CSI:クラナガン   作:アイバユウ

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プロローグ

 

新暦76年4月1日午前10:00(月曜日)

 

クラナガン市南区北部区域ビューロー地区2番街 クラナガン捜査局中央パトロール本部庁舎10階 捜査長官執務室

クラナガン捜査局はクラナガン市政府の下部行政組織の警察行政組織だ

だが空母や駆逐艦や巡洋艦の他にも潜水艦を保持している軍事部門、

それらを抱えているクラナガン捜査局の下部組織である港湾パトロールがある

その他にクラナガン市と近隣州の空港施設の警察業務を担当している空港パトロール

そして最大の組織はクラナガン市内の警察行政組織である中央パトロールがある

 

『一部関係者から時空管理局の暗部とも言われる部分が根強く存在すると』

 

『ジェイル・スカリエッティが起こした様々な犯罪に関して時空管理局が古くから関与があったとの報道も』

 

「マスコミは好き勝手に報道しているね」

 

捜査長官執務室には現捜査長官をしているユウ・ミズノ捜査長官、

さらに捜査長官の補佐を担当している首席補佐官のエテルナ・ジンガーがいた

 

「それがマスコミというもの。違いますか。捜査長官」

 

彼女の言う通りだ。

マスコミは様々な人々が面白く想像できるような、そういった報道が大好きな生き物の様なものだ

誰だってくだらない番組よりも好奇心がそそられるネタが大好きだ

 

「それにしても時空管理局は悲劇だね。今まで様々な悪事に加担していたことを知ったのだから」

 

「長官。今こそ我々にとって好機ではありませんか。時空管理局は多くの権限を握っていました」

 

そう時空管理局はさまざまな次元世界国に対する政治・経済に関する権限を握っていた

最もうまみがあったのは司法の領域だ。自らが好き勝手に裁判の権限を握っていたのだ

JS事件のおかげで時空管理局は新たに誕生した国際組織である次元世界連合の下部組織になる

次元世界連合は時空管理局が管轄下にしていた多くの次元世界国で構成されている国際組織だ

国際組織として時空管理局が正しく機能しているかどうかをチェックする

つまり犬に首輪をつけるようなものだ。今までは好き勝手にしていた犬にしつけをする

ただそれだけの話だが、今までとはまるで状況が異なってきている

まず時空管理局の規模の大幅縮小。

時空管理局の管轄できる領域は次元空間を使った犯罪と無人次元世界の警察部門のみ。

裁判の権限は剥奪されてすべて各次元世界国に返還されることになった

これらの改革により時空管理局は大きく変わりつつある

まずは人員の大規模リストラだ。

さらに管轄範囲が大幅に縮小されたことで様々なコストの監視も含まれる

今までは時空管理局で使われる物資はある特定の企業を通じて供給されていた

ワンワールドグループという企業グループだ。グループには物資納品をしていたワンワールドカンパニー。

おまけに金融関係の企業もいくつかあった。さまざまな次元世界国で活躍している銀行のワンワールドバンク

証券会社のワンワールドストックブローカー。投資会社のワンワールドファンド

保険会社のワンワールド保険。そして警備会社のワンワールド警備。

このワンワールドグループは時空管理局に関するあらゆる部門に関わっていただけに、

次元世界連合が誕生して厳しく内部調査の真っ最中だ。

次元世界連合加盟国はさまざまな観点からワンワールドグループ企業の捜査を進めている

 

「ところで機動六課組に関してはどのように扱うおつもりで?」

 

「エテルナ。それを決めるのは政治家の仕事。我々の使命は犯罪捜査」

 

まぁ少しは時空管理局のクラナガン市内で起こした犯罪の捜査を行うけどと少し笑っていた。

確かに楽しいことになる事は間違いない。今後の事を考えるとなおさらだ

今までクラナガン捜査局は時空管理局が禁止した銃火器など、

質量兵器を厳しい基準を設けられたのでそれを何とか乗り越えて扱ってきた

だがスカリエッティが開発したAMFによって魔法がすべてではない事を立証した

これは本当の意味で好機だ。今の機会を逃す事はできない

今ならあらゆる無茶が押し通る。今までの苦労に比べると格段に手間が省けるというものだ

 

「時空管理局の地上本部は解体。新たにクラナガン市内に設置される時空管理局本部に統一される」

 

今まで本局と地上本部の2つに分かれていたのが1つになる。

だが権限は大幅に縮小されて規模も人員も大幅削減。いわゆる大量リストラになる

地上を管轄していた時空管理局の警察部門はほとんどすべてが廃止対象へ。

次元空間部門に関しては現状維持ではあるが、規模は大幅に縮小される

どちらにしたところで時空管理局の規模縮小は既定路線。

 

「次元世界連合事務総長であるラビット・ボードさんはどのような行動に出るでしょうか?」

 

「今まで時空管理局が幼い子供であっても戦場に投入してきた。ひどい扱いだよ」

 

彼らにきちんと教育を受けさせるべきなのにと捜査長官は言うがそれは事実だ

幼い子供でもリンカーコアの魔法ランクが高い者はどんな人材でも採用してきた

例え元犯罪者であっても司法取引で罪を完全に白紙にして戦力に投入する

ましてやまだ親の保護下に置かれるべき子供なら余計に。

 

「それは言えていますね。だから以前次元世界連合の全加盟国が結ぶようにとした条約を後押ししたのですか」

 

子どもの権利条約。

子供には教育を受けさせて強制的に戦場に投入する事を禁止する国際条約。

捜査長官である彼が強く後押ししてきた条約だ。

すでに次元世界連合全加盟国で法で定められて運用されている

17歳以下の子供に関しては就労に制限をかけることを定めている。

また、小学校・中学校での教育を必ず受けさせるように促すことも規定されている。

時空管理局などの青田買いによって就労年齢が大幅に引き下がり、その結果子供の自由を奪っていた。

この条約は次元世界連合加盟世界・次元連合関係組織に対しては国内法で子供の権利に関して定めるように促している。

時空管理局や聖王教会も例外ではなく、17歳以下の子供の就労に関して制限するように通達を出すことが決まっている。

 

「捜査長官も意外と策略家ですね」

 

エテルナの言葉にユウ・ミズノは誉め言葉だと思って受け取るよと答えた

そしていくつかの確認を終えるとさっそく話し合いをしに行こうかなと彼は言った

ユウ・ミズノ捜査長官はこれから西区にある次元世界連合事務総長のラビット・ボードと会談をするのだ

エテルナは車を用意しますと答えると携帯電話で1階正面玄関に捜査長官用の車を手配した

 

 

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初めのほうははやてやなのはやフェイトなどの機動六課組の登場はあまりないです。
今の段階で詳細に書いてしまうとネタバレになりそうになるので今は伏せます。
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