかなんてわからない。幸いにしてこの階には監視カメラの類はないしな。」
「まあ...。そうだね。ここから逃げてくれても構わない。」
「...?それもまた、不思議だな。お前はさっき『復讐』だと言ったな?それなのにお前はそれに執着していないように見える。『復讐』のために行動しているのにそれに執着しないのは、そうだな...。この言い方が適切かはわからないが、『普通』じゃない。」
「まあ、それについては同意するよ。...ただ、言語化が難しいな...。何と言うべきか...。」
窓を見ていた男は顎に右手の親指を当てて考えている。言葉を選んでいるようにも見えた。
「ああ、僕は誰でも良かったのかもしれないな...。復讐なんて言葉を使ったけれど、僕は君を恨んでいない。何故だろうか。君が僕に話しかけようとした今日、あの時君は僕に謝ろうとしたね?それを受け取りたくないと、そう考えた。思えばあの時だ。この復讐を思いついたのは。」
「初めから俺を狙っていたわけじゃなかったのか。おかしな復讐にあったものだな。」
「僕もそう思うよ。おかしいな。本当におかしい。」
「ああ、おかしいな...。だが、何故だろうな。俺は今、安心している。謝罪をして、受け取られるよりよっぽど...。」
机に座る男は言葉通り、安心した様子で息を吐き、ゆっくりと目を瞑った。
窓を見ていた男は不思議そうに机に座る男を眺めている。
何故、逃げないのか。ここを離れないのか。ここにいればまず間違いなく、とんでもない事になる。
彼は本当に机に座る男を恨んでなどいなかった。それが『普通』であると理解していたから。誰にも自分を助ける事などできないと理解していたから。
しばらくの間何も言わない男を見て、痺れを切らしたように窓を見ていた男は言った。
「何故、逃げないんだい?ここにいれば君は無実の罪を押し付けられる事になる。これもまたおかしな事だけれどね、それは僕にとっても本意ではない。早くここから離れるんだ。僕は何も望んでなどいない。だからこそ君に出来る事はない。」
突き放すような言い方だった。窓を見ていた男はきらくらするような西陽を背中に受けて、顔が少し熱くなったような気がした。
それを知ってか知らずか、机に座る男が突然言った。
「...なあ。さっきさ。お前、俺を恨んでないって言ったよな。」
これまでと声色が違った。机に座る男は思い詰めたように目を開け、懺悔をするように、または、怒りを込めるように言った。
「それっていじめに関わった他の奴らも同じか?なあ、違うんじゃないか?お前は、あのクソ野郎を恨んでる。どうだ?」
「...。」
「お前が俺のことを恨んでないってのも、俺にとっちゃ理解できない事さ。それはお前にとっての『普通』でも、俺にとっては『異常』だったからな。」
「...。」
机に座る男は一層声に強い思いを込めて言っているようだった。
「いいか?どんな理由があろうといじめをしていい理由にはならねえし、いじめを見て見ぬ振りをしていい理由にもならねえんだよ...!」
外から聞こえていた部活動の声はいつの間にか聞こえない。また、その空間は時計の針だけが音を刻む、2人だけの場所になった。
「...君は僕に何もしていない。」
「ああ、だから謝りたかった。」
「...ここから逃げないのは?」
「謝るよりずっといい方法だと思ったから。」
「...今から死ぬのに贖罪も何もないだろう?」
「ただの自己満足だ。お前は俺に何も求めていないように、俺もお前に何も求めていない。」
机に座る男は窓の方を見て、目を細めた。外は日が落ちそうになっており、夕日はずいぶん眩しかった。
「...俺はあのクソ野郎と友達だった。だが、大嫌いだった。」
「ああ、僕から見ても振り回されていたのはわかったよ。」
「とにかく嫌いだった。傲慢で、人の事を一瞬たりとも考えない。そのくせ他人を傷付ける事に愉悦を覚え、人を虐げる。倫理観は欠如しており、生命の命を鳥のフンと同じくらいにしか考えていないような、神様が設計をミスしちまったみたいなクソ野郎だ。だが、しかしだ。笑える事に、俺はあいつに嫌われたくなかった。」
「それが『普通』なんじゃないかい?」
「そうかもな。だが、もし誰かに嫌われたくないというこの感情が『普通』だと言うのなら、俺は『異常』にならなきゃいけなかったんだ。...もっと大事な『普通』のために。」
『いじめをしてはいけない』というのは机に座る男にとって『普通』だった。そして『他人に嫌われたくない』というのもまた、彼にとって『普通』だった。
その食い違いが、彼に『何もしない』という結果を与えたのだろう。
思うに、この世界の優柔不断は全て『普通』の食い違いだ。
その食い違いが起きてしまった時、人は2つの選択肢から次の行動を選ぶ事を強要される。すなわち、『異常を嫌って現状を変えない事』と『異常になる事を容認して現状を変える事』だ。
ずいぶん長い間、前者を選択し続けてきた。今日、机に座る男は初めて後者を選んだのだ。
「お前はさっき、自分が狂っているのかを尋ねたよな?あの時はわからなかったが、今ならわかる。お前は間違いなく狂っている。そして俺もお前のように、狂いたい...。もう見て見ぬ振りは嫌なんだ...。」
「...。君は狂う必要なんてないよ。僕が本当に狂っているのだとしたら、僕はそれを後悔しているのだから。君はここから、今すぐにでも離れて...。」
「お前と話す前、廊下であのクソ野郎をブン殴ってきた。」
「は?」
「いい感じに顎に入ってな。1発でノックアウトだったよ。幸い周りには誰もいなかったが、暫くすると見つかるだろう。もしくはあのクソ野郎が目を覚ますほうが先か。いずれにしても、お前が死ぬ前に警察が来ちゃうかもな。ははっ。笑えるだろ?」
「いや、君ね...。」
そう。今机に座る男は、窓を見ていた男に話しかけようとする前にいじめの主犯格である男と会っていた。
そこでいくつかの会話をした後、彼は突然主犯格の男を殴りつけたのだ。その近くには人はおらず、サイレンの音が聞こえない事からまだ見つかっていないのだろう。
だが、時間の問題だ。この話が終わった後にでも彼が警察に厄介になる事は自明だった。
「ああ、前言撤回。君はちゃんと狂ってるよ。おめでとう。」
「ははっ。ありがとう。じゃあ、記念に1つだけ頼みがあるんだが。」
「?」
机に座る男は何でもないような、軽い口調で言った。
「俺と友達になってくれ。」
「...あのね。僕、今から死ぬんだけど?そんな人と友達?呆れを通り越して笑えてくるね。」
「...。」
「それに君、僕は気にしていないとはいえ、一応いじめの傍観者でしょ。図太いというか無神経というか...。」
「...頼むよ。」
理由を言うつもりはなかった。だが、窓を見ていた男はその理由を何となく感じていた。
大した理由なんかじゃない。これも、ただの自己満足だ。だが、これから死にゆく君へ、ほんの少しでも何かを持っていって欲しい。何かを背負って欲しい。恨みでも、憎しみでも、喜びでも、後悔でも、何でもいいから。自分も同じものを背負うから。
彼にとってこれは確かに『異常』だった。しかし、そんな事は、今の彼にとっては何の意味も持たなかった。
「...はあ。じゃあ、1つだけ条件がある。」
「何だ?」
「君は僕が死んでもここから動く気はないんだろう?」
「ああ。」
「ならば十中八九、君は僕を殺した犯人として扱われるはずだ。間接的にか、直接的にかは知らないけどね。」
「だろうな。」
「君は警察による事情聴取を受けるだろう。その時、今日の事を嘘偽りなく全て伝える事。それが条件だ。」
「そんな事か?」
「あのね。『普通』の人は殺した相手と友達になったなんていう人を信用なんてしないの。君は稀代のサイコパスとして扱われるだろうね。あのクソ野郎も被害者だからいじめの主犯って事にされるかもしれない。そうすると君、同級生をいじめておいて、殺した挙句、殺す直前に友達になったなんていう、とんでもない人間って事になるよ?バッシングはかなりのものになるだろう。...今なら聞かなかった事にしてあげるから、教室を出たほうがいい。」
その通りだ。今の世界は『倫理』や『法律』など、『社会に共通する普通』から外れる存在には残酷だ。それは正義である事を1ミリも疑わず、人は人を攻撃する事を躊躇わない。
今回のケースでは特にそうなる確率が高い。精神に異常は認められず、発言に齟齬はない。だが、その内容は狂っているとそう表現するにもふさわしいものだからだ。
一体誰が、いじめていた人を殺して、その間際に友だちになったなんて宣う人間の言う事を聞くだろうか。
机に座る男はそれでも、しっかりと窓を見ていた男の眼を見ながら言った。
「サイコパスでも、狂っていても、異常でも、俺はお前と今、友達になりたいんだよ。」
一瞬の思案。その後に窓を見ていた男は泣きそうな顔で笑って言った。
「...しょうがないなあ。じゃあ、今日から僕と君は友達だね。よろしく。」
「ああ、よろしく頼む。」
その言葉を発してすぐ、窓を見ていた男は椅子から立ち上がり、机に座る男に背を向けて、窓を開けた。
机に座る男は一瞬頭が回らなかったが、すぐに気付いた。
「もう、行くのか?」
窓を開けた男は、顔を机に座る男に向けてにっこり笑って言った。
「うん。本当はもっと長く君と話したかったんだけど、君が最高の『復讐』をしてくれたおかげで、いつ警察が来るかわからないしね。」
「そうか。友達になって早々、寂しくなるな。」
「まあ、先に地獄で待ってるよ。」
「ああ、そのうち行くから待ってろ」
窓を開けた男は窓の淵に足をかける。ここは3階。落ち方を間違えなければまず助からないだろう。
窓の淵にいる男は振り返ってから寂しそうに目を瞑った。しかしその顔には悲壮感など少しも浮かんでいなかった。
夕陽に照らされた彼の姿はまるで何かの絵画のようだった。
「それじゃあね。嬉しかったよ。この、僕の行動を止めようとしないでくれて。最後に話し相手になってくれて。...友達と言ってくれて。」
「ああ。俺も楽しかった。ありがとう。おかげでこれからの人生も狂っていられそうだ。」
「ははっ。皮肉?」
「いや、決意。」
「そっか。...じゃあせいぜい『僕が嫌いな普通』に負けないでね?」
その言葉を最後に、本当にあっけなく、たったいくつかの行為で彼は見えなくなってしまった。
暫くすると、聞きたくもない音を微かに耳がキャッチして、さらにその2〜3分後、さらに耳障りな、金切り声のような悲鳴を聞いた。
机に座る男は立ち上がって窓の方に歩く。
見たくもなかったため、下を見る事なく窓を閉めた。
そして、先ほどまで飛び降りた男が座っていた椅子に礼儀正しく座り、目を瞑る。
椅子にはまだ若干熱が残っており、さっきまでここで話す男の事を思い起こさせた。
机に座っていた男はふと横を、窓の方を見て、それから気付く。飛び降りた男が初め見ていたのは窓の外の光景ではなく、窓そのものである事に。
この教室の窓は経年劣化のためか、はたまたそういう仕様なのか、若干濁っていて、物をよく反射する。その結果、夕陽に照らされた外の光景と中のものが反射した中の光景がうまく融合しているように見えるのだ。
飛び降りた男の席からはまるで窓に映る自分自身が、そしてこの教室そのものが、夕日の中に浮かんでいるような光景を見る事が出来た。
窓を眺める男はその光景があまりにも美しかったのか、はたまた唯一の友達の不在を寂しがったのか、思わず涙が溢れ出る。
男はそれを拭うこともせず、ただ礼儀の正しい姿勢を維持し続けた。先生を引き連れた警察官が教室に辿り着くまで、ただひたすら、そうしていた。
説明にもあります通り、この物語は現状短編小説であり、この話で完結しています。
しかしながら、読者の皆様が次も読みたいと思ってくださるのであれば、他の世界での「これから死にゆく私からあなたへ」を連載する事になると思います。
結論としては...
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